このレビューはネタバレを含みます▼
生きる意味がなくなった久慈くんを間一髪のところで助けた与一(攻)。一軒家に1人で住んでる漫画家(今は仕事なくてアシ中)の与一はバイなんだけど、どうやら過去にあまり良い振られ方をしてないようで引きずってるのか今は独り身。そんな私生活の中に居候として暮らすことになった久慈くん。先に入居済みだった猫のムンさんとの2人と1匹の生活が始まります。
何もかも無くして何のために生きれば良いのか分からない久慈くんに、住まいを提供し身なりを整える軍資金一万円を渡した与一は「金を返すまで死ねないね」と生きる意味を与えてくれる。人が良い。
一緒に過ごすうちに人肌の温かさやムンさんを心配する感情、ご飯を美味しいと思えること、好きな人とキスするドキドキ…死のうとしてた無からいつの間にか抜け出してる自分がいて泣いちゃう久慈くん。良かったな〜とホッとしました。
流されて居候してた身から、最後は自分の意思でそばに居ることを決めて新しい生活を楽しむ2人と一匹が微笑ましい。
きっと、死のうと橋の上で一悶着あったことも何十年も経てば「若気の至りだったな」と恥ずかしながらも梅酒のアテにでも出来るんじゃないでしょうか(ニッコリ)。