幽★遊★白書
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幽★遊★白書

冨樫義博

何年経っても大好き

ネタバレ
2025年3月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 言わずと知れた冨樫先生の大ヒット作品です。アニメも含め、私の原点。今でもこの漫画について語り出したら止まらなくなるほどの熱量があります。
大泣きした初期のタヌキちゃんの回。それを経て徐々にバトル物に変化、あんな風に物語が展開していくとは想像もつかなかった…!
一番思い入れがあり、なおかつ面白いと思ったのは暗黒武術会編。絵柄もその頃のものが表情が艶っぽくて好きです。敵味方併せて魅力的なキャラがたくさん。私はメインキャラの蔵馬の本来の姿、“妖狐蔵馬”に心を奪われ現在に至ります。当時小学生の私はその美しさに釘付けになったのでした。
女性キャラでは何と言っても軀ですね。冨樫先生自身のお気に入りキャラということですが、よくわかります。その強さとカリスマ性で部下を従える王としての外面、そして女性としての複雑な内面を持ち合わせているキャラだと思います。
軀が登場するのは物語終盤頃にもかかわらず、本当に初見のインパクトと存在感が圧倒的だった。素顔を見せるまでは男性だと思い込んでいました。そう勘違いしてしまうほど言葉遣いも性格も男っぽく、一見飄々として見えるけれど…。本来はとても女性らしい人物だと私は思います。男性のように振る舞うことで、過去にあった女性としての地獄のような日々をかき消したいたという思いがあるのかな、とふと思ってみたり。
何より彼女と飛影の付かず離れずの絶妙な関係がすごく素敵なのです。甘すぎない大人っぽい関係に憧れたものでした。
そして大人になってからわかる桑原くんの素晴らしさ。彼のような男気に溢れた情に厚い人、実際にいたらみんな惚れてしまうよ…!猫好きというところもポイントが高い。
あぁ語り足りません…。
発表から三十年以上経つ作品ですが、今でも何かしらのコラボ等で不意に作品名を耳にすることがあるのでとても嬉しい。私にとっては一生ものの作品です。
若い方は冨樫作品といえばHUNTER×HUNTERの方が馴染み深いと思いますが、こちらも本当におすすめですよ!
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