異世界転生!悪役王子は護衛騎士に溺愛される!!【コミックス版】
秋雨るい
このレビューはネタバレを含みます▼
元の世界では高校生だった男子が異世界転生した先は、王道の悪役王子で。死が待つバッドエンドを回避するよう生きるのですが、両親、兄、護衛騎士に至るまで溺愛されてます。子供の頃のアーク王子が可愛いです。
転生前の記憶があるので小説の中の物語だとは分かってはいるのですが、転生した時は幼児のアークだったためか記憶が曖昧でなぜ自分が殺されてしまうのかはハッキリしないまま物語は進んでいきます。
王族にしかできない魔素の濾過という仕事があって、それは国民が安心して暮らしていけるには必要不可欠な事という設定も面白い。王族にしかない力故に、濾過量が追いつかなくて王様達の身体に負担がかかり過ぎている事とか、それを少しでも軽くするために増税したりと国としての在り方を今一度見直さなければならない時代に、濾過する能力を殆ど持ち合わせないまま生まれてきた第四王子のアークとして蘇ったのが主人公。自分では国の役に立たないとだいぶ自己肯定感が低いのですが、転生したギフトなのか見えずらいはずの魔素をハッキリと認識出来ることを、今後の解決策に使っていこうと前向きに頑張る姿勢は応援したくなる。
出会った頃から守ってくれてるイケメン騎士のユリウスが、アーク王子最優先なのも推せる。
トントン調子にラブの方は婚約までいくも、バッドエンドに繋がる原因はほぼ最後まで分からないのも面白いところ。なんとなくこの人が裏で操ってるんだろうな〜っていうシーンはあるので、答え合わせ的に3巻読んで引っかかってたものが取れスッキリです!
結局、本当に悪い人はいないので読後感も良き。