黒き獣と夜の花【シーモア限定描き下ろし付き】【コミックス版】
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黒き獣と夜の花【シーモア限定描き下ろし付き】【コミックス版】

丸田ザール

イカしたヤクザ×素朴な盲目の花屋さん

ネタバレ
2025年3月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 盲目の庵寺春樹は、同居する祖父が入院してたった一人で花屋を切り盛りしています。ある日、ヤクザの志賀東が花を買いに来ます。春樹の目が見えないことに気づかず、志賀は近づき過ぎた春樹を突き飛ばして招き猫を壊してしまいます。春樹の目に気づいた志賀は春樹に謝罪して、後から新しい招き猫を届けさせるのでした。その後、偶然の再会を経て志賀は春樹の店を頻繁に訪れるようになります。裏社会で生きる志賀の黒のイメージと、穢れのない春樹の白のイメージとの対比が、独特の絵柄でくっきりと印象的です。ただ、目の見えない春樹がたった一人で花屋を経営するのには無理があること、志賀の巻き込まれているトラブルの内容がよくわからないこと、また曖昧な線が多くデッサンの不確かな箇所が見受けられることなどが気になりました。BLがファンタジーとはよく言われますが、それだけにディテイルのリアルさは必須です。
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