ふつつかな悪女ではございますが
」のレビュー

ふつつかな悪女ではございますが

中村颯希/ゆき哉

毎回楽しい!

ネタバレ
2025年4月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 漫画から原作小説にやってきました。正直、なろう系とか最近のラノベ界隈はお金を出してまで読みたいと思わせるレベルではないどころか読むのが苦痛になるレベルの作品が多くて、漫画が面白くても原作に手を出すのは物凄く慎重になってるんですが、こちらは読んで正解でした!

漫画と同じくテンポよく進むストーリーに、漫画との乖離も無い魅力的なキャラがいきいきと描かれていて、ついつい課金して読み耽って朝になっていたこともしばしばです。しかも、何度も読み返しても楽しい!←これ大事。
尭明殿下と辰宇に関しては、原作イラストの方が美貌が際立ってて好きです。

5巻6巻では、歌吹と賢妃の物語だけでなく、玲琳と慧月が己と相手ときちんと向き合って友情を確かめあい、8巻9巻ではさらにお互いが自分の悪癖を認めて深まる友情も良かったし、9巻の不穏なラストから10巻の何でもなさげな始まり方に肩透かしを喰らったかと思えば、従者のふりした西国の王子への清佳の啖呵を切る姿も惚れ惚れしたし、慧月の玲琳を思うが故の葛藤とか、もう慧月と景彰は絶対くっつくでしょ!と思わせるもどかしさとか、ただドタバタ楽しいだけじゃない物語に、夢中で読んでしまいます。

西国の王子と清佳も何だかんだでお似合い(王子はかなり気に入ったんじゃないかなと思う)だし、慧月と景彰も自覚ないだけで両思いみたいなものだし、少なくとも慧月は雛女なんて降りちゃって幸せになってほしいな~と思います。勝手な願望だけど。
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