小泉先生はみだされたくない
」のレビュー

小泉先生はみだされたくない

はなさわ浪雄

作者買いです

2025年3月13日
はなさわ先生の作品に出てくる受け君は、いつも本当に可愛くて、この世のモノとは思えないです。小泉先生に対して「なんだこのかわいいいきもの」と言う鰐淵先生のセリフには激しく共感。「こんなの地球に生息してたんだ!」っていう貴重生物発見の驚きと喜びが伝わってきます。
過去を引きずっている小泉先生がトラウマを乗り越えるまでを描きながら、小泉先生自身や鰐淵先生の人となりを自然に読者の腑に落とし、お互い惹かれ合うのも分かるな~ってなったところからの初Hは最高でした。鰐淵先生も読者も最後まで焦らされた甲斐があったと思われます。特大の大花火が打ち上げられる夜空をバックにするなんて粋ですね~。
はなさわ先生の作品は4作目なのですが、どれも読後の満足感がすごいんです。短編まで例にもれず。なんでかなぁと思って読み返していて気付いたのですが、読者の呼吸に寄り添うように漫画が描かれている気がしました。普通なら省く一コマを敢えて入れている感じがして、追い立てられることなくゆっくり読んでいけるんです。逆にそういうのがまどろっこしくて苦手な方もいるかもですが、私は炬燵でぬくぬくしている時みたいな気持ち良さを覚えます。この感覚以前にもあったなと思ったら、マミタ先生のを読んだ時と似てるんですね。動物の使い方がお上手なのも似てる。お二人とも癖になるというか、ず~っと読んでいたくなるんです。あったかくて、気持ちいい~って感じで。
まだ完結表記されていないので2巻も期待しているのですが、表紙は鰐淵先生が正面を向いた感じになるのかな?1巻は小泉先生がメインで、鰐淵先生はサポート役って感じだったので、逆のお話も読みたいです。
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