盲目の織姫は後宮で皇帝との恋を紡ぐ
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盲目の織姫は後宮で皇帝との恋を紡ぐ

深山靖宙/小早川真寛/凪かすみ

優秀すぎる主人公

ネタバレ
2025年3月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 中華風後宮が舞台の謎解きストーリー。
盲目でありながら後宮で帯の模様の糸を何段と数で数え機織りする宮女が主人公。
単調な作業ではなく柄を織り上げていく難しさを、たったひとりの助手を従えて仕事ができるのかどうかは解りませんが、設定自体色々無理がある気がしてしまいます。
盲目であるが故に皇帝の歩き方で秘密を見破り気に入られてしまう流れは納得できますが、数々の事件を話を聞き現場に赴くだけで全てを悟る進行は、幾度目かの事件を経て「そんなモノ」と何となく納得させられてしまいます。
けれど主人公だけがあまりにも抜きん出て優秀すぎてそのうえ美しいとなると、物語としては単調になってしまいそうです。
3巻で皇帝から皇妃になるよう請われますが、双子の皇帝の両方から愛されるという設定には何だかモヤッとします。
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