偽者に奪われた聖女の地位、なんとしても取り返さ……なくていっか!(コミック)
」のレビュー

偽者に奪われた聖女の地位、なんとしても取り返さ……なくていっか!(コミック)

紗乃月希織/日之影ソラ

成功するか?追放された聖女の再就職。

ネタバレ
2025年3月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ なろう系原作読了。追放聖女、偽聖女、お馬鹿王子と定番設定が続きます。珍しい設定は、母国から追放されたヒロイン聖女が自らの意志で隣国に赴き国家再建に貢献することです。ヒロインには元々聖女の能力があるのですから聖女不在の隣国に受け入れられるのは当然と言えば当然で、無理設定ではありません。少々あざとい設定なのは、聖女の能力があるヒロインが追放される経過です。(特に、ヒロインと偽聖女を瓜二つにする必要はなかったと思います。)王子達はお馬鹿としか言いようがありません。その後、ヒロインにとって全て都合良く話が進み完結します。、、これは、なろう系原作の中編クラスによくある特色です。文章量が少ないので〈物語そのもの〉が〈物語のあらすじ〉になってしまいがちです。そのため冒頭では盛り上がっても、その後急速に平坦になり、読者に失速感を残したまま完了してしまう、、、。けれども、無茶設定のない物語なのでコミカライズ化でステップアップ可能です。この物語がコミカライズ化にあたってどのように補完され、ラストのザマァをどうやって盛り上げてくれるでしょうか?作画スタッフ様、期待しております。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!