庭師の錦木と、小説家倉岡の話。青井秋さん「ゴンドワナの眠り」と「君によせるブルー」読んでて作者買いです。既読2作も素晴らしかったけど、本作も、素敵すぎました…。木の枝がそよぐ音、そこに吹き抜ける風、小鳥のさえずり、葉や土の匂い、木漏れ日のまぶしさ、きっとここに虫や草や色々な生き物もいるんだろうなと思える、生きた描写素晴らしい。そこに、倉岡の描く小説の世界観も混じり合い、美しく彩られ。全ページが詩的で、生き生きとしていて、こんなに読んでてワクワク心踊ったのは久しぶりかも。錦木と倉岡の、お互い戸惑いながら距離が近くなっていく様子も自然体で、特に錦木の人柄の良さは正に木漏れ日の光のようで。あれは惚れちゃう。キスのみなのも2人らしくて良かった。