渇仰
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渇仰

宮緒葵/梨とりこ

達幸が本当に幸せだと思える世界〜狂愛〜

ネタバレ
2025年4月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 宮緒先生の作品のなかでも特に狂気的な愛、執着攻め、ヤンデレ攻め。受けは絆され愛、とでも言うのかな。攻めに復讐しようと思って達幸との同居を受け入れます。最初の頃、受けの気まぐれで攻めのこと呼び出したりとか、大事な顔合わせがあるのにそれ潰しちゃうような真似させてたのが可愛く思えるくらい、攻め本人がヤバいです。そんなの全然痛くも痒くもない。とにかく明良、明良、明良〜!!!!俺の明良!他の雄は排除!2人だけの世界!!!みたいな感じで、攻めと日常的に普通な会話を交わす受けは出てきませんでした笑一度はカン・キンもしちゃうしね。そうしないと生きていけないって感じで、攻めの望むままにしてあげられないことがだんだんと可哀想にすら思えてくる。でも、やっぱり達幸にはまだ人間の世界で輝いてほしいからさ。1巻目の最後のお話では30代になったパパ役をこなす達幸も出てきます。最初に思ってのは、良かった、10年経っても受け生きてる!ということでした。受け、抱き潰されてなくて良かった。すっかり大人になっても攻めは全然変わってなかったけど。同人誌を纏めた一冊ということで、渇欲の方は本当に濡れ場が多いです。達幸の家族の話とかは面白かったけど、振り回されてばかりな受けとマネージャーが不憫だったかな。まあ、宮緒先生の代表作と言っていいと思います。これを読めば宮緒作品に流れる狂気的な攻めの血が、他作品にも流れていることがわかると思います。もう少し正気な攻めも見たかった笑
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