このレビューはネタバレを含みます▼
広告代理店に勤める43歳の佐野雪成が、急遽クライアントであるアパレルブランドのモデルを務めることになります。ブランド〝SAKURA”は、デザイナー兼社長の一条桜の弟•元モデルの楓が専属カメラマンをしており、素人の雪成に厳しいダメ出しをしてきます。世間からはその歯に衣着せぬ物言いが無神経と言われているのですが、雪成にはカメラを通して楓の熱い想いが真っ直ぐに伝わってくるのでした。デカくて優しいガチムチ雪成は楓のドストライクで、雪成のポテンシャルの高さもあって雪成は〝SAKURA”の正式なモデルとしてのオファーを受け、身体作りから始めることになります。ピアスだけあってエロ全開ですが、笑いのセンスが素晴らしく、特に二人でジムに行っての最初の絡みが大爆笑です。トレーニングの最後にマッサージと称して目隠しをした雪成のパンツの中に楓がこっそり入れてしまうシーン、いくらなんでも気づくと思うのですが、気づかない雪成とのやりとりが絶妙でした。カラッと楽しいエロコメなのは、作者さまの高い画力のなせる技かと思います。分冊版なので、単行本化したときの描き下ろしが楽しみです。