成長痛【単行本版(電子限定おまけ付)】
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成長痛【単行本版(電子限定おまけ付)】

梶ヶ谷ミチル

タイトルが秀逸

ネタバレ
2025年4月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作家買いです。
まずはタイトルに惹かれるよね。
これだけで子どもと大人の狭間にいる青い話なんだろうなと想像出来る。

実際眩しいくらい青い世界にいる2人でしたねえ。
比喩だけでなく図書館から見える海の青さも見えてくるようでした。

物理的に離れている圭とすばるが選んだ連絡方法が文通!
ポストを開ける時のワクワク感や何も入ってなかった時のガッカリ感、私世代だとよーく知ってるけど、今の若い子が同じ体験してるわ〜と目を細めてしまいました。

離れた場所に住む2人だからゆっくり進まざるを得ないわけで、実際2人が結ばれたのも約1年後なんだけど、ふと気付いたのはこの2人1回目の再会(169cmの8月)で押し倒し、2回目の再会(174cmの11月)でキス&ベッドイン、3回目の再会(176cmの3月)で致しており、3分の3できっちり決めているというかあそびの部分がないわ(笑)
話の流れ的に漫画に描かれた以外にデート等しているとも考えにくいし。
文通特有のタイムラグとは裏腹に、実際会えば待った無し。いいぞこれぞ若さだ!

後悔や反省をしてもすぐには会えないから1人悶々と過ごす日々なんかもあって、でも電話は出来るでしょう?と思いつつも悩める2人が愛おしく、見守り隊となっていました。

目次タイトル通りぐんぐん成長するすばる。
それに伴い心も成長しているのがよく分かって、その描き方がとても上手だと思いました。
絵もいいですよね。話の雰囲気にぴったり合ってます。
爽やかで切ない素敵な青春BLでした。
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