このレビューはネタバレを含みます▼
沙野先生、無事にシリーズ完結させてくださりありがとうございます!とまずは感謝を。
待ちに待った完結巻、さ~て今回の桐山は?と楽しみにしていたけど、桐山、完結巻でとうとうゼロのゼロに!!!!しかもイトウの献身的サポート付き(笑)そしてここで口はすすぐのね!!
でも絶対に最後の一線は越えない、越えさせないのが沙野先生らしいとも思う。
せっかくの四人の共同作業だったのに、挿し絵にイトウが入ってなかったのは少しかわいそうだったかな(笑)
最後の最後までおいしいところをもっていった桐山。四人プレーを楽しんだだけでなく、メイン二人を最後に助けちゃった桐山。いつ仕事してるんだよ桐山、でもこれからもうまいこと出世しそうな桐山。イトウと離れられない桐山。で、結局どうやって子供作ったんだよ、桐山。子供の今後がほんとに心配だよ、桐山。
桐山への妄想が止まらない、いやー、悪趣味で楽しい人だ。
最終巻ということで、遠野もでばってはいましたが、やつの最期を忘れそうになるくらい、李アズハルと煉条のその後が気になります。煉条くん、これからも強く生きてね。
鹿倉とゼロはすっかり愛を語り合う中になり、死を覚悟した中、爆風渦巻く屋上でのキスシーンはドラマチックでよかったのですが、やはり私にはちょっと糖分過多でして、もう少し甘さ控えめだとより萌える。「愛してる」と言わずに愛を語り合う二人でいてほしいと思ったり。
しっぽり温泉旅行アゲイン in 夏の日本海も、あまいよー、照れ臭いよー(笑)
たくさんの個性豊かなキャラたちが入り乱れ、エンウや不可侵城の設定など、作者様の熱意をひしひしと感じたシリーズ。ただ、ちょっと設定詰め込みすぎで、秩序が崩壊するという割に、その鬼気迫る感にやや欠けたかなと思わなくもないけれど、私にとっては完全に、変態桐山と、それに翻弄されるイケメンたちのくんずほぐれつを楽しむ作品であって、そういう意味でおいしゅうございました。
キスシーン一つとっても、唇の触れあい方、合わせ方の描写でその時の人物の感情がありありとわかるように工夫して書かれていて、沙野先生の書く濡れ場、やはり好きです。
またこういう真面目な顔して悪趣味なことをやる、素敵な作品期待してます!
本当にありがとうございました!