このレビューはネタバレを含みます▼
風景や背景が繊細で、本物の世界と遜色のないような描写です。ストーリーはどこか物語めいていて、不思議な世界観。
全く違う性格の2人が1つの庭を通じて心を通わせるお話です。それぞれのビジュアルも性格も対照的であって魅力的。
主人公が児童書の作家なのですが、自ら描く物語と今作の物語りが静かにリンクしていき読んでいるこちらも自然に引き込まれます。
優しくて、美しくてとにかく心が洗われる。
ギリギリのラインですれ違う切なさも味わえて、最後の最後まで満たされた作品でした。