このレビューはネタバレを含みます▼
あらすじと書評の高さから購入。納得の面白さでした✨
夕映月子先生が好きな人にお勧めしたい作品かもしれません。仕事と恋愛のバランスが良く、心理描写や文章が上手なのでスルスルと一気読みしました。ヒヤヒヤする展開もあればHもしっかりとある(笑)ので読了後の満足度が高かったです。
高校卒業日にラジオパーソナリティーの言葉で救われた受は、自分も誰かの心に響くパーソナリティーになりたいとラジオ局に就職します。自分の放送回を最後に降板した、救ってくれた人にいつか自分の声が届くことを願って。
受は最初の仕事でメインのアキのアシスタントになりますが、仕事外では無口かつ無愛想なアキに戸惑います。けれど一緒にいる内にアキの仕事への姿勢や優しさに傾いていく気持ちを止められなくなり…。
前向きで一生懸命な湊人(ミナト)が可愛くてアキでなくても応援したくなります。実際、それでどんどん人をたらしこんでしまうのですが(笑)そしてそんな受に独占欲と嫉妬を露わにする攻がまた良かったです。
仕事への真摯な姿勢が人によってはパワハラになるのも「あるある」で考えさせられました。今は相手の性格を把握した上での対応やコミュニケーションが必要な時代かもしれませんね。
1つだけ気になったのは、声で気づいたのが藤堂だけだったこと。容姿は改造されるとわからないかもしれないけど、声で普通はもっとバレるのでは。
過去放送を何度も聞いていなければ「気のせい」で済んでしまうのですかね。受も自分の回の後は二度と声が聞けなかった訳ですし…。
新人作家さんの作品はあまり買いませんが、この作品には出会えて本当に良かったです。芹沢先生、今後チェックしていきます!今後に期待大かつ次の作品が今からとても楽しみです(*^^*)