このレビューはネタバレを含みます▼
東京の大学に進学した伊藤正太郎は､父方の叔父•将生さんが管理する下宿に入居します｡立派な洋館に入るといきなり半裸の男性同士が絡み合っていて､田舎育ちの正太郎はびっくりしてしまいます｡絡んでいたのは正太郎と同じ新大学生の浮田静と江上侑生で､それに正太郎の従兄弟の春佳と夏希の高校生兄弟とが同じ下宿の仲間なのでした｡将生さんの旧友の甥だという静はかなり気難しいタイプのゲイで､正太郎は突然キスされたり別れ話に利用されたりしながらも､正太郎の素直さが不器用な静の心を溶かしてゆきます｡1・2話はこの二人が恋人となるまで､それ以降は他の下宿人たちの､やはり恋となるまでのオムニバスになります｡3話はいつのまにか下宿人になっていた調子の良い侑生と静の叔父を想い続ける大家の将生さん､4・5話が春佳と夏希の高校生兄弟がCPとして落ち着くまでが描かれます｡最後の春佳と夏希をカップルと言ってしまうのはちょっと違うのですが､兄弟以上エロ未満の伸び代しかない空気で終わっています｡登場人物たちは主役でなくなってもウロウロしているので､何となく幸せそうな様子が伝わってきて楽しかったです｡
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