全部救ってやる
」のレビュー

全部救ってやる

常喜寝太郎

涙なしで読めない

2025年4月7日
“不良がネコに助けられてく話”と同じ作者様なのですね。こちらもオススメで表示され、早速拝読しました。動物保護活動家のお話です。

やはりこの作者様は動物たちの描写が本当にお上手だと思います。物語冒頭の猫ちゃんの、ペットショップで売られていた時の不安そうな表情。飼い主に気に入られず、外に出されてしまった時の寂しそうな表情。それから8年後、多頭飼育崩壊の家で発見された時の、人間不信に満ちた表情…。“不良がネコに~”を拝読した時と同様、泣きながら読みました。
動物保護活動家のお仕事については、テレビのドキュメント等で何度か拝見したことがあります。とても並大抵のパワーで出来ることではない。本当に頭が下がります。
自分は公園で保護したり家の敷地に迷い込んできた猫たちを最多時で6名飼っていました。半数が高齢のため虹の橋を渡り、現在は3名が元気にしています。もちろん去勢等の手術は受けさせております。
ペットをお迎えしたいと考えている方がいらしたら、ぜひこの作品を読んでみて欲しい。生き物を飼うということは、“可愛い”だけで済む話ではありません。毎日のご飯やトイレ等のお世話、ワクチン、予想外の病気やケガもあります。
私も苦渋の判断で、もうこれ以上は動物を飼わないと決めました。キャパを超えてしまったら、かわいそうな目に遭うのはペットたちだからです。
本当は1匹でも多く、と思っているのですが、歯痒い…。どうか世の中の動物たちがみんな幸せに生きていけるようになって欲しいと願ってやみません。
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