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レビュー
今月(10月1日~10月31日)
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シーモア島
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投稿レビュー
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うわぁ~好きすぎる😻




2025年10月20日ピックアップでたまたま表示され、お目にかかれたことに本当に感謝…!
“猫が社会進出して人間とともに働く世界”という、奇想天外な発想の作品です。
キュートな猫ちゃんたくさん!私の好みドンピシャじゃないか~。ピックアップよありがとう!と早速拝読。
オムニバス形式で進んでいくストーリー。表紙はもちろんなんですが、本編の作画も綺麗な上に洗練されていてものすごくオシャレ。そして猫ちゃんたちの表情豊かなこと…!
この作品では彼ら猫ちゃんたちは二足歩行で会話もします。しかも人間たちと同じように軽快に(?)仕事までこなすのです。
街の人混みの中、オフィスで働く人間の中、フツーに猫ちゃんが混じっているという珍妙さ。
どれも猫ちゃんまみれの可愛すぎるエピソードの中、私は“ジジ・ネコン”のシュールさに死ぬほど吹きました。それ以外のエピソードももれなく絶妙!作者様センスありすぎです😹
さらに、ただ面白いだけではなく結構深い。猫目線から世の中を俯瞰した台詞は何とも考えさせられます。また1話1話独立したエピソードになってはいるも、実は全て繋がっていたり。
こんなにツボな作品を今まで存じ上げなかったなんて損した気分😣そしてぜひ猫ちゃんたちに“ちゅ~る”を差し入れしたい、作中でむさぼっている時のブサ顔が堪りませんでした😸 -
絵柄は文句なし




2025年10月20日表紙の絵柄に一目惚れして手に取りました。
主人公の大学生・友。不運が重なり住むところまで無くして途方に暮れていたところ、便利屋の円に助けられます。そのまま彼のもとで住み込みで働くことになり…。
本当、絵柄はとっても綺麗なんです。でも円がどうしても29歳に見えなくて。私には、友と同年代くらいの20歳前後に見える…。
なので友との年の差をあまり感じられず、ちょっと残念。せっかく妙齢の設定なんだから、もう少し落ち着いた雰囲気の容姿でも良かったかと。友と並ぶと同級生に見えてしまって。色っぽさはあるんだけど…。
ストーリーは一応山場はあるものの、可も無く不可も無く。悪くないんですがよくあるタイプで深く印象に残らなかった。
個人的に最近は特徴的なストーリーの作品に数多く出会っているので、それらと比べると埋もれてしまうのかも…。 -
温かなブロマンスの短編集




2025年10月20日ブロマンス特集でお目にかかった作品。表紙とあらすじに興味を惹かれました。
BL未満の物語は、もしかしたら本格的なBL以上に…と思うくらい好き。“ブロマンス”という言葉自体を知らなかった時から、男性同士の深い友情・恋愛までに至らない甘酸っぱさに何とも言えない良さを感じていました。
本作は短編集。男&男(男×男ではない)、6組のエピソードが収録されています。
立ち読みの1話分がとても素敵だったこともあり、「全話は無理かもだけど、他にも幾つか刺さるエピソードがあればいいな」くらいに思っていましたが…。
“幾つか”どころじゃない。大袈裟じゃなく、私は全話に心を掴まれました。あまりにも良すぎ…!
6組全てが、本当に小さなことがきっかけとなって交流を持ち始める。みな本来なら関わることさえなかったかも…と思うような二人で、そこも意外性があり興味深くて。
どのエピソードも灯りがともるように温かい気持ちにさせてもらえます。キュンとしたり、癒されたり、読後感は最高。
どれが一番だなんて選べない。甲乙付けがたいとはまさにこのことだ…。
そして本編終了後に描かれる彼らのその後、ホッコリしました😌
作者様、本作が初めての単行本だったとは驚き。素晴らしかったです、たくさんの方にオススメしたい。 -
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零戦設計技師の自伝




2025年10月18日零式艦上戦闘機、通称“零戦”の設計技師として名高い堀越二郎さんの著書。ジ○リ映画“風立ちぬ”の主人公のモデルになった方。件の映画の主人公の名はまんま“堀越二郎”ですね。
私は堀越技師と同郷でして、それを知った時は「あの零戦を設計した方がこの田舎の地に生誕されたのか…!」と胸熱でした。帝大工学部卒の非常に優秀な方です。
最近何気なく赴いた地元の民俗資料館で、埴輪や土偶に混じって明らかに違和感ありまくりの零戦や雷電の模型の展示が。
「なぜに!?」と混乱した私ですが、その資料館がある場所はまさに堀越技師が生まれ育ったゆかりの地。僥倖にも技師の特設コーナーが設けられていたようで(やはり地元の星)。
もはや埴輪や土偶そっちのけで戦闘機(模型)や関連資料に食らいついていた変な人間(わたくし)。端から見たらだいぶヤバい奴だったと思います。
その展示に触発されて、久々に当時の航空機関連の本を読みたくなってしまい…。検索したら堀越技師ご本人の著書が!早速手に取りました。
零戦開発への夢や苦悩が、ご自身の文章で綴られています。
やはり零戦に関する記述が大半を占めていますが、三菱入社から海軍とのやりとり、果ては当時の軍部や外国に対する率直な思いまでも。
当初はお名前や実績しか存じ上げなかったのですが、拝読することでご本人の人となりが生き生きと浮かび上がって来ました。
また私は海軍機の中では零戦がいちばん好きなこともあり、設計技師自ら零戦を語るこの著書、たいへん心躍るとともに興味深かったです。
零戦のスタイルの良さは、個人的には当時の陸海軍機の中でもトップオブトップではないかと。佇む姿さえ美しい。
手持ちの模型を眺めるたび、そんなことを思っているオタクです。 -
国宝級?




2025年10月16日高評価レビューが多く、あらすじも興味を惹かれるものだったので試し読み部分だけでも…と拝読。
ストーリー的には嫌いではないんですが、柊月くんに関して。“国宝級イケメン”とまで言われていますが、私には全くそう見えなかった。表紙も初見ではまず手に取らないタイプ。
確かにフツメンかイケメンかといえばイケメンの方だと思いますが、国宝級と言われると頭の中が???の嵐。国宝級?どの辺りが…?と。
作中でイケメンイケメン言われているも、私には騒ぐほどの容姿には見えず(私の目が腐ってるのかも)。モブたちのしつこいほどのイケメン連呼にだんだんと萎えてきてしまいました。
東の方はというと、やたらといい人風な台詞が薄ら寒く感じてしまって。おそらく自分とは合わない作品なんだろうと思います。
高評価の中水を差すようで申し訳ないのですが、嘘はつけない性分なので自身が感じたことを正直に書かせていただきました。
こういう意見の変わり者もいるということでお許し下さい。 -
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ムキムキなうさ耳!




2025年10月13日作者様買い。表紙のムキムキうさ耳イケメンに惹かれて手に取りました。
西洋のおとぎ話をモチーフにした作品。当初はエピソードごとに主人公が変わるオムニバスかと思いましたが、全て同一のキャラがメインで登場。連作となっています。
召喚士・ギィが羽織るのは先祖伝来のコート。そこには月の神獣・サキムが封じられている。
契約関係にある二人。彼らが巻き込まれる怪異的で不可思議な事件が綴られていく物語です。
学生時代に流行った“本当は怖いグ○ム童話”系が大好きだったので、その雰囲気を彷彿とさせる本作はドンピシャ。
同じく琥狗先生作の“御伽”が優しい和バージョンなら、こちらはクールな洋バージョンですね。
何よりサキムの容姿が好きなんです。ムキムキのうさ耳キャラにお目にかかるのは初めて。
ウサギってやっぱり可愛いイメージがあるので、ガタイのいいお兄さんにうさ耳が生えてるとギャップ萌えしてしまいます😳🐰
また他のレビュアー様も書かれていますが、サキムが宿っているのは“先祖伝来のコート”。ということは…!?
色々な妄想がよぎります😅 -
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ワケあり少年と温かい人々




2025年10月12日以前から気になっていた作品で、丁度セール中のこともあり手に取りました。
当初はタイトルと表紙の印象で、単に“素敵なホテルマンが迎えてくれる素敵なホテルのお話”だと思っていたのですが…。
表紙に描かれている少年・ジュンくんがとんでもなくワケありだったのです。
舞台は北欧フィンランドの小さなホテル・メッツァペウラ。二人の老紳士が切り盛りしています。
ある吹雪の日にホテルに現れた謎の少年。それがジュンくんなのですが、まだたった17歳なのに、背中一面から太腿にまで見事な和彫りがガッツリと。
まさか裏社会の…?でも根っからの悪い子ではなさそう。これはもうワケあり以外の何なんだ!?
困っている人間を放っておけないのが男気ある老紳士たち。ジュンくんをスタッフとして迎え入れてくれ、彼はそこで身も心も癒されるとともに成長していきます。その中で、気になりすぎる過去も徐々に明らかに…。
フィンランドといえばサンタクロースやサウナ、シモ・ヘイへくらいしか知らないほど無知な自分でしたが…。
どこまでも続く雪景色をはじめ、自然の厳しさ・美しさ、美味しそうなお料理…。改めて北欧って素敵だなと。
ジュンくんを取り巻く登場人物もみな温かくて、読んでいてすごく心地良かった。もちろん作画も素晴らしい、文句なし!上質なヒューマンドラマだと思います。 -
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目次さえあれば…




2025年10月8日ずっと気になっていた作家様。そして戦中戦後の物語に興味があるので手に取りました。表題作をはじめ、大まかに分けると3つの作品(シリーズ)が収録されています。
ハッキリ言ってしまうと、少し肩透かしと言うか残念な気持ち。
表題作とその続編が短すぎました。それも何だか中途半端なところで終わってしまっているというか。
真ん中に収録されている高校の同級生シリーズの方が長編ですし、そちらの方がメインと言ってもいいくらい。なんなら単行本のタイトルや表紙はそちらにした方が良かったのではないか。逆に、なぜそうしなかったんだろう…?
私はあらすじと試し読みで表題作目当てで購入したので、まさかこんなに短くアッサリ終了してしまうとは思わず…。まるまる表題作ではないと理解してはいましたが、期待していただけにガッカリ感が強くなってしまいました。せめて目次を作って欲しかった。
決してお話がつまらなかったというわけではないんです。単行本の構成にちょっとだけ不満が残りました。
やはり目次が無かったことが…。それさえあれば一目で収録内容が理解できたので。
あと一言だけ表題作に物申すとしたら、髪の色や独特な瞳の描き方のせいか、早川がどうしても敵兵に見えて仕方ありませんでした。
当初は混血児の設定なのかと思いましたが、違うようだし…。個人的には黒髪の方が良かったんじゃないかと思います。
差し出がましいようで申し訳ありません。 -
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猫様とニンゲンの攻防




2025年10月7日“くさっても猫なので”が最高に面白かったので、こちらも手に取らせていただきました。
作者様・関口先生のアパートになぜか続々と押しかけてくる野良猫=“飼ってない猫”たち。彼らとの攻防が描かれた、こちらも爆笑必至の猫エッセイです。
これもう1ページ目から笑えます。傍若無人で理屈の通じない猫様…、しかし彼らはそれで良い!
ブサカワ猫ちゃんの描写が絶妙なのと、変な鳴き声の文字起こしが非常に秀逸です。あと、何で図体のデカい子ほど声が可愛かったりするんだろう…(謎)。
彼らが持ってきてくれてしまう“嬉しくないプレゼント”、ほんとに嬉しくない…😱写真に収めてしまう先生は勇者だと思います…💦
また、特に何もしていないのに猫ちゃんの方から集まってくるとは、彼らはもしかしたら猫好きの人間を察知できるのかもしれないですね😺
家では虹の橋を渡った子たちも含め、最大時は雄4名・雌2名の計6名と同居していました(現在は半分に…)。
猫を飼うまでの彼らへのイメージは、“ミステリアスで気位が高い生き物”。しかし雄猫たちと同居してみると、そのイメージが真逆!個人差はあると思いますが、ほぼ犬みたいなフレンドリーで甘えん坊な子たちばかりでした😅
雌猫はお姫様(女王様)気質、こちらの方はイメージ通りかな。甘えたい時とそうでない時がハッキリしてます。そして何より雄猫たちよりずっと強い(大笑)。本作のミケと同じです😊彼女ほど凶暴ではないですが😓
“くさっても~”を読まれた方や猫好きの方、猫飼いの方には超絶オススメの作品。私は笑いと元気をもらえました😄 -
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大満足の短編集




2025年10月5日ARUKU先生の作品は二作目の拝読。以前は癖のある絵柄が少し苦手かな、と思ってしまっていたのですが…。
別作品を手に取った際、そんな思いなど吹っ飛ぶくらい素敵なお話で。他の著作も試し読みしてみたら、これが好みの世界観ばかり。絵柄で敬遠していた自分は本当に愚かでした、申し訳ありません😣
あぁ読みたい作品がたくさん、次はどれを…と思う中、まず出版年が一番古いこちらの短編集から行こうと。
あらすじで、全てハッピーエンドのエピソードだと書かれていたことも決め手になりました。
別作品を読んだ際も思いましたが、台詞回しやモノローグがすごく自然というかセンス抜群というか…。変な引っ掛かりなどが一切なく脳内にスルスル流れ込んでくる感じ。
上手い言い回しが見つからないのですが、文字を読んでいて非常に心地良い。どんどんページを捲りたくなる。
バラエティに富む内容のエピソードは素晴らしいものばかり。その中でも私が特に好きなのは“ギャンブラー大竹”と“恋蜘蛛”。
前者は大竹と斉木の夫婦漫才(違)が面白いのと、後者は大好きな帝国陸軍の軍人さんが登場するので(笑)。
また、変な視点かもしれないですがモブの老人の描写がすごくリアル、誰もが実際にいそうな容貌。いい感じのおじいさまたちだな~と唸ってしまった。
私の持論は“本当に絵の上手い方は年配の人物を巧みに描ける方”。つまりそういうことですね😊
これはもう大満足の一冊でした。何度も読み返したくなる作品集です。 -
猫にもわかるように言って(笑)!




2025年10月2日検索で偶然お目にかかったのですが、怪しい笑みを浮かべた青年が表紙にドーン!なのにタイトルに“猫”ってどういうこと!?と気になりすぎて…。
猫好きの猫飼いとしては手に取らずにはいられない。そして拝読してみたところ、これはヤバい、面白い!なけなしの腹筋がバキバキに割れそうになりました😂
主人公は小説家の陸郎。ある日彼の家に全裸の美青年が現れる。実は彼は以前陸郎に命を救われた猫で、恩返しをしに来たと言うのだが…。
フワァ~ッと人間になることが出来たお蔭で、リクロー(陸郎)の家に居候が決まり“フジマル”という名までもらった美青年(猫ちゃん)。
今の姿は人ではあるも、その中身はちゃんと猫のまま。なので人間の難しい言葉はチンプンカンプンらしい。
「猫にもわかるように言って」からの「りかいした!!」が何とも可愛い+秀逸すぎてツボ。これ名言だと思う。
猫ならではの自由さで、リクローの暮らしを掻き乱しまくるフジマル。恩返しのはずなのに全く恩返しになってないよ…😂😱
けれどフジマルに一切悪気はなく、むしろ健気なんです。端から見ればとっても微笑ましいんですが、当のリクローはめちゃくちゃ大変だろうなとおもんばかってしまった😅
うちのオジイ猫が無邪気で甘ったれな性格なので、もしこの子が人間になったら中身はフジマルタイプかもな…とふと思ってみたり😺
猫飼いならクスッとしてしまうようなあるあるも多く、本っ当に面白かったです。個人的に超オススメのコメディ、犬派の方もぜひ! -
クリィミーマミ好きだった方はぜひ!




2025年10月1日ピックアップで表示された瞬間、「わ、クリィミーマミだ!懐かしい…」と即反応。
子供の頃大好きだった魔法少女アニメ。本放送開始は丁度私の生まれ年だったようなので、おそらく再放送を観ていたのかも。小学生の女の子が魔法でアイドル歌手に…というストーリーは当時かなり憧れました。
クリィミーマミの新しい漫画…?表紙の絵柄もほわっとしたパステルカラー調で、当時のアニメの雰囲気そのまま。しかもめちゃくちゃ可愛い!
作家様はどなたかな?と思ったら、主にBL作品を描かれている三月えみ先生でびっくり!絵柄はアニメに寄せていらっしゃる感じ。より興味が湧いてしまい、手に取りました。
本作はクリィミーマミのスピンオフ。マミの芸能界の先輩でライバル的存在でもある綾瀬めぐみがヒロイン。
アニメ本編ではマミの秘密を執拗に暴こうとしたり、マミに対して嫉妬心むき出しだったり。子供心に嫌な女のイメージが強かったのですが…。
このスピンオフでめぐみに対する印象が180度変化。アイドルとしての矜持、研鑽を惜しまない姿。マミに対して強いライバル心はあるものの、良き先輩としての一面も確かに持っている。
子供の頃は主人公のライバル=嫌いというストレートな感覚でしたが、大人になってみるとめぐみの気持ちがよーくわかります。エールを送りたくなる…。
クリィミーマミご存知ない方でも問題なく読めますが、ご存知の方、好きだった方には特にオススメ。
私のようにめぐみに良い印象がなかった方でも、これを読めば彼女が好きになるかもしれません。 -
家系のお務めを引き継ぐと…!?




2025年9月30日BL作品の新刊の中、イケメンの鬼?の表紙が目を惹きました。クリックしてみると、作画担当はあぶく先生。
先生の作品で拝読したことがあるのは“放課後水入らず”のみ。しかもその作中では“人間”が一人も登場しなかったので、初めて先生の描かれる“人型をしたキャラ”をちゃんと目にしました…😅とても好みの絵柄です😊
あらすじは家系にまつわる因習がテーマのようで、こういうの大好きだ~と手に取らせていただきました。
母を亡くした高校生の双子の兄弟・静馬と拓巳。先祖代々の隠された務めを知り、兄の静馬は亡き母に代わって氏神の鬼の社へ…。
これ、鬼の羅叉のキャラデザが本当に秀逸すぎて唸りました。特に「おっ!」と思ったのがあの衣装、曼珠沙華がデザインされているところ。私のツボをめちゃくちゃ刺激してきたぞ。
使い魔?の羽月も烏天狗っぽくて好き。美男子の姿に変身したりしないのだろうか。ちょっと期待してしまう…。
現在配信分(3話まで)の中でも、BL要素はしっかりとあります。因習的なものが背景にある濡れ場って、私はより官能的に感じてしまう😳
十数年人肌に飢えていた羅叉と、彼との“儀式”に溺れる静馬。
鬼×人間の高校生、二人の関係がどう変化していくのか気になります…。 -
ホラー×探偵物




2025年9月29日発売された当初から気になっており、1話目が無料ということで飛び付きました(無料大好き、有り難い…)。
絵柄は文句なしにドストライク。内容はホラー×探偵×BL、これまた自分の好みにぴったりの作品。
勤め先を解雇されて地元に戻った青年・虎珀(“琥珀”ではなく“虎珀”なのね)と、“グーパン”で除霊が出来るらしい探偵・龍之介。この二人が怪異に挑む、ホラーな中にコメディ要素も織り交ぜられたストーリー。
表紙の絵柄に一目惚れした作品なだけあり、本編を見ても実にドストライクの作画。主役二人のビジュアルはもちろんのこと、虎珀に取り憑いているオバケも、コワいのか可愛いのか紙一重な感じが無性にゾワゾワする…。見た目はちょっと不気味なベイマッ○スのよう。
それと、第1話にほんの少し登場する目がガンギマリのおまわりさん。なぜか彼がやたらと気になってしまった。やはり目力なのか…!?また登場しないかな。
ただ、これはBL作品といわれると「ん?」と思ってしまう。今現在の配信分(3話まで)だけでは、BL要素はほぼ無いに等しいです。どちらかといえば少年・青年漫画のバディ物と表記した方がしっくりくる感じ。
なのでBLを読みたい!という方には、今の段階では正直オススメはし難いかも。私はもともと物語の内容が好みだったので、BL要素ナシでも楽しめました。
まだまだ始まったばかりの作品、展開次第ではガッツリBLになる可能性も…?期待大。
絵柄は前述の通り文句なしですが、今後のストーリーは未知数。なので現時点での評価はトータルで星4つにさせていただきました。 -
“男の涙”がテーマのオムニバス




2025年9月28日ピックアップで表示され、変わったタイトルに釣られました。
西炯子先生の作品なんですね。お名前はよく存じ上げているも、今まで拝読する機会が一度もなかった…😣
この作品はどちらかというとマイナーな方なのでしょうか。短編集、それも“男の涙”がテーマという、ちょっと珍しくて興味を惹かれる物語です。
一話目の主人公はサラリーマンの岸田。彼は毎日早朝に出勤し、必ず会社のトイレにこもる習慣が。その日も誰もいないトイレでリラックス…と思っていたところ、一つの個室からすすり泣く声が!しかも、そのすすり泣きは毎日続くように。
もはやルーティンであるトイレタイム、それを妨げられることに若干ストレスを感じ始めた岸田。泣いているのは一体誰だ?と探りを入れ始めます。
トイレですすり泣き…、まさか怪奇現象!?と一瞬思ってしまいましたが、それではテーマに反しているなと😅
泣き声の主は幽霊ではなくちゃんと人間です(笑)。未読の方は、それ以外はぜひネタバレなしで楽しんでいただけたら…😊
“男の涙”…、実に良いです。普段男性が泣いているシーンなんて見ること自体が皆無なので、庇護欲を掻き立てられるとともにキュンとしてしまった😳
また、全くBL作品ではないにもかかわらず、この一話目は見ようによってはほんのりBLの香りが漂っている気がしなくもない…。思わず物語のその先を妄想😓
面白いオムニバスでした!オススメです。 -
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匣の中を覗いたが最後…




2025年9月24日志水アキ先生のコミカライズ版“百鬼夜行シリーズ”、現在出版されている分は全て読破しております。
その中でも取りわけゾッとした物語がまさにこの“魍魎の匣”。私的には最もグロテスクな描写が多いと感じ、当初は最も苦手なエピソードでもありました。
しかしシリーズを何度も読み返しているうち、実はどれより心に焼き付いているのはこの物語かもしれないと思うように。
二人の少女と若き幻想小説家の数奇な運命が交錯する…。戦後間もない昭和の時代と不可思議な事件が見事にマッチした、悍ましくも美しく感じてしまうストーリーです。
物語冒頭、匣の中に入った少女が一言つぶやく「ほぅ」。このシーンが後々トラウマになりかかるくらい印象深かった。
匣の中を覗いてしまったがゆえに、ある者の人生が狂っていく。やがて複数の事柄が絡まり一つになり、恐ろしい事件が浮き彫りになる。そして最後に古本屋兼神主・“京極堂”こと中禅寺秋彦が、その難解な事件を紐解いていきます。
私は原作小説の方は未読なので恐縮なんですが、もはや京極堂といえば志水先生の作画で再生されてしまうほど。メインキャラの榎木津、木場、関口たちも、もう完全に作中のキャラデザで刷り込まれております。
それと本作のゲストキャラのデザインで特にいいな~と思ったのが久保竣公。美青年風ながらどことなく神経質さが漂い、危うげな雰囲気も兼ね備えている。あとあの髪型も昭和のインテリな感じがよく出ていると思いました。
そんな志水先生版・久保のイメージは、若かりし頃の鳥○実さんだそう。わかる…!初見では「誰かに似てるなぁ、誰だっけ??」と思いつつ本編を読んでいた思い出。 -
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人気作らしいけれど…




2025年9月21日一時期ひっきりなしに広告が流れてきて、本編を読まずとも大体のストーリーの流れが把握できてしまった作品😅
アニメ化するほどとは、人気作だけあってきちんと読めば面白いのかな。せっかく無料分もあるので読ませていただきました。
その結果、ヒロイン柚子が私には魅力的に映らなかった。私が好きなのは自分から可能性を切り開いていくタイプのヒロインなので、柚子は真逆。特に何もせず男に守ってもらっているだけ。
また他のレビュアー様の多くが書かれておられますが、より高いランクのあやかしに見初められた女が勝ちだなんて、何時代だ…💦その上どんなに最低な性格だとしても、相手が惚れてくれればそれだけでOKな世界なんですね。内面の美しさは一切無関係だなんて、ちょっとやるせないなぁ…。
それとあやかしのランクについて。私はもともと妖狐が大好きなんですが、作中では鬼よりランクが下なんですね…。
自分が今まで読んできた漫画では、妖狐と鬼って力が同等、ライバル関係として描かれることが多かったので…。あからさまに鬼の方が上の位置付けなのが、妖狐好きとしては残念だったな😣まぁ、性格悪い妹の婚約者の時点ですでにお察しなのですが😩
また、ところどころ日本語が変…というか、言葉の使い方がおかしい部分があって気になりました。
例えば、“妖狐のあやかし”という言葉。“頭痛が痛い”みたいな言い回しになってませんか?“狐のあやかし”もしくは単に“妖狐”だけでいいと思うのだけれど。読み始めからそれがずっと気になってしまい、物語に集中できませんでした。細かくて申し訳ない…。
上記の理由で私はハマれませんでした。共感できる要素が皆無だったので。若い方向けのお話だと思います。
絵柄は嫌いではないので、その分星1つプラスで。 -
まるで少女漫画のような…




2025年9月20日ランキングを見ていて気になった作品。BLには珍しい、一昔前の(失礼)少女漫画みたいな絵柄だなと思ってクリック。
漢字とカタカナのタイトル+表紙には着物姿の青年。近代が舞台かと思いきや、バリバリ令和の物語でした😅
大学進学のために上京してきた水木柚。彼が下宿することになった“神村道楽堂”の大家・練二と、二人を取り巻く人々も交えたハートフルなお話。
作画もストーリーも表紙の通り、まるで平成の少女漫画のようで懐かしさまで覚え…。思わず「これBLだよね?」とカテゴリを再確認してしまった😓
作者様の他作品を拝見したら、やはり少女漫画を多く描かれているよう。なるほど。
主人公の柚はワケあり家庭で育ったのですが、この子が何しろいい子なのです。今時こんな子いないでしょ!と思うほどスレてない。
同じくワケありな子供時代を過ごした大家の練二。彼はもちろんのこと、他の店子や近所の人々、老若男女から可愛がられてしまうという少女漫画によくある展開(BLですが)。
そして裏社会等も関わってくるストーリーであるも、思わず突っ込みたくなるご都合主義も多々。にもかかわらず、なぜか温かく見守りたくなってしまう作風なんですよね。やはり昔読んだ少女漫画を彷彿とさせるからなのかな…。
正直“ガッツリなBL”を求めている方にはおすすめしがたい作品。ブロマンスに近いというか、見ようによっては前述の通りほぼ少女漫画かも。
ですが私は嫌いじゃない。作中のご都合主義展開さえ、どういうわけか逆に心地良くすら感じます。子供時代に目にしたような懐かしい絵柄、優しいストーリーの成せる業かもしれません。 -
まさにお江戸にぴったりの絵柄




2025年9月19日興味のある時代物なので、作品自体は存じ上げていました。未読のまま月日が経っていたけれど、待ってました無料…!しかも4巻も😆これに乗じて拝読。嬉しい…😄
伊達男の卍と陰間あがりの百樹、江戸の町を舞台に二人のラブラブな日常が描かれます。
1巻の表紙の絵柄で少し癖がある感じ?と思っていましたが、ページを開いてみると、まさに時代にマッチしたとんでもない色っぽさ。
着物や風景の緻密な描写はもちろん、江戸弁での台詞回しも小気味良い。そして何と言っても愛に溢れた濡れ場。美しいよ…!
私は江戸が舞台のBL作品は他にも数作品拝読しているので、独特な台詞の書き方、作画の描き込み等には全く違和感を持ちませんでした。
ただレビューを読ませていただくと、BL作品には時代物の細かいこだわりは不要、というご意見もあるのですね。
私は逆で、たとえBLだとしても、時代物ならその時代に見合った考証がしっかり成されていた方が断然嬉しい。というか、考証が甘いと萎える上に読む気すらなくす面倒くさい人間です(何よりもストーリー重視)😣
とは言いつつ、一つの作品でも色んな意見があるのは当然のこと。レビュアー様方のレビューはいつも参考にしており、学ばせていただいてもいます。いつもありがとうございます😊
紗久楽先生は他にもたくさん素敵な時代物を描かれているので、次はどれを手に取ろうか目移りしてしまう…。楽しみが増えました。 -
ぜひ読んでみて欲しい作品




2025年9月18日以前別のサイトさんで無料の1話分を読み、好きな作風の漫画だなと。
もっと読んでみようかなと思っていたところ、シーモアさんで全巻無料とは!太っ腹~😆早速拝読させていただきました。
コンビニの深夜アルバイトのおじいちゃん・島さんを主役に描かれていく1話完結型の人間ドラマ。ベテランだけどおっちょこちょい、でも意外と頼りになったりもする島さん。
何とその背中一面には、普段の彼に似つかわしくない立派な龍の刺青が。かなりワケありな過去を持っていそう…。
最初はギャグっぽいテイストのお話かな?という先入観があったのですが、すごく深くて心に沁みるストーリーです。泣けます。
仕事で疲れている時や嫌なことがあった時、無性に読みたくなるような物語。生きていれば色々あるけど、人生嫌なことだけじゃないよね。そんな風に感じさせてもらえます。
もう島さんのあったかい言葉や行動が全身に刺さりまくり。作中のキャラたちも島さんに感化され、徐々にではあるもポジティブな考え方に変わっていくので、読者の私も嬉しくなります。
そんな素敵なおじいちゃんである彼の過去、それを知ってまた涙。あの背中の龍にはそういった意味があったんですね…。
これはぜひ多くの方に読んでいただきたい。島さんから元気をもらえること間違いなし。オススメです! -
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お料理もストーリーも素晴らしい💮




2025年9月14日お料理がテーマ、時代は戦後間もなくの頃ということで、好き要素満載のため気になっていた作品。
夫を戦争で亡くした京都の老舗料亭の長女・いち日。傾きかけた実家を立て直す資金を得るため、大阪のホテル経営者の三男・周を婿に迎えることに。ですが、彼は何と15歳も年下の学生さん…。
ひとまず無料分の3巻まで拝読しましたが、前述の通り好き要素に溢れたお話でした。
まず第一にヒロインいち日。嫌味のないサッパリした性格で好感が持てます。大人の女性らしく、適度な落ち着き具合いが◎。よくありがちなバタバタ騒がしいヒロインではないのが逆に良い。
そして旦那様の周、表紙の印象からおっとりした優しい人かと勝手に思っていたのですが…。真逆!
ズバスバ物を言うし、なかなかキツいな~と。しかし裏を返せば正直なだけ。思ってもいないお世辞を言う人より余程信頼できる性格です。
政略結婚で夫婦となったこの二人。料亭“桑乃木”の立て直しに早速取りかかるのですが、出てくるお料理がどれもこれもおいしそうで困ります。
思わず「食べたーい!」と思ったのがいち日の周への“愛妻弁当”・だし巻き卵のサンドイッチ。これはもう完全に飯テロ漫画の側面もあると思います。
そして夫婦関係はというと蝸牛の歩みで、私の好みでもある“もだキュン”系。15歳差の彼女らが徐々に…という感じが可愛らしくて堪らないです。ちょっとアッサリしすぎじゃない?とすら思える二人の関わり方が新鮮。
いち日たちを取り巻く人間模様も面白いし、お料理はもちろん戦後のお仕事やファッションを見るのもすごく楽しい。時代背景などについてもしっかり構成された物語だと思います。
また最初は不思議な響きのタイトルがかなり気になっていたのですが、意味を知って納得。いち日と周、夫婦二人を表す素敵なタイトルでした! -
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自身が旅行している気分で…




2025年9月9日作者様の“いつかティファニーで朝食を”も拝読しており、こちらも読みたいな…と思っていたら2巻分も無料になっている!今がチャンスとばかりに、まず無料分までを。
ストーリーの流れは“いつかティファニーで~”とほぼ同様。登場人物たちが全国各地に実際にある様々なホテルを訪れ、おひとりさまを満喫します。
2話目の佐原はこの間旅行したなー、こんなホテルがあったんだ…😊などと思いつつページをめくって3話目。まさに自分の出身地の駅の描写。二度見するほどびっくりした…。
うわわ、まさかの地元😲と読み進めると、全然存じ上げなかった超モダンなホテルが。思わずグー○ルマップで調べると、学生時代ウロウロしていた大通り沿いに、つい最近オープンしたよう。
「全国のホテルだから地元が紹介されてたら面白いな、そんなことあるわけないけど(笑)」なんて思いながら読み進めてはいましたが、まさか本当に、しかもこんなに早々と登場するとは思わなんだ😓
“いつかティファニーで~”のヒロインたちも私と同郷なので、もしや作者様も?と思ったら、ご自身ではなく大好きなバンドの地元だということでした。なるほど謎が解けた。
前述の“いつか~”もそうですが、私はストーリーを読むというよりはパンフレットを見るようなていで楽しみました。
登場人物を自分に置き換え、自身が素敵なホテルでくつろいでいる妄想…😌現実に返るとちょっとむなしくなりますが😣
ただレビュアー様方のおっしゃるとおり、この系統の作品は回を重ねるごとにマンネリ感が否めなくなってしまうのが難点ですね。
それでも私は自分が旅行しているような気分になれ、十分雰囲気を味わえました。 -
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DK三人のおバカな共同生活😂




2025年9月8日こんなマニアックな漫画がシーモアさんにあるとは驚き😲知る人ぞ知る作品ではないだろうか…。
もう20年近く前に単行本を買い、腹が捩れるほど笑った作品です。当時ですら、紙の本さえほとんど出版されてなかったのではないかな(私は運良くコンビニで手に入れました)。懐かしすぎて思わず電子にも手を出してしまった😅
主役は三人のDKたち・トビ、千代彦、アサヒ。金もないし彼女もいない。そんな彼らのアパートでの共同生活やスクールライフが描かれる、メチャクチャおバカでちょっとお下品なコメディです。
時代的には1990年代後半~の高校生たちが描かれるので、私は世代ドンピシャ。おそらく作中のキャラたちの年齢は私の一個上くらい(当時)?と想像できます。コギャルやルーズソックスが流行った時代のお話です、懐かしい…。
自由を謳歌するために親元を離れ、共同生活を送ることにした主役の三人。ですが行き当たりばったりな計画がそう上手くいくはずもなく、トラブル続出。
お年頃なDKたちの生態が開けっぴろげに描かれ、ハチャメチャなテンションで進んでいく物語。なので、はっきり言ってかなり読む人を選ぶと思います。
またDKが三人もいるからにはBL風な雰囲気もあったり!?と思いきやそんなこともほぼなく、しっかり女子も登場するし、何なら軽く絡みもある。
しかし作品のノリやテイストが私のツボにはぴったりハマったらしく、何度も読み返してしまうほど。読むたびに高校生時代を思い出し、懐かしくなってしまいます。
2巻まで出版されていますが、おそらく打ち切りと思われる終わり方。それゆえか、2巻目の最後の方はちょっとグダグダ感が否めないことだけが残念。
アラフォーの方だったら、当時の髪型やファッションなどでニヤッとしてしまうこと請け合いの作品です。 -
中華系作品の中で一番好き




2025年9月7日だいぶ前から拝読している作品ですが、まだレビューを書いていなかったので遅ればせながら…。
ライトノベルは未読で、漫画から入りました。以前はスクエニ版も読ませていただいておりましたが、今ではこちらのサンデー版一本。話の構成がよりわかりやすく、スッキリしていて凜とした絵柄が魅力です。
初めて出会った時は無料分まで…と思っていたのですが、めちゃくちゃ面白くて止まらず、結局購入😅ミステリー・謎解き物大好きなので、どハマりしてしまいました。
ヒロイン猫猫のキャラクター性が何ともニクいんですよね。媚びず、へつらわず、我が道を行く。
美男子の壬氏さえも邪険に扱うところがすごく好き😊あと、今まで女性に邪険にされたことなど一度もない壬氏の反応に笑った😂まさかそう来るとは…!
そして言わずもがなストーリーも素晴らしい。複雑に入り組んでおり読みごたえたっぷり。中華系作品でここまで面白いと思ったのはこの作品が初めてかもしれません。
未読の方いらしたらぜひ読んで欲しい作品。某お菓子のように止まらなくなります(笑)。
私は“今日は一旦ここまで”と思いつつも、ついつい続きを読んでしまっていました…😓 -
ヒロインは子持ち未亡人




2025年9月6日歴史カテゴリでお目にかかり、表紙の軍服を見て「わぁ~大好きな陸軍将校が登場するお話!?」と早速クリック。
原作小説があり、そのコミカライズ版なんですね。数話無料だったので、まずは試し読み。作品のジャンルとしては女性漫画になっています。
開始早々ヒロイン史乃たちの濡れ場が挟まれたので、これ女性漫画というよりTLなのでは…?と疑問が。
私は濡れ場が見たいんじゃなくて“物語”が読みたいんだよな~とページを閉じかけましたが、せっかく無料分があるのだからと読み進めることに。
舞台は大正十年。祖父の生まれ年だ…、百年以上も前ですね。実際の出来事である“尼港(ニコラエフスク)事件”を下敷きに、物語は展開します。
取材のためロシアへ渡った新聞記者の夫。幼い娘とともにその帰りを待ち続ける妻と、思わぬ理由で彼女に接触してきたエリート陸軍少佐とのお話。
おこがましい言い方になってしまいますが、こういったジャンルではあまり見られない重厚な設定でびっくり。当初は舐めてかかっていました、申し訳ありません。
本格的な帝国陸軍の描写、そして史実をしっかり絡めた物語だったことが、私的にはすごくポイントが高かった。この系統の作品には軍人さんが付き物でもありますが、そのほとんどが“架空の軍”という残念すぎる設定ばかりなので…。
また“子持ち未亡人”がヒロインだなんて珍しいなーと思っていましたが、史乃の亡夫・良平と清河少佐、二人の関係性で思わずニヤリ。それなら未亡人でも子持ちでも問題ないよね~と。
絵柄については綺麗だとは思います。ですが、男女ともにグッとくるような妖艶さが足りない。
作画は線が細く、あくまでも現代風な感じが否めず。欲を言えば、時代背景に合う滲み出るようなしっとりした色気が欲しかったな。
トータルで評価は星4つ。もともと大好きでこだわりも強いテーマだったので、やや辛口にさせていただきました。 -
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高橋先生の刑事物は間違いない




2025年9月3日青年漫画の“トクボウ朝倉草平”の頃から大大大好きな作家様。“トクボウ”含め“雪と松”、“スティグマタ”、“花と銀”を拝読しましたが、この作品だけなぜか漏れており、未読だった…!何てこと😵早速手に取らせていただきました。
新米刑事の溝尻(ミゾ)の憧れの人は、外見も内面も非の打ち所がない先輩刑事の日野。しかも、性的な意味でも彼のことが好き。
ある日、二人で発砲事件の容疑者を追う中、溝尻が目を離した隙に日野が撃たれ意識不明に。自宅謹慎を命じられる溝尻だが、そこで思いも寄らぬ事態が…!
過去作の“トクボウ”や“スティグマタ”はもちろんのこと、生き霊がテーマの本作も、高橋先生が描かれるバディはどれも魅力的で引き込まれます。
刑事物という一つの括りの中でも、(言うまでもありませんが)全てが異なった世界観で、露ほども内容が被ることがない。+骨組みがしっかりしたストーリー。素晴らしい…。
そして唯一無二の独特な絵柄も堪らなく好きなんです。この作品では日野先輩の美しさにノックアウトでした。
美男子にはなぜこうも流血が似合うのだろうか…。まさに自分が幽体離脱しミゾに乗り移ったかのような状態で読ませていただきました。
そのミゾも、長身ながらワンコ系で何とも言えない可愛さ。180センチの大型ワンコです。先輩を思ってメソメソ泣いているシーンでは、不覚にもキュンとしてしまった…。
また高橋先生はBL作品での方が知名度がおありだと思いますが、ちょっとマニアックでハチャメチャな刑事物の“トクボウ”も物凄く面白い。とっても癖の強いバディが登場します。
BLではないうえ絵柄も青年漫画寄りの作品ですが、興味がある方はそちらもぜひ読んでいただきたいな。オススメです。 -
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妖怪の父親が三人も…!?




2025年9月2日ピックアップで初めて表示され、表紙で一目惚れしてしまった作品。
その雰囲気から勝手に「BL…!?」と思ってクリック。…が、あらすじを読むと、BLではなくファミリー物のコメディでした😅
しかしその風変わりな内容に思い切り惹かれ、まずは試し読み。
14歳の女子中学生・宝子には、何と父親が三人いる。しかも彼らはそれぞれ大天狗・死神・河童という正真正銘の妖怪。
娘が可愛すぎて目に入れても痛くない!と思っている父親たちと、人間の子である宝子。川沿いのボロアパートで四人仲良く暮らす彼らの、ちょっとオカルトチック(?)でハートフルなコメディです。
まず父親が三人も、しかもみんな妖怪ってどういうこと~!?と気になりすぎて手に取りましたが、そんな疑問さえ吹っ飛ぶほどキャラが魅力的。
三人の父親たち(妖怪)、みんな違ったタイプのイケオジです。ミドルエイジ好きでもある私にはパラダイス😆
大天狗の慈楼坊、死神の鎌一、河童の珊平。1巻表紙にメインで描かれているのが慈楼坊なんですが、私はまず最初に彼のビジュアルに心を撃ち抜かれました👺
そしてページをめくればジト目のインテリ・鎌一と垂れ目のミーハー・珊平。…全員好き!三人ともそれぞれの良さがあり、誰か一人だけなんてとても選べない…(笑)。
そんな妖怪三人組がなぜ人間の女の子の父親をしているかというと、それにはある深い事情が。読み進めると明らかになってきます。
娘の宝子もめちゃくちゃ良い子。彼女を猫可愛がりする三人組の気持ち、わかります。あと宝子の髪型が“○子ちゃんカット”なのがちょっとだけツボだった😅
宝子と父親三人組のわちゃわちゃした日常が、他の妖怪たちも交えながらほんのりユルめに描かれます。もののけ・あやかし大好きな自分にとってすごく好みの作品でした。
そしてここだけの話、父親三人組のBL風味な番外編も見てみたい…。そんなことを思ってしまった私は脳が腐っています、すみません…🙇
作者様の前作の“塩坊主に惚れたキツネ”も評価が高いので、そちらも気になっているところです。 -
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オムニバス作品として読みました




2025年8月30日小学校低学年時代、親戚のお姉様に譲っていただいた漫画の中の一つがこの作品。懐かしい…!
当時はちょっと難しくて敬遠していましたが、中学生くらいになった頃に読み返したら面白くて止まらなくなった思い出。少女漫画ながらダークな世界にハマっていました。
引っ越しの際に単行本を整理してしまったのですが、シーモアさんに無料分が。本当に久々に拝読しました。
ヒロイン美奈子は悪魔・デイモスの恋人であり花嫁だと一方的に告げられ、彼に執着されることに。その日から、美奈子の周りでは不可思議で恐ろしいことが次々起こり始める。
各話に美奈子やデイモスが関わってくるも、毎回ゲストキャラが登場する一話完結スタイルでストーリーは展開します。
私は主役二人のしがらみは一旦置いておいて、ホラーでミステリアスなオムニバス作品として楽しみました。
どのエピソードも全く異なった恐ろしさ。スカッとする内容とは程遠く、仄暗い余韻がずっと後を引いている感じ。ですが、それがまた癖になるんですよね。悪魔も人間も怖い…、そんな風に思わせてくれるエグいお話ばかりです。
絵柄や台詞回しはさすがにちょっと古いかな、と感じますが、今でも十分楽しめる内容だと思います。
基本一話完結で進むので、ホラーが苦手でない方はぜひ。 -
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花のように、儚いながらも美しい物語




2025年8月26日作者様買いです。“しのぶれど”~“白の無言”の帝国陸軍が舞台のお話がとにかく大好きだったので、こちらも。
本作は陸軍の特攻兵が主人公となっています。もともと非常に興味があるテーマだったこともあり、手に取らせていただきました。
そして青年漫画にカテゴライズされているとおり、BLではありません。ほんの少しブロマンス風味を感じますが、全年齢の方が読める内容だと思います。
英(はなぶさ)省吾は花屋の息子。かわいらしい容姿や家庭の事情から、近所の悪ガキに絡まれることもしばしば。
幼馴染みの正平兄ちゃんは、陸軍士官学校に首席で合格し、今は飛行将校を目指すエリート軍人。そんな彼に憧れ、ともに戦いたいと省吾は自らも陸軍の飛行機乗りになることを決意します。
省吾たちの搭乗機として一式戦闘機・隼が描かれ、実在の著名なエースパイロット・加藤建夫陸軍少将の名前も挙がります。本当に偶然なのですが、とある博物館で加藤少将機仕様の塗装が施された隼を見学してきたところ。すごくタイムリーだった…。
また特攻隊の取材をライフワークにされているという大竹先生の作品ですので、当然のごとく陸軍の航空兵の装備等もしっかり考証が成されています。素晴らしい。
美麗な絵柄も相まって、ただひたすら切なくて儚く、そして美しくもある物語です。
生き残ろうと思えば生き残れるチャンスがあったにも関わらず、祖国や戦友を思う心・軍人としての矜持がそれを許さない。もはや勝ち目はないと薄々感じながらも、死地へ赴く気骨ある若者たち。
現代に生きる私にとっては、それが歯痒くて堪りません…。
読みきりのためか、お話の進み方はだいぶ駆け足。なので、欲を言えばもっと長尺で省吾と正平の関わりを追いたかったです。
ですがとにかく作画が素晴らしい。かわいい省吾と男前の正平。大竹先生が描く凛々しい飛行機乗りが見られたことはとても満足でした。 -
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相変わらず美味しそう😋




2025年8月23日“アキはハルとごはんを食べたい”の続編。前作で両思いになった二人は、今作では社会人です。ただアキの勤務地が大阪のため、現在遠距離恋愛中。
ストーリー展開は前作同様ですが、こちらでは二人の関係が少しだけ進展しています。
とは言ってもやはりBLというよりブロマンス風。私はある意味飯テロ漫画として読んでいるので、その辺りは問題ナシ。
普段あまり会えない二人はビデオ通話でやりとりも。アキからリアルタイムで料理のレシピを教わり、四苦八苦しながら調理するハル。その姿が何とも微笑ましい。離れていても幸せそうで何よりです😊
出てくるお料理は相変わらず食べたくなるものばかり。他のレビュアー様方も書かれていますが、やはり私も鶏肉のコーラ煮に興味津々🍗煮込みハンバーグや肉巻きおにぎりも気になりました(肉ばかり)。
そして何より私は作者様の表情豊かな絵柄が大好きなんですよね。特に1巻の表紙はビタミンカラーで元気をもらえます😊
前作ももちろんですが、こちらでも美味しそうなレシピと可愛いお話が楽しめて満腹になれました😋 -
“肉まん”と“ウニ”、再び




2025年8月23日“僕の先輩”の続編。今作でははじめは受験生、二宮先輩は社会人に。忙しさに追われつつも、着実に愛を育んでいきます。
それぞれの家族もクローズアップされますが、特に先輩の少年時代が涙なしでは読めず、感情移入しまくり…。
恩人である社長、仕事仲間、何よりはじめ。今では彼の周りはあったかい人たちばかりなのが嬉しい。
そして、読み終えてからやっぱり先輩格好いいなぁと再認識。今回も笑って泣けて、心に沁み入る純愛物語でした✨
また、前作と同様に今作の表紙もお気に入り。相変わらずノスタルジーを感じる絵柄が素敵です。今にも夏の香りがふわっと漂ってきそう…😋🍉
偶然季節がリンクしていたこともあり、心ゆくまでその世界観に浸らせていただきました🌻 -
レシピも設定も美味しい😋




2025年8月21日フォロー様のレビューでずっと気になっておりました。BL+飯テロ漫画という、文字通り二度美味しい作品。爽やかでフレッシュな雰囲気の表紙にも一目惚れ🥪
ルームシェア中の大学生二人・“アキ”こと秋吉純太、“ハル”こと藤城春継。彼らが自炊し食べるご飯をメインに、その日常がゆったりと綴られていきます。
見るからに美味しそうなアイデア料理と、それを幸せそうに頬張る男の子たち。その素晴らしい構図を延々と眺めることができる作品です。
BL漫画と言われると正直「うーん…?」と思いますが、この微笑ましい作品にはブロマンス風味が一番合ってるかなと。
1エピソードごとに毎回違ったお料理が紹介されていく。こういう形式のお話は大好きでよく読んでます。レシピ本としても活用できますね。
そして、やはりこれ系の作品の注意点は、空腹時に読んではいけないということでしょうか…。特にカラー絵、まさに飯テロの極み…🥟🥢
作画は瑞々しく生き生きしており、表情も豊か。見ているだけで自然と活力をもらえる気さえしてきます。特にメインでもある食事風景の描写は秀逸で、本当に美味しいんだろうなとこちらにまで伝わってくるよう。
またハルの口元と首筋にホクロがあるのですが、特に前述の食事風景で、自然とそのホクロたちに目が行ってしまうことが多かった。何だか色っぽいなぁと…😅
もちろん食事以外のシーンも学生さんらしいわちゃわちゃが可愛くて、常にニマニマしっぱなし。全編通してたくさんの癒しをもらえる作品でした😄 -
“肉まん”と“ウニ”の純愛物語




2025年8月20日羽生山先生の“きゃっつ”を拝読してその世界観にハマってしまい、こちらも。
何と言っても表紙がお気に入りなんです。昔懐かしく感じる風景と色使いが抜群。このゆるふわな絵を眺めているだけで幸せな気分にさせてもらえます🌈
そう、まさに表紙が全てを物語っているとも言える作品。主人公・はじめと、彼が不良に絡まれているところを助けてくれた二宮先輩とのハートフルなラブコメです。
まず、はじめの台詞の一部・“愛のハゲタカ”というフレーズに心掴まれた私。物凄い言葉のセンスだ、凡人の私には到底思い付かないよ…。羽生山先生天才かと思いました。
そして前述の通り表紙の雰囲気そのまま、どこか昭和を思わせるノスタルジックな絵柄・ホッコリさせてくれるストーリー。どちらも私にはドンピシャ。笑いあり涙あり、表情筋と腹筋が忙しい😅
正直BLとしては物足りないという方もおられるはず。しかし私は濃度よりも内容重視なので、このあったかくてピュアな物語を十分楽しめました。
“きゃっつ”もそうでしたが、心が優しさで満たされるような感覚。
“挙動不審な肉まん”・はじめと、“無愛想なウニ”・二宮先輩。この愛すべき二人のお話を、改めてじっくり、大切に読み返していきたいと思います。 -
受け入れられない作画




2025年8月19日自身がたいへん興味を持っている戦時中の海軍航空隊の物語である上、人気BL小説シリーズのコミカライズだということも存じ上げています。ですが、作画に対して多大な嫌悪感があり、こちらだけはどうしても受け入れられない。親類に当時の飛行機乗りがいたことも相まって、内心腹立たしい思いでいます。
主人公が飛行服・飛行帽姿なのに、常に鬱陶しい長い前髪を垂らしている。これは100%有り得ません。
飛行機乗りにとって目は命。視界を遮るような姿や行為は絶対にタブー、即刻生死に関わります。当時の写真や映像で一目瞭然ですが、誰一人として前髪を垂らしている方はおられません。
飛行帽から長い前髪(=視界不良の元=死に直結)、現実世界なら主人公は飛行機に乗る資格ゼロの大馬鹿者。そんな噴飯物の描写が平気でされていることが許せないんですよね。ファンタジーならともかく、実際の戦争がテーマでしょう。
あぁこの作品は最も曲げてはならない基本的な史実を無視し、取るに足らないビジュアル面を重視するのかと。それと同時に、飛行機乗りという存在が軽んじられているようで気分が悪くなりました。
主人公の搭乗機は“月光”だそうですが…。私は実在の撃墜王で同じく“月光”を愛機としていた海軍中佐と、その方の壮絶な最期を存じ上げています。この作品の原作者様も、知らないはずがないと思う。
だからこそ余計に許容し難いのです。作品紹介での“生き残りをかけた戦い”という文言を見た時に、口汚くて申し訳ないですが「ふざけんな」と思ってしまった。文字通り命を懸けて戦い散った、前述の海軍中佐が思い浮かんだからです。
以前は小説の方にも興味があり、いつか読んでみたいと思っていたのですが。このコミカライズ版の作画を見たことで、一気に熱が冷めてしまいました。
その後試しに一度だけ小説版をクリックしてみるも、予想はしていましたがこちらとキャラデザが同一。思わず落胆の溜め息…。
きちんと考証が成された作画なら間違いなく手に取っていただろう作品。本当に残念でなりません。 -
命の重さ、儚さ




2025年8月18日もんでん先生の作品では“エロスの種子”をずっと拝読しており、その中でも特に戦中戦後のエピソードが心に残っていました。
自身がその時代に興味があることも勿論なのですが、しっとりした妖艶な絵柄が当時の雰囲気にぴったりなんですよね。
この作品も舞台は戦後。女衒のキリオと殺し屋の裕也、彼らと二人の女・シロと美都を交えた物語。
オムニバス形式を取っていますが、読み進めていくと、それぞれのエピソードには繋がりがある部分も。
また時系列通りのストーリー展開ではないことも“エロスの種子”と同様。過去と現在とを行き来しながらラストへ向けて進むことに。
女衒に殺し屋、売り買いされる女たち。戦中戦後のお話を多数描かれているもんでん先生だからこその、重厚でハードボイルドな世界が広がります。
戦後のアンダーグラウンドが圧倒的な筆致で描写され、また男女の肉体も匂い立つように艶めかしい。表情一つとっても生々しく、どのシーンも目が離せません。
戦後の荒廃の中で闇の仕事をこなす男たちの生き様、そんな彼らが心から大切にした女たちの行く末とは…。
全編通して命の重さ、儚さについて考えずにはいられませんでした。 -
“ハコヅメ”同様面白いですよ~👮




2025年8月18日“ハコヅメ”の作者様の作品ですね。前作がとても面白かったので、こちらにも興味を持ちました。
“ハコヅメ”は現代の警察官のお話でしたが、今回は幕末。“日本警察の父”と謳われる川路利良を主人公に据えたサクセスストーリーです。
ひとまず無料分の一巻のみ拝読。
ガチガチの歴史物かと思いきや、ページを開いた瞬間拍子抜け。さすが泰三子先生、面白いですコレ😂
初めは「川路さんてどなた…?💦」の状態だった私。無知でお恥ずかしい限り…。ですが私と同様の方でも本編を読むには全く問題ありません。
その他、誰もが知っているような有名人物も数々登場。主人公・川路と西郷吉之助(後の隆盛)の凸凹コンビをメインに、ゆる~いギャグテイストで当時の歴史の流れが描かれていきます。
お堅い内容もゆる~く噛み砕いて描写されているので、学生時代日本史の授業料で???だった内容も本作では理解しやすい。「あぁそういうことだったのか!」と今更腑に落ちることも多々。
またギャグメインで進んでは行きますが、締めるところはしっかり締めている。その緩急の付け方も、前作同様に絶妙。
歴史物は評価が分かれると思いますが、私は好きです。よく知っているような表だけでなく、その裏側もわかりやすく描かれ、興味深く読ませていただきました。 -
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まさに猫好きのための作品




2025年8月16日フォロー様のレビューで初めてお目にかかりました。自他共に認める猫好きの猫飼いなのに全く存じ上げなかった😣レビューありがとうございます😊
“Bar猫(マオ)”に集う、十年以上生きて人間に化けられるようになった猫たちのちょっと不思議な物語です。
ページを開けばたくさんの猫様たち、まさに猫好きのためのお話ですね😻
Barのママ・メイ(猫)がお客(猫)たちに人間風の料理を振る舞うのですが、それらが何とも美味しそうで…。猫でなくても食べたくなってしまいます😅
猫には絶対禁忌のチョコレートなどを、人間の姿に化けていれば食べることができるという…。初めて見るような独創的な設定が面白かったです。
またBL感はほぼ無いに等しいですが、猫まみれの優しい世界に浸れて私は大満足😼
“猫は十年生きると化ける”とは昔から耳にしており、現在自分が同居している子の中にも十歳超えの雄のキジトラが一名。たびたびふざけ半分で「実はもう猫又になってるんじゃないかい?」などと話しかけている😅
でもこの作品のように、本当に人間の姿に変身できて…なんていうことがあったとしたら…。
思わずそんなメルヘンチックなことを想像してしまう素敵なお話でした😺 -
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生々しく描かれる戦中戦後のリアル




2025年8月15日この作品に出会ってすぐに思ったことは、「あぁ私はまさにこういうのが読みたかったんだよ…!」。
絵柄もストーリーもひっくるめて、全てにおいて硬派で骨太な戦後が舞台の物語です。
終戦から約一年、まだまだ戦禍の爪痕が残る東京。そこで再会したかつての戦友同士である二人の男たち・川島と黒田が紡ぐ人間ドラマ。
戦後の川島の荒んだ生活から始まり、黒田との邂逅・同居生活、直視し難い戦中の出来事も織り交ぜつつ描かれていく本作。フィクションだと理解してはいても、拝読するのにかなりの気力を要する内容でした。
当時のダークサイドがしっかり描写されている。見てきたかのような生々しさです。綺麗事だけで済まない日常を、どんな立場の人々も泥水啜る思いで必死に生きていたんですよね。
そんな悲喜交々な物語はもちろんのこと、作者様の画力の高さも凄まじい。もはや命が吹き込まれているような生き生きとした登場人物たち。試し読みの数ページだけで感動を覚えてしまいました。
作風にぴったりとマッチし、まさにこの作品のための絵柄じゃないかと感じるほど。自分は語彙力が乏しいので、ただただ素晴らしいとしか言えないのがもどかしくて堪らない。
久々に心に衝撃が走った作品であるとともに、これはもう自分にとっては傑作だなと。
焼け跡の中を藻掻きつつ泥臭く生きた彼らを、そして戦中戦後のリアルを。願わくば多くの方々に目にしてもらいたいです。
八十回目の終戦記念日に合わせ、レビューさせていただきました。 -
戦禍の中を生きる歌姫




2025年8月15日戦前から戦中を主な舞台として描かれる本作のレビューを、八十回目の終戦記念日に。
昭和初期、トーキー映画で歌うことを夢見る少女・小夜子の成長と激動の時代を描いた物語です。
私は本格的に昭和初期や太平洋戦争について興味を持ち始めてから、それに関連する様々なタイプの作品を拝読しました。
その中でこれは許容し難いと感じた事柄があります。戦時中の人々が史実に反した姿で、ビジュアル重視のいい加減な描き方をされることです。
特に髪型・髪色が派手な現代人のように描かれたものを見た時は、呆れと怒りを覚えたほどでした。過酷な時代を生きた方々を馬鹿にしているのかと。
本作を知った時も、正直言うと舐めていたのです。こんなキラキラした絵柄で、戦時中の様子がしっかりと描けるのかな?前髪垂らした茶髪の日本兵とかが登場したりしそうで嫌だな…と。
そんな風にすら思いつつ、お手並み拝見とばかりに試し読みして完全降伏…。冒頭から引き込まれてしまった。
確かに絵柄は可愛い少女漫画風。しかしながら、私の懸念が消し飛ぶほどにストーリー作りが巧み。そして何より、戦前戦中の日本についてしっかりと調べ上げられていることが窺える。これには脱帽でした。
当時の映画界と、次第に苛烈さを増す戦争。その戦争に翻弄されていく登場人物たち。戦禍の中での恋愛、悲しい別れもあります。
当初は完全に見くびっていたこともあり、その反動で余計に心動かされてしまった感じ。一気読みでした。さすが“星降る王国のニナ”等の人気作を生み出されている作家様です。
私は戦争物の中でも軍人さん・兵隊さんがメインのものをよく読む方なので、“歌”や“映画界”というこの作品のテーマはとても新鮮でした。
遠い戦地の兵隊さんたちも、歌に癒され、活力をもらっていたんですね。もちろん市井の人々も、主人公たちも然り。
切ないながらも、一筋の優しい光が差すような物語でした。よくありがちなご都合主義な終わり方でなかったことにも拍手したい。
絵柄で敬遠せず、手に取ってみて良かったです。 -
これは面白い!オススメの作品




2025年8月13日タイトルがあまりにも気になり、思わずクリックしてみた作品。
生物学がテーマか…、ちょっと難しめなのかな?と思いながら拝読してみたのですが、これがビックリするほど面白い!ページをめくる手が止まりませんでした。
“男らしくない”という理由で彼女にフラれてしまった高校教師・久慈と、彼に生物学部の顧問になれと熱烈に迫る女子生徒・阿加埜。この二人がメインとなって織り成す学園コメディです。
ジェンダーレス男子(?)の久慈先生もカワイイけれど、何よりヒロイン阿加埜ちゃんのキャラが立ちまくり。まず外見と内面のギャップ。超絶美人で成績優秀で引くほどのオタク気質という…。
そして、その台詞には有無を言わさぬ説得力(!?)がある。彼女の口からは、様々な自然界の生物についての薀蓄が飛び出してきます。
生物の生態になぞらえて、生徒たちの恋愛の悩みやゴタゴタを次々解決(!?)。何はともあれ、ほほ~、なるほど~と思わされることがたくさん。
初めて知ったりためになる話ばかりで、すごく興味深かった。台詞回しや構成が巧みなので、内容がスイスイ入ってくるのだと思います。
それと校長の孫・羅美ちゃんの喋り方がファブルみたいだと思ってたら、阿加埜ちゃんがまさにそこを的確に突っ込んでくれてて笑った😅
めちゃくちゃ面白い作品です。作画も綺麗ですし、かなりオススメ!ぜひ! -
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ある一コマが地雷だった




2025年8月12日ランキングを見ていて何となくクリックしました。
あらすじも兄と妹のゆるーいシュール系コメディっぽくて、好きかも!と試し読み。…正直やめとけば良かった。
最初は普通に読み進めていたのですが、妹が兄貴の前で平気で胸を露出してるシーンがあり(しかも兄も平然としてる)、瞬時に「気持ち悪ッ!」となりました。
あれは私的には絶対無理!兄と妹のヘンな関係すら連想させられてしまう気がして(実際には無くても)、鳥肌😱
あの一コマ、一体どんな層に需要があるのか…。と言うかわざわざあのような描写にした理由は何なのか、私には理解不能。ただただ気持ち悪い。
軒並み評価が高かったので期待していたのですが、完全に地雷を踏みました。兄の目の前でも妹が性的な雰囲気で描かれ、兄妹のコメディなのにそこはかとなくイヤらしさを感じる。これが他人同士である彼氏彼女の設定なら、引っかかることなく読めていたんだろうな…😩
前述の理由で、その後の展開がどんなに面白かろうと、もう読む気にはなれず…。試し読みの途中で終了。
私同様そういった雰囲気が苦手な方はお気を付け下さい…。 -
甘酸っぱくてくすぐったい




2025年8月11日かなり前に特徴的な表紙が目に留まったものの、当時はさほどBLに興味を持っておらず…。試し読みもせずにそのまま忘れてしまっていました。タイトルすら覚えていなかった。
最近になり、なぜか「あの時見かけたあの作品がどうしても気になる、読みたい!」と発作のように思い立ち、検索に検索を重ねてやっと見つけました。
“モノトーン・ブルー”、とても綺麗なタイトルなのになぜ忘れてしまっていたのか…。
舞台は獣(獣人?)たちが通う学校。一見すると絵面が“BEASTARS”っぽく感じたのですが、それとは似て非なる世界観です。
毎日なあなあな学生生活を過ごしている猫のハチ。彼のクラスにやって来た転校生は、蜥蜴のアオイ。
最初こそ特に何とも思っていませんでしたが、ある時ハチはアオイの秘密を知ることになる。アオイが隠したがっているのは、目が覚めるような鮮やかな青色をした尻尾でした。
猫の擬人化はたびたび目にしますが、蜥蜴の擬人化は私にとって初めて。ですが意外と抵抗感なく拝読できました。
アオイがヘンだと言う自身の尻尾の色、しかしハチの目には何よりも魅力的に映る。
成長するにつれ消えていくのだという青。その儚い美しさに惹かれてアオイに興味を持ち始め、ハチの単調なモノトーンの日々が動き出す。
互いの尻尾を触り合うシーン、年相応の無邪気さの中に、ほんのりエロスを感じてしまった…。
ティーンエイジャー特有の甘酸っぱさとくすぐったさが堪らない、猫と蜥蜴のブロマンスです。
おそらく好みが分かれる作品かと思われますが、爬虫類が苦手でない方はぜひ試し読みだけでも。 -
江戸っ子猫たちの人情時代劇




2025年8月11日すごい、歌川国芳の浮世絵から飛び出してきたかのような猫たち!それがこの作品に出会ったときの第一印象です。
前述の通り、このお話の登場人物は全て猫(例外もいる)。擬人化…と言っていいのか…。猫そのものが着物を来て二本脚で歩き、人間同様の生活をしているという。まさに国芳の世界観そのもの。
舞台は江戸時代。“愛すべきろくでなし”の弥源治、そして仕方なしに(?)彼を養う魚売りの清二。長屋で同居する二人(二匹)の青年猫が主役の人情物語。
猫+時代劇という大好き要素!江戸時代の町人の活気ある日常が、人間から猫にそのまま置き換えられた感じです。
猫だけどみんな表情豊か、顔立ちも一人一人ちゃんと違う。私は清二が好きです。ちょっと目が鋭いべらんめえ口調の青年猫、可愛いぞ…。
人間の姿にケモ耳が生えたタイプの擬人化はよく目にしますが、猫そのものの姿のBL作品というのは初めて。というかBL作品にカテゴライズされてはいますが、ほんのりブロマンス風に留まります。それがまた物語の優しい世界観に合っている。
江戸っ子猫たちが送る、のんびり穏やかな時代物。彼らが話す江戸弁も心地良く染み入り、すごく私好みのお話でした。
あぁ続きを読みたい…!と思いましたが、作者様は2020年にご逝去されているのですね、残念でなりません…。心よりご冥福をお祈りいたします。 -
すごく良かった!好きです!




2025年8月10日フォロー様方が揃って高評価レビューを書かれているので非常に気になり…。
当初は表紙の絵柄にはさほど惹かれなかったのですが(すみません…)、私はいつも表紙で敬遠して後悔していた過去があるので、すぐにクリックして試し読み。
やっぱり読んでみて正解でした~ヽ(^o^)丿本編は超絶絵柄が好みだった!今までと同じ轍を踏まずに済みました。
結構好きなサラリーマン物。ゲイの山田がアプリでマッチングした相手が、嫌っている会社の同僚・瀧宮で…!?という展開。
他のレビュアー様も書かれておられますが、私もキャラの体型(筋肉の描写)の素晴らしさにウットリしてしまった一人です。バランスが完璧。あまりにも美しい、眼福です…。
ちょっとウジウジ系の山田くんと明るい瀧宮くん、二人の対比も良い。当初は苦手に思っていた相手のことを徐々に…という展開も好きなので、たいへん楽しめました。
レビューを拝見しなかったら存じ上げなかった作品なので、フォロー様方、レビュアー様方に感謝です😊ありがとうございます! -
大好きでした👻




2025年8月10日めちゃくちゃ懐かしい!無料キャンペーンに釣られて思わずページを開いてしまいました。小・中学校時代に大好きだった作品。
あらゆるものを無に還す“鬼の手”を持つ霊能力教師・ぬ~べ~こと鵺野鳴介が、教え子たちが巻き込まれる悪霊や妖怪がらみの事件に挑んでいきます。
物語開始当初は昔から伝わる花子さん系・都市伝説系のエピソードが多く、少しジメッとした仄暗い雰囲気も醸し出していました。
ですが回を重ねるごとに、メインキャラに匹敵する魅力的な妖怪たちも登場。エピソードの幅も広がって、単に霊や妖怪だけでなく超常現象などについても取り扱われるように。どのお話も興味深く読ませていただいていた思い出。
その中でも私は14巻♯187の“龍宮童子”のエピソードが今でもすごく記憶に残っています。泣いた…😢
逆に怖かったのは15巻♯194の“海難法師”。とある描写で心臓止まるかと😱海に行くたび思い出してしまう…😵
また作中はかなりお色気シーンやグロシーンが多いので、きっと苦手な方もおられるはず。ですが、教訓になったり感動を禁じ得ないエピソードの数はそれを上回ります。もちろんゾッとさせられるものもたくさん👻
普段はダメダメなところばかり目立つ主人公ぬ~べ~も、教え子たちがピンチに陥ればビックリするほど格好いい一面を見せてくれます。まさに理想の先生😆でも、結構イケメンなのに全くモテないんですよね。いつも霊の話ばかりしてるから😅
懐かしすぎて、リアルタイムで拝読していた時のことを思い出してしまった…😌季節も丁度夏、久々にじっくり読み返して涼しくさせてもらおうと思います🎐 -
とある“神様”にまつわるオムニバス




2025年8月10日夏なのでちょっとホラーテイストな作品のレビューを。“アンテン様”と呼ばれる神様にまつわるオムニバスです。
神出鬼没の黒い鳥居、それをくぐった者だけが出会える“アンテン様”の祠。大事なものと引き換えに願いを叶えてくれると噂されている。
しかし願った者の死と同時に、叶ったもの全てが消えてしまうらしく…。
こちら、ストーリー的には“笑ゥせぇ○すまん”のような流れです。狂言回しは巫女姿の少女。鳥居の内側に迷い込んだ者の前に現れ、興味を惹かれずにはいられないこんな言葉を囁きます。「強い想いがこもった供物を捧げれば、“アンテン様”が願いを叶えてくれる」。
この言葉に魅了され、供物を捧げた者たちの行く末が描かれていきます。
傲慢な者はそれ相応の末路をたどり、逆に心清らかな者は優しい結末に。何回も煎じられているストーリー展開ではありますが、私はこれ系がすごく好きで。こちらも面白く読ませていただきました。
お話は現代が舞台のものもあれば、過去の時代のものも。後半には“アンテン様”の由来も描かれます。
巻数もさほど多くないので、サクッと一気に読んでしまいました。教訓にしたいエピソードあり泣けるエピソードあり、様々なお話が楽しめます。 -
美しい台詞とモノローグの数々




2025年8月9日あらすじを読み、自分が興味を持っている終戦直後が舞台ということでずっと気になっていた作品。
肺病のため学徒動員を免れ戦争を生き延びた桃里。そして戦時中は海軍航空隊の所属だった青年実業家・烏羽のお話。
ちょっと癖のある絵柄の作家様だな、というのが第一印象でした。はっきり言ってしまえば、どちらかというと苦手な方だったのです(申し訳ありません…)。
ですが本編を読み進めるうち、この物語だからこそ、この絵柄がすごくマッチしてるんだ!とすぐに思い直すことに。どこか童話を読んでいるようなファンタジックな物語の流れと世界観、すぐに魅了されました。
全ての台詞やモノローグが心に沁みます。拝読中、何だかジワッと涙が滲んでしまった。
戦争から生き残ったがゆえに、心に罪悪感を抱えた二人が織り成す優しくて温かいストーリー。
絵柄で選り好みせずに拝読して良かった。終戦の月とも重なり、ふと当時に思いを巡らせてしまいました。 -
テーマは面白いんだけど…




2025年8月8日検索で偶然お目にかかりました。時代は明治、海軍にまつわる“食”に関する物語。
出世を約束されていたエリート海軍少尉の葉山が、ミスにより左遷されて“とある部署”に配属されるところからお話が始まります。
時代設定や海軍が舞台のグルメ漫画ということ含め、私の大好き要素が詰まっている…はずなのですが。
まず第一に、葉山少尉の外見がどう見ても中学生くらいの子供…。
女性キャラは悪くないんですが、成人男性を描くのが不得手な作家様のように感じられます。美形キャラは全て少年のような容姿ですし、そうでないキャラは雑。
そしてやはり葉山少尉について!仮にも軍人さんという設定であるからには、外見はもっとそれらしく描いて欲しかったなぁ…。
お話は興味深く読めましたが絵柄(男性キャラ)が△。評価は中間を取って星三つで。
もし成人男性を魅力的に描ける方が作画担当だったなら、星五つだったかも。惜しいなぁ😣
軍人さん大好き+かなりこだわりがある人間なので、辛口評価ですみません🙇 -
幸福感でいっぱいになれます✨




2025年8月6日無料漫画を検索していてお目にかかりました。見た目はコワモテだけど、とっても心優しく家庭的な趣味を持つDK・寿々木くんが主人公。
見た目で怖がられ、大好きな花の世話やお菓子作りを気持ち悪いとからかわれ、中学まではずっと辛い目に遭ってきた寿々木くん。高校の入学式に向かう電車の中で、クラスメートとなる春名くんと偶然知り合います。彼との出会いがきっかけとなり、寿々木くんの毎日はキラキラした明るいものに変わっていくことに。
ガタイが良くてちょっとだけ顔が怖い寿々木くんですが、実は優しくて癒し系な上に料理上手、裁縫も得意、植物の世話も大好きな完璧男子。一家に一人欲しい…!
そして彼の親友・春名くんも実は外見と内面が裏腹。小柄で美少女のような美少年ながら、実は柔道が強いという…。この二人にギャップ萌えしてしまった。
女子力高めなDKの、ゆるふわでホンワカした日常系のお話。好きなジャンルなので、同系統の別作品もいくつか拝読しています。
このお話も可愛くて癒されるのですが、心が荒んだオバハンである私が読み進めると、展開が少ーしご都合主義かなー?と思うことも無きにしもあらず。何しろ寿々木くんの周りの人々が、ほぼ欠点が見当たらない良い人たち過ぎるんです。
ただ中学時代までの寿々木くんの辛さを思うと、そんなことはどうでもよくなった!これからは楽しく幸せに学校生活送るんだよ、良かったねぇ~😭
それと、寿々木くんと春名くんが二人並んだ絵面が何だか堪らなく良いんですよね。外見も内面も正反対だけど、相思相愛の親友(変な意味ではなく)😊彼らの友情はきっと一生もののはず✨
とにかく読んでいて幸福感でいっぱいになれるお話。嫌なことがあった時でも忘れさせてくれるような、あったかいキャラたちも魅力です。 -
戦後八十年の節目の年に




2025年8月5日八月といえば終戦の月なのでこちらのレビューを。戦争にまつわる事柄の中でも、私が取りわけ興味を持っている航空隊についての一冊です。
当時の日本の陸海軍の名機と謳われる航空機の数々。それらが写真やイラスト・図面付きで、機体の戦史や関連する人物の逸話等も織り交ぜられ解説されています。今でも人気が高い有名な航空機は全て網羅されているはず。
陸軍航空隊におりました私の大伯父のかつての搭乗機・四式重爆(飛龍)についてのページもあり、嬉しい限り。当時の貴重なモノクロ写真とともに以下のようなエピソードも。
四式重爆は前述の通り陸軍の爆撃機ですので、搭乗員は当然のごとく“陸軍の重爆隊”に所属するメンバーたち。
しかし戦争末期になると(一時的にですが)その中の一部が海軍航空隊の指揮下に置かれることに。ハイスペックな四式重爆を雷撃機としても使用することになったため。
搭乗員たちは爆弾の代わりに魚雷を吊り下げた愛機に乗り、“雷撃隊”としての訓練を行っていたそうです。
日々のルーティンは全て海軍式に切り替えられて、陸軍メンバーはてんやわんやだったのだとか。慣れた陸→慣れない海、敵機や敵艦と戦いながらの彼らの苦労を思わず想像してしまった。
大伯父も海軍と共同で任務に当たった中の一人だったらしく…。現在私の手元に僅かに残っている当時の資料から、うっすらとそれが窺えるのです。本人が元気なうちに、その頃の話をもっと詳しく聞いておくべきだった…。物凄く後悔しています。
大伯父や祖父然り、当時戦争に行った方々は多くが鬼籍に入ってしまわれているはず。
もう生のお話を聞きたくても聞くことが出来ない。その方々のお陰で今があることを、忘れずに心に刻みたいです。
当時の空に思いを馳せながら読ませていただきました。戦後八十年の節目、平和への祈りも込めて。
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