深淵をのぞく時…





2025年3月28日
マンガ界の最高傑作のひとつだと思います。ストーリー、絵、キャラ、すべてが完璧かつ絶妙なバランスで成り立っていて、ケチの付け所がない!
ただ。。。万人にオススメできるかというとそうではなく。ストーリーも絵も本当にリアルで残酷で繊細で、『人間の業』を描いているので、メンタルが万全でない時に読むと深淵にひきずりこまれてしまうので、ご注意を!(本当に!)
ジャンルとしては近未来SFミステリ。死者の脳から記憶を読み取れるようになった近未来、それを犯罪捜査に活用する捜査官たちの物語です。
主人公は童顔、美貌の若き警視正・薪と大型新人・青木。2人がバディとなって歴史に残るような凶悪犯罪に立ち向かいます。
「被害者の記憶を見られるのだから犯人なんてすぐわかるでしょ」と思われるかもですが、そう一筋縄ではいかないのが醍醐味!そもそも人の記憶というものが曖昧だったり、犯人が『見られる』前提で工夫して隠したり、時には罠を仕掛けてきたり。ミステリとしても読み応えがあり、毎回真実に驚かされます。
見所のひとつが薪と青木の関係性。天才で暴君、なのに繊細な薪と、誠実でどストレートな青木がだんだんと息の合ったバディになっていく様子や、重くて辛い過去が多すぎる薪にとって、健全な青木が救いになっていく過程が泣けます!
正直、死者の記憶を見れる未来って、すごいディストピアだと思います。。。被害者の恐怖を追体験する捜査官たちは、やっぱり心を病むし、加害者側の記憶なんてもっと怖い…!事件の内容がめちゃくちゃ現実的で実際にあり得そうなので、リアルに想像すると怖くて眠れなくなります(!)でもだからこそ、時に描写される希望や正義や親切がより美しく見えるのかも。
最後に初見の方に向けて、ちょっとした注意を。1巻の冒頭に載っている『1999』はいわゆるプロトタイプというか、本編の前日譚のような位置付けなので、主人公たちは出てきません!次の『2001』からが薪と青木の登場になります。ですが『1999』は1話完結ですごく完成度が高く、まるで1本の洋画を見たような満足感があります!せっかくだったらこちらを映画化してほしかった…!!
ただ。。。万人にオススメできるかというとそうではなく。ストーリーも絵も本当にリアルで残酷で繊細で、『人間の業』を描いているので、メンタルが万全でない時に読むと深淵にひきずりこまれてしまうので、ご注意を!(本当に!)
ジャンルとしては近未来SFミステリ。死者の脳から記憶を読み取れるようになった近未来、それを犯罪捜査に活用する捜査官たちの物語です。
主人公は童顔、美貌の若き警視正・薪と大型新人・青木。2人がバディとなって歴史に残るような凶悪犯罪に立ち向かいます。
「被害者の記憶を見られるのだから犯人なんてすぐわかるでしょ」と思われるかもですが、そう一筋縄ではいかないのが醍醐味!そもそも人の記憶というものが曖昧だったり、犯人が『見られる』前提で工夫して隠したり、時には罠を仕掛けてきたり。ミステリとしても読み応えがあり、毎回真実に驚かされます。
見所のひとつが薪と青木の関係性。天才で暴君、なのに繊細な薪と、誠実でどストレートな青木がだんだんと息の合ったバディになっていく様子や、重くて辛い過去が多すぎる薪にとって、健全な青木が救いになっていく過程が泣けます!
正直、死者の記憶を見れる未来って、すごいディストピアだと思います。。。被害者の恐怖を追体験する捜査官たちは、やっぱり心を病むし、加害者側の記憶なんてもっと怖い…!事件の内容がめちゃくちゃ現実的で実際にあり得そうなので、リアルに想像すると怖くて眠れなくなります(!)でもだからこそ、時に描写される希望や正義や親切がより美しく見えるのかも。
最後に初見の方に向けて、ちょっとした注意を。1巻の冒頭に載っている『1999』はいわゆるプロトタイプというか、本編の前日譚のような位置付けなので、主人公たちは出てきません!次の『2001』からが薪と青木の登場になります。ですが『1999』は1話完結ですごく完成度が高く、まるで1本の洋画を見たような満足感があります!せっかくだったらこちらを映画化してほしかった…!!

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シィーチ さん
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