拝啓「氷の騎士とはずれ姫」だったわたしたちへ
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拝啓「氷の騎士とはずれ姫」だったわたしたちへ

由姫ゆきこ/八色鈴

全話読了。オスカーも不憫。

ネタバレ
2025年3月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ リデルもオスカーも不憫すぎます。
はずれ姫と呼ばれた体の弱い王女リデルが、想い人である伯爵オスカーの元に嫁ぐも、冷遇され、スレ違いの日々が続きます。
子は授かるものの、心も体も悪化し、療養に向かう道中で強盗に襲われ、騎士の妻としてリデルは自ら命をたちますが、同じ時系列で、病で瀕死の子爵令嬢ジュリエットへ、リデルの魂が移ります。
記憶が戻ったジュリエットは、接触を避けようとしても、伯爵オスカーと対面し、成長した我が子エミリアとも絡んでいくストーリーです。
前半は、オスカーのリデルへの酷い対応にカチンときますが、最終巻のタネ明かしまで我慢すれば、そんな妨害が、、、と彼に同情し不憫に思えます。
実は両片思いで、スレ違いには裏があるのです。
最終巻のタネ明かしで、色々なるほどーとは思えたけれど、あまりにもリデルとオスカー、2人への仕打ちが可哀想すぎて納得がいきませんでした。
リデルだけではなく、オスカーもなんて可哀想なの、、。
ジュリエットとしてハッピーエンドを迎えたとしても、いわばもうリデルとは別人です。
話が破綻しちゃうとは思いますが、ジュリエットではなく、逆行してリデル本人とオスカーとして幸せになってほしかったです。
あぁ、本当に可哀想すぎて、納得できないお話でした。
読み返すことはなさそうです。
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