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今月(4月1日~4月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 恩を仇で返された令嬢の家族が黙っている訳がない【合冊版】

    七ツ河ほづみ/COMIC ROOM

    この物語に読者が黙っている訳がない?
    ネタバレ
    2025年4月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 冒頭に定番の婚約破棄から始まり怒涛のザマァ展開!イキナリ隣国の王太子が対抗馬として登場(笑)?この男がヒーローだと思ったらそうじゃなくて、、、。冒頭は突飛な設定の連続で突っ込みようがありませんでした(笑)。ただただ流し読みするだけ。ヒーローは謎の人脈を持つこの一家の長兄か?この長兄、有能な策士という感じはしません、、。ヒロインは、、1人じゃないみたい?悪役娘の方が目立っています。物語世界そのものにリアリティがないので、登場人物に感情移入できませんでした。
     テンポが良い物語、、と言うよりは、突飛展開の物語。定番設定を盛り込みすぎて、内容が薄口になって、読者は置き去りにされて、物語世界に入れず、読後に何も残りませんでした。読み直す気にもなりませんでした。
     価格に対する苦情レビューが多い作品ですが、確かに[再読しない作品]としては割高感があるかもしれません。
     物語設定を絞った方が良かった作品だと思います。
  • 事なかれ令嬢のおいしい契約事情 ~婚約破棄をされたら、王太子殿下とごはん屋をすることになりました!?~ 連載版

    アオノキ/しっぽタヌキ/一花夜

    冒頭の設定が無茶すぎて、ついて行けず!
    ネタバレ
    2025年4月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 自称〈事なかれ主義〉のヒロインが婚約破棄されるも、偶々遭遇した王太子に誘われ、王都に開店するめし屋を手伝う物語。、、
     婚約破棄から始まる物語は新たな婚約者がヒーローとして登場するのが定番設定でしたが、、、もういい加減読者もお腹一杯で胸やけしているところで、、、新設定・めし屋経営!突飛すぎてゲップがでてきました(笑) 読者を掴むためとはいえ、無理無茶設定すぎて、ついて行けませんでした。ヒーローは王太子の業務もこなして、料理もプロレベル!あり得ないでしょ!せめて、サブキャラで料理人を登場させなさいよ。料理(飲食店経営)を軽く考えすぎでは、、、?
     ヒロインとヒーローは幼い時に知り合ってたような定番伏線もあり、、。
     この物語世界が薄っぺらで現実味もないので、登場人物にもリアリティが感じられません。その代表例が王太子のガサツな従者。

     物語に独自性を盛り込むのは〈異世界設定〉では〈何でもアリ〉になってしまい、選択肢が広がり過ぎて、突飛な設定に陥りやすいのかもしれません。
  • 嫌われ者の令嬢は、私が愛しましょう。~いまさら溺愛してきても、もう遅いです!~

    暮田呉子/藍原ナツキ

    イザベルの外面も内面も、、コ、コワイ!
    ネタバレ
    2025年4月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 私は物語重視で作画は許容範囲は広い方だと思っていますが、、イザベルの容貌、特にオメメの大きさは、、受け付けられませんでした。細身で手が細くて、、カマキリみたいで怖かった、、、(汗) 男性キャラは(内面はともかく) 容貌は麗しいのに、どうしてイザベルのおメメだけがこうなったんでしょうか??
     さらに、イザベルの内心の独白もコワイ、、「愛されなかった」「愛されない」、、男性陣への恨み節の羅列で、、、、さらに、その転生前もツライ。、、イザベルを好き嫌いになる以前に、その感情に共感も理解もできませんでした。近寄りたくない人、という感じです。
     そして、物語! 何がしたいの?これまた、私には理解できませんでした。
     私は読後に何らかの感動が欲しいのですが、、摩訶不愉快な物語でした。
  • 99回断罪されたループ令嬢ですが今世は「超絶愛されモード」ですって!?

    甲斐ろはる/裕時悠示/ひだかなみ

    荒唐無稽、ぶっ飛びループ令嬢の活劇?
    ネタバレ
    2025年4月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 整合性も何もかも無視した設定。まさに荒唐無稽の物語です。一例ですが、冤罪処刑が何故99回も繰り返されるのか?、、ヒロインに魔力が蓄積されるまで、、?そんなのアリ?、、そりゃ、ヒロインは壊れるワ! 冤罪処刑がブラックジョークになりすぎて、読むのに疲れました。登場人物のキャラは全て濃口で下品な方にぶっ飛んでいます。特に聖女の下劣な台詞は豚を連想させて、、(人類に有益な家畜である)豚に失礼だと思いました(笑)。
     物語のテンポがジェットコースターの如く急展開するので、呆れることはあっても飽きることはありません(笑)。
     おちゃらけ冤罪処刑が生命を軽々しく扱うように思えてしまう人にはこの物語は合わないと思います。元々〈ループ〉設定そのものが、人の生死を軽々しく扱いやすい設定です。現実では、人は死ねば終わりです。やり直しはできません、だから生命を大切にすべきです。ループ物語の良作はそのあたりを上手に取り扱っていると思います。
     私とは合いませんでしたが、『ブラックジョークに振り切ったループ物語』としてはこんな物語もアリかもしれません。
  • 華に浪漫~夜伽のはずですが溺愛されています~

    ミナミカズキ/夜桜ゆーり/風華弓弦

    『和風花嫁シリーズ』のパッケージ替え?
    ネタバレ
    2025年4月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ Web系原作読了。基本設定は『和風花嫁シリーズ』の設定を踏襲し、独自性は『花嫁(婚約者)』を『夜伽』と言い換えた箇所と、ヒロインの異能でしょうか?
     オバサン世代には「これは『夜伽』じゃナイ!物語の内容と合致していない」と言いたくはなりますが、物語のタイトル等に内容にそぐわなくても刺激的(or過激or目新しい)用語を使用することは、Web系原作が読者を掴むために多用する常套手段なので、(私的には)慣れました。(苦笑)
     また、この物語ではヒロインが〈何らかの異能がある〉故に親族達から忌み嫌われます。物語世界が異能者が一般に認知されていない世界線なので、周囲のこの反応には違和感はありません。
     それに対していつもながら違和感を感じ、物語への興味が冷めるのは、ヒーローがヒロインに即恋落ちすることです!Web系溺愛物語は溺愛にいたる経過はすっ飛ばす傾向が頻繁にあり、(私も含めて)物語重視の読者は戸惑うことが多いです。この物語にもその傾向があります。川に身投げしようとしていた身元不明の貧相な娘、、人命尊重の観点から身柄を保護するのは納得できても、そんな娘に国一番の名家の御曹子が即恋落ちしますか?、、、、無理設定でしょ(笑)
     物語はまだ始まったばかりですが、、、作画が綺麗なので、そのあたりをどう改編されてゆくのでしょうか?

     即恋落ちするヒーローに対して、シレッと「彼女のどこが好きになったの?」と、突っ込みたくなります。私は物語重視なので、昨今の『即落ち溺愛話』は合わないのかもしれません。
  • 稀代の悪女、三度目の人生で【無才無能】を楽しむ【分冊版】

    嵐華子(カドカワBOOKS/KADOKAWA刊)/昴カズサ/八美☆わん

    悪女じゃなくて、ヒロインは意地悪婆さん?
    ネタバレ
    2025年4月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 公開中のなろう系原作を読んでいます。登場人物が多く、読み難い文章、、読むのが苦痛で現在中断中。でも、なろう系だから、それでよかった。コミカライズ化? エッ、勿論改編するよね? ヒロインが地雷なんですが、、(笑)。
     ヒロインは〈三度目の人生で、二度目の人生は日本で平穏に86歳の生涯を終えた女性〉という設定。で〈無才無能〉を装い、、、周囲と対立します(呆)。確かに、義母、義妹、婚約者とその取り巻き、、、と酷い人ばかりですよ、でも、その人達と真剣に向き合わず、煽るような台詞ばかり、、ヒロインの内心の表現が〈若者を小馬鹿にする意地悪婆さん目線〉で、冷めた笑いを浮かべるしかありませんでした。この表現を制作者側が【斬新な設定】【この物語の推しポイント】と考えていたら、、、本当にイタイ。『前世で86歳まで生きれた?ソウ、それのどこがエライの?何か社会に貢献したの?転生できたのは貴女の能力?偶々でしょ!』と、言いたくなります。
     ヒロインはじめとするキャラ全員に魅力がありません。
    これは物語世界に魅力が無いと言うことです。大幅に原作改編すべきだったと思います。
  • 喧嘩ばかりだった婚約者がいきなり溺愛してきます

    絢瀬マコト/マチバリ

    コレが両片思い?、、ドン引きカップル。
    ネタバレ
    2025年4月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 読み始めて、、失敗した、、と思いました。ダラダラ引き延ばしてなかなか完結しない物語です。
     10年間、人前で口論するカップル、、、こんなカップルに劇場ホールで遭遇したら、、、どうしますか?、、不快感しかないでしょう。(私は目を合わせないようにして、極力避けます) 節度ある大人のカップルとは思えません。ましてや、コレが貴族? いくら異世界でも、、違和感NAXです。
     喫茶店で捕物騒ぎを起こす貴族令嬢も登場するし、、(呆)
     この物語世界では、貴族とは〈マナー知らずの小金持ち〉を指しているのてすか?
     物語世界が破綻しているので、リアリティがなく、幼児的意地っ張りカップルの拗らせ物語をダラダラ続けられて、疲れました。劇場内の小部屋や馬車内でのエロシーンはゾワゾワして、、ドン引きしました。、、せめてご自宅でイチャついてください。幼稚でツンデレで色欲旺盛って、、、オエッ!
     ヒロインも好きになれませんが、登場人物でマトモな人がいません。
     制作者側がこの物語設定で【両片思いのジレキュン物語】を描いている、と思っていたら、、、読者の感性に対する敬意が無い、と思います。
  • 裏切られた元王妃は2度目の人生を復讐に捧げる

    はてな/晴日青

    シリアスな物語が転生してギャグになった!
    ネタバレ
    2025年4月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 物語のタイトルどおり、元王妃(ヒロイン)が火刑にされ、死に戻り。さあ、ここからヒロインの華麗なる復讐が始まるんだ、、、と思ったら、シリアス展開はここまででした。自称神獣のワンコが出現し、、物語はギャグ調に方向転換? 漫才のボケとツッコミの如き、ヒロインとワンコの会話。ギャグですね、、、ただし読者置いてきぼりの、寒〜いギャグ(笑)
     置き去りにされた読者は脱落するか、頭を空っぽにして読むしかありません。ヒロインが口先だけで行動力がなく、応援する気が全くおこらない人物なのが、どうしようもありません。
     リアリティを全く感じない物語世界なので、滅びようと、どうなろうと知ったことじゃありません。勿論脱落。
  • 義妹に婚約者を奪われた落ちこぼれ令嬢は、天才魔術師に溺愛される(コミック)

    オザイ/瑪々子

    6巻?エッ、まだ続くの?着地点は何処?
    ネタバレ
    2025年4月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ なろう系原作読了。ツッコミどころはありましたがそこそこの良作でコミカライズ化成功!と、喜んでいたら、まだ続いています(笑)。第6巻は原作者書き下ろしの内容。私的には、後付け感がして、、もうそれは、、いいかな、と思っています。

     本当に、今更詮無いことですが、第1〜2巻部分を丁寧に改編して欲しかったです。
     ヒロインがたまたま次男を介抱し、家を追い出されたヒロインがたまたま働き口として紹介された家が次男の実家。たまたますぎるでしょ(笑)!そして、ヒロインに即落ちする女嫌いのヒーロー(長男)。[強引な出合い、即恋落ちヒーロー設定]はなろう系恋愛物語の設定の特色です。それにどう対応するかでしたが、、、物語を捻くり回しているわりには、すっ飛ばし感もあって、唐突に物語が進展し、ヒロインと次男のすれ違いも、意味が無くて、、、何も感じませんでした。
     恋愛物語は二人の出合いとその過程が最重要設定だと思います。出合いは極力自然、必然に、、、!
     ですから、ここは単純に『ヒロインがたまたまヒーローを介抱し、その優しい人柄と不思議な魔力に気付いたヒーローは、弟の世話係としてヒロインを雇い、やがて二人の間に愛が生まれる、、』(この場合、人の良い次男設定無し。) この物語では、最高のキューピッド役・レノ君がいるんですから、これでも良かったのに、と私的には思います。
     もうひとつの重要設定・ザマァですが、、ヒロインの義母の設定が酷すぎませんか?出産狙いで不貞をワザとしますか?露見したら離縁確実ですし、、。それとも、ヒロイン父が超鈍感なのか? 義母と義妹を有無を言わさず放逐する為、とは言え強引すぎる設定だと思います。

     作画はただだ残念。物語の良さで助かっています。
  • 可愛い義妹が婚約破棄されたらしいので、今から「御礼」に参ります。

    桜井しおり/春先あみ

    子供向け?としても、、現実味無さすぎ
    ネタバレ
    2025年4月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 冒頭のお馬鹿王太子の婚約者断罪騒動に、、、エッ!これは傷害事件(犯罪)でしょう。ここまで過剰な演出(暴力行為)が必要なの?、、と、不快に思う間もなく、、ここから始まる怒涛のザマァ展開。ザマァされる側があまりにもチンピラ臭くて王族・貴族には見えず、爽快感も無く、オバサンはただただ戸惑うばかりの展開でした。何よりも作品タイトルの「御礼」!オバサン世代の私は、どうしても日本のYAKUZA用語「御礼参り(=報復すること)」を連想してしまいます。制作者側は勿論、熟知したうえで使用しているとは思いますが、、西洋風の物語で使用する必然性はないと思います。
     男装弁護士のヒロイン、異世界から来た少年?等、設定を盛り過ぎた結果、物語世界が超薄口になったようです。ザマァの帰結が公国建国。軽っ!ザマァも国王廃位も軽く進み過ぎて、物語にリアリティが全く感じられませんでした。とにかく頭の中に?が灯ることが多く、ついていけない物語世界でした。
     これは子供向けの物語なんだ、、、とも思いましたが、、、ザマァ好きにはこれでイイ、と制作者側に思われてもいるようで、、。私の感性が異質なのかな?とも思いましたが、レビューの平均評価4.0以下で少し安心しました。(シーモアのレビュー評価は、ここ最近は特に大甘で平均4.0〜4.2が標準レベル。) 読者(子供)の感性を舐めてはいけません、としか言いようがありません。
  • 王太子に婚約破棄されたので、もうバカのふりはやめようと思います

    南乃映月/狭山ひびき/硝音あや

    バカとは何ぞや?様々な意味があるようで
    ネタバレ
    2025年4月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 4巻迄読了。結末がどうなるのか?よくわからないし、モヤモヤしてこの先の展開に、、??関心が湧きません。
     これはひとえに物語の設定によります。ヒロインはバカのふりをしていた(笑)らしいですが、王太子妃教育を拒否していただけ。王太子の政務書類の審議・決裁の代行はしていたみたい、、コレってバカどころか有能すぎるでしょう。それを評価しない王太子とその周囲。貴方達がバカなんですよ、、、となるはずなんですが、不可思議な国王夫妻と廷臣達がからみ、単純に終わる話を引っ掻き回しているような気がします。何よりヒロインも不思議ちゃんで共感し難いです。
     結局、この物語世界はバカばかりじゃないでしょうか?国政に真摯に取り組まないバカ、周囲と対話しないバカ、、、様々なバカがいます。同レベルだから物語世界が成り立っているのかもしれません。一般国民の姿がみえないので国民がどうなっているのか判断できませんかが、私も含めてこの物語世界に追従出来ない読者は、途中脱落するのかもしれません。

     ここ最近、異世界王朝物語で頻出する話題(エピソード?)に、ヒロインに対する悪質な噂と王太子(王子)妃教育がありますが、どちらも丁寧に設定しておかないと物語を壊してしまうと思います。
     私見ですが、王太子妃教育とは、婚姻前は、政策以外[ex.言語・礼儀作法・所作・芸術(音楽、楽器演奏、絵画等)・ダンス]に限定されるべきだと考えています。史実でも、様々な要因から婚約破棄はしばしばあります。政敵になる可能性のある人物(しかも未成人)に国政の一端でも任せていては、国家の品位を疑われても文句は言えません。
     良作はこのあたりのエピソードを無理なく自然に物語世界に練り込んでいると思います。
  • 売られた辺境伯令嬢は隣国の王太子に溺愛される【コミックス版】

    小椋あん/COMIC ROOM

    冒頭ワクワク、中盤混迷、結末どうなる?
    ネタバレ
    2025年4月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ まず、タイトルと物語の内容がピッタリ合ってません。溺愛話に期待した読者は戸惑うかもしれません。けれども、冒頭の物語展開は面白く、ヒロインのキャラも立っていてこの先の展開にワクワクしました。、、それが、ヒロインが学園に入学する?、、ナニソレ感MAX、、ヒーロー(王太子)の目標は国権奪回ではなかったの?そのため剣士の如きヒロインに心惹かれたんじゃなかったの?、、、そして、この頃同時に感じはじめた王太子への違和感、、颯爽と登場したけれど、、この人、見かけだけで実は気弱なお坊ちゃま?、、王朝物少女漫画のヒーローは少し荷が重いかも、、、ヒロインの方が土壇場に強く判断力・行動力もあります。おまけに軍服姿がカッコイイ!このカップルのあり方を受け入れられる人はこの物語を楽しめると思います。(つくづくタイトル合ってません!笑)
     今となっては、中盤の学園編?の〝この物語は何を描きたいの感“が勿体無い。ヒロインの無駄使い?です。(笑)
     物語はいよいよ終盤ですよね?どう決着がつくんでしょうか?引き延ばしはやめて欲しいです。
     長編物語は設定をしっかり組んでいないと、完結まで読者をひきつけるのは難しいですね。私の評価は最初は星5つ、それが徐々に減ってゆき、、。(最近の作品は冒頭に全エネルギーを注ぎ、中盤以降で尻すぼみ(or失速or迷走)する残念なパターンが多いですね。だから、レビューは完結が見えてから書くようにしています。)
     完結してから一気読みしようと思います。
  • 有閑倶楽部

    一条ゆかり

    『エンタメ系少女漫画』の最高峰!
    ネタバレ
    2025年4月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 少女漫画界の女王・一条ゆかり先生の代表作のひとつ。6人の超セレブ高校生を中心に巻き起こる、サスペンス、ホラー、恋愛、コメディー、ファンタジー等何でもありの事件の中短編集です。作者様が〈面白い物語を書こう〉と振り切って描かれたようで、面白さMAXでエンタメ感満載の話ばかりです。まず、主役6名の名前はお酒の銘柄にちなんで命名されています。サスガ酒豪の一条先生。『お酒は二十歳になってから』を逆手にとるこの命名。遊び心満載です。
     超絶作画でコマ割りはいつもながら神技で、最後の1コマまで見逃せません。
     私がこの作品に初めてふれたのは学生時代でした。この頃、高校生を主人公にした少女漫画は恋愛物語が王道でした。(対抗として、スポーツ物語) それが、任侠やヤクザ等も登場し、その路線を真向から崩す痛快な面白さ、毎話ワクワクしながら真剣に?読んでました。この物語には少女漫画の【美・明・善の要素】が濃縮して詰め込まれています。60代になって読み返してもワクワクし読後はニッコリできます。だからこの作品を分類すれば『エンタメ系少女漫画』と言えるかもしれません。そして、今だにこの作品に匹敵する『エンタメ系少女漫画』はないように思えます。
     一度TVドラマ化されました。原作へのリスペクトは認めますが、、、以下自粛(泣)。この作品の良さは絶妙なコマ割りを基盤にしている、と思い知らされました。
     この物語の6人は漫画の世界で永遠に高校生のままで元気に暴れて?欲しいと思います。もはや祖母目線? (笑)
  • 捨てられ公爵令嬢は初恋の王太子に娶られる

    青井はな/一ノ瀬千景/琴ふづき

    作画は綺麗 物語は可もなく不可もなく、
    ネタバレ
    2025年4月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ Web版原作未読。先入観無く完結まで一気読みしました。ヒロインもヒーローも美形、酷い悪役は登場せず。優しい物語です。、、、でも、私には刺さりませんでした。このレビューは読後すぐに記してます。すぐに記さないと内容を忘れ、読後の感想も消えてしまう、、、そんな物語でした。
     まず、ヒロインが優等生すぎて、魅力を感じられませんでした。そして、ヒーローよ!いくら意地っ張りでも相手の心がこもったプレゼントを投げ捨ててはいけません。、、これで両片思い?、マァ言えなくもありませんが、二人が離宮で結ばれるシーンを冷めた感情で流し読みした時に自覚しました。この物語は私には合わない!第一王子が俗世離れした善人だったおかげで大団円。王政を揺るがす大事件の割には、淡白な終わり方でした。
     第4巻で二人が婚姻し、そこそこ綺麗に終わった、と思ったら、まだ続きました。ヒーローの隠し子騒動!これは蛇足以下です。主役二人が護衛も付けずに街遊びをする姿は善良な市民カップルそのもので、一国を担っているカップルには見えませんでした。薄っぺらな物語世界に亀裂を生じさせただけでした。
     無茶設定はありませんが、全ての設定が中途半端で小刻みなため、印象薄い物語になったように思えます。
     この作品はタイトルを大幅に変えて配信されているようですね。販売実績を上げるための措置と思いますが、作品の表面(タイトル)ではなく内容(設定改編)で勝負すべきでした。
  • 鬼滅の刃 風の道しるべ

    吾峠呼世晴/矢島綾

    『鬼滅の刃』風柱ファンには待望の短編集
    2025年4月9日
    漫画『鬼滅の刃』のサイドストーリー短編集の第二巻。第一巻同様とても読みやすい内容と文章です。漫画も長編になると、登場人物が増えてきますが、人気作になればなるほど副主役級の人物が数多く登場し、キャラがたってきますね。『鬼滅の刃』はその代表例で、主役より柱人気の方が高いようです。私は風柱を推していたので嬉しい一冊になりました(笑)。読後にほっこりできるライトノベルです。
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  • 鬼滅の刃 片羽の蝶

    吾峠呼世晴/矢島綾

    『鬼滅の刃』の柱中心のサイドストーリー
    ネタバレ
    2025年4月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 『鬼滅の刃』の作者が原作を提供して執筆されたノベルなので、原作の世界観がそのまま生かされています。『鬼滅の刃』に登場する柱(最強の剣士)を中心にした短編集で、凄く読みやすい文章で、内容もわかりやすいです。漫画では触れられなかっサイドストーリーばかりで楽しんで読めます。本編の漫画『鬼滅の刃』の筋書きに無駄に引き延ばしたところが無かったからこそ成立した短編集です。吾峠呼世春氏の語り部としてのすぐれた才能をうかがい知ることもできます。
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  • ロッセリーニ家の息子

    岩本薫/蓮川愛

    セレブ三兄弟のBL版ハーレクイン
    ネタバレ
    2025年4月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ BLCDを視聴した後、原作をまとめ買いしました。本当に読みやすい文章で、王道設定なので結末も予想できて安心して読めました。まさにBL版ハーレクインです。感動は長続きしませんが、私がこれまで読んでいたBLラノベが重量感があるものばかりだったので、気楽に読めました。ただ、私は紳士服に対する知識はあまり無いので、セレブの容姿とともにそのお召し物の記述があるのが、イメージしにくく、、退屈しました。(ワインの蘊蓄も少々くどかったかな?)この物語を読了し、自分の嗜好に気付きました。今時の王道BLは私には刺さらない、、。私には骨太の古典的BLの方が合うようです。このシリーズ以降、私は新作BL作品は購入していません。今は電子書籍のおかげで読者は自分に合うジャンルの作品を自由に選べます。読書好きにはたまらない環境です。
  • 銀の鎮魂歌

    吉原理恵子/yoco

    哀しくも耽美的なバットエンド!
    ネタバレ
    2025年4月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ この作品に出会えたのは某動画配信サイトで公開されていたBLCDを視聴したおかげです。主役2人のcvはキラ・石田彰、ルシアン・森川智之。このキャストは声優に関する知識がある人には垂涎の超豪華キャストです。二人の熱演に物語世界にすぐに引き込まれ、最後は号泣。すぐさま原作本をさがしましたが、、20年以上前に出版された初版本は入手できず。イラストも一新された新装版を電子書籍で購入しました。
     新装されて出版された事だけでもわかりますが古典的名作です。現在のBLラノベとは一読して雰囲気が違う耽美的で哀愁に満ちた世界観です。
     ルシアンは一国の国王です。世継をもうけるために女性を娶らねばいけません。二人の関係は最初から引き裂かれる運命だったと言えるでしょう。けれどもその過程があまりにも哀しく残酷で救いがありません。
     それでも、二人の愛の重さには形容し難い感動を覚えます。読み手によって評価が別れる物語だとは思いますが、禁じられた愛の哀しくも美しい結末に涙する名作です。
  • エス

    英田サキ

    サスペンス風BL、痺れるような禁断の愛!
    ネタバレ
    2025年4月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ この作品はたまたま視聴したBLCDから知りました。cvが超豪華キャストで、物語の良さを際立たせてました。当然、原作を読みたくなりましたが、BLラノベは当時、一般書店では中々入手に手間取りました。(例・お取引寄せ、予約購入)
     ここで電子書籍です。簡単に入手できました!つまり、この作品は私を電子書籍へと導いた記念碑的物語なのです。

     この物語は刑事を主役にした犯罪捜査を題材にしています。登場人物はほぼ男性、サスペンス的緊張感もあります。そこにメイン二人の恋情が絡みます。刑事と暴力団の幹部(情報調査員)!決して私情に流されてはいけない関係です。信頼関係を築いても、愛情は厳禁なんて、、かなり苦痛ですよね。まさに、愛の痛み!この関係に痺れました。これは恋愛小説の醍醐味と言っていいでしょう。
     それが、作者の巧みな文章で綴られてゆきます。ラストはハッピーエンド。ただし、軽々しいものではありません。かなりの時間と痛みを伴っての納得の結末です。
     骨太BLをお望みの方に是非お勧めします。
  • 「間の楔」番外編『Musk』【電子限定版】

    吉原理恵子

    『幻の番外編』電子書籍化に感謝
    ネタバレ
    2025年4月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「間の楔」はBL黎明期の傑作です。本編完結後、番外編が某月刊誌に何話か掲載されたそうです。
     この短編はイアソンとリキの束の間の幸せな?逸話です。二人の未来を知る読者としては切ない事このうえありませんが、表紙の穏やかな雰囲気の二人を眺めていると、二人は異世界で生存しているような気がして感慨深いものがあります。

     掲載時、電子書籍なるものはありません。短編なので一冊で販売することもかなわず、ファンから『幻の番外編』と呼ばれていたそうです。
     この短編が電子書籍として発売されて、「そうだ!この手があったんだ!」と気付きました。電子書籍ならその容量に見合った価格設定できるので短編1話でも販売できます。他の短編もできれば発売していただけるとありがたいです。イアソンとリキは電子の世界で永遠に生き続けているんですね。
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  • 間の楔

    吉原理恵子

    BLラノベの原点にして孤高の傑作。
    ネタバレ
    2025年4月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ この作品を知ったのは、某動画サイトで公開されていたアニメ(OVA)からです。作画は古く、現在の美麗なアニメとは比較できませんが、物語がたまらなく斬新かつ魅力的でラストは衝撃的でした。cvは現在ではあり得ない超豪華キャストで、みなさん名演技でした。特に、主役•イアソンのcv.塩沢兼人氏(故人)の演技は伝説の神演技で、このアニメが今もファンから愛されている所以となっています。
     私は声優•塩沢兼人氏のファンでもあったので、その後、CD(ラジオドラマ)の神演技に酔いしれ、次いで原作ラノベの読破に進みました。

     私には初めて読むBLラノベでした。
     一読して「エッ、これがラノベ?」と困惑したぐらい物語の世界観が壮大かつ緻密でした。舞台は近未来異世界。だからこの物語はSFBLとも言われていますが、かなり特異な世界観です。第1巻ではこの近未来世界のシステムにかなりの行数が割り当てられています。そして、読み進むにつれて、この設定は必要不可欠だとわかります。現在の我々の常識、倫理観が通用しない世界観の設定です。
     イアソンのリキへの愛は、今で言う、執着愛、溺愛の一種と言えますが、この物語世界のシステムでは〈禁断の愛〉などと言う甘々な単語で表現できない〈あり得ない愛〉です。
     アニメを視聴してラストを知っていながら、原作は違う終わり方をしないだろうか?いや、アレ以外のエンドはあり得ない、アレは一種のハッピーエンドだ、、、と泣きながら思考は堂々巡りし、、、読了後の余韻は言葉では説明できません。
     現在、BLラノベと並びBL漫画も手軽に電子書籍で入手出来るようになり、数冊読みましたが、この作品を越える余韻を得られたものはありませんでした。
     アニメは最近(?)リメイクされました。BLアニメのリメイクは前代未聞ですが、この原作なら納得です。BL作品は黎明期から隆盛期へ移っています。名作は時代とともに新たな解釈ができます。これはもうBLの古典にして原点になる傑作です。ハッピーエンドに慣れた方には重い物語ですが、読了後の感動は心の奥底に響きます。読み応えのある物語をお探しの方にお勧めします。価格も良心的です。
  • BANANA FISH

    吉田秋生

    漫画の枠を超えたシェークスピア的傑作!
    ネタバレ
    2025年3月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 私はこの作品をアニメを先に知りました。
     アニメの製作発表会で、担当女性プロデューサーが「この原作の素晴らしさは少女漫画の枠を超えており、ハードボイルドでもありBL要素もあり、、、言葉では到底説明できません。私はこの原作をアニメ化する事が夢でした。」と熱く語っておられました。担当者の熱意が反映されたのか、アニメは画像、音楽、声優、ストーリー等全て素晴らしい出来栄えでした。特に最終回のラストシーンは〈アニメ史上最も美しいシーン〉と絶賛される神シーンとなっています。
     勿論、私もアニメに魅了され、並行して原作漫画を読み始めました。第3巻ぐらいまでは、少女漫画らしからぬ作画に戸惑いました。特に主人公アッシュが超絶美形には見えず、違和感を感じました。けれども、物語のテンポの良さ、巧みな展開、魅力的なキャラ達に心を奪われ、取り憑かれたように読み続けました。作画は巻数が進むほど円熟し、物語のクライマックスを盛り上げました。アッシュが悲劇的最期を迎える予感がして、最終巻を読むのが辛かったです。そして、私の予想の斜め上をゆくラストに顔を両手で覆って泣きました。その後、結末が変わることはないのに『アッシュ、生きるんだよ』と心の中で繰り返しつつ何度も読み返しています。物語の中で、多くの人が劇的な最期を迎えますが、それらは物語の設定上全て必然で無駄なものはありません。結末がわかっているのに読み返したら止まりません。自分が青年期を終え、冷めた目で若者を眺める年代になりましたが、物語からうける熱病にも似た感動は色褪せることなく鮮明に蘇ります。この感覚は漫画というよりは、シェークスピア作の悲劇に通じるものがあります。
     世代、性別を超えて読み続けられる傑作中の傑作、文句無しで、My殿堂入り漫画です。
  • 望まれぬ花嫁は一途に皇太子を愛す《フルカラー》

    紡木すあ/古池マヤ

    納得はいかないけれど、、ハッピーエンド?
    ネタバレ
    2025年3月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 原作既読。原作に長文レビューを投稿していました。ティナが救出され、王太子の求愛に応じるまでをもっと時間をかけて描いて欲しかった、と記しました。ここでも繰り返しますが、ティナを最も傷付けたのは〈王太子の酷い仕打ち〉だと私は解釈しています。敵王から受けた行為は〈法的に認められた夫婦の行為〉であり、それと引き換えにティナは国家と国民を守れたのです。確かに苦痛にしかならなかったとは思いますが、自ら挙行した婚姻の結果です。理性で諦めて受け入れるしかなかったと思います。
     それよりもティナは最愛の人から魂を蹂躙されたのです。王太子の悔悟も月並過ぎます。だから、こんなに簡単に王太子の求愛を受け入れると、ティナの純愛が本当にありふれた作り物になってしまい、本当に大好きな作品だけに、、、結末の解釈が残念でたまりません。ラストを改編してじっくり描いて欲しかったけれど、、、完結してしまいました。ティナが幸せならそれでいいか、、と今は思っています。
     YouTubeでも公開されているボイスドラマでは、王太子はcv.木村良平さん。実力のある人気声優です。最後まで演じられるのでしょうか?今後はそちらを、楽しみにしたいと思っています。
  • 神獣騎士様の専属メイド~無能と呼ばれた令嬢は、本当は希少な聖属性の使い手だったようです~

    善丸ミフク/柚子れもん

    唯々イラつく、謙虚ぶりっ子のヒロイン!
    ネタバレ
    2025年3月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ Web系原作を読了。定番設定•家族から無能と蔑まれるヒロイン。ヒーローに救われ、神獣の世話係として雇われます。冒頭に無理無茶設定は一応ありません。唯々イラつくのはヒロインの言動!事あるごとに「私なんか、、」「私は無能だから、、」何回繰り返す?気が滅入る、、、。そして、この卑屈ヒロインはヒーローに助けてもらうと、何故自分の身元を誤魔化すの?保身?それで公爵邸に居座れる?図体しい!(そして、そのために後々大事になるのはお約束!) 原作段階でこの物語のヒロインに好感が持てませんでした。
     卑屈で無自覚に厚かましい、謙虚なふりだけで、自己陶酔型の悲劇のヒロイン、、Web系原作を中心に頻出するコノテのヒロインは、、もうお腹一杯で辟易しています。
     作画も雑で、物語のテンポも遅く退屈。改編して欲しかったなぁ。、、コミカライズ化でステップアップする要素が見当たりません。
  • わたしの幸せな結婚

    顎木あくみ/月岡月穂

    『元祖•和風花嫁シリーズ』お腹一杯!
    ネタバレ
    2025年3月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 第1期アニメ化の際、割引もあり、7巻迄購入。第1巻は面白かった。ところが、ヒーローは第1巻でお約束通りにヒロインに恋堕ちするのに、なかなか進展せず。退屈し、引き延ばし感も感じ、第3巻以降読まずに放置。平易な文章で山場無く淡々と進展する物語。最近やっと第7巻•結婚式まで読了しました。ただただ表紙のイラストが美麗でした。
     内容はまさに私が勝手に命名した『和風花嫁シリーズ』の基本設定が盛り込まれ『元祖』と呼ぶに相応しい物語です。
    1 舞台は明治末〜昭和初期の架空の日本風社会
    2 異能一族(家族)から辛い仕打ちを受けるヒロイン
    3 名家のイケメン御曹司との突然の婚約(求婚)
    4 女嫌い設定のヒーローがすぐにヒロインに恋堕ち
    5 実は最強レベルの異能を所持し覚醒するヒロイン
     上記5つの基本設定を受け入れられる人はこの物語を読み続けられると思います。
     また、この物語はシンデレラストーリーとも言えます。シンデレラストーリーは王子様と結ばれる場面が最高の山場、というのが私の持論です。この物語も引き延ばさずに早く結婚式をあげていたら、尻すぼみ感が少なかったと思い、残念です。
     映画、アニメ化とメディア化されています。アニメは第1期、第2期ともに、アニメファンから作画と声優が絶賛され「ストーリーさえ良ければ、覇権アニメになりえた」と言われています。ファンって、種類は違えど外部の立場になると、忖度しないで辛辣だけれど的確な評価をする場合があります。私も同感です。表紙イラストだけならずっと眺めていたい!物語はもうお腹一杯で胸焼けしています。
  • 大奥

    よしながふみ

    平成を代表する傑作歴史ファンタジー!
    ネタバレ
    2025年3月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ この作品を某月刊女性漫画雑誌で初めて読んだ時の感覚は言葉では表現できません。それは『日出処の天子』(作•山岸涼子)を読んだ時の感覚に少し通じるものがありました。掲載されていた月刊誌の発売日を待ち、完結編を読了した時には歴史の証人になったような感覚がしました。史実を基盤にして人間の【業(ごう)】を描いた傑作中の傑作です。
     この物語の設定はいたって単純かつ緻密です。時は江戸幕府草創期〈男性しか罹患しない疫病が流行り、男性人口が激減した〉この時、人々、特に権力者はどう対応したのか? どう生きたのか? 、、江戸開城迄の約200年間にわたる壮大な人間ドラマです。作者の【業】の描き方は的確かつ容赦無く、理不尽な結末を強いられる人物が数多く登場します。作画には無駄な描線が無く、武士の時代の素朴で質実な雰囲気に合致しています。長台詞が多く、読むのに時間がかかりますが、その世界観にはいると時間の経過を忘れます。読了後の余韻は深く、人間について考えさせられます。
     この作品で特筆すべき事は、江戸時代の人間群像劇でありながら発表当時の社会の動きをも反映している事です。この頃、日本社会では、ジェンダー、家族、夫婦、女性のあり方etcの変化が顕在化し、社会問題化しつつあり、現在迄その動きは続いています。この物語を読むと〝コレって今でもアルよね“と共感したこともしばしばありました。作者の社会や人間に対する観察力の鋭さには感服するしかありません。
     映画、TVドラマ、アニメ化とメディア化も盛んで、個人的には某国営放送のドラマが一番のお気に入りです。作中随一の怪物的権力者を仲間由紀恵さんが快演していました。原作では醜悪極まりなかった容貌の人物を当代を代表する美人女優が演じる、そのキャスティングの妙に唸りました。すぐれた文化的作品はその時代•社会を反映しながら次代へ継承されてゆきます。平成の社会を代表するこの作品も令和へ引き継がれ、何年か後に新たな視点でメディア化され、さらに読者を増やすことでしょう。
     気楽に読める物語ではありません。やりきれない悲しみに胸が苦しくなる事もありますが、何度でも読み返せる物語で読むたびに新たな感慨に浸れる物語です。これぞ名作。読み応えのある物語を探しておられる方、必読の傑作歴史ファンタジーです。
  • 婚約破棄されたので、国の外れで錬金術姫になりました!

    門脇由紀/yocco/よねぞう

    定番設定てんこ盛り、ザマァは未消化
    ネタバレ
    2025年3月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ Web系原作読了。異世界転生、婚約破棄、特殊能力(錬金術)、妖精王、竜、幼馴染(初恋の人)etc。、、定番設定を詰め込められるだけ詰め込んだ原作でした。Web系原作には『物語•小説』というよりは『物語の概略•あらすじ』のような作品があります。この作品もそれにあたります。物語の筋書きとしては面白いです。でも、Web系小説はまだプロの作品ではありません。だから、コミカライズ化するなら、何らかの改編をして設定の精査が必要になってきます。実際、改編の結果、良作にステップアップした作品が幾つもあります。、、、でも、このコミカライズは原作を忠実になぞってしまったのです、、、(泣)。ラストがはしょった印象を受けますが、コレ原作どおりです。設定盛り込み過ぎて、ザマァが明確に記されないまま完結します。本来なら、3冊ぐらいは必要な『あらすじ』なんです。そこそこ面白い『あらすじ』なのに残念です。
  • ヤンデレ魔法使いは石像の乙女しか愛せない 魔女は愛弟子の熱い口づけでとける

    セキモリ/クレイン

    本編が傑作で、短い描き下ろしも涙、涙!
    ネタバレ
    2025年3月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 本当に大好きな作品で、単話版で読んでいましたが、コミック版が発売されたと知り、購入しました。やっぱり一気に読むとさらに感動が深まりますね。コミック特典は2話の描き下ろし!この2話が2話ともいいんです!本編の世界観そのままで、「アリス頑張ってるんだね」とウルウルしてました。作画も安定してるし、、、。本編が本当に無駄の無い傑作なので、サイドストーリーも傑作になるんですよね。読後になんだか心が暖まり優しい気持ちになるので、何度も読み返しています。私のマイベスト電子書籍漫画です。コミック2巻の発売をお待ちしています。
  • 姉に婚約者を寝取られたので訳あり令息と結婚して辺境へと向かいます

    やきいもほくほく/みさき天夢

    ヒロインは気丈で、健気?したたか?
    ネタバレ
    2025年3月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ なろう系原作は読了。姉に婚約者を⚪︎取られたヒロインは変人と噂の辺境伯令息と電撃結婚します。なろう系らしく、冒頭の設定が“いくらなんでも無理な設定〝。ヒロインは姉への意地から、自分で婚姻相手を決めます。文書を参考にして一度も会ったことのない人を選びます。この決断力!さぞや気丈な令嬢に違いない、、、と思ったら、令息のもとに行った途端、健気で可愛い女の子になります。(キャラデザは幼く、主役二人は中学生に見えました。)この冒頭のご都合主義の無理設定に、違和感を感じない人はこの物語の世界にはいれると思います。辺境伯の邸宅が山小屋もどきだったのは、作者様!やりすぎ(笑)、、。その後の物語の流れは定石どおり。ヒーローは王都に戻った途端にイケメンに変身?するのは、なろう系漫画を読み慣れている人には予想できたと思います。
     私はこの物語の原作者様の作品を幾つか読みましたが、テンポの良い物語と情け容赦ないザマァが特色です。このザマァに到達するために、かなり酷い悪役(今作ではヒロイン姉)が盛大にやらかすのがお約束です。ここまでお馬鹿なキャラに設定しなくてもいいじゃないの?、、と、ここ最近私は思うのですが、派手なザマァを演出するためには酷い悪役が必須設定なのかもしれません。この原作者様、私の推しの1人なんですが、悪役がいつもお馬鹿すぎて、、、少々引き始めてます。

    ※ 作品タイトルに採用されている用語を使ったら、ブロックされました。仕方なく⚪︎を使用しました。ここ最近の物語設定の過激化がタイトルにも現れていますね。それにしても、作者が堂々と使用している単語を、その作品のレビューに使えないのは、、理不尽ですヨネ。
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  • 旦那様がちっちゃいモフモフになりました ~私を悪女だと誤解していたのに、すべて義母の嘘だと気づいたようです~ 【連載版】

    いなる/菜々/眠介

    冒頭の強引設定をモフモフが吹き消した!
    ネタバレ
    2025年3月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ なろう系原作を読了。冒頭で、ヒロインはヒーローの義母と義姉の奸計で結婚し、辛いめにあいます。、、この冒頭の結婚設定はかなり強引です。お家乗っ取りを狙っての悪巧みとしては愚策です。自邸に他人を招き入れるので、計画が破綻する可能性が高くなります。(事実、二人の悪事はヒロインの活躍もあり、露見します。)、、えぇ、わかってます。この設定にしないとこの物語が成立しないんです! 冒頭に無理設定があるのはなろう系原作の特色ですね。でも、この設定の無茶ぶりを受け入れれば、あとは怒涛のモフモフ設定(?)で本当に楽しく読めます。モフモフに変身する前は「旦那様、鈍感!」と呆れていたんですが、モフモフになると俄然可愛い!判断力、行動力もあり、好感度爆上がりでした(笑)。ラストのザマァに容赦なかったのも爽快でした。やっばり物語はこうでなくっちゃあ!
     モフモフの可愛らしさは作画あってこそです。コミカライズ化成功です。
  • 婚約破棄された可憐令嬢は、帝国の公爵騎士様に溺愛される【電子単行本】

    玖米/蒼井美紗

    まだまだ淡々と物語は続いています。
    ネタバレ
    2025年3月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ Web系原作を読むも途中で脱落。原作は今も連載中。まだ完結してません(泣)! 当然、コミカライズもこれから延々と続くんでしょうね。、、なろう系原作には、読者を惹きつけるためなのか、冒頭で派手な演出(婚約破棄、冤罪、酷いイジメ、死に戻りetc)を設定し、その後失速しながらザマァでいったんケジメを付け、その後、新設定が登場して延々と続く作品があります。この物語はその典型例です。追放されたヒロインがヒーローと結ばれた時点で終わった方が良かったと思います。その場合、すぐに完結してしまいます(笑)が、読者が飽きて離れるよりは遥かにいいと思うのです。
     冒頭、聡明でチートレベルの能力を持つヒロインが僻地に追放される設定が理不尽極まりないし、辻褄合わせが難しい物語です。
     コミカライズはいつ完結するかわかりませんし、、コミカライズを読むのは原作完結後でもいいかな、と思っています。
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  • 追放された騎士好き聖女は今日も幸せ(コミック)

    土橋朱里/結生まひろ

    筋肉好きのヒロインに笑える!
    ネタバレ
    2025年3月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 冒頭で、ヒロインは辺境の騎士団に追放されます。この経過がやや強引な設定ですが、王子がお馬鹿ということで納得できれば楽しく読める物語です。天然で前向きなヒロインの活躍に笑えます。その後の展開は予想通りです。ただ、ヒーローの素性が定番設定すぎました。それより特色があるのが作画で、人物の描線が途切れ途切れになっていました。作画で好き嫌いが別れる作品だと思います。
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  • 王妃様は離婚したい

    亜和美央斗/明夜明琉/漣ミサ

    頭を空っぽにしたら、、読めました。
    ネタバレ
    2025年3月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ Web系原作を読むも中途で脱落。それをコミカライズ化するなんてどうなの? と心配しながら読んでみたら、、。やはり改編されなかったようです。ヒロインとヒーローの拗らせゲンカをダラダラ見せられる物語。ヒロインに本気で離婚する気も冷静な判断力もないこと。ヒーローが無神経で不器用なこともそのままでした。読み進むにつれてイラッとさせるカップルです。設定をてんこ盛りして、設定同士が不協和音を奏でているようです。設定の精査をしてからコミカライズ化すれば、と思い残念です。特に聖姫試験は!薄っぺらな物語世界を完全に崩壊させてしまいました。ギャグなのか何なのか?、、イタイ設定としかいえません。
     何も考えずに流し読みして、第2巻で脱落です。
  • 呪いで猫にされた悪女、王太子に拾われる。(コミック)

    七瀬真/sasasa

    猫好きには呆れ返るほど楽しい物語!
    ネタバレ
    2025年3月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ Web系原作読了。中編クラスの長さの原作ですが、定番設定が濃縮されて詰め込まれた原作なので、コミカライズ化に当たって補完•強調されています。勿論、強調されているのはヒーローの猫愛です。このヒーロー、猫への並外れた愛情と甘党以外はデキル王子です。こんなキャラを楽しく見守れたら、これほど楽しめる物語はないと思います。ツッコミどころは多数ありますが、ヒーローとお猫様(ヒロイン)のゴロゴロシーンが明るく打ち消してくれます。楽しい物語の割にザマァは容赦なく、ヒロインも薄っぺらな情けをかけないので好感がもてます。
  • 偽者に奪われた聖女の地位、なんとしても取り返さ……なくていっか!(コミック)

    紗乃月希織/日之影ソラ

    成功するか?追放された聖女の再就職。
    ネタバレ
    2025年3月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ なろう系原作読了。追放聖女、偽聖女、お馬鹿王子と定番設定が続きます。珍しい設定は、母国から追放されたヒロイン聖女が自らの意志で隣国に赴き国家再建に貢献することです。ヒロインには元々聖女の能力があるのですから聖女不在の隣国に受け入れられるのは当然と言えば当然で、無理設定ではありません。少々あざとい設定なのは、聖女の能力があるヒロインが追放される経過です。(特に、ヒロインと偽聖女を瓜二つにする必要はなかったと思います。)王子達はお馬鹿としか言いようがありません。その後、ヒロインにとって全て都合良く話が進み完結します。、、これは、なろう系原作の中編クラスによくある特色です。文章量が少ないので〈物語そのもの〉が〈物語のあらすじ〉になってしまいがちです。そのため冒頭では盛り上がっても、その後急速に平坦になり、読者に失速感を残したまま完了してしまう、、、。けれども、無茶設定のない物語なのでコミカライズ化でステップアップ可能です。この物語がコミカライズ化にあたってどのように補完され、ラストのザマァをどうやって盛り上げてくれるでしょうか?作画スタッフ様、期待しております。
  • 日出処の天子(完全版)

    山岸凉子

    『歴史ファンタジー』の原点にして頂点
    ネタバレ
    2025年3月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ シーモアのマイベストマンガに即決で選択。が、その後「この作品と同列に評価できる作品が近年発行された作品にはない」と思い知り、1〜2作品は自分の『殿堂入り作品』枠とし、残りの枠を近年発行された作品にすると自分の選択基準に折り合いをつけました。それほどこの作品は私にとって神作、別格総本山です。初読時は学生時代、読み難い漢字、耳慣れない人名、、難しいったらありゃしない!でも何度も読み返し、掲載されていた少女漫画月刊誌はボロボロになりました。主人公の『厩戸王子』は当時『聖徳太子』として一般に認知されており(肖像画が採用されていたので)『一万円札(の人)』の隠語としても知られていました。エッ!聖徳太子が主人公?実在したの?それで超能力者?(当時は異能者とは言いませんでした)、、なんかわかんないけど続きが気になって仕方ない、わかるまで読み返してしまう、、。そんな具合で、この物語の魔力は膨大でした。
     無限になるほど読み返し、年月を経て、最近人生の節目を超えて思い至ったのですが、この物語の主題の1つは人間の【業(ゴウ)】ではないかと。人間である限り逃れられない負の感情•煩悩それらがこの物語を動かす原動力になっているような気がします。この物語は日本の飛鳥時代直前の史実が基盤になっています。歴史は【業】のなせる技なのかもしれません。怖くても結末がわかっているのに、読了後言葉では説明し難い酩酊感に襲われます。繊細で長い描線で描かれた日本画•仏画のような作画が物語の雰囲気に合致し、唯一無二の世界感を形成しています。
     当時は、まだ少女の娯楽道具の一種とみなされていた少女漫画を世代を超える文芸作品へとその価値観を一変させたこと、漫画に史実を綿密に取り込み『歴史ファンタジー』の先駆けとなり、漫画の学術的価値さえ認知されたこと等、、、この作品が与えた影響は漫画界だけにとどまらず多岐にわたり現在も続いています。(現在、シーモアではこの作品を青年マンガに分類してますが、掲載は少女漫画月刊誌でした。当時の少女漫画雑誌の先駆的編集姿勢はもはや伝説です。)実写•舞台•アニメ化は山岸涼子氏の画風が創り出した世界観の再現は不可能とされ、立案されていませんが、能楽では今年(2025年)公開予定です。(個人的には朗読劇を希望していましたが。)時代を超えて守られるべき日本文化史に遺る最高傑作の1つです。
  • 顔が見分けられない伯爵令嬢ですが、悪人公爵様に溺愛されています@COMIC

    樋木ゆいち/櫻田りん/紫藤むらさき

    なろう系良作。ヒロイン頑張れ!
    ネタバレ
    2025年3月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ なろう系原作が公開中。定番設定の虐げられるヒロインですが、この物語の魅力はヒロインに『相貌失認症』の障害がある、という設定です。この障害は日本でもようやく認知されてきた障害で、現在治療方法はありません。この障害のある人は良好な人間関係を築くのに大変な苦労をします。周囲の人たちの理解とサポートが必須です。それが、この物語では、、毒家族!ヒロインの自己肯定感が低いことにカンペキに納得できます。ヒロインが前向きな姿勢で、ヒーローと愛を育んでゆく過程は「頑張れ」と応援したくなります。
     原作は良作なのに、、作画が残念な出来です。特に、ヒロインの毒父!何故こんなデフォルメされたキャラデザにされたのか?? 何とか癒し系物語の世界を壊さずに描いて欲しいと思います。
  • きのう何食べた?

    よしながふみ

    TVドラマが原作漫画を超えた!
    ネタバレ
    2025年3月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ TVドラマにハマって、この原作漫画を知りました。なにしろアノ名作『大奥』の作者よしなが氏の作品です!期待MAXで読み始めましたが、、、期待しすぎたみたいです。ゲイカップルの心のつながりを描いていると思いきや、料理メインで台詞が多く、慣れるまで読みにくい物語でした。それでも、ゆっくり読むと登場人物の心のヒダがジワジワと伝わってきました。日常生活の中、ゲイカップルだけではなく、親子、夫婦、職場等の人間関係の断面が控えめに綴られています。異世界物語の派手派手設定に比較すると、本当に地味な日常生活系物語ですが、そんなありふれたネタをすくいあげ物語に仕上げる作者の感性・技量にはあらためて感心するしかありません。このような漫画が実写化され、新たに多くのファンを得て本当に良かったと思います。TVドラマは原作ファンから神キャストと絶賛され、漫画で表現しきれなかった部分が生身の肉体で見事に表現されていました。実写化が原作を超えた幸運な例だと思います。
  • 戦場の聖女 ~妹の代わりに公爵騎士に嫁ぐことになりましたが、今は幸せです~

    鬱沢色素/朱城怜一/呱々唄七つ

    最初は面白く、次第にシラケて遂に脱落
    ネタバレ
    2025年3月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作画は私には合いませんでしたが、冒頭の設定は良かったです。戦場で健気に働く軍医のヒロイン。そこにやって来るヒロイン妹(聖女)。数ページで無駄無くこの2名の人となりがわかりました。ヒーローがヒロインに求婚する理由も、他作品にみられる強引さもないし、替え玉設定でもないし、そこそこ納得できました。、、けれども、物語の展開が楽しみだったのはここまででした(遠い目、笑)。これ以降はありきたりの設定ばかり、おまけにヒロインキャラは自己評価低いモードに方向転換します。、、物語への幻滅感ハンパ無かったです。そして、トドメが第4巻、ヒロインが命がけで妹を助けます。、、あゝ、いい子ちゃんぶりっ子の勘違いヒロイン!ここは戦場!あなたの妹は多くの兵士の命を危険にさらしたんですよ!ヒーローの正義の剣で断罪されて当然です。それを、、! 私はヒロインが断罪場面で悪役に情けをかける物語は、ほぼ例外なく駄作認定してます。ヒロインの薄っぺらな優しさ、脳天気な判断力等に興醒めするからです。悪が裁かれない物語世界には爽快感がありません。勿論、脱落決定です。
  • 夏目友人帳

    緑川ゆき

    漫画とアニメの幸運すぎるマリアージュ!
    ネタバレ
    2025年3月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ この作品の存在はアニメをみて知りました。そして現在、折に触れて原作漫画を読んでまた感動し、またアニメを見返す、、、その繰り返しをしています。漫画もアニメも何回も繰り返し鑑賞できます。物語は現代日本の自然豊かな郊外都市。そこで繰り広げられる人と妖の儚く美しい物語です。表現は控えめで厳選された台詞が効果的に配置され、心にしみわたります。ほとんどが一話完結ですが、継続して登場する人物が話数が進むにつれて増えているので、初見さんには、できれば第1巻から話数順に読まれることをお勧めします。アニメスタッフが原作をリスペクトし、常に原作の世界観を尊重しつつ製作なされているのでアニメも素晴らしい名作でシリーズ7まで続いています。漫画と原作が見事にマリアージュするとこんなにもお互いに高めあえるんだなあ、とこの漫画を読むといつも思います。ニャンコ先生の声(cv.井上和彦氏)が漫画を読むと聞こえてきて、アニメで名シーンが登場すると漫画の一コマが脳内に浮かび涙することもしばしばあります。世代を超えて読み継がれる癒し系漫画の傑作です。
  • 生贄として捨てられたので、辺境伯家に自分を売ります いつの間にか聖女と呼ばれ、溺愛されていました

    春乃まい/shiryu

    似かよった物語があるらしいですが、、。
    ネタバレ
    2025年3月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 酷似した物語があるらしいですが、私は先行作品を知りませんでした。で、事前知識無しでこの物語を読みました。新鮮味と盛り上がりに欠ける中途半端な物語、という印象です。一例ですが、ヒロインの魔力設定が雑。実家の家族は全く気が付かなかったのでしょうか?ヒロインは辺境伯領到着翌日に光魔法を使用!今までに何か訓練をしていたの?アッサリ魔物は退治されました。魔物ってこんなに弱かった?作画が雑すぎて魔物戦がわかりません。ヒロインは治癒魔法も使えて、ヒーローの母親を治療できました。、、、他にもお馴染みの設定とエピソードが続きます。婚外子で虐げられるヒロイン、聖女設定、血はつながらなくても家族、(中途半端な)ザマァ、お友達探し、ヒーローの恋情とそれに気付かない鈍感ヒロイン、、ひとつひとつの月並エピソードが同テンポで語られ、また次の月並エピソードにつながってゆくので、物語の芯になる設定がわからず、流し読みするしかありませんでした。製作者(原作、作画)自身が物語の設定を消化しきれず、物語のなかに羅列させているだけのような気がします。他作品の設定の真似だから?かもしれません。ここ最近、酷似した物語設定の作品が頻出しているので、似ていることには何も感じなくなりました(笑)が、似せるなら咀嚼して自分の作品に取り込んだうえで独自性を付加して欲しいと思います。
  • 私を追い出すのはいいですけど、この家の薬作ったの全部私ですよ?

    火野村志紀/とぐろなす

    酷い悪役との醜悪すぎる攻防、、!
    ネタバレ
    2025年3月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻を読了。ノベルはイラストだけなので、物語後半からの醜悪さがコミカライズに比較して薄くなっていて、私的には助かりました。ヒロインが薬師設定なのはいいけれど、悪役(ヒロインの父母妹、元婚約者、従業員の薬師達)の人間性が酷過ぎます。ヒロインを人間として認めず、一方的に搾取するだけです。1巻後半はそれら酷過ぎる悪役達とヒロイン達との救いのようのない暴力暴言の応酬戦です。この部分の描写がこれでもかこれでもかという感じで必要以上に長く、台詞も罵詈雑言の罵り合いで、、、刺激が強すぎて私には合いませんでした。何より、戦い?終わった後で、ヒロインが家族の処遇を心配したことに??、モヤっとして、ヒロインの人間性にまで疑問を感じました。そして、ヒーローの正体が、、で、またしても〈ヒーローは身分を偽ってました設定〉、この定番すぎる凡設定に興醒めしました。物語のタイトルに沿った内容は1巻で完了です。もう次巻以降を読む胆力?は私にはありません。
    いいね
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  • 私を追い出すのはいいですけど、この家の薬作ったの全部私ですよ?

    あまつ昊/火野村志紀

    物語とはいえ、酷過ぎる家族と元婚約者!
    ネタバレ
    2025年3月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ Web系原作1巻を読了。ヒロインは両親、妹、元婚約者、使用人達にまで酷すぎる仕打ちを受けます。この物語の特色は悪役の醜悪な人間性です。ヒロインには薬師としての優れた才能がありましたが、その成果(資産、名声等)を一方的に搾取されています。これは虐めではなく、主人と奴隷の関係に等しく明白な人権侵害です。元婚約者達は人としてどこか欠けています。、、ここまで醜悪な悪役を造形する必要があるでしょうか? ヒロイン達とこのヒトモドキとの対決が原作では1巻後半に延々と語られます。不快極まる暴言と暴力の応酬です。作画は標準的。私は過剰な虐めや人間性を感じられない悪役設定は苦手ですので、多分ここで脱落です。
  • 源氏物語 あさきゆめみし 完全版

    大和和紀

    世界に誇りたい日本の漫画文化の金字塔!
    2025年2月28日
    この作品が某月刊雑誌に連載された頃から、この作品に取り憑かれています。日本が誇る世界最古の恋愛物語を、当時すでに人気漫画家だった大和和紀氏が漫画化したものです。完結前後で氏が対談、インタビュー等で語られておられましたが、連載開始時から手探りの創作活動だったそうです。衣装・調度品・織物・建造物等現物はほとんど現存していません。それらを、かき集めた膨大な資料と作家の創造力を総動員して優雅な作画におこし、なおかつ原作を読みこみ、現代的に台詞等を慎重に改編し、、、まさに心血を注いで完成された名作です。この物語には、嫉妬、不倫、身分違いの愛、すれ違い、虐め、秘めた愛、禁断の契り、玉の輿、母娘の愛等、現在の恋愛漫画に登場する基本設定が無理無く自然に平安王朝世界に盛り込まれています。日本が世界に誇れる文化遺産が現代日本を代表する文化・漫画によってリメイクされて生み出された永遠の名作。そんな名作が紙ベースの書籍から電子版となり、美麗な作画を細部まで味わいながら鑑賞できます。特に、緻密かつ華麗な背景にはため息がでます。私にとって、もはや至高の芸術品です。
  • 幸せに暮らしてますので放っておいてください!(コミック)

    キャサリンボブ/風見ゆうみ

    面白ければそれで良い?子供向け物語?
    ネタバレ
    2025年2月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作画、キャラデザ、物語設定、妹の嫌がらせ、何から何までシリアス感は無く、良く言えば面白い物語? 子供が関心を持ちそうな定番設定を手当たり次第に突っ込んだような物語。オバさんは頭を空っぽにして流し読みしましたが、読後には何も残りませんでした。流し読み漫画なら、それもアリかな?と最近思います。悪役がお馬鹿丸出しで、王子とは勝負にならないとわかりきっているので、幼い心に薄暗い影を落とすことはありません。子供(小学生低学年?)なら気楽に流し読みできる物語かもしれません。
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  • 愛されない花嫁は初夜を一人で過ごす(分冊版)

    森本マチ/リオール

    今は懐かし『昼ドラ』世界の漫画化!
    ネタバレ
    2025年2月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ かって民放TVでは『昼ドラ』なるものが放映されてました。おおむね現代の日本社会を舞台に不倫、浮気、離婚等が主なテーマで泥沼の恋愛模様が繰り広げられていました。原作未読ですが、その『昼ドラ』を西洋貴族社会にうつして漫画化したような作品です。ヒロイン、こんな夫をサッサと身限って離婚したらいいのに、と思うのですが、不倫相手が妹で世間体もありスンナリ思いきれず、復讐を計画します。わぁ、あったあったこんなドロドロ話。実写に比較して漫画の方がドロドロ感は少ないと思いますが、爽やかなラストにならないことはお約束です。読者を選ぶ物語です。
  • 嵌められましたが、幸せになりました 傷物令嬢と陽だまりの魔導師

    咲宮いろは/霜月零/一花夜

    きれいにハピエンしたのに、モヤモヤ!
    ネタバレ
    2025年2月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 婚約破棄の定番設定。ハピエンでしたが読後、爽快感がありませんでした。ヒロインを嵌めた男爵令嬢だけが国家から断罪されましたが、その他の人はお咎め無し、でいいの? 少なくとも男爵令嬢に担がれた公爵令嬢にも責任はあるでしょう!それよりも何よりも、私が一番釈然としないのは、ヒロインが王命でヒーローと婚約し、その王命は男爵令嬢達が流した悪意ある噂をふまえて下されたという物語冒頭の基本設定です。王家は軽挙に王命を下した事について何の責任もとらず、ラストで王女が正義の味方の如く登場したのもイラッとしました。、、男爵令嬢1人に罪をかぶせて、その他の人々が手のひら返しで、結婚おめでとう!と結果オーライで笑っているのが、何とも言えないくらいモヤモヤしました。おまけにヒロインまで元婚約者を労ってるし、、、。ここ最近、物語冒頭、強引で無茶な婚約設定と並んで事実無根で悪意のある噂で虐める(嵌める)設定が多く見られますが、噂を過激にすればするほど事前事後の設定・処理を丁寧にしないと、物語世界が澱み、読後にモヤモヤが残ります。(ヒロインが奔放な異性関係を楽しんでいるという噂が流れたら、必ずお相手の男性がいるハズです。そんな当然の事実さえ確認しない王権って、、架空世界としてもあまりにも薄っぺらい世界感です。)過激な噂で人を嵌める話は私には合いませんでした。
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  • 姉のことが好きな筆頭魔術師様に身代わりで嫁いだら、なぜか私が溺愛されました!? ~無能令嬢は国一番の結界魔術師に開花する~(コミック)

    みよしろ圭/櫻田りん

    定番設定ばかり!描き方で化けられるか?
    ネタバレ
    2025年2月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ なろう系で本編完結。魔術師の家系、魔力があり美人の姉、無能故に冷遇されるヒロイン、ヒーローから突然申し込まれる婚約話、、、定番も定番の設定がタイトルにまで盛り込まれています。このテの物語を数話読んだ方なら、今後の展開はほぼ予想できます。問題は、そのわかりきった結末を画力でどう補完してゆくかでしょう。第1巻のみの感想ですが、ヒロインの魅力が今ひとつ伝わりませんでした。読者目線ではヒーローの本心はミエミエです。それなのに、ヒロインは頑なに〈お姉様の身代わり〉、、このお姉様が人徳者だったらいざ知らず、冒頭の登場だけでワケ有り人物なのはわかります。爽やかヒーローと自分を馬鹿にしてきた姉、どちらの言葉を信じるの?わかりきったことじゃない!ヒロインの頑固な鈍感さにイラッとしました。ヒロインの愚鈍な思い込みを基盤にした勘違いLoveは読後に爽快感を感じられないので、2巻購読は無いかな?と思っています。
  • 悪役令嬢は魔術師になりたい~婚約破棄からはじまる恋と魔法とミステリー~

    フナツマル./神楽棗

    前髪の長いヒロインの恋物語、良かった!
    ネタバレ
    2025年2月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ なろう系原作の中編。原作が堅実な物語設定でテンポ良く進むので、コミカライズも楽しく読めます。ただ、作画が物語の世界観にピッタリ合致してなかったような気がしました。何人かから指摘されてましたが、ヒロインの前髪は確かにクセがありますね(笑)。原作が有り、それを完結まで先に読んでしまうと、どうしても自分の頭の中に自分なりの画像を創りあげてしまいます。私の場合、今回はその画像とかなり乖離していました。それは私の個人的感覚にすぎません。ですから、この物語の素晴らしさは揺るぎません。この物語の中心設定は主役2名の関係です。弟子と師匠から始まり、そこから幾つかの事件を経て恋愛感情に発展してゆきます。(昨今、よくあるイキナリ求婚、溺愛ではありません。)程よい長さで、ストレス無く読めます。
  • 婚約を破棄された悪役令嬢は荒野に生きる。【タテヨミ】

    吉井あん/中野るり/SORAJIMA

    気分が悪くなりました
    2025年2月24日
    大量の無料分にひかれて読みました。読んで後悔。読後、気分が悪くなりました。王子と聖女の人物設定が下劣極まります。こんな人物に設定して、この物語は何を伝えたいのか??ヒロインはオツムも身体もユルイ。この国大丈夫か?と、国家の存在も危ういレベル。やっぱり、縦読みオールカラーの作品は紙芝居。物語には思えません。もちろん課金して読む気はありません。
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  • Berry’sFantasyもふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです

    ぶたばら/晴日青

    いくらモフモフ物語でも設定が杜撰すぎる
    ネタバレ
    2025年2月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ モフモフ設定が物語に組み込まれると、物語設定全体が杜撰になる傾向があります。この物語はその顕著な例です。それでも予想の斜め下に酷い! ヒロインと王女のお友達設定、なぜヒロインは魔女認定されたのか、ヒーローのいきなりの求婚、ヒロインの性格も不思議ちゃんすぎる、、、全て不自然すぎて、頭を空白にして流し読みするしかありませんでした。作画も未熟。肝心のモフモフも可愛くありません。激甘シーモアのレビューでさえ納得の低評価です。
  • 傷モノの花嫁

    友麻碧/藤丸豆ノ介

    元祖?和風花嫁シリーズ、どう完結する?
    ネタバレ
    2025年2月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 私の中では『和風花嫁シリーズ』の元祖にあたる作品です。発売当初からレビュー数が伸び、これはシーモアさんの推し作品だと察し(笑)、まとめ読みできるまでレビューは遠慮してました。絶賛するほどの洒落た物語設定はありません。むしろ定番、王道の設定ばかりです。虐げる親族、ヒーローの元婚約者、ヒーローの毒母、と敵役が登場します。私の記憶では、酷いイジメと悪役の醜悪な顔芸が定着したのもこの作品からです。(【傷モノ】という言葉は、一世代以上前では、ある種の女性への蔑視用語でした。そんな用語を作中どころか作品タイトルにまで使用しているところに、良し悪しの評価は別にして、和風花嫁イジメ漫画の先陣をきった作品であると思います。)王道設定を順序よく登場させ、それを的確な画力で綴った物語という印象です。物語内容に新鮮味は余りありませんが、王道ゆえの安心感は抜群です。ヒロインとヒーローは定石どおり。どんどん定番設定が登場するので、いつ完結するんだろう?と、読了後、余計な心配をしています。読者が飽きる前に完結できたら(一過性の読み捨て漫画では無く)幾度も読み返される名作になれるかもしれません。
  • 甘いお菓子の後は甘い溺愛を~婚約破棄された令嬢は辺境伯子息に溺愛される~

    七生

    シスコン兄と愚鈍ヒロインにイラッ!
    ネタバレ
    2025年2月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 第8話まで読みましたが、まだ主役二人が結ばれません。イラッ!それどころか悪知恵もはたらく強敵女が2名もいて、イライラ物語は続きそうです。それから、この物語は婚約破棄シリーズだと思ってたら、秘められた異能設定も組み込まれていたようで?、、予感はしてましたが、こんなありきたりの定番設定、必要ですか?、、、ヒロインの無防備な鈍感さが際立ち、もとから少なかったヒロインへの好感度が無くなっただけでした。ヒロイン兄の先を見越さない過保護姿勢が元凶とはいえ、ヒロインに『アナタが人並みに慎重な言動をとっていたら防げたトラブルです!』と、言いたくなります。いつも保護されてばかりで、いい子ぶりっ子の愚鈍なヒロインを可愛いと思えるならこの物語を楽しめるかもしれません。私は呆れてますが。こんなヒロインに好意を抱くヒーローも頼りなくて、、悪役娘の方がたくましい、、。
     ザマァもないし、まだまだ変わり映えのしない話がダラダラ続きそうですし、ヒロインキャラが私には合わないので脱落です。
  • 忠誠心がないと言われたので婚約を解消してあげました。 連載版

    ササキサキ/さこの/ウラシマ

    酷い暴言にゲンナリ!
    ネタバレ
    2025年2月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 複数話の無料分を読んでの感想です。なろう系の原作段階で私には合わなかった物語です。ヒロインが婚約者から受ける暴言が酷い。原作読了後、行動力の無いヒロインへのイライラと、婚約者への嫌悪感だけが残りました。ですからこの作品のコミカライズ化を知って、不安でした。そして、不安的中、、、幼稚なキャラデザで、酷い言葉でヒロインが人格否定されてます。今だに無くならない小中学生のイジメ事件にみられる暴言を連想し、吐き気がしました。作中の台詞の精査等慎重に改編すべきでした。対人関係で心に傷を負った人にはお勧めできません。物語は読後に何らかの感動を与えて欲しいと思います。
  • 断罪イベ回避のために、悪役令嬢からパティシエにジョブチェンジいたします!【コミックス単行本版】

    宮花みん/冬木るりか/夢咲まゆ

    なにこの土下座謝罪?共感できない世界観
    ネタバレ
    2025年2月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ゲーム世界への転生、婚約破棄、魔女の媚薬、お菓子作り他、、、お馴染み設定を何の脈絡もなくごちゃ混ぜにして突っ込んだような物語でした。トドメの定番陳腐設定が〈ヒーローは身分を偽ってました設定〉。、、、我慢して最後まで読了。ヒロイン伯爵令嬢が学校でお菓子を個人的に販売したり、王宮の舞踏会で伯爵令嬢が国民を思ってドレス姿で謎の土下座謝罪他、、理解できない世界観でした。シリアスな場面も物語世界が崩壊しているので、緊迫感がなく(呆れた)ため息しかでませんでした。特に、土下座シーンではヒロインへの不快感MAXでした。百万歩譲ってもそれは当事者(王太子)がすることで、ヒロインの行為は越権行為でしかありません。自分に酔っている勘違いヒロインに興醒めしました。シレッと自分の権力を振りかざしたヒーローにも幻滅!コレデハ貴方は凡百な権力者にすぎませんョ!間延びせずに2巻で完結し、作画が標準レベルなのがせめてもの救いでした。
  • 黒狼様の深愛なる花嫁〜甘くしあわせな番契約〜(分冊版)

    編乃肌/SORAJIMA

    和風花嫁シリーズ、今度のお婿様は黒狼?
    ネタバレ
    2025年2月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 毎度お馴染みの和風花嫁シリーズ。最近は番と言うのが流行り言葉のようです(笑)。無料分だけの感想ですが、ヒーローがモフモフ耳ではなく、麗しい黒狼そのものに変身するのが斬新です。作画は繊細で美麗、和風の物語世界によく合っています。分冊版は細切れで読むと、酷似した物語が多く他作品の内容と混同するので、10話以上発売された時に一気読みするようにしてます。もうしばらく経ってから読んで、継続or脱落を決めたいと思います。
  • 不貞の子は父に売られた嫁ぎ先の成り上がり男爵に真価を見いだされる ~ロレッタと天才魔道具士の結婚~

    清瀬のどか/三崎ちさ/花染なぎさ

    なろう系良作 祝!コミカライズ化
    ネタバレ
    2025年2月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ なろう系原作を読了。この物語は家族に虐げられていたヒロインがヒーローと愛を育む物語です。定番設定でありながら、随所に的確な設定が無理なく組み込まれています。ヒーローは平民出身の男爵という自然な設定です。(ヒーローが実は隣国の王子様だったとか、悪名高いけれどその噂はデマで実は優しいイケメン高位貴族、という〈実は、、〉というご都合主義の無理設定ではありません。)、ヒロインが虐げられた理由にも説得力があります。このように地力のある原作が標準的画力で商業化に値する作品に仕上がって本当に良かったです。コミカライズ化制作スタッフに感謝です。
  • 偽聖女の妹にすべてを奪われた私が本当の聖女でした

    櫻井亜矢子/藍上イオタ

    『成敗』に期待したんですが、、呆れました
    ネタバレ
    2025年2月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 定番の婚約破棄と偽聖女の物語ですが、他の類似作と異なる設定は、悪役妹が自分は無能で姉(真の聖女)の能力に寄生している、と明確に自覚していることです。その一方、ヒロインは自分の真の能力に気付かず隷属化を強いられています。私はWeb版で大量の聖女物語を流し読みしてますが、搾取される側とする側の関係性がこれ程明確な設定は初めてです。この設定は単純ですが、妹の言動は禍々しいくらいに整合性がとれてます。即ち、姉の命は奪わずに常に側に侍らせ、自立は断固阻止。読者は、妹(悪役)の悪辣さに憤慨しつつ、ヒロインとヒーロー(正義の味方)がどう対抗するかを堪能するために物語を読みます。(この構図は、昭和世代には懐かしい定番時代劇『水戸黄門』等と共通しています。)第6話以降、お約束場面〈ヒロインと毒家族との対面〉があります。もしもヒロインが『悪いのは夢魔、両親や妹は悪くない!』と宣って悪役家族を庇ったら、物語は壊滅です。時代劇の魅力は、上様の『成敗!』。悪役への、圧倒的強者•王子の爽快な断罪です。画力で物語をランクアップできず、作画の破綻も表面化していますが、話を引き伸ばさずに『成敗』で完結すればそこそこ読める作品になるかもしれません。
    【2025.3/8追記】定石どおり?ヒロインが悪役の罠にかかりました。ここから『成敗』を期待していたんですが、、、。ヒロインよ!まだ家族に縋るの?こんなパターンは時代劇ではあり得ません!(時代劇では、悪人は悪人、悪の親玉は善人の仮面をかぶりラストで正体をばらし、、が定石です。)この物語では冒頭から悪人の立ち位置は明確です。そんな奴等に期待•依存するヒロイン? これは時代劇のお約束破りです。読者(私)の方がヒロインの愚鈍な感覚に呆れ、物語への期待が壊れ、幻滅感MAXです。
     ※ 原作未知の単話作品は10話前後読んでからレビューを書くべきでした。反省してます。
  • 妹に婚約者を取られたら見知らぬ公爵様に求婚されました

    7e/陽炎氷柱/NiKrome

    ウ〜ン、トンデモ貴族物語
    ネタバレ
    2025年2月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 無料分だけ読んだ感想です。これって貴族のお話ですか? 酔っ払って初対面?の男性に送ってもらう娘、姉の婚約者と関係する妹、それを誤魔化す両親、、、貴族うんぬんより倫理観の欠如した家庭にしか見えませんが。最近、この物語に限らず、貴族社会に対する認識が私のそれと大きく異なる物語が増産されていて戸惑っています。10代をターゲットにした?原作本も発売されていますが、小学生から見た貴族、家族、婚約、、こんな薄いものなのかなあ?と冷めた感覚で無料分を読ませていただきました。大幅に値引されていることが、この物語への正直な評価なんだと、シーモア顧客の感覚に少し安心しました(笑)。キャラデザも幼稚で私には入りようのない物語世界でした。
  • 聖女なのに国を追い出されたので、崩壊寸前の隣国へ来ました~力を解放したので国が平和になってきましたが元の国まで加護は届きませんよ~【フルカラー】

    ミドリ/RTC STUDIO/よどら文鳥

    聖女追放シリーズ?、、飽きました!
    2025年2月16日
    もはや定番も定番の婚約破棄から始まる聖女追放シリーズ。酷似した作品に数えきれない程ふれたので、似ていることには何の感慨もありません。最近は無料分だけ読んで、独自性に目を向けるようにしてます。この物語の独自性、、、。ウ〜ン、あり得ないほど極端な二か国の差異でしょうか?国王、国民、、ここまで真逆って有りでしょうかね(笑)?まさに紙のように薄い物語世界。作画はフルカラーだけれども微妙。そして、物語の独自性が自分に合わなければ、他作品にうつることにしています。私にはこの物語は無料分でおしまいです。
  • 家族に役立たずと言われ続けたわたしが、魔性の公爵騎士様の最愛になるまで(コミック)

    玖米/鳴田るな

    この画力、、原作はなろう系良作なのに!
    ネタバレ
    2025年2月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ なろう系で原作が公開されています。ヒーローが何故ヒロインに心ひかれたのか?ヒロインは何故養父と妹から酷い仕打ちを受けていたのか?ヒロインは本当に役立たずなのか?ヒロインの父親は、、?そこそこ説得力のある設定が丁寧に組み込まれています。冒頭での唐突な婚約や婚約破棄ショー等の過剰演出、無理設定もありません。心に影がある主役二人が惹かれ合う過程がわかりやすく綴られています。原作は少し切なくなる良作です。それがコミカライズ化されてステップアップするのかな?と期待していたら真逆の結果になってしまい本当に残念です。この画力では、、、無料公開中の作品とはいえ勿体無いです。キャラデザではヒロインの養父がギャグ漫画体型にデフォルメされてシリアス感がありません。この養父はお馬鹿な虐めキャラではありません。どす黒い闇を抱えた物語の暗黒部分のキーパーソンです。それがこんな姿で、、、物語山場のザマァがどう描かれるか不安しかありません。これでは原作が可哀想です。
  • 転生悪役幼女は最恐パパの愛娘になりました

    桃城猫緒/夢咲ミル

    幼女期は面白かったのに〜、ラストが残念
    ネタバレ
    2025年2月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ゲーム世界に転生した悪役ヒロインがバッドエンド回避のため頑張る物語。悪役幼女は可愛く、最恐パパとの交流期は素敵でした。ところが、悪役幼女ヒロインが研究所に入所した時からの失速感が半端ないです。悪役ヒロインはパパの忠告を聞かず、男友達優先。アナタは未来を知ってるんでしょ!もっと考えて行動しなさいよ!と突っ込んでました。ゲーム内ヒロインのリリザはかなり悪辣なのにお咎め無しで、ラストの騒動をおさめた功労の分け前までちゃっかりゲットしてるし、王太子はお馬鹿な取り巻きキャラ、、、要するにパパと恋人以外の攻略キャラが放置されたままおしまいで、ハッピーエンドなのにモヤモヤ感MAXでした。読了後、「あゝ、リリザとその取り巻きに何らかのお咎めをしないと、コヤツは反省しないので、また災害級のトラブルを起こすわよ!、、エッ!まさか、これで終わり?」の脱力感で星2つの辛口評価。作者様すみません。
  • 誰にも愛されなかった醜穢令嬢が幸せになるまで【単話版】

    空木おむ/青季ふゆ/白谷ゆう

    またしても冒頭に荒技婚約、、これは無理!
    ネタバレ
    2025年2月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ なろう系原作を読んでいます。物語冒頭の基本設定が、時期的に少し前から販売されている原作者様の某作品と共通しています。同一原作者ですから共通していても問題はありません。けれども、その共通設定が私には無理無茶設定としか思えません。設定1 理不尽な理由で家族から過剰に虐げられるヒロイン。この物語では庶出が理由。ここまで虐げるのなら、幼少期に母子ともに自邸から追い出されてます。また、酷い扱いをしているなら、その存在を隠すはず。それが、この物語では粗末な衣装で社交会に出席させるとか、悪い噂話を撒き散らす等、、辻褄の合わない設定です。設定2 虐げられたヒロインが国を代表する高位貴族のイケメンヒーローと突如婚約。ここではヒーローの『虫よけ』が婚約理由。ヒロイン父側の話を採用し、ヒーロー側の事前調査無しで婚約。勿論、本人との事前面談も無し!婚約証書署名の場にヒロインだけで出席。、、、無理無茶(笑)。私は作者様の某作品での無茶な婚約設定を『荒技婚約』と命名しましたが、この物語の場合も『荒技婚約』です。そしてこの荒技設定が無ければ、この物語そのものが成立しないことも共通しています。婚約者にしないと、ヒロインがおめかしした姿にヒーローが胸キュンする定番シーンが成立しません。設定3 不遇な身の上で健気設定なヒロインに即恋オチする女嫌いのヒーロー。恋愛の過程が抜け落ちています。貴族としての食事マナーさえわきまえていない女性に憐憫の情を感じるのならまだわかります。でも、出会って数日で頬を染める反応には乾いた笑いしかありません。他にも、非常識で暴力的すぎる敵役等共通設定はあります。繰り返しますが、共通なことを問題視していません。作者が違うのに設定が酷似した物語は無数にあります(笑)。私が問題視しているのは、少なくとも上記3点は無理設定で、それが3つとも冒頭で物語世界の基盤設定として組み込まれていること。そのため(読者である私が)物語世界に入れないことです。言い換えれば、これらの設定に違和感を感じない人ならこの物語を楽しく読めると思います。
  • お針子令嬢と氷の伯爵の白い結婚【単話】

    岩上翠/サザメ漬け

    コミカライズ化で少し改善されたかも?
    ネタバレ
    2025年2月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 書籍化されたなろう系原作には辛い評価をしました。(理由は書籍版の拙文をお読みください。) やはり、なろう系原作は、画力次第ですが書籍化よりもコミカライズ化の方が適していますね。定番設定と拙い文体が作画によって補完され、物語そのものの魅力を僅かながら引き上げています。けれども、物語の設定が定番も定番すぎて目新しいものがなく読後は既視感MAXになりますが、、、。この先の展開は容易に予想できます。読者の購入意欲をそそるためには、やはり洒落た独自設定が1つぐらいは欲しいところです。
  • 誰にも愛されなかった醜穢令嬢が幸せになるまで

    青季ふゆ/白谷ゆう

    なろう系恋愛物語は書籍化には不向です!
    ネタバレ
    2025年2月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ なろう系で原作が公開中。ランキングに入ってる人気作です。この物語には、原作者様の作品に共通する設定がもれなく盛り込まれています。家族から虐げられるヒロイン、ザご都合主義の無理婚約から始まる恋愛、クールで女嫌いのイケメンヒーロー、ヒロインに即恋落ちするヒーロー、非常識な悪役の暴力的虐め行為、、。これらの定番設定にこの物語独自の設定、ヒロインの薬草スキルが組み込まれています。文体は会話がメイン、モチャモチャ、くぴくぴ、ぷはぁ他意味不明の単語が多用され、漫画チックな表現が頻出。(例 、頭上から湯気が吹き出した) 漫画の一コマを表現しているような文体です。そのため文字数が多い割に内容は薄っぺらです。さらに物語設定も非現実的で、過剰になればなるほど物語世界に齟齬を生じさせています。(この原作者様に限らずweb系恋愛(溺愛)作家の作品は、甘々台詞に重点がおかれる程、肝心の物語設定がおざなりにされる傾向があります。主役カップルが惹かれ合う過程はほぼすっ飛ばしです。)けれどもコミカライズなら適合できます。漫画は文字で表現できなかった部分を作画で補完できるからです。むしろコミカライズ化を事前に想定したうえでの脚本として書かれた原作なら、納得できる内容(文体)です。この文体は無料のなろう系だからこれで良かったのです。商業化するなら誤字脱字等をチェックし、価格も考慮した方が良かったと思います。
  • デミルカ様はごりつよ悪役令嬢 メンタル最強お嬢様は王子からの婚約破棄をぶっ潰します! 分冊版

    天野アンジェラ(エブリスタ)/鳩井文

    第1話は面白く、出たしは良かった、、、
    ネタバレ
    2025年2月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 王太子の婚約破棄通達からはじまり、またまたまたか!っと
    思いましたが、その後、意外な展開をします。ヒロイン自らこの婚約破棄を回避すべく行動します。そう、この出だしは斬新で良かったのです。ところがそこから方向性が見えなくなり、ヒロインの目的が揺らぎはじめて、、、物語の失速感ハンパなかったです。そして、この物語最大のモヤモヤ!この物語のヒーローは誰?私にはわかりません。男装したヒロインが一番男前でカッコイイんですが、、、。不可思議な物語になってしまい残念です。
    いいね
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  • 婚約破棄された替え玉令嬢、初恋の年上王子に溺愛される@COMIC

    krage/榛名丼/雲屋ゆきお

    なろう系原作がコミカライズで壊れた!
    ネタバレ
    2025年2月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ なろう系原作を読了。私は替え玉設定は好きではありません。実現不可能な無理設定で、物語世界を壊すケースが多いからです。この物語の場合は、よくぞバレないで騙し続けたなあ、と呆れました。第二王子を筆頭に学校関係者他みんなお馬鹿さんでしょ。この設定を受け入れられる人はこの物語を楽しく読めると思います。私はダメです(笑)。さらにヒロインも理屈だおれでイライラします。世の中を舐めきった妹には不快感しか感じませんでした。そんな原作にこの作画!私は物語重視で作画には評価が甘い方ですが、これはいくら何でも酷い!綺麗なのは表紙やカラーページのイラストぐらいで本編の作画との差が激しすぎます。本編の作画の背景描写は無きに等しく、コマ割りがわかりにくく読みにくいです。もとから危うい物語世界がこの作画で完全に壊されました。作画次第で改善されたかもしれないのに、つくづく残念なコミカライズです。
  • 聖女の妹の尻拭いを仰せつかった、ただの侍女でございます ~謝罪先の獣人国で何故か黒狼陛下に求愛されました!?~【単話版】

    日野原/櫻田りん/氷堂れん

    何故モフモフがあると物語設定は杜撰に?
    ネタバレ
    2025年2月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ なろう系で原作読了。それにしても、モフモフが中心設定の物語って、どうして設定全体が杜撰になるんでしょうか?この物語の場合、獣人の設定を綿密にしていないからでしょうか?芋蔓式に他の設定も意味不明になっています。そもそも、人間と獣人が結婚できるのでしょうか?、、、いくらモフモフ妹が可愛くても、物語世界が成立しなければダメでしょう。人種(獣人)差別、女性蔑視等デリケートな問題がとりあげられているのですが、強烈なお馬鹿キャラのヒロイン妹が全てぶっ飛ばしてくれました。ここまで不快なお馬鹿キャラに設定する必要は無いと思います。酷い言葉は読むだけで疲れました。なろう系でなら良かったけれど、コミカライズされるとモフモフのみになってしまいました。なろう系原作段階で私には合わない物語でした。いわんやコミカライズ化は、、、。モフモフが可愛いければ、物語設定なんぞ無視すればいい、のなら読めると思います。
  • 捨てられた侯爵令嬢は魂まで溺愛される

    北神諒/林万里

    第5話で怒涛の陳腐設定、、ウ〜ン!
    ネタバレ
    2025年2月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 第5話まで読了。ハァ〜!ヒーローよ!メイドの叱責は正論。性悪妹と部屋で二人っきりになったのは軽率。その先の展開はフツウの読者なら予想できます。その後のヒロインの覗き見誤解から危機感皆無の一人歩き、性悪妹の悪辣な嫌がらせ、、駄作にアルアルの怒涛の陳腐設定です。(ヒロインが実家に連れ戻された時点で酷いめにあうのもお約束です。)(第4話でヒーローがヒロイン両親に金塊を与えたのは俗物臭がして不快でした。) ヒロインは依存心が強く、実家にウジウジとこだわり魅力がありません。前世を思い出すんでしょうか?思い出したら他作品みたいに人格が変わるんでしょうか?どうみても現状では女王には見えません。ほぼ全ての登場人物の言動に貴族の品格がなく、下卑た俗物臭がします。妹は俗物以下。ヒロインとヒーローがイチャイチャするシーンは庶民的バカップル。物語全体に貴族社会の優雅な雰囲気がありません。(新興商人の世界なら、ヒロイン両親の言動は強欲商人らしい雰囲気があります。)これは物語世界が壊れているからです。もはや作画ではカバーできません。ヒーローのミステリアスな雰囲気だけは守って欲しいと思いますが、、、。今のところ物語の展開もありきたりで、目新しい進展もない物語なので値引きされた時に一気読みするのが最善手かもしれません。
  • 二番手の女 歌姫としての誇りを胸に、最後のご奉公をいたします

    松葉サトル/大菊小菊/天路ゆうつづ

    コミカライズ大成功!良作に改善。
    ネタバレ
    2025年2月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ なろう系で原作読了。とにかく読み難い文章で最後まで読むのに苦労し、私の評価は並。なろう系内なので、こんな文章でもマア良いやん、でした。それがコミカライズで見事に改編されました。製作者側が原作をリスペクトし咀嚼して、原作を補足しながら作画におこした結果、読み応えのある物語に改善されてました。ただ原作に地力が無ければこれ程良作に化けません。やはり、音楽で人々を力付ける歌姫設定が斬新で物語の原動力になっていると思います。さらに、ヒロインに行動力が有り健気『頑張れ、負けるな』と応援したくなります。物語冒頭でヒロインは辛い目に合いますが、これは物語進行上必要な出来事で、過剰な虐めではありません、残虐な悪役もいません。ヒーローに魅力が欠けるのが少々残念ですが、、、。(この原作者様は私の推しですが、作品のヒーロー像にやや難があるのが共通項なんです。泣!) 物語はこれから山場です。製作者様の的確な補完を楽しみにしています!
  • 真実の愛を見つけたと言われて婚約破棄されたので、復縁を迫られても今さらもう遅いです!(コミック)

    橘皆無/彩戸ゆめ

    なろう系婚約破棄物語のモデル型
    ネタバレ
    2025年2月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ コミックでは第4巻迄の内容がなろう系で公表されており読了。(第5巻以降は後付物語で蛇足感あり。) デキのいい令嬢、お花畑王子とその恋人、強キャラのヒーロー、謀臣と忠臣、適切な断罪等なろう系婚約破棄物語の基本設定が整然と組み込まれ、この種の物語のモデル型とも言えます。ここ最近、アクの強い敵役や酷い家族が頻出してますので、それらに慣れた読者にはこの漫画はアッサリし過ぎているかもしれません。でも、漫画ってそれで良いと思います。漫画は楽しく読むものです。過剰な設定は読んでいて疲れます。作画も品が良くて、キャラも幼過ぎず適切で、見易いです。漫画を気楽に読みたい人にオススメです。
  • 自由気ままな精霊姫

    比良純香/めざし/しょくむら

    嫌なキャラばかり、、特にヒロイン母!
    ネタバレ
    2025年2月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ヒロインは特殊能力持ちの幼児、ヒーローはロリコン権力者、この設定だけでも読むのに疲れました。それに加えて物語全体を覆う嗜虐性。残虐な場面が軽々しく描かれてます。でも、それよりも何よりも嫌悪感を感じたのはヒロインの母親!妖精女王かなんか知らないけれど、我が子をはじめとして人間の心をもて遊んで、アナタそんなにエライの? こんな理解不能な世界がファンタジーで良かったあー!と読後に思いました。感情移入したくない物語でした。猟奇的シーンに耐性が無い人にはお勧めできません。
  • 偽りの花嫁~操られた令嬢は冷酷公爵に溺愛される~【電子単行本版/特典おまけ付き】

    清正恐紫/関谷れい

    程よい中編 一気読みに最適の恋愛物語
    ネタバレ
    2025年2月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ なろう系で原作は読了。引き伸ばそうと思えば引き延ばせたのに2巻で完結しているのが良かったです。幼いヒロイン、しかも平民の娘に公爵家の嫡子が一目惚れしていた、というのは流石にザご都合主義設定ですが、その設定が物語世界を壊す前にハッピーエンドになりました。物語に無駄が無く、テンポは速過ぎるくらいです。モヤモヤした気持ちを持ち続けたく無い人にお勧めです。価格もお手頃で、中編らしく内容が濃いので再読にも耐えられます。作画も物語世界に良く合っています。それでも評価を星3つにしたのは、(私は物語設定重視派なので)ヒロインとヒーローの出会い設定があまりにもザご都合主義の無理設定にしか思えなかったからです。でも、この設定を壊したら物語そのものが壊れてしまうし、、やはり程よい中編で完結させて正解です!なろう系原作が良作にコミカライズ化され販売されるのは、Web系物語の愛読者としては嬉しい限りです。
  • 異界から聖女が来たのでお役御免になりました~処刑されそうなので隠した力を解放させていただきます!~

    長門さわこ/狭山ひびき

    ありきたり設定、独自性を速く!
    ネタバレ
    2025年2月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 偽聖女冤罪、処刑回避、国外逃亡、隣国国王との恋愛他どこかで読んだ設定ばかり。物語の独自性はヒロイン聖女が察しが良く、自分の尊厳を守る術を心得ていた事でしょうか?物語のキモは馬鹿王子(王国)の逆襲にどう対抗するかですが、ヒロインの能力がチートレベルっぽいので、あっさりケリがつきそうです。それだったらあまりにも予想通り過ぎて、面白くないか?(笑)、、、、まとめて読んだ方が良さそうなので、もう数ヶ月待って、割引にでもなっていたら購入を検討します。
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  • 身代わり令嬢を救ったのは冷酷無慈悲な氷の王子の愛でした

    黒川くさび/やきいもほくほく

    身代わり設定に超過激悪役、私には無理!
    ネタバレ
    2025年2月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ありきたりの身代わり設定物語。ここ最近とみに思うんですが、虐めシーンがどんどん過激になってますね。特に、家族内での虐めの酷さが天井知らず!ヒロインが身代わりになり王子の邸宅に追いやられた時点で、その先の展開は予想がつきました。(お約束どおり、ヒーローがヒロインに陥落するのがチョロ過ぎますが(笑)) テンポが早くイライラしませんが、悪役母妹が酷いというよりは超絶短絡的かつ暴力的で、ゲンナリしました。もはや犯罪行為です。ここまで酷い暴力行為を描く必要はないど思います。酷いシーンは必要最小限度にとどめているのが(私には)良作の条件です。しかも、カップル成立したのにまだ物語は続いてます。そして、またしても定番設定、ヒロインに横恋慕する割り込み令嬢が登場。蛇足でしょ。、、これでさらに作品評価下げました。評価をあげようがありません。
  • 関係改善をあきらめて距離をおいたら、塩対応だった婚約者が絡んでくるようになりました(コミック)

    最遠エト/雨野六月

    婚約破棄物語は新カップル誕生で終わろう
    ネタバレ
    2025年2月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 令嬢の婚約破棄物語。この物語の斬新な設定は、ヒロインが婚約者王子の心無い言動に嫌気がさして、ヒロイン側から婚約破棄に向けて行動することです。(婚約者王子には親密な女友達がいますが、ヒロインが冤罪をなすりつけられて婚約破棄される定番設定ではありません。)魔法も性悪聖女設定も無いので、地味な物語です。ヒロインの挑発にお馬鹿王子が引っ掛かり婚約破棄!ヤッター!そしてしたたかなヒロインはヒーローと結ばれました。、、ここで終われば良かった!その後ダラダラと物語は続くので、引き伸ばし感MAX!惰性で読みましたが退屈、もう限界で脱落します。作画が私に合わなかったのも評価が低い一因です。キャラデザが幼く、ヒロインを含めて好感を持てる人がいませんでした。学園内での描写はまるで現代の中学校に見えました。また、未婚の高位の貴族令嬢が共も連れずに街中のカフェで談笑等、、、西洋近世貴族社会の設定ながら現代的場面が無数にあるので、物語世界にはいれませんでした。婚約破棄物語はヒロインが障害を乗り越えてヒーローと結ばれる迄が見せ場で、そこで終わるのが一番綺麗な終わり方だと思います。
  • 黒妖の花嫁~忌み嫌われた私が冷酷大尉に愛されるまで~

    音中さわき/宮之みやこ

    『和風花嫁シリーズ』から抜け出せるか?
    ネタバレ
    2025年2月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 私が勝手に命名した『シーモア和風花嫁シリーズ』もはやグループ化してます(笑)。この物語もそれに属しますが、無料分だけを読んだ判断ですが、他の類似作と比較して一歩抜き出した作品になるかもしれません。根拠は画力!主役二人の美麗なキャラデザが物語に合ってます。特にヒロインの儚げな容姿が繊細な描線で描かれ物語世界にマッチしています。物語は設定が基盤になりますが、漫画になるとそれを表現する画力が無ければ物語世界を壊してしまいます。これまでどれだけ幼稚な容貌のキャラデザに失望したことか!ヒロインが透明感のある美形です。
     さらに物語も延々と酷いイジメ話を続けずに第1話終わりでヒロインを救済したのでストレスがたまりませんでした。テンポがいいです。物語はまだ序盤で今後どれだけ独自路線を進めるかわかりませんが、ようやく今後の展開が楽しみな作品が現れた気がします。
  • つがいの嫁入り ~異形の巫女は朱雀の当主に愛される~

    島くらげ

    またまたまたシーモア和風花嫁シリーズ!
    ネタバレ
    2025年2月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ またまたまたシーモア独占・先行の和風花嫁シリーズ。ここまで設定が似通った作品が継続して販売されるのは、製作者側が同意しているのでしょう。組織的に宣伝すれば販売実績を上げられる、とも考えてそうです。読者側の私は『〜と似てるからダメ!読まない!』ではなく、無料分だけでも読んで作品の独自性を探してみようと読書方針を変更しました(笑)。しからば、この作品の独自性は?、、作画は残念な出来です。強いてあげれば、ヒーローの造形でしょうか?先行類似作では、ヒーローは軍人(強者)が定番設定ですが、この作品のヒーローは優男で言葉使いも柔らか、俺様キャラでは有りません。言い換えれば、このヒーローを受け入れられる読者なら、この物語の世界に入れると思います。、、私はダメです(笑)。和風花嫁シリーズでは虐げられるヒロインが必須設定です。そんなヒロインには絶対的強者設定のヒーローを充てないとヒロインがなかなか救済されず、読んでいてイライラします。
  • 逆行令嬢の復讐計画【タテヨミ】

    沢野いずみ/SORAJIMA

    やっぱり色付きの紙芝居
    ネタバレ
    2025年1月31日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 無料50話迄読了。死に戻り令嬢の復讐物語。タテヨミ作品の共通項、無理設定があります。一例を挙げると、王太子を選挙で選ぶ!身分制社会でこれはあり得ないでしょう。物語世界が破綻し、物語に緊迫感がありません。進展も遅いし、オールカラーで誤魔化してますが作画は残念な出来です。人物の表情が酷く、特にヒーローに国の英雄らしい力強さを感じられませんでした。タテヨミ物語は紙芝居に近いですね。
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  • 怪物といわれる侯爵から溺愛されました【タテヨミ】

    Moka/櫻みゅう

    主役にも敵役にもある程度のオツムは必要
    ネタバレ
    2025年1月31日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 無料17話まで読了。主役2人が愛を確かめ合うまではまあ読めました。が、2人、特にヒロインの頭お花畑、警戒心の無さにイラッ!あんなミエミエの罠に引っかかって、1人で馬車に乗りますか?(呆) 何より、舞踏会みたいな公式の場で呪いが完治しつつある事を公表したら、ヒロイン実家、他の貴族達、敵国等が悪巧みをするのはまともな読者ならほぼ予想できたと思います(笑)。何故秘密にしておかないの?嫌がらせが無いと物語が成立しないから? タテヨミ作品は作中に嫌がらせ場面を盛り込まないと発売許可が降りないのでしょうか?そう勘ぐりたくなるほど非現実的な嫌がらせ話が多いです。主役も敵役も陳腐な定番すぎて、実在感が無く紙人形みたいです。タテヨミ紙芝居。18話以降もこんなヤラセに近い嫌がらせ話が続くと思うと疲れます。脱落決定。
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  • 愛をくれたのは死神公爵でした【タテヨミ】

    松田詩依/SORAJIMA

    酷い場面が続き、本筋がまだ見えてこない
    ネタバレ
    2025年1月31日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 無料分の11話迄読了。ヒロインへの酷い仕打ちに心が痛み、課金してまで読む気にはなりません。いつも思うのですが、生命が脅かされるほどの仕打ちを盛り込まないと、物語の進展に差し障りが有るのでしょうか?必要以上に過激なシーン続きすぎて、物語の本筋が見える前に脱落決定です。
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  • 純潔を失った聖女が愛に触れたら【タテヨミ】

    瑞希ちこ/SORAJIMA

    無理設定、、というよりは破綻設定
    ネタバレ
    2025年1月31日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 無料だから読みました。聖女の条件が純潔なら、何故婚約できる?もしや、異世界なので結婚を前提としない婚約がアリなのか?冒頭でこのトンデモ設定が登場。頭の中に??マークが点灯したまま無料分23話読み終えましたが、ここまでこの疑問に対して納得のゆく説明無しです。設定が破綻してると言うよりは、、、破綻した設定です。異世界なので、純潔、婚約、結婚等に対する常識が我々と異なるのなら作中で説明すべきです。物語世界に門前払いされたような印象で、読んで疲れだけが残りました。作画は残念な出来でしたが、この物語には皮肉な意味でマッチしていました。
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  • 無能と蔑まれた令嬢は婚約破棄され、辺境の聖女と呼ばれる~傲慢な婚約者を捨て、護衛騎士と幸せになります~(話売り)

    葵すみれ/柏木トウコ

    理不尽で過剰なイジメ描写にゲンナリ!
    ネタバレ
    2025年1月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ なろう系で原作読了。コミカライズされたと知り、無料分を読みました。レビュー数の少なさと低評価が、この作品の商業化の成否を正直に示しています。
     以下は私が考察した商業化に向かなかった理由です。
    理由1)ヒロインが後向きで魅力に欠け、イライラ。
    理由2)ヒロインが婚約者から受ける仕打ちが酷過ぎて不快。
    理由3)ヒーローが平民出身というだけで人権を侵害される言動で執拗に侮辱される。不愉快!
    理由4)ヒロインの父母、婚約者とその家族他ことごとくヒロインを見下しているが、何故そこまで見下せるのか、その根拠に説得力がない。ヒロインは辺境伯の唯一の孫娘。出自は婚約者と同等以上、むしろ〈金づる〉なのが何故わからない?(婚約者が愚物すぎます)
     物語の理不尽なイジメ部分を過剰にするための演出としか思えない。読むだけで気分が滅入る。、、

     イジメを過激にしても、その根拠を最低限は設定してないと、ザマァで爽快感は高まりません。

     イジメ側にも幾ばくかの理由?(or背景)がないと、読者の共感は得られません。この物語の場合、全く理解できません。イジメ側が粘着質で厚顔無恥なので酷いイジメがラストまで続きます。せめて、物語冒頭で駆逐?されていたら、これ程悲惨な評価にならなかったと思います。

     商業化するには原作改編が必要でした。作画も原作をカバー出来ず、悪役の顔芸が下卑で醜く、見たくありませんでした。なろう系で留めていれば良かった作品です。
  • 2度目の処刑はお断りです【タテヨミ】

    バルサミ子/SORAJIMA

    無料分86話を頑張って読破、ハァ〜お疲れ
    ネタバレ
    2025年1月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 86話迄無料、一気読みしました。何度か脱落しそうになりましたが、ここでやめたらもう二度と読み返すことはない、と奮起して無料分全話読了しました。これ以降を課金して読む気はありません。オールカラーの作画が残念な出来でした。物語設定には目新しさがなく、テンポもゆるく退屈な物語でした。ヒロインは冤罪処刑で死に戻りします。ここまでは標準設定、、、問題は最初の人生で自分を処刑に追い込んだ王太子が、二度目の人生ではヒーローになってヒロインと結ばれること!これは希少な展開です。でも全然ワクワクしませんでした。王太子に魅力がないからです。物語で少しずつ変化してゆく様を描いてますが、、それでも好きになれませんでした。というより、キャラ全員に生身の人間感がなく、タテヨミ物語特有の芝居感満載で物語世界に感情移入できませんでした。タテヨミ・オールカラーは物語設定に難があるので、作画が生命線ですね。作画がこけたら、高い評価はし難いです。
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  • 消える私に夫の愛はいりません【タテヨミ】

    編乃肌/SORAJIMA

    タテヨミ物語のヒロインは曲者が多い
    ネタバレ
    2025年1月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ この作者さんのタテヨミ作品の3作目。3作品とも大量無料分を一気読みしました。おかげで少しだけタテヨミ物語に慣れてきました。理不尽家族と曲者ヒロインが定番設定のようです。ヒロインは特殊な能力のために片眼の視力を失いかけてます。そのことを何故家族に伝えない?このままだと廃人同然になると話すべきです。それでも依存してきたら搾取家族として見限り、家出すれば良かったのです。自分一人で生きる事を検討しないで、見ず知らずの貴人宅に押しかけ結婚交渉!あり得ないド厚かましさ!で、押しかけ婚約に成功すると、殊勝モードになり定番の『お役に立ちたい』ときた。この冒頭の婚約は無茶設定。こんなヒロインを好きになれませんでした。そんなヒロインに即好意を持つヒーロー(笑) 。この時点でハッピーエンドの予想はでき、完結してますが課金して読む気にはなりませんでした。オールカラーで誤魔化してますが作画もいまひとつ。
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  • 禁忌の子【タテヨミ】

    仙崎ひとみ/SORAJIMA

    オールカラーの利点、、美麗な描写!
    2025年1月28日
    オールカラー作品の最大の利点は美麗な作画にあります。この作品はそれを美男美女のHシーンに存分に活用しています。私はオールカラーよりも、物語設定に重点を置く派ですが、この作品に触れて、ウ〜ン!こんな使い方もアリだな、と思いました。確かに、タテヨミ作品共通の特色として物語設定は無理無茶のご都合主義です。けれども、それらを脇に追いやるほど1コマ1コマが美麗です。台詞が少ないのも効果的です。超過激エロシーンがないのもよかったです。物語の無茶設定を黙殺して、美麗な作画を愛でる作品、があって良いかもしれません。
  • 狂愛と純愛【タテヨミ】

    烏丸紫明/SORAJIMA

    タテヨミ漫画って、カラー絵本、、?
    2025年1月28日
    タテヨミ・オールカラー作品の無料分をここ数日でいくつか一気みしました。私にはタテヨミが読み難いのは、仕方ないとして、作品のコマ割りが通常のマンガと違い、カラー絵本の挿絵に見えました。おかげで物語世界に入るのに手間取り、無料分が多数提供されていることに納得しました。10話以上まとめて一気読みしないと、物語を味わえませんね。挿絵付きラノベ感が拭えず、物語の設定も楽しめませんでした。全てのキャラが薄く、好き嫌い以前に実在感がありません。お芝居演技のスケッチのようでした。読者がこの作品に合うか合わないか?の問題かもしれません。評価は付け難いですが、ヒロインとヒーローに魅力を感じられず、不思議設定も多く、私には高い評価は無理でした。
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  • 引きこもり令嬢は皇妃になんてなりたくない!~強面皇帝の溺愛が駄々漏れで困ります~

    直江亜季子/百門一新/双葉はづき

    平和な世界の幼い恋の物語
    2025年1月28日
    原作は2巻迄読了。コミカライズで心獣が可愛くなりました。でも、それだけです(笑) ヒロインは原作どおりで幼くて依存心が強く、内向的で皇帝に甘えるだけ。おまけに作画の表情も動作も固くて、ヒロインに感情移入できず、イライラしっぱなし。皇帝の側近、ヒロインの家族、みんないい人ばかりでヒロインが埋没した生温かい世界。基本的に溺愛話は先の展開が予想できますが、この物語はさらに全く気にならず気楽に読めます。
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  • 絶望令嬢の華麗なる離婚~幼馴染の大公閣下の溺愛が止まらないのです~

    高槻和衣/馬籠ヤヒロ

    不可解設定で溢れた不快な世界!
    ネタバレ
    2025年1月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ヒロインが殺害され、結婚直前に死に戻る物語。まず、なぜ死に戻れたのか謎ですが、この謎設定は大抵の物語で放置されているので目をつぶるとして(笑) ヒロインの家庭は堅実設定なのに、ヒロインはなぜこんな相手と政略結婚したの?幼馴染の大公様はその時何をしていた?、、基本設定が不可解。そして、ヒロインの夫とその愛人が、死に戻り前は酷薄で悪賢い印象でしたが、死に戻り後は馬鹿過ぎる下品なカップルになり下がり、もはやギャグ。悉くヒロインに出し抜かれます!ヒロインとこのバカップル、死に戻りの前後でキャラ変してませんか?違和感MAX。ザマァの過剰演出。バカップルの酷い台詞は読むだけで疲れ不快でした。
     さらに、この物語の溺愛タイトルも物語にそぐいません。ヒロインはザマァ後は離婚せずに公認別居中です。ですからヒロインが大公様と深い仲になったら厳密に言えば不貞になり、安易に溺愛はできないハズです。でも、この物語は不可解設定で溢れているので、ヒロインと大公様の胸キュンシーンが描かれそう(汗)、、作画も私には合いませんでした。
  • 竜陛下のお妃はお断りしたい!~竜陛下は10番目の側妃を溺愛中~

    屋月トム伽/櫁屋涼

    私には付き合いきれないラブコメ!
    ネタバレ
    2025年1月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 少女マンガには珍しく展開が早く、主役2名が出会ったその日に結ばれます。ヒロインさん、初見の男性と関係しながら謎の純情風キャラ設定。ヒーローの正体になかなか気付かない鈍感さ。単なるオツムも身体もユルイ女性にしか見えません。ヒロインだけではなくヒーローも含めて魅力のある人がいませんでした。ただ、竜だけは可愛かった(笑)
     小学生の舞台劇のような印象です。出演者だけが面白いと思って演じて、大人の観客は生温かく配慮して拍手している感じです。
     そしてラブコメらしいですが、下品なギャグばかりで私には付いていけません。いまどきオバさんの私でも〈パンツ〉なんて用語使いませんよ。コレひと昔前のオッサン用語で、現在では使い方次第でセクハラ用語になります。そう考えると、竜王とその側近は、、、!

     それでも高評価のレビューがあり、読者の支持があり、物語設定に独自性があることは認めます(苦笑)。渋々星2つ。
  • 姫君は若き将軍に溺れる 【連載版】

    縞ゆづき/逢矢沙希

    短編を無駄に引き伸ばした残念な作品
    ネタバレ
    2025年1月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ Web版の原作短編を既読。主役2人が初めて結ばれる場面がメインの物語。R18作品で、そこでの私の評価は並作品。それがコミカライズ、長編化、と商業化展開されました。確かに、短編を長編化して成功した例はあります。でも、それは原作に綿密な設定が凝縮さている場合だけです。大抵は蛇足凡作になります。この長編化作品は残念ながらその典型的失敗例になったようです。主役2人は幼少時から心惹かれあっています。初夜の場面がウリの物語に結ばれるまでの出来レースエピソードを延々と描かれても、蛇足引き伸ばし感MAXで今更感しかなかったです。更に見飽きた設定の当て馬ライバル。このライバルにもう少し魅力があれば、ヒロインの心が揺らぎ、読者は少しはハラハラしたかもしれませんが、ヒロインの意志は盤石(笑)で何の面白みも生じませんでした。物語設定が単純だから短編で良かったのです。長編化するなら、設定の追加変更等大胆な改編をすべきでした。短編の良作が商業化の波に安易に飲み込まれてしまって残念です。
  • 女神様がやっちまいなとの思し召しです

    うき太郎/まゆらん

    なろう系の傑作短編!極上のザマァに感服
    ネタバレ
    2025年1月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 私は、YouTubeで公開中のボイスドラマからコミカライズ、さらになろう系の原作でこの物語に魅了されました。原作の読了時は感服一択!作者様にやられた〜!と脱帽でした。冒頭は本当にありきたりのイジメ冤罪設定です。それがアレヨアレヨという間に佳境に突入し、ヒロインの冤罪をはらすのが、かってヒロインを断罪した王太子。また、この冤罪をはらす方法がまさに異世界ならではのやり方です。この設定は斬新でお見事です。ヒロインも聡明で本当に魅力的!そして極上のザマァでフィナーレ!悪役の過激で酷い台詞等もありません。それでも、ヒロインが如何に理不尽な環境にあったかヒシヒシと伝わります。昨今流行りの過激なイジメ描写が無くとも、濃密な物語世界が創れることをこの原作は証明してます。星4つなのは作画がこの原作の素晴らしさを活かせてないと思えたからです。原作は短編で現在のところ書籍化計画はありません。この作品が気に入られた方は、Web版の原作もお勧めします。
  • 妹に婚約者を取られたら、獣な王子に求婚されました~またたびとして溺愛されてます~

    星川きづき/桜井悠/氷堂れん

    物語の設定と作画が物語を壊してます
    ネタバレ
    2025年1月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 婚約破棄、自己中妹、毒親の定番設定で物語が始まり、舞踏会でヒロインとヒーローが御対面。ここでヒロインの長々とした説明台詞!ヒロインが面倒くさい人に思えて、初っ端から応援する気持ちが失せました。勿論、ヒーローも癖アリ設定。魔法設定は無いと思っていたら、イジメ令嬢が使ってるじゃないか!そしてヒーローが唐突に獅子に変身!この設定は作品のタイトルにもなっているので、物語の核になっているハズ!それなら作画にもう少し工夫が必要でしょう。美しくもないし、神々しくもない御姿でした。こんなトンデモ設定入れるなら、冒頭の設定を整理した方が良かったと思います。何人もの人が指摘してますが、4回も姉の婚約者を奪う妹と、それを承認する父母と婚約者達。こんなの貴族社会設定であり得ないでしょ!違和感MAXで、物語の進行に必要不可欠な設定とは思えません。むしろ、物語の方向性が見えず、読者は困惑します。恋人を取っ替え引っ換え設定でも、妹の性悪さは描けるでしょう。、、、要するに、共感し難い物語世界なんです。設定がごちゃ混ぜで、長台詞を読むのに疲れて中途脱落しました。物語は完結してますが、課金して読む気になりませんでした。残念な作品です。
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  • 幸運王子と不運令嬢が相殺結婚したら溺愛が始まりました(単話版)

    しゅりお/西根羽南

    第12話迄イジメに呆れ、ヒロインにイラッ
    ネタバレ
    2025年1月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ヒロインが不運令嬢と揶揄され、幸運王子と結婚するとさらに酷いイジメに合う物語。第12話迄我慢して読みましたが、爽快な場面は無く、イライラばかりでした。ヒロインが1人になる時を狙って暴言等のイジメを受ける、王子が現れて庇う、、、処罰がされないのでこの繰り返し。しかも、そのイジメ内容が幼稚で呆れるレベル!ヒロイン妹が文書偽造をして王宮に無断で押しかけ、王子妃に暴言吐いて、紅茶をかける!(これは犯罪!) ヒロインが王女主催の茶会で泥入り紅茶で接待される。(ヒロインよ!証拠品を確保しなさい!)、、、とまあこんな虐めが続いてます。そしてヒロインのイラっとする無抵抗姿勢。自己評価が低いとかのレベルではなく、判断力が欠如。そして物語設定上そんなヒロインに惹かれはじめる幸運王子(共感不可能!)、お約束どおり超鈍感恋愛脳のヒロイン。読者は物語に何らかの感動を求めています。イジメにあうたびに俯いて王子を待ち、王子の優しい言葉に頬を染る愚鈍なヒロインのどこに感動できますか?不快感MAXです。ただ、この物語ではヒロインだけではなく、幸福王子以外のほとんどのキャラが酷過ぎて実在感がありません。人間モドキが演じている塩っぱい紙芝居だと思い、感情移入しなければ流し読みできるかもしれません。(勿論、この作品に物語世界はありません。王権がフツウに機能していれば、王子妃への公衆の面前での暴言には、何らかの罰がくだされるハズです。)物語は我慢して読むものではないので、私は脱落決定です。
  • 病弱な妹に全てを搾取されてきた令嬢はもう何も奪わせない【単話】

    やきいもほくほく/maco

    なろう系ならそのままでも良かったが、、
    ネタバレ
    2025年1月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ なろう系で原作は読了。なろう系受賞作です。なろう系ならこの内容のままでも良かったと思います。でも、商業化するなら冒頭の設定を改編していただきたかった。、、この作品の原作は冒頭にツッコミどころ満載です。例をあげると、ヒロインが『家を出ます』とカッコ良く決めながら、何ら準備せずに森!で行倒れ。(少しは準備せんかい!)そこをヒーローがたまたま!通りがかり、ヒロイン発見、保護(超ご都合主義)。、、でも、その後、物語は興味深く進展します。だから、冒頭の無理設定が、、、残念ったらありゃしない。
     推しポイントもあります。私がお勧めは、ヒロイン妹のヒロインに対する中傷を外部の人々が取り合わなかったことです。定番の舞踏会シーン、ヒロイン妹が『お姉様が酷い』と毒父母に言いつけ、ヒロインは酷い仕打ちをされますが、後日、周囲から妹のマナーの酷さを知らされる、という件です。ここ最近なろう系や学園物を中心に、ヒロインが心無い噂(中傷)よって虐められる物語が多く、マスコミも使わず、こんなことは無理すぎると辟易していました。確かに大衆には愚かな面がありますが、良心的で冷静な歯止めもあります。この物語ではヒロインの父母妹の愚かさが際立って良かったと思います。なろう系で受賞したのは、徹底的な断罪が行われたからかもしれません。ヒロインが薄っぺらい優しさを見せないのも良かったです。
     作画が崩れていて、物語を補完できてないことも残念です。
  • 落ちぶれ才女の幸福

    瀬尾優梨/一花夜

    ヒロインの幸福を祈ります!
    ネタバレ
    2025年1月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ なろう系の良作。物語の冒頭はありきたりです。ヒロインは職場での地位も恋人も奪われます。が、その後の展開は凡百の作品と一線を画しています。ヒロインは辺境の地で自己研鑽し、ささやかな幸福をつかみます。が、国運を揺がす戦いに身を投じます。、、ファンタジーでありながら冷酷な国家権力、醜い謀略、非常な戦争等の現実的な設定が物語を構成しています。ラストでヒロインはヒーローを救うために自分の全能力を使いますが、その『代償』を支払います。物語の設定上、そうなるだろうと予想していても涙が流れました。少々重い物語ですが読み応えがありダラケることなく一気に読め、読後は深く感動できます。都合良すぎる気楽な物語に飽きた人に是非お勧めします。星4つなのはタイトルが内容に比して軽すぎると思えたからです。(ヒロインは聡明ですが才女ではないと思います。)コミカライズもされており、そちらも楽しみに拝読しています。
  • 淑女の鑑やめました。時を逆行した公爵令嬢は、わがままな妹に振り回されないよう性格悪く生き延びます!(コミック)

    由弍里あや/林倉吉/糸加

    公爵令嬢の性格、タイトルと真逆では?
    ネタバレ
    2025年1月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 死に戻りしたヒロインが悲劇を回避するために行動する物語。なろう系で原作を読了。過激な描写が冒頭に登場します。死に戻り物語の特色で、これはもうお約束です。読者の関心はそのあとの物語の流れです。これが定番すぎてその後の展開が予想できるうえに、無駄なエピソードが挿入されてテンポがゆるい!さらに原作では、ラストのクライマックスで私が一番しらけるエピソードがあります。ヒロインの謎の慈愛姿勢。敵役の異母妹と和解します。ハァ!ですよ。どこが〝性格悪く“ですよ!ヒロイン像が物語のタイトルとは合ってません。コミカライズ化するにあたって、この作品の原作にはある程度の改編をすべきだったと思います。作画も標準的で原作を補完するレベルではありません。星2つの評価しかできませんでした。
  • 悪夢令嬢は一家滅亡の夢を見た ~私の目的は生き延びることです~

    近衛悠/大菊小菊/泉乃せん

    なろう系原作の良作。性悪恋人へ厳罰を!
    ネタバレ
    2025年1月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ なろう系原作を読了。巷に溢れている婚約破棄物語とは一線を画する内容です。私は一気読みしてしばらく放心状態、数日後に再読しました。物語設定が堅牢で後付け設定もありません。それで何故、星3つ(標準)評価なの?と問われると、理由は作画です。イメージに合わなくて星1つ減点です。特に、ヒロイン弟は超美形設定ですが、それがどうもピンときません。(原作の評価は星4つですが、)原作に星5つ(満点)の評価をしなかった理由は2つあります。まず、ヒロインを嵌めた人たちへの断罪が未消化に終わったことです。ヒロインを窮地に陥れた王子に処分無し!王子の悪賢い恋人にも明確な断罪はなされてません。罪なき幼い命が無慈悲に奪われたのにこの理不尽な結末!この物語の世界観は現実的で、勧善懲悪にならないのはわかります。集団による犯罪は裁き難く、加担する人が多ければ多いほど、罪悪感は薄くなります。物語設定がしっかりしているが故の結末です。わかりますよ。私にもそのぐらいは、、、でも読後に爽快感は残りません。特に、王子の悪賢い恋人を物語世界を壊さないで断罪することは可能だと思います。次にヒロインはラストで幸福になるきざしはありますが、よりによって元婚約者の王子が復縁を願ってきます!エッ何コレ!読者としてはモヤモヤしかありません。以上二点はなろう系の感想欄でも多くの読者から指摘されていました。(この作品がまだ書籍化されていないのは、原作者がこの二点を改稿中のためではないか?と、私は期待してます)この作品が多くの人から愛読されている故の意見だと思います。ほんの少しの邪な気持ちでも多くの人の無自覚な敵意と結びつくと、おぞましい威力を発揮する様が描写され気持ちが滅入る箇所もあります。過去に家族や人間関係で苦しんだ方には辛い作品かもしれません。それでもヒロインの姉弟が支え合いながら生き抜こうとする姿勢には目頭が熱くなりました。良作であることは間違いありません。なろう系原作はコミカライズによってパワーアップすることがあります。作画担当の先生には、今後の改編でこの作品の2つの足枷をはずし、良作を名作に進化させていただけることを切望しています。
  • 召使い令嬢は国境を越え、敵国の公爵騎士様に溺愛される

    ネコピ・ザ・キャット/青季ふゆ

    冒頭の婚約が強引すぎる荒技設定、、!
    ネタバレ
    2025年1月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 家族に虐げられていたヒロインが隣国の公爵騎士様に助けられ、婚約する、多分ハッピーエンドの物語。この冒頭の婚約!身元不明の娘と国家最高位の貴族騎士が政治的配慮があったとしても初対面で即婚約しますか?でもこの設定にしなければこの物語は成立しません。だって、令嬢設定にしないと〈粗末な衣服から華やかなドレスに着替えたヒロインに見惚れるヒーロー〉という溺愛系物語のお約束シーンが描けないからです。侍女等使用人設定にした方が物語の流れとしては幾分自然に思えますが、それではダメみたいです(笑)。そして、他の方々にも指摘されてますが、ヒーローがヒロインに即オチします。速っ(笑)! ヒロインはお約束どおり初心で鈍感。、、、この冒頭の設定を受け入れられる人ならこの物語を楽しめると思います。作画は標準。それにしても、ここ最近、物語設定が雑(or無理or過激他)な作品が多くありませんか?読者の気持ちを掴むためなのか、特に冒頭での力技のごとき強引で無理な荒技設定が目立ちます。冒頭で掴めてもその後の展開に齟齬が生じたら、読者は離れると思いますが、、。単話版では性悪妹がヒーローに「ちょっとお茶でも?」と門前で誘いをかけたり〈こんなのありえない!〉、公爵家の庭に現れ、ヒロインに帰宅を強要してます〈それ無断侵入で犯罪!〉エェ、わかってます!ザマァとイチャイチャための(お約束の)準備設定だということは、私にだってわかります。妹はそこまでやるか!というくらいに節操がなく残酷です。私には物語世界に付いていけない無茶苦茶設定です。妹の予想以上に酷い顔芸も見せられて気分が悪くなり、脱落します。
  • お針子令嬢と氷の伯爵の白い結婚

    岩上翠/サザメ漬け

    既視感MAX 定番すぎる婚約破棄物語
    ネタバレ
    2025年1月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 裁縫が趣味のヒロインが婚約破棄されるが、新たな婚約者が現れ、幸せになる、という定番も定番のお話し。悲しいくらいオチも予想できました。ヒロインの裁縫には不思議な力が込められていたのです。この作品はなろう系で読了しました。ありふれた物語でした。でも、なろう系ならこれでいいんです。無料だし、私は商業化前の叩き台だとみなして、良作に巡りあうのを楽しみに頻繁に訪れています。この作品はなろう系でとどめておいた方が良かった作品です。書籍化される際に多分加筆修正等がなされたとは思いますが、基本設定が定番ばかりで目新しさが無いので、流し読みになってしまうのです。しかも価格は割高、挿絵が美麗でもないし、、。作者様、商業化なされるなら次作に期待してます。
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