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レビュー

今月(4月1日~4月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • エロティックアーミー

    水上シン

    軍服好きにはたまらない短編集
    2025年4月30日
    軍物と言えば水上シン先生。こちらは短編集ですね。
    巻頭カラーから始まり5編のお話+αが収録されていますが、どれも甲乙つけがたい。軍物好きにとっては全てが素晴らしいの一言。特にカラーはエロな上にめちゃくちゃ美麗。
    ガチムチで屈強な軍人さんが大好きな私には、様々なカップルの絡みを堪能できる本作はとんでもないご褒美でした。ありがとうございます!m(_ _)m
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  • 邪なミッション

    水上シン

    勝ち気な受けが可愛い
    2025年4月30日
    水上シン先生の作品は3冊目の拝読です。“愛の痕跡”と“陸軍恋愛士官学校”がすごく面白かったので。
    今度は外国の警備隊の物語。作画がより洗練された感じですね!しかし絵柄の特徴はしっかり残っており、やはり美しい。
    攻めのデュークはワイルド、受けのマックスは何てビューティフルなの…✨水上先生の勝ち気な性格の受けとコミカルな展開、大好きです。
    今回のお話もとても面白かった!それと先生の描く帝国陸軍が舞台の作品、心から新作をお待ちしております…😣
  • 神命のレスキュー

    キリエ

    どのエピソードも泣いてしまう
    2025年4月30日
    キリエ先生の別作品を拝読したことがあり、繊細でありながら骨太さも同居している美しい作画が大好きです。
    こちらの物語の主人公は新人消防士の叶之助。彼はある秘密を抱えています。幼い頃に火事から生還して以来、すでに亡くなっている人が視え、その声が聴こえるようになったのです。

    まず何をおいても、全ての生存者を救うのだという叶之介の信念の強さ。どんなに過酷な現場でも、自分にしか感じられない死者の協力を得ながら突破口を開いていきます。
    まだ息がある愛する者の命を繋ぐため、死者たちは叶之助に“どうか助けてあげて”と訴えかけるのです。どのエピソードも、その優しい結末に涙が止まりませんでした。
  • 心臓の融点

    美山薫子

    秀逸なホラー系BL
    2025年4月29日
    美山薫子先生のご本は、別の漫画サイトさんでNL作品を拝読したことがあります。
    先生のBL作品は初めて。そしてホラー系BLも初!ホラーは大好物でもあるのでこれは読まねば!となりました。

    めちゃくちゃ好みの作品です。絵は綺麗ですし、春永と壱千、二人のビジュアルも濡れ場もどちらも良い。
    そして何よりストーリー!ドラマや映画で観たいような秀逸なホラー。
    仲介者がいての心霊相談的なお話は、自分的にすごく好きな形式。濡れ場ももちろんですが、本当に物語自体が面白かった。もっと読みたい!どうか長ーく続いて欲しいなぁと思う作品です。
  • コワモテ男子の弁当が美味い理由【単行本版(シーモア限定描き下ろし付き)】

    町田マーチ

    丸刈り男子が好きすぎる
    ネタバレ
    2025年4月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 町田マーチ先生の作品を拝読するのは、自衛隊物の“シガーキス・バディ”に続いて二作目。町田先生が描かれる丸刈り男子が何とも言えず好きなんです…。
    これは手作りのお弁当がきっかけで友(愛)情を育んでいく、二人の男子高生・氷川くんと土屋くんのお話。
    コワモテでガチムチな土屋くん、当初はクラスメイトの間で何やら恐ろしい噂が絶えませんでしたが…!?

    いやいやいや、とんでもない。実は土屋くん、めちゃくちゃ可愛くていい子じゃないですか。そのイカツイ外見が原因で、何かと割を食ってしまっているだけ。
    丸刈りも相まってか、何だか内面も昭和なテイストを感じる硬派な彼。でもお弁当はじめ料理が得意で、ちょっと乙女な性格というギャップ。好き…。
    当初はコワモテのせいで誤解されまくっている彼が不憫に感じましたが、氷川くんが側にいてくれるようになったことが救いでした。のちに周りからの誤解も解けて本当に良かったよ…。
    擦れ違いも含め二人の日常が何とも甘酸っぱくて、ページをめくりながらついつい口元が緩んでしまいました。
  • 東郷家へ嫁いだ話

    清水奏良

    絵柄について
    2025年4月29日
    私の持論なのですが、“本当に絵の上手い方は年配のキャラを巧みに描ける方”。この作家様はそこに当てはまらない気がしていましたが、多くのレビュアー様が同様のことを書かれていました。
    それともう一つ、三白眼で無表情のキャラが多い。人物の描き方にそういった癖がある作家様なのでしょうか…?綺麗ではあるけれど、感情を感じないお人形さんみたい。
    その固まった表情が何だか苦手で、物語にイマイチ入り込めませんでした。ストーリーもどこかで目にしたような二番煎じだったこともあり…、すみません、続けて拝読するほどの魅力を感じませんでした。
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  • さんすくみ

    絹田村子

    それぞれの“あるある”が面白い
    ネタバレ
    2025年4月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 神社・お寺・教会の、それぞれの跡取り息子三人のお話。ちなみに彼らは親友です。
    それぞれの宗教法人あるあるがコミカルに描かれていて、すごく面白い。初っぱなから神社の藁人形ネタ、笑ってしまったけれど当の彼らは大変なんだろうな…。恭太郎のお母ちゃんの登場の仕方に爆笑👹
    その他のエピソードも吹きそうになるのをこらえながら読みました。特に笙をバラしちゃったお話とか。
    私は恭太郎のお母ちゃんが迫力満点で結構好きです。実質彼女が中心になって神社を切り盛りしている…。お母ちゃんがいなかったらどうなっちゃうの😅恭太郎もお父ちゃんもしっかりして(笑)!

    神社仏閣巡りはすごく好きで、出先で「これは!」と思う建物があるとすぐに寄り道してしまうほど。
    ですが教会に関してはだいぶ馴染みが薄かったので、お話を通して興味深く知識を得ることもできました。
  • てっぺんぐらりん~日本昔ばなし犯罪捜査~

    キリエ

    本当は恐ろしい日本昔ばなし
    ネタバレ
    2025年4月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 私たちに馴染み深い日本昔ばなし。それは単なるお伽話ではなく、実は数々の異常犯罪の記録だった、という設定のミステリー。

    こういう特殊な設定の刑事物は大好物です。主人公は子供の頃何者かに父親を殺された過去を持つ桃生。そしてもう一人、昔ばなしに詳しい変人教授の太郎。この二人がタッグを組み、巷で起こる異常すぎる事件に挑んでいきます。
    凄惨な事件の裏にはどれも、人間社会に紛れた“人ならざる者”が関わっている。桃生が内に秘めていた“彼らを見分ける能力”、そして太郎が語る様々な昔ばなしの内容を鍵に、事件を解き明かしていくという流れ。
    さらに桃生の父親を殺害した未だ捕まらない犯人の顔、実は幼い頃の桃生には“鬼”に見えていた。つまり、その事件を引き起こしたのも“人ならざる者”…。

    新しい切り口のミステリーですごく面白かったです。登場人物たちも魅力的。新人刑事なのに上司よりもベテラン感ある風貌の桃生、そして飄々として捉えどころのない太郎。
    テーマ的に残酷なシーンも多い本作ですが、桃生と太郎の凸凹コンビのやりとりが面白く、変な所でクスッとしてしまった。そこに犬・猿・雉をイメージした仲間たちも加わることになり、まさに桃太郎の鬼退治です。
    ちなみに表題の“てっぺんぐらりん”とは、“めでたしめでたし”のことだそう。
  • 青と陽炎

    ドンドン

    甘酸っぱすぎる三角関係
    2025年4月28日
    レビュアー様方がすでに書かれておられますが、こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブ。三人の名前(名字)を合わせると“夏の大三角形”になり、それになぞらえた関係性というわけですね。なるほど深い…。
    真琴、鷲介、そして北斗。彼らの微妙な三角関係が甘酸っぱくてもどかしくて、声にならない叫びを発しながら拝読しました。
    三人のビジュアルがそれぞれ格好良くて可愛い。綺麗な絵柄で目の保養になります。高校球児の眩しさと爽やかさと言ったら…!
    何よりみんな素敵な子たちなので、みんな幸せになって欲しいけれど…。三人の恋模様に釘付けになっております。
  • ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~ 連載版

    尾羊英/中村颯希/ゆき哉

    美しい絵柄と素晴らしいストーリー
    ネタバレ
    2025年4月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 第一幕まで拝読済みです。愛され雛女と嫌われ雛女の入れ替わりの物語。
    まずとっても美麗な絵柄に惹かれ、玲琳の強くて前向きな精神力にも好感を持ち、飽きずに読み進めることができました。
    幼い頃から身体が弱かった玲琳。慧月と入れ替わったことを嘆くどころかむしろ真逆、以前の自分では到底できなかったことに次々挑戦していく姿がパワフル。
    中でも胡旋舞のシーンは圧巻で、どうしても実際の舞を見てみたくなり、動画サイトで検索をかけてしまったほどです(実際の胡旋舞、めちゃくちゃ美しかった)。
    そして慧月。当初はいつも眉間に皺を寄せ、憎たらしい表情をしていました。ですが中身が玲琳になった途端、当たり前ですが穏やかな表情に変わり、周りが驚くほど愛らしく見えるように。
    容姿は変わっていないのだから、本来の彼女はとても可愛らしい女の子なんですね。ふてくされた表情で大損をしていたわけです。彼女の過去を考えると仕方のないことなのかも知れませんが…。
    当初は玲琳に成り代わった慧月が憎たらしくてたまりませんでしたが、物語が進むにつれて不憫にも思うように。
    そそのかされたとは言え、とんでもないことをやらかした彼女。厳しい展開が待っているのではとハラハラしたけれど、それは杞憂でしたね。二人の雛女が友情で結ばれていったことに感無量です。
  • 番長! 神絵師コイツです!【単行本版】【シーモア限定特典付き】

    キヨヤス理解

    腐女子でもあり夢女でもあります
    2025年4月28日
    司と同じ行動(憧れの人が主役の同人誌作成)してる人って、男女に関係なく現実にもいそうな気がする(笑)!などと想像しながらあっという間に読み終わりました。
    絵はちょっと粗めだけどストーリーがしっかりしていて好き。あと“混ぜるな危険”の腐女子と夢女、両方の要素を持っている私はどうしたら…😅どちらでも萌えられますよ😂本題のストーリーはもちろんですが、女の子たちの会話もめちゃくちゃ面白かったです😊
  • 戦場まんがシリーズ

    松本零士

    敵も味方も得るものがないのが戦争
    ネタバレ
    2025年4月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ かの有名な松本零士先生が描く、戦争がテーマのオムニバス作品。全て一話完結です。
    既刊は9冊、様々なタイプのお話が収録されていますが、アニメにもなり特に印象に残った一編が“音速雷撃隊”。
    主人公は野中(アニメでは野上)少尉、“桜花”で特攻予定です。桜花は母機の一式陸攻に吊り下げられて運ばれ、目標の敵艦を捉えると切り離されて、中にいる人間がロケット噴射し艦に体当たりするという最悪の“人間爆弾”、まさに棺桶です。

    特攻前夜、野中と一式陸攻の搭乗員たちが酒を酌み交わしながらする会話。特に何でもない普通の雑談が流れるように続いていくのですが、その全てがグサグサ心に突き刺さります。
    中でも山岡中尉の「この戦争で死んだ世界中の若いのがあと30年生きていたら色々なことをやっただろう、せっかく生まれてきたのに…」という言葉が胸を打ちました。
    また日本軍だけでなく、米軍側の立ち位置からの描写もあります。敵でありながら、戦死した彼等にも夢があったり家族がいた。物語の最後の最後で敵艦の艦長が口にする、「敵も味方もみんな大バカだ」という台詞がもう…。まさにその一言につきます。
    戦中に海軍航空隊におられた方のインタビュー動画を視聴したことがあります。当時の経験をお話された後、「戦争は勝った側も負けた側も何も得るものがない」とおっしゃっていました。
    経験者の方の言葉は実に重いです。全ての地域から紛争・戦争が消えて欲しいと願わずにはいられません。
  • 紫電改のマキ

    野上武志

    何だこれ…?
    2025年4月27日
    別の作品を検索中に一緒に引っかかったのですが、何だろうこれ?
    ちょっと気になって読んでみたものの、紫電改とタイトルにありながら全く戦争物と関係ないし、女子高生同士が旧日本軍の戦闘機に乗って戦う話?よくわからん…。
    美少女物のようだけど、女の子たち全員が絶妙に可愛くないという異常事態。とりあえず私が読みたかった硬派で格好良い戦中のパイロットの話ではなかった。一体これは何だったんだ…。
    盛大に騙された感があったけど、試し読みで陸軍機の飛燕が登場するまさかのサプライズがあったので、まあ良しとしましょう。
  • 汐風と竜のすみか[1話売り]

    縞あさと

    日常の中に違和感なく溶け込むファンタジー
    2025年4月27日
    父を亡くし叔父の元へ引き取られた少女・瑞花と、“竜人”である下宿人の少年・天辰の同居生活が綴られていくお話です。

    リアルとファンタジーが融合したような、何とも不思議な世界観。何気ない日常の描写の中に、さらっと出てくる“竜人”という言葉。
    しかし特に違和感を持たず読み進めているということは、それほど物語の中に引き込まれている証拠なのだろうと思います。
    天辰の背に竜の翼が現れるシーンがとても幻想的。街の景色も海も主人公たちも瑞々しく爽やかで、すごく清涼感のある作品ですね。
  • ゾゾゾ変

    ゾゾゾ/タダノなつ

    動画で十分かな
    2025年4月27日
    小学生時代からホラー大好き人間です。昔から怖い話の本や漫画を読みあさり、今ではYouTubeで見る動画の3分の2がホラー系だと言っても過言ではないかも…。
    でも自分自身が怖い体験をするのは絶対イヤ!動画を見るだけでヨシ😱な怖がりでもあるのです👻
    ゾゾゾさんのチャンネルも更新されるたびに視聴しております。たびたび自分の地元にいらっしゃるので親近感。ここ通ったことあるんですけど…、な場所や道が動画に出てきてビビりました。怖いよ…😵
    ただチャンネルを見た後でこの漫画を拝読すると、1から10まで動画の流れと全く同じなので、う~ん特に読む必要ないかな、動画がすごく面白いから漫画の方はもう、と私は思ってしまった。すみません…!あくまでも私個人の意見です…。
    チャンネル未視聴の方ならば、すごく楽しめる内容なんじゃないでしょうか。
  • 今宵もお待ちしております

    北川みゆき

    グッと来るお話の数々
    2025年4月27日
    北川みゆき先生はずっと以前から存じ上げていた作家様ですが、今まで作品を拝読する機会がなく年月が過ぎていました。
    こちらは時折オススメに上がり気になり始めていたので、無料分があったことも決め手で読んでみることに。

    一話完結のオムニバスで読みやすく、大好きな形式の物語です。主人公は毎回変わり、それぞれが何かしらの悩みやわだかまりを抱えた男女。
    彼らは特に何の気なしにバーテンダー・更が待つBarに足を踏み入れ、そこからお話が展開していきます。

    私はお酒はほぼ飲まないし、お洒落なBarにも縁遠い人間なのですが、すごく自然に物語に入り込めて驚き。カクテルの説明も「?」とならず、ふむふむ勉強になるな、と興味深く読めました。
    ある程度年齢を重ねた男女の心の内が、どれもリアルでグッと来てしまった。
    そしてこういう形式の物語は主人公が不幸な形で終わることが多いので、心配していましたが…、杞憂でした。美しすぎる更が死神的役割なのではと…。真逆でしたね、すみません!
    カクテルにちなんだ、それぞれの男女の恋愛模様。読み終わると、霧がかっていた視界が次第に晴れていくような清々しいお話の数々でした。
  • 見るからに怪しい二人

    鬼澤馬勇

    ギャップ萌え!
    2025年4月27日
    見た目激ヤバな青年二人のギャップに萌えるギャグ漫画です。
    もう見た目だけで悪い方に誤解される確率200%な彼ら、実はやることなすこと善行ばかり。そして、たまにドジっ子。
    パンクでメタル(?)な髪型とファッション、“魔王とその手下”とは言い得て妙です…(笑)。
    絵柄も綺麗で、二人ともよく見ると(よく見なくても?)美青年なんですよ!仲良くじゃれ合う二人が微笑ましくてニヤニヤしてしまいました。
  • クールなふたりは見かけによらない

    道雪葵

    BLだったとしてもアリ…!?
    2025年4月27日
    キリッとしていてどう見てもバリバリ仕事をこなしそうな多田野、しかし実は周りが引いてしまうほど仕事ができない。そして全てが完璧だと思われているクールな氷鷹社長、実は家事が壊滅的にダメ。
    多田野が偶然スーパーで氷鷹社長と遭遇したことで、ポンコツ同士のおもしろおかしい交流が始まります。

    怒濤の勢いのギャグ漫画ですね。確かに面白いんだけど、終始ハイテンションすぎて私はちょっとだけ疲れてしまったかな…。
    もしもですよ…、もしこのシチュエーションで、もう少しテンション抑えめで、それでいてBL作品だったとしたら。私は結構アリだったかも知れません…!
  • 紫電改343

    須本壮一

    格好良すぎ…!
    2025年4月26日
    第二次大戦中、海軍航空隊の精鋭パイロットが集結した“剣部隊”のお話。“デストロイヤー”の仇名で知られ、米軍からは機体の模様が由来の“イエローファイター”と恐れられた実在の撃墜王・菅野直さんが主人公となっています。
    彼らの搭乗機は紫電改。これがもっと早く日本に配備されていたらと言わしめた、超優秀な局地戦闘機です。

    物語のページを開いた瞬間、圧倒的な画力。航空機の描写の緻密さはもちろん、空戦の迫力と臨場感と言ったら…!
    戦闘機も登場人物たちもみな格好良くて見とれます。実在の方々なのですよ。もう語彙力が退化していて格好良いしか言えない…。こぞって飛行機乗りに憧れた当時の少年たちの気持ちがわかる気がしました。
    私はこの物語に登場する紫電改と零戦五二型、その両方のミニ模型を持っています。当時の日本軍機は陸海関係なく大好きなんです。
    零戦はスタイルが抜群に良くて見栄えがする機体だし(私は特に垂直尾翼の形が好き)、紫電改は重武装で外観だけでもその強さが伝わってくるよう。どちらも日本を守るために獅子奮迅のごとく活躍した、素晴らしい戦闘機だと思います。
    最近では海の底に沈んでいる紫電改の機体の引き揚げに関するニュースを観たり、戦後八十年ということもあって当時に思いを馳せることが多いです。
    日本のために戦って下さった方々がいらしたから今がある。こうして好きな漫画を読んでいられる。それを決して忘れてはいけないと思う日々です。
  • ワンナイト・モーニング

    奥山ケニチ

    リアルな感じが沁みる
    2025年4月26日
    オムニバス形式で綴られていく男女のワンナイトと、彼ら二人が朝を迎えて一緒に食べる朝ご飯のお話。

    変に奇をてらわない、リアルにありそうなストーリー。その何でもない普通さが無性に沁みました。こういった夜と朝を過ごしている人たちも何気に多いのかなぁ、と思いを馳せつつ拝読。絵も可愛らしくて◎。男性キャラが格好良すぎず適度な容姿なのも◎。
    作中の朝ご飯は簡単なもの、ジャンクなものも多いけれど、どれも美味しそうに見えてお腹が空いてくる。他のレビュアー様も書かれているとおり、男女の恋模様のお話であるとともに、飯テロ漫画でもありますね。
  • 天と万雷【電子限定描き下ろし付き】

    鶴子

    この世界観は良い…!
    ネタバレ
    2025年4月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 雷神の恩恵を受けながら暮らす、天たち化け狸たちの村。新しい雷神・柊璃に代替わりしてからというもの、どういうわけかぐずついたままの空模様。
    そんな中、雷神の機嫌を取るため村の誰かが嫁入りすることに。最終的に白羽の矢が立ったのは、何と天だった…!

    雷神さま🌩×化け狸🦝のBL作品。表紙に一発で惹かれて拝読。人外同士のお話は初めてでしたが、ものすごく好きな世界観でした。
    柊璃と天、実は子供の頃はいつも一緒に遊んでいた間柄。いつの間にか会えなくなってしまっていたけれど、天の方はずっと柊璃に焦がれており。そんな素性も知らなかった彼が、実は嫁ぎ先の雷神だと気付いた天はびっくりです。
    化け狸の天は普段は人の姿をしていますが、本来の姿は狸の方。これがめちゃくちゃ可愛くて、思わずモフりたくてたまらなってしまった…。
    そして雷神の柊璃。ビジュアルがドストライクでしたね。でっかくて筋肉質で野性的なイケメンです。
    乱暴者と村で噂されていた彼、天の顔を見ても全く昔のことを思い出しません。それどころか記憶すらないよう…。
    一方的に寄越された“嫁”に苛ついた様子の彼でしたが、結局のところ威嚇するだけで無理に手を出そうとはせず。俺様でオラオラ系だけど、見境ない乱暴者というわけではないんですね、そこが良かったです。

    最初はハラハラする展開でしたが、二人の距離が徐々に縮まっていく様子がたまらなく好きでした。
    絵柄もすごく綺麗ですし、人外物が好みの方はぜひ!
  • きのう何食べた?

    よしながふみ

    お話もお料理もどちらも◎
    2025年4月25日
    ドラマも視聴した作品です。自分的に、特に賢二役の俳優さんがすごくイメージ通りで感激した思い出。
    原作のこちらも当然良い。日常系のお料理漫画ですが、主人公はゲイのカップルという珍しい設定。外見や性格的にタチっぽく見えるシロさんが、実はネコ寄りということに再度びっくり。
    そしてちょっとオネエっぽい喋り方の賢二ですが、彼のホストクラブのボーイ時代のエピソードが面白くて好きでした。丸く収まって結果オーライですよ…(笑)!
  • ENNEAD【タテヨミ】

    MOJITO

    すみませんダメでした…
    2025年4月25日
    pixivなどでこの作品の二次創作を先に目にしたことがあり、人気作なのだと。
    エジプト要素がある漫画というと“遊戯王”しか知らない私。本格的なエジプトの神様のBLとは!?と気になり始め、無料分を拝読してみたのですが…。
    頭がポンコツな私は開始早々「???」となってしまい、数ページで挫折…。
    何とか読んでみようと再度挑戦してみても、本題にたどり着く前に頭の中が「???」の嵐で、もう諦めました…。
    絵柄はとっても妖艶で美しいのですが…。物語がイマイチ理解できないポンコツ脳味噌ですみません😩
  • 花と銀

    高橋秀武

    探偵×ヤクザ、どちらも元警察官
    2025年4月24日
    作者様買いです。高橋秀武先生の作品大好き…!
    こちらは元警官で現在は探偵業を営む銀と、同じく元警察にいながら現在はヤクザの花井の物語。

    花井のビジュアルすごく好みでした。そこはかとない美しさが醸し出されている!と思って読み進めていたら、やはり美男だということが示唆されていますね。
    警察にいた頃からそんな花井のことが気になっていた銀、告白する展開がすごく早くてちょっと驚いた(笑)。そんな彼もワンコっぽさを感じて好きです。
    何より彼らが並んだ作画がたまらなく良い。対照的な二人ながら、すごくお似合いに見えて。
    そしてストーリーも、もはや言うまでもなく。難しそうなテーマなのにふんわりした設定ではなく、相変わらずしっかり硬派で引き込まれてしまいます。
    高橋先生の作品、BLではない青年漫画も含め、今まで拝読したもの全てが面白い。これからも追い続けること間違いなしの作家様です。
  • スティグマタ―愛痕―【電子限定描き下ろし付き】

    高橋秀武

    特殊な設定の刑事物BL
    2025年4月24日
    被害者の残留思念を読み取り、その追体験とともに自身の身体に傷跡を再現してしまう特殊体質の朝子巡査。お目付け役の黒岩警視と一緒に、捜査に励む日々だったが…。

    高橋秀武先生最高です。“雪と松”に続いてこちらも拝読しましたが、やはりキャラも物語も骨太で秀逸すぎて!まるで上質な刑事ドラマを観ているような感覚になります。
    そして朝子くんの可愛さは一体何なのでしょう。ある意味女性キャラより可憐です。シャワーシーンのほんのりとした色っぽさが、全開のエロよりも余程エロティックに感じてしまいました。
    もう何と言っても作画が良すぎるんですよね。格好良くて美しくて艶っぽい。そして絵柄を見れば、すぐにこの先生だとわかる特徴を持っている。特にアンニュイな表情を描かせたら右に出る者はいない気がします。
    絵が上手い作家様はたくさんおられるけれど、その中に絶対に埋もれることのない作画。素晴らしい物語とセットになれば、もう最強でしかない。大好きです…!
  • 雪と松【シーモア限定特典付き】

    高橋秀武

    絵柄も台詞も全部秀逸
    ネタバレ
    2025年4月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ たくさんおられるBL作家様の中で、私が唯一以前から存じ上げているのが高橋秀武先生。別名義で少年漫画を描かれていた頃から作品を拝読したことがありました。
    こちらの作品も何年も前から気になっていたけれど、当時別の連載漫画を追っていてずっと後回しになっていた…。満を持して、ようやく拝読することができました!

    まず何と言っても絵柄が良すぎます。美しい雪の憂いを帯びた視線に一発で射貫かれてしまった。
    松庵先生の無骨な外見にも味がある。あえて美男に描かれていないことが逆にいいなと思いました。人柄が素敵なお医者様。彼ら二人の絡みは何とも言えない品を感じます。
    そして台詞回し!あの時代独特の話し方が小気味良い上、言葉の並べ方がとてもお上手でするすると入ってきます。綺麗な顔の雪がべらんめえ口調というギャップも…!
    お話の方も文句のつけようがない。特に松庵先生の父親の話はグッときてしまいました。雪に思い切り抱きつく先生が何だか無性にいじらしく感じてしまい…!
    松庵先生は抱く側ですが、二巻冒頭の雪の「俺に抱かれてるみてえな顔しやがって」という言葉、それが思わずここで頭によぎってしまった。確かにだよ…。

    もう全てが最高の作品でした。期待以上!かなり遅くなってしまったけれど、本っ当に読めて良かったです…!
  • 艦隊のシェフ

    池田邦彦/萩原玲二

    海軍のご飯🚢🍛
    2025年4月23日
    第二次大戦中の軍の物語というと、私が今まで拝読してきたのは、最前線で戦う軍人さんがメインのお話ばかりでした。
    この物語の主役となるのは、そういった軍人さんではありません。とある駆逐艦の乗員の食事を一手に引き受ける主計兵、通称“めしたき兵”たちです。

    戦中の海軍のお話の中では、航空隊が舞台の物語を最も好んでいた私(戦闘機大好き)。艦の中がメインで描かれているものは初めてだったので、かなり新鮮に読み進められました。
    艦内で提供される食事は、自分が思っていたよりもずっと手が込んでいて美味しそう。特に、昭和初期にみかんのゼリーやチキンライスが出されるとは!とびっくりしましたが、よーく考えれば、洋食は明治時代には日本に浸透していたんだった…。
    他にも中華あんかけをご飯に乗せたものなど、大戦中でも後期に突入するまでは、かなり豪華と思える食事(特に士官用)が出されていたこともあるんですね。
    また艦ごとに名物料理があり、それを乗員たちが胸を張って自慢できることも何だか素敵でした。
    命懸けで戦う兵たちに応えたい。その思いで知恵を絞り、美味しい食事を作ろうと日々奮闘する主計兵たち。目立つお仕事ではないけれど、彼らがいなければ始まらない。縁の下の力持ちとはまさに彼らのことですね。

    作中にメインで登場した料理はレシピも乗っているので、海軍のご飯を家庭でも再現できます!
  • カメレオンはてのひらに恋をする。

    厘てく

    人間ドラマとしても上質
    2025年4月23日
    あぁ何て綺麗な世界観なんだろう…。拝読しているだけで何だか胸がいっぱいになってしまった。
    手話がキーになるBL作品は初めてですが、作者様の描写や表現がとてもお上手で、何の違和感もなく自然にストーリーに熱中できました。
    売れない俳優藤永と難聴の学生ケイト、出逢うべくして出逢った二人ですね。藤永に向けたケイトの満面の笑顔が何ともかわいらしくて、思わずキュンとしてしまいました。
    これはBL関係なく、優しくて温かくて素敵な人間ドラマだと思います。初めは表紙の美しさに惹かれて手に取りましたが、大正解でした。ぜひとも多くの方に読んでいただきたい作品です。
  • 死神皇女の結婚

    多貫カヲ

    可愛いじゃないですか、皇女様!
    2025年4月23日
    “死神皇女”。皇帝の妹であるルシル皇女がそう呼ばれるようになった所以は、彼女が婚約した者は必ず不可解な死を遂げるため。
    実は彼女、兄に反発する有力諸侯を、婚約者という形で近付き暗殺していたのです。
    しかし今度の標的のユーリー陛下、ルシル皇女のドストライクだったようで…!?

    私も多くの皆様と同じように初見はホラーと勘違いしました。実はラブコメですね(笑)。
    表紙のデザインもサムネイルの状態では何だか恐ろしげに見えてしまいますが…。クリックしてみるとドレスの装飾の描写は緻密で抜群に美しいし、何より複数あるカラー絵での色の組み合わせがどれも私好み。
    そしていざ本編を拝読してみれば、ルシル皇女、“死神”ではあれど本質は乙女でとても可愛らしい。暗殺の標的のはずだったユーリー陛下が大好きすぎて一人身悶える彼女、微笑ましいです。
    今のところ既刊は二巻までですが、果たして愛を取るのか任務を取るのか…。
  • 開花アパートメント

    飴石

    大正ロマンの世界にどっぷり浸かれる
    2025年4月22日
    翻訳家の藤が引っ越した先は、住人全員が秘密を抱えている集合住宅・“開花アパートメント”。
    彼はまず初めに、同じく住人であり探偵業を営んでいる東条、そしてその事務所で助手をしている真と出会います…。

    この作品、何と言っても表紙の美しさに目を見張りました。白・黒・赤・薄茶のみの色使いですが、その一つ一つが調和したレトロな色彩。どの時代の物語だと特に言及せずとも、その色合いのみで古き良き大正ロマンの雰囲気を醸し出せている気がします。
    そしてページをめくれば緻密な描き込みのモノクロームの世界。そこはかとなく漂うその妖しさ、艶めかしさが、物語の舞台である大正末期にベストマッチ。
    次代設定もあるのか、文学作品のような読後感です。ミステリアス×ノスタルジックで、ずっとこの世界観に浸っていたいような気分にさせられました。
  • 不死身の特攻兵

    鴻上尚史/東直輝

    読まずにはいられなかったテーマ
    2025年4月22日
    特攻隊のお話、辛くなるのはわかっていても、読まずにはいられなかったテーマ。作品自体は何年も前から存じ上げておりましたが、戦後八十年のこの年にやっと拝読する決心がつきました。

    こちらの作品は事実を元にした小説のコミカライズ。陸軍の特攻隊“万朶隊”に所属しながら、何度も死線をかいくぐってきた佐々木さんの若かりし頃の体験談が元になっています。
    特攻隊というと彼らが搭乗するのは戦闘機、中でも海軍の零戦のイメージが強い方もたくさんおられると思いますが、陸軍の爆撃機が特攻仕様に改造されたものも存在しました。四式重爆撃機をベースにした“ト号機”や、この作品の主人公である佐々木さんの搭乗機・九九式双発軽爆撃機の改造型がそうです。
    当時の実際のモノクロ映像や写真で、それらの特攻仕様機を目にしたことがあります。まさに“棺桶”としてのみ造られた機体。本来の精悍な姿とかけ離れた不気味でグロテスクな外見に、思わずゾッとしたことが記憶に新しいです。
    その恐ろしい航空機に乗り込む直前の特攻兵の心情が実にリアル。もし自分が登場人物と同じ状況ならどうだっただろうと考えずにはいられなかった。
    戦争は恐ろしい。人の命すらいとも簡単に一発の弾丸にされてしまう。
    二度とこのようなことが起こってはいけない。佐々木さんの体験を通し、本当に身につまされる思いがした作品です。
  • 魔法少女・三十路

    三倉ゆめ

    三巻の表紙(笑)
    2025年4月21日
    アラサー独身女の保守ようこ(35)。帰宅時の電車の中で突如謎の声が聞こえ、有無を言わせず魔法少女(?)に変身させられてしまう。そして敵と戦わされる羽目に…。

    三十路女が魔法少女とな!?これは地獄ですよ…😱
    しかも何かの手違いでだなんて、さらに地獄…。鏡に映る魔女っ子姿の自身を見つめる虚ろな顔にやられました。
    三十路か…。体型がちょっとむっちりしてるのがリアルだし、三巻の表紙で腹筋が壊れた。マスカラ塗る時って、どうしていつもこの顔になっちゃうんだろう…😵
  • 田辺さんがころんだ

    阿部あかね

    アニマルズ可愛い、田辺さんも良い
    ネタバレ
    2025年4月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ピックアップで表示され、表紙のアニマルズ🐐🐕‍🦺に「おっ!?」となり。もちろんすぐに拝読。
    故郷に里帰りした“じゃない方芸人”の田辺さんと、彼の大ファン爽くんのお話。

    何かもう言葉では上手く言い表せない良さがいっぱい。田舎ののどかな風景や、主人公田辺さんの家族、ご近所さんの描写。作り物感が全くなく、全部がごく自然で、自分が今その場に佇んでいるかのような気分にさえなる。
    アニマルズもみんな可愛い。語彙力がなくて可愛いしか言えません。彼らみんなに懐かれちゃう田辺さんも可愛いよ…。ピヨスケに乗っかられて頭がぬくい彼が好き🐓

    田辺さんの葛藤がとてもリアル。年齢も40、その年になって、コンビの相方は売れっ子なのに自分は…。となると、腐りたくなってしまうのはすごくよくわかる。彼と同年代なので余計に…。
    そこに現れた、田辺さんの大ファンの地元の若者・爽くん。彼との(アニマルズも交えた)田舎のスローライフに癒されます。

    まるで上質な人間ドラマを見ているような気分になり、これがBL作品だということをすっかり忘れていた自分。安心して下さい(?)、ちゃんとしっかりBLしてましたよ!
  • 陸軍恋愛士官学校

    水上シン

    美中年・南雲校長が良き
    ネタバレ
    2025年4月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 同じ作者様の別作品・“愛の痕跡”を面白く拝読したので、こちらの方も。陸軍幼年学校が舞台、教官と生徒の物語です。

    個人的にはこちらのお話の方が好きでした。戦争物にありがちな陰鬱さを感じることなく、むしろコメディタッチで明るい気持ちで読める。
    私は主役の大和&鬼塚教官以上に、南雲校長がお気に入りなんです…。校長が醸し出す美中年オーラ(✨🌹✨)を不思議そうに見つめる大和に吹きました(笑)。
    どちらかというとショタは苦手な方ではあるんですが、大和がただ鬼塚の言いなりではなく、気が強くて根性があるところが良かった。そしてハッピーエンド、これにつきます。
    やはり軍人さんは良き。軍服大好きだ…!
  • 愛の痕跡

    水上シン

    木崎軍曹殿、素敵です
    ネタバレ
    2025年4月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 軍物大好き!こちらのご本は検索でお目にかかりました。
    二つのお話が収録されていますが、やはり表題作が好きです。第二次世界大戦のさなか、南方の戦地での陸軍軍曹×軍医のお話。筋肉質で体格の良い大人の男がすごく好みなので、木崎軍曹はドンピシャでした。
    自分の祖父が戦時中は木崎軍曹と同様に陸軍軍曹でして、軍服や階級章が白黒写真の中の祖父と一緒!と、軍服オタクな私はヘンな所に着目してしまったり…。
    じぃちゃんも部下から“○○軍曹殿”って呼ばれてたんだろうか?などと思い巡らせてみたり、時折横道にそれていました(爆)💧

    物語が始まるのは戦後。復員して町医者をしている三園の、戦時中の回想から展開していきます。かつて陸軍所属の軍医だった彼は、南方の戦地に従軍した際、そこで木崎軍曹と運命の出逢いを果たしたのです。
    お話の導入部分はどこか不穏な空気を醸し出しており、戦場の様子も目を背けたくなるような描写。戦争物であるし、やはり悲恋なのか…、と思ったけれど。
    意外にもハッピーエンドでした(泣)!良かった…😢

    作画は今風ではないけれどレトロな美しさ。雰囲気ある耽美な絵柄が、ストーリーにとてもよく合っていると思います。
  • 大正學生愛妻家

    粥川すず

    ヒロインのふきがとっても可愛い
    2025年4月20日
    近代が舞台の恋愛物にハマり始めており、以前から気になっていた作品。
    ヒロインのふきが外見も内面も本当に可愛い。辛い背景がありながら表に出さず、健気に頑張る女の子は大好きです。
    ただ、たった一つだけう~んと思ったのは、坊ちゃんの容姿について。お顔がちょっと幼なすぎて彼には惹かれませんでした、すみません…。自分的には、もう少し外見に男っぽさが欲しかったかな。
    6つも年下なのは承知の上なんですが、ふきとは夫婦というより姉弟みたいに見えることも時折…。坊ちゃん中学生くらいに見えてしまうんですよね。
    彼は18歳ではあるので、あとほんの少しでも大人びた描写だったら、少年時代とのギャップがもっと感じられてより良かったんじゃないかなぁと。おこがましくて申し訳ありません…。
    でもふきが可愛すぎるので、そんなことはすぐにどうでもよくなりました。長い間くじけることなく頑張ってきたふき、坊ちゃんに目いっぱい幸せにしてもらって下さいね!
  • ウチの神様はお布団

    ビールと塩辛

    新感覚…!
    ネタバレ
    2025年4月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ お布団×ニンゲンのBL!?一体どういうこと…!?と混乱しつつも気になりすぎて拝読。
    あれ…、何かすごく面白いです。主人公は普通の会社員の綿上くん。そして気になるお布団についてなんですが、それがただのお布団ではない。自力で動けるし会話もできる(イケボ)。聞くところによると、付喪神になったばかりだそう。
    綿上くんが小さい頃から使っていた、おばあちゃんの思い出が詰まったお布団。彼(?)とのギャグっぽいやりとりから始まり、描かれるのは綿上くんの学生時代の辛い過去。
    そして何も悪くないおばあちゃんへ一方的に暴言を吐くくだりで、不意打ちを食らった私は泣いてしまった…。おばあちゃん優しすぎて涙腺崩壊。
    お布団さんは、ずっと後悔の念を抱いていた綿上くんを側で見守り続けてきたんですね…。
    綿上くんから“掛布さん”という名をもらったお布団さん、何と人間バージョンにも変身可能。
    それがとんでもない美青年です。長髪で長身、おまけに筋肉質。それでいて口調はとっても奥ゆかしくて品がある。これは萌えないわけがない!
    でもお布団バージョンも、三つ指ついた姿(?)が何だか割烹着を着てるみたいで可愛い…。

    ギャグが織り交ぜられながら、綿上くんと掛布さんの日常が穏やかに緩やかに進んでいきます。お相手がお布団(の付喪神)、こんなBL作品もあるんだなぁ…。
  • 40までにしたい10のこと

    マミタ

    うわぁ~好きだ~!
    2025年4月19日
    大人気の本作、遅ればせながら拝読しました。詳細についてはすでにたくさんのレビュアー様が素晴らしいレビューを書かれているので、私めは自分が心に強く感じたことのみを叫びます。
    これは人気爆発するのもわかる!雀さん、やることなすこと可愛すぎますよ。困り眉もクマさんの部屋着も全部可愛い(あと名前もね)!自分は雀さんと同じアラフォーですが、この年齢でこんなに可愛い男性は罪ですな…。
    慶司くんも直視するのが恥ずかしいほどの美男子で。何より眼鏡がたまりません。そして「あなたのこと余裕で抱けます」はとんでもない殺し文句だわ。
    あぁ攻めも受けも格好いい&可愛いが渋滞している…。
    作品自体は検索等で存じ上げていたので、もっと早く読もうとしなかった自分を呪いたい…!
    すず子もとってもキュートですね🥰雀さんのぬいぐるみコレクション私も欲しいです…。
  • 怪しいおまわりさん

    無機質

    四人のおまわりさんの日常
    2025年4月17日
    警察官のお話は大好きな自分。タイトル通り何だか怪しい表紙に釣られて拝読。
    四人のおまわりさんがメインとなって、彼らの何気ない日常が綴られていくお話です。
    職質での会話や、交番が暇な時のやりとり。あぁ実際おまわりさんて案外こういう過ごし方をしてるのかもなぁ、と想像しながらサクサク読んでしまいました。
    大事件も起こらないし、内容もギャグというギャグがあるわけではない。なのに、何か上手く説明できない面白さがあるんです。おまわりさんたちがただ淡々と会話しているだけなのに…。
    それとメイン四人のビジュアルも味があるんですよね。全員取り立ててイケメンというわけではないんだけれど、制服も相まってか均整の取れた体格で何だかすごくセクシーに見えてしまう…(笑)。更衣室のプチサービスショット(黒Tシャツに浮き出た筋肉)に悶えました…😇
    ポーカーフェイスの黒マスク芦川(27)、ズバズバ物言うホクロ井崎(29)、元気ハツラツなゴリラ鈴岡(27)、ちょっぴりマイナス思考な目のクマ斗賀部長(32)。全員個性的かつ何かしらの魅力を持っています。読み進めると彼らの意外な一面も知れるので、もっと好きになってしまうこと間違いなし。
    あと、時折呟かれる意味深なセリフにはドキッとさせられます。思わず彼らの心の内を覗きたくなってしまう…。
    怪しい表紙に引き寄せられたお陰で、面白い作品に出会えました。
  • ホストと社畜

    河尻みつる

    牛丼屋が癒しの空間に
    2025年4月17日
    フォロー様方のレビューを拝読させていただき面白そうなので、まず無料分を読んでみました。
    ずっと穏やかな癒しの時間が流れている感じです…。社畜の直人とホストの蓮、互いの名前も知らず顔を合わせるのは牛丼屋だけですが、そこでの会話が何ともほっこりする。
    蓮のさり気ない言葉や行動で、読んでいる自分も前向きな気持ちになりました。何かと自分を下げがちな直人も、だいぶ蓮に救われているんだろうな。
    それと、二人とも猫好きなのも自分にとってはツボでした😺
  • きみは尻尾を隠せない【デジタル特装版】

    榮田m.

    大型ワンコ(?)🐶と警察官👮
    2025年4月16日
    警官物は好きなので、表紙とあらすじが気になって拝読。
    背のでっかい男性同士のカップリングは大好き。コメディのような物語の導入がすごく面白くて引き込まれました。
    私は柊護の方がルックスが好みかな。一見しっかりしてそうで実はうっかりさんなのもツボでした。
    椿は見た目チャラチャラしてるけれど、完全に大型犬(しっぽ見えてるし)。そんな彼に怒濤の勢いで懐かれたら、柊護だって悪い気はしないでしょう(笑)。
    一見凸凹カップルだけど、物語を読み進めればとてもお似合いに見えてくる。二人ともずっとお幸せにね…!
  • 【分冊版】幸せになりたいマサムネ君

    ヨネマイ

    ダメ男
    2025年4月16日
    大嫌いなタイプの男ですねーマサムネ君。評価が高そうなのと無料分があったのでお試し気分で読んでみたけれど、自分では何もしないで誰かに幸せにして欲しがってる面倒臭い男の話。彼女が可哀想すぎる。
    マサムネ君がひたすらサイテーすぎてぶん殴りたくなる衝動を抑えられず、結果ストレスだけが残ってしまった…(疲)。
    お気に入りの漫画読んで口直ししよ…。
  • 落第忍者乱太郎

    尼子騒兵衛

    国民的作品の一つ
    2025年4月16日
    本当に懐かしい作品。子供の頃は当たり前のようにアニメ“忍たま乱太郎”を観ていました。OPだった“勇気100%”は今でも口ずさめてしまう…。
    原作があることを知ったのはそれから結構後のことでした。ヘムヘムやおシゲちゃんがアニオリだと知ってびっくりした思い出。
    アニメの方が馴染みがあるので、原作一巻目は絵柄の差異がほんのちょっとだけ気になりはしました。ですが、それも本当に一瞬のこと。漫画版もテンポがいいギャグで止まらず読めてしまいます。そしてやっぱり面白い。
    しかもギャグがメインでありながらも、設定が実に細かく作り込まれていることにも驚きました。

    たびたび巷で言われている“当時の女児は土井先生が初恋”…、はい、自分も挙手します(笑)!今でも理想です土井先生。あと利吉さんにも憧れたなぁ…。
    そしてよく戸部先生や食堂のおばちゃんのモノマネをしてゲラゲラ笑っていた小学生時代。思い出すと懐かしすぎてなぜか泣けてきます…。
    現在でも、アニメはもちろんミュージカル化されたり映画化されたり、もう国民的作品の一つですね。
    私も忍たまと一緒に育ったと言っても過言ではないほど、とても親しみのある作品です。
  • 江戸の犬猿ただならず

    ハジ

    火事と喧嘩は江戸の華
    2025年4月16日
    江戸時代の火消しが主人公のBL作品。珍しい!と思って早速拝読しました。
    まず思ったのがとても素敵な絵柄。江戸の町並みや火事の現場の描写など、下手をすればごちゃついてしまいそうなところ、目が疲れることもなくサクサク読んでいけました。
    そして何と言っても纏持ちのましろ、容姿が特徴的かつ魅力的ですね。筋肉質な褐色の肌に商売道具の纏と衣装がよく映えています。早太郎が夢中になるのもわかる(てやんでェべらぼうめ)。
    江戸弁も何とも言えず読み心地が良い。時代物がもともと好きなのもあり、キャラが話す庶民的な江戸弁でさらに気分が上がりました。
    これは良いですよ…!時代物好きな方にオススメ。
  • キスはしたけど友達だよな!?

    原ペ~ニョ

    好きだ…!
    2025年4月15日
    商業BLにはだいぶ疎い私。しかし二次創作BLは10代の頃から嗜んでいたためか、ノンケ同士が…、という設定は大好物。
    「女の子が好きなのに…!」と心の中で叫びつつ破れかぶれのキスというシチュエーション。美味しすぎる…。
    陽向と隼人のビジュアルもどちらも良いし、ちゃんとストーリー性もある。こちらの作品はドンピシャでした。オススメよありがとう!
  • 風の色まで憶えてる

    風光る
    2025年4月15日
    表紙の二人の美しさに惹かれて拝読。
    風が物語のふとしたアクセントになっているためか、季節のせいなのか、それとも主人公二人を投影してか。お話を読んで頭の中に浮かんだのが、“風光る”という春の季語。
    美津留と静一の出逢いから交流を持つまで、繊細で透明感ある絵柄も相まって、瑞々しく煌めいて見えました。
    BLを読むなら大人の男性同士のカップリングが好きと思っていた自分。高校生同士の爽やかでピュアな物語もいいものだなぁと思い始めております。
  • 君となら恋をしてみても

    窪田マル

    江ノ島の景色と二人の男子高校生
    2025年4月14日
    天と龍司の関係が何とも甘酸っぱい。二人並んだ姿に江ノ島の素晴らしい景色が彩りを添えます。
    読み始めは、正直に言うと天の軽そうな性格が好きになれなそうだな、と。でも彼がそうなってしまったのには理由があり、好きな子に同性愛者だと告白して茶化された経験があるから。
    想いを寄せる相手にそういう態度を取られたら…。確かにもうその場は開き直るくらいしか術がないかもしれない。そうでもしないと自分が惨めで仕方ない。
    天が江ノ島で知り合った龍司は容姿も性格も良く、彼が同性愛者だと知っても全く態度を変えません。むしろ積極的に関わろうとしてくれているよう。これはもう天は彼に惚れるしかないよ…。
    好みの面で言ってしまうと天は自分的ストライクゾーンから外れているので、読み進められたのは爽やかな龍司のお陰かも。ただ天の過去の苦い恋に関しての描写は、何とも切なくて感情が動いてしまいました。

    そして心惹かれた理由の一つでもあるのが、作品の舞台が江ノ島だということ。ちょうどタイムリーに旅行に行きたいと思っていたのと、以前訪れた時に見た景色と同じ描写に懐かしくなり。
    次回江ノ島に行ったら、今度は作中で天と龍司がいた場所を探してみたくなりそうです。
  • 木枯し紋次郎

    笹沢左保/小島剛夕

    あっしには関わりのねぇことで…
    2025年4月13日
    主人公の紋次郎と同様、生まれが上州です。地元には知る人ぞ知る紋次郎のテーマパーク(?)“三日月村”が存在している縁もあり、子供の頃は物語をよく知らずとも、ずっと親近感は持っていた作品。昔、中村敦夫さん主演でドラマ化されヒットしていたことは存じ上げていました。
    最近YouTuberさんたちが三日月村を訪れている動画を拝見して、何だか懐かしくなり。もしかしてシーモアさんに漫画版とかがあるんじゃなかろうか、と思い浮かんで検索してみたらありました!時代小説“木枯らし紋次郎”のコミカライズ。

    上州新田の貧しい農村(三日月村)に生まれ、間引かれそうになったところを姉の機転で助けられた紋次郎。無宿の渡世人となり、放浪の旅を続けていきます。
    その中で巻き込まれることになる厄介事。「あっしには関わりのねぇことでござんす」、それが紋次郎の決め台詞。そうは言っても、毎回しっかり関わってしまって長脇差を振るうことになるんですよね。

    有名な勧善懲悪の時代劇とはまた違った、どこか哀愁を感じさせるような味わい深い作品。「あっしには~」という台詞、作品自体はご存知なくても聞いたことがある方は多いんじゃないでしょうか。
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  • マイペースと歩く

    三本阪奈

    癒された
    2025年4月12日
    学生の頃って近藤ちゃんみたいに色々なことを気にしてしまうんですよね。前髪の決まり具合とか、小食に見られたいっていうのも10代の頃だったらわかる気がします。
    対する高橋くんの天然ぶり。爆発した寝癖さえ全然気にしない大らかさ。
    お昼は何とジャムの瓶持参で、丸のままのデカいバゲットにかぶりつくという…。マイペースで個性的で素直で、何だかいとおしくてたまらないです。
    そんな対照的な二人がふとした会話をきっかけに、徐々に距離を縮めていく。
    穏やかに進むお話、野良猫のしらすの可愛さも相まって、読んでいてあったかく幸せな気持ちになれました。
  • 隣の元カレくん 単行本版

    ago

    同世代ゆえの共感
    2025年4月12日
    40歳独身(バツイチ子有り)の愛理のお隣に、大好きだったけれどお別れしてしまった高校時代の元カレ・稲葉が偶然越してくる。そして再び二人の交流が始まって…。

    愛理&稲葉とドンピシャ同世代。まさかアラフォー世代の恋愛物でこんなにキュンキュンできるとは!
    二人の高校時代のビジュアルもかなり懐かしかった。あの頃はミニスカにルーズソックスがものすごく流行りましたね。
    あと余談ですが、今でもずっと第一線のお菓子であり続けているポッキーは改めてすごい…。

    このお話のシチュエーション、年甲斐もなくほんのちょっとだけ憧れてしまいます(笑)。
    胸キュンな恋愛物は若い世代の専売特許だと思っていたけれど、アラフォー同士の物語も意外とアリなんだなぁと思わせてくれた作品です。
  • いつかティファニーで朝食を

    マキヒロチ

    実在のお店の朝食が本編に登場
    2025年4月11日
    様々な悩みを抱え、それぞれの壁にぶつかる主人公たち。美味しい朝食が売りである実在のお店を巡り、気分をリフレッシュして朝から英気を養っていく…。
    そんなお話に興味を持ち読んでみたら、メインキャラの女子四人とまさかの同郷。
    主人公と家族の会話のシーンで、じーちゃんばーちゃんの方言を思い出して懐かしくなりました。

    私がこの作品で一番目当てにしていたのは、何と言っても実在のお店で出される朝食の紹介。どれも美味しそうで、見るだけでわくわくしました。主人公たちの複雑な人間模様も気になってはいましたが、やはりお料理目当てで読んでいたことは否めません(笑)。

    和食屋さんに洋食屋さん、カフェやホテル、そして朝ラーメンまで。美味しそう、食べたい!でもお値段高そうなお店が多いな…。心の中で何度も呟いた深夜。地元のラーメン屋さんが紹介されていて、絶対行くと宣言しながらまだ行けていない…。

    そんな中、この作品に載った庶民的なお店の一つがコロナ禍の客足減少で閉店、というニュースを見た時は切なかったなぁ…。コロナが流行しなければ今でも現役だったかもしれない。そう思うと少し寂しい気分になってしまいました。
  • あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。

    マツセダイチ/汐見夏衛

    若い方々にこそ読んで欲しい
    2025年4月11日
    元は戦争を題材にした物語が大の苦手でした。心が重く辛くなるのが嫌だったからです。
    そんな自分がとある戦争物の作品と出逢ったことで180度考え方が変わり、当時をもっと知りたくて、平和資料館はもちろん特攻隊関連の記念館を片っ端から巡るようになっていました。
    そうした中、映画化されたことで知ったのがこの作品です。漫画の方も拝読。

    これはもう泣かずには読めないです。主人公が特攻記念館を訪れるシーンで、当時まだ二十歳そこそこのお若い特攻兵の達筆な遺書と、幼さが残る顔立ちの遺影を私も思い出しました。
    記念館に飾られていた、仲間たちとじゃれ合う写真。それを見て改めて痛感した、彼らも元々は普通の青年だったということ。
    そしてみんなで集まっての笑顔の写真。それが撮られた数時間後には、もう飛び立ったのだと。
    彼らの憧れだったに違いない飛行機乗り。厳しい訓練に耐え操縦の腕を磨いたのは、決して自ら敵艦に突っ込んで死にゆくためではなかっただろうに。
    皆さんまだまだお若く、志半ばで死にたくなんてなかったはず。もっと生きていたかったはず。

    こちらの作品は絵柄も少女漫画風で綺麗ですし、タイムスリップなどのファンタジー要素もあるので、若い方々も手に取りやすいと思います。
    なのでぜひとも読んで欲しい。そして、そう遠くない過去、国のためにと散華した年若い方々がいらしたことを知って欲しい。忘れないで欲しい。
    戦後八十年、彼らの御魂が今はどうか安らかでありますように。
  • 死役所

    あずみきし

    心が元気な時じゃないと読めない…
    2025年4月10日
    面白い設定だなと思って読み始めた作品ですが、やるせない結末が多いですね。死役所を訪れた死者の死因も、職員たちの過去も…。
    冤罪や誰かの罪を被って自分が…など、スッキリ解決せず辛さだけが残るストーリーが苦手なため、読んで少し後悔してしまいました。
    シ村さんの過去辺りまで読み進めたのですが、気分が下がってしまい限界…。一旦読むのをストップしています。
    心が本当に元気な時じゃないと読めないですね…。
  • 成仏させてよ!

    百地元

    煩悩無くならず、如何にすべしや
    2025年4月9日
    オススメで出会った作品。神社仏閣が好きな上、表紙のインパクトとあらすじで興味を持って拝読。
    そして大当たりを引いた…!

    物語の始まりは、え?ここからどうやってお寺に繋がるの?と一瞬思ってしまう。
    ヤクザの下っ端の一信、そして組長の娘むつみが殺し屋に狙われることになり、“治外法権”である禅寺に一時的に身を隠すことになるのです。…なんと一信は雲水(修行僧)として。

    これ、めちゃくちゃ面白い。ギャグが織り交ぜられながら、一信や雲水仲間たちの厳しい厳しい修行生活が描かれていきます。
    また、絵柄がとっても綺麗なんですよね。お寺が舞台なのでたくさんの僧侶たちが登場しますが、みんな格好良い&美しくて眼福…!坊主頭だからこそ、余計に目鼻立ちが際立つんでしょうか。一信も、娑婆の姿より雲水姿の方が男前に見えるかも。
    そしてカバー裏には、娑婆バージョン(私服で髪あり)の同日安居四人組のイラストというご褒美!
    あぁ煩悩無くならず、如何にすべしや…🙏📿

    …と、冗談はさておき。キャラが魅力的なのはもちろんのこと、ストーリー自体が本当に良いんです。一信たちの体を張った(笑)ギャグや顔芸で爆笑したり、仲間同士の助け合いに思わずホロッとしたり。他にも様々なドラマが詰まっています。
    作中で用語の解説もあり、禅寺や禅僧についてより詳しく知ることもできる。お寺巡りをする際に、着眼点も変わりそうです。
    それと後から気付いたんですが、同日安居四人組の名字、四人揃うと“春夏秋冬”なんですね🌸🌻🍁⛄
  • ライチ☆光クラブ

    古屋兎丸

    エロティックでグロテスク
    ネタバレ
    2025年4月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ こちらは発売当時話題になっている時に読みました。映画化もされ、また昔から何度も舞台で上演されていますね。

    妖しい“秘密基地”で行われる、思春期という危うい年頃の少年たちのサバト…、とでも言いましょうか。そんな退廃的でアンダーグラウンドな世界観は結構好きでした。
    ただ、何しろグロ描写が多い…!学ランの美少年たちにホイホイ釣られて購入してしまいましたが、読んでいると自分も痛くなってきて、正視できないシーンが多かったです…。

    しかし、この作品はグロ描写ありきなんですよね。それがなくなると物語が意味を成さない。
    その上、結構皮肉が効いております。少年たちは美しいものを好んで醜いものを嫌い、大人になることを強く拒んでいる。だというのに、いちばん綺麗な容姿を持っているジャイボ、彼にいちばん早く二次性徴(この作品の中では醜いものとされている)が現れてしまう。
    そして絶対的な帝王たる存在だったゼラは、彼を最も狂信していたニコに裏切られることに…。何というエグさ。

    前述の通り、グロ描写に耐性がない方はやめておいた方が無難かもしれません。この作者様の絵柄も好みが分かれると思いますが、私は好き。どこか昭和っぽいレトロさがあり、ノスタルジックで妖艶です。過激ではないですがBL要素もあり。
    舞台と映画は観ていないのですが(グロいから)、物語がどこまで再現されているのかちょっと気になってしまう…。
  • カラオケ行こ!

    和山やま

    紅だぁ~ッ!!
    2025年4月8日
    和山先生の“女の園の星”でその世界観にどっぷりハマり、満を持してこちらの作品も。

    もうダメ好きすぎる…!やはり独特なシュールさがたまりません。聡実くん、フツーの合唱コンクールの後に突如ヤクザにとっ捕まったら人生終了…、と思うでしょう、そりゃあ…!
    それにまず、男子中学生とヤクザがカラオケという突拍子もない設定を思いつく和山先生すごすぎると思います。
    しかも狂児の得意な歌が“紅”だと…!?私もだよ(笑)!!
  • ねことじいちゃん

    ねこまき(ミューズワーク)

    可愛らしい絵柄がたまらない
    2025年4月8日
    こちらは映画の方を先に視聴しました。続いて漫画の方も拝読。高齢化が進む島に暮らすじいちゃんと、飼い猫タマのお話。
    どこか懐かしさを感じる海の町の風景、そこにのんびり穏やかに暮らす猫たち。特にモチモチふくふくした猫ちゃんたちの描写がたまらなく可愛いです。むちむちなお腹をモフモフしたい衝動に駆られました。
    じいちゃんたち人間もデフォルメされた丸っこい絵柄で描かれており、優しい色使いで癒される。
    じいちゃんやタマやご近所さんとの日常を綴ったお話で、悪人が登場しない、心があったかく満たされるような物語です。猫好きの方もぜひ。私は飼い猫たちを膝に乗せながら読みました。
  • 全部救ってやる

    常喜寝太郎

    涙なしで読めない
    2025年4月7日
    “不良がネコに助けられてく話”と同じ作者様なのですね。こちらもオススメで表示され、早速拝読しました。動物保護活動家のお話です。

    やはりこの作者様は動物たちの描写が本当にお上手だと思います。物語冒頭の猫ちゃんの、ペットショップで売られていた時の不安そうな表情。飼い主に気に入られず、外に出されてしまった時の寂しそうな表情。それから8年後、多頭飼育崩壊の家で発見された時の、人間不信に満ちた表情…。“不良がネコに~”を拝読した時と同様、泣きながら読みました。
    動物保護活動家のお仕事については、テレビのドキュメント等で何度か拝見したことがあります。とても並大抵のパワーで出来ることではない。本当に頭が下がります。
    自分は公園で保護したり家の敷地に迷い込んできた猫たちを最多時で6名飼っていました。半数が高齢のため虹の橋を渡り、現在は3名が元気にしています。もちろん去勢等の手術は受けさせております。
    ペットをお迎えしたいと考えている方がいらしたら、ぜひこの作品を読んでみて欲しい。生き物を飼うということは、“可愛い”だけで済む話ではありません。毎日のご飯やトイレ等のお世話、ワクチン、予想外の病気やケガもあります。
    私も苦渋の判断で、もうこれ以上は動物を飼わないと決めました。キャパを超えてしまったら、かわいそうな目に遭うのはペットたちだからです。
    本当は1匹でも多く、と思っているのですが、歯痒い…。どうか世の中の動物たちがみんな幸せに生きていけるようになって欲しいと願ってやみません。
  • トクボウ朝倉草平

    高橋秀武

    面白いんですよ、これ
    2025年4月6日
    高橋秀武先生は、少年ジャンプで描かれていた瑳川恵一名義の頃から存じ上げている作家様。現在は主にBLを描かれておられますね。

    さて、こちらの作品。ジャンル的には刑事物…、なのかな?
    警察庁生活安全局特殊防犯課指導係(長い)・通称トクボウに所属する警視、朝倉草平(たまご大好き🍳)。テンションは年中低く、死んだ魚のような目、口癖は「あー死にたい」。
    しかし行いを改めない悪人と対峙すると、“行政指導”の名のもとに、あらゆる方法(違法もあり)を使って“害虫駆除”をしていくのです…。

    これ、本当に面白いんですよ。ペアを組まされることになった刑事の辻くんとのやりとりは笑えるし、朝倉の悪人に対するお仕置きはドSすぎて爽快。
    そして、ガ○ダムやキャ○ディーズなどのかなりマニアックな小ネタが挟み込まれたり…(笑)。絵柄も骨太で好き。それでいて女性キャラはちゃんと可愛いんですよね。
    後半になってくると、朝倉の秘密も徐々に明かされていきます。
    面白いんですよ本当。多くの方に知って欲しい作品です。
  • 貴様と俺 しのぶれど番外編

    大竹直子

    可愛すぎるだろ…!
    2025年4月4日
    “しのぶれど”を拝読して、今度は番外編のこちらの方も。桐島くんと高橋くんの何気ない日常が描かれますが、やだ可愛い!好きすぎる!
    流行語のお話で、真顔で「キモい」と発する桐島くんに吹いてしまった。流行語、使ってみたかったのかな(笑)。
    それと“Bacon Lettuce”…。とても美味しそうです(違う)🍔

    彼らの物語は他に“白の無言”がありますが、先にレビューを読んでしまい、立ち直れなくなりそうで手を出せずにおります。覚悟が出来たら、いつか読みたい…。
  • しのぶれど

    大竹直子

    軍服も眼鏡も大好きです…
    2025年4月4日
    わあぁ大好きな軍物のお話…!なぜ今まで存じ上げなかったのか!しかも陸軍士官学校が舞台だとは…。ドストライクすぎる。
    そして軍服大好きなんです。どちらかというと海軍の方が好みではあるんですが、陸軍の方も見慣れたらだんだん格好良く見えてきている…。
    祖父や親類が皆揃って陸軍所属だったこともあり、桐島くんたちが着用している詰め襟の軍服は写真等で馴染みがあります。
    そして、桐島くんもかけている眼鏡。祖父の部隊(歩兵)の集合写真では、眼鏡をかけている方の比率が思いのほか高かったことを思い出しました。軍隊ではあまり眼鏡の方は多くないという思い込みがあったので、これは意外でしたね。
    あの当時は皆様桐島くんと同じ丸眼鏡、やはり昭和の眼鏡の形はとてもインテリジェンスに見えます。素敵。

    作品の絵柄は、品があってほんのりレトロな感じ。物語にすごくマッチしていると思います。
    そしてBL作品のようではありますが、作画の耽美なイメージに反してコミカルで微笑ましい。個人的にかなり好みのストーリーです。あぁ~本当に何で存じ上げなかったのか…!
    もっと早くこの作品と出逢いたかった…。でも出逢えただけで幸せだと思うことにします!検索で表示されて下さって本当に有難うございます(敬礼)。
  • 鬼平犯科帳

    さいとう・たかを/池波正太郎/久保田千太郎/大原久澄/北鏡太

    泣く子も黙る鬼平のコミカライズ
    2025年4月4日
    シーモアさんで検索してみたらあった…!
    ゴルゴ13で超有名なさいとう先生による、これまた超有名な池波先生作の鬼平犯科帳のコミカライズ。
    鬼平については子供の頃、時代劇好きの祖父が観ていたテレビドラマで初めて知りました。その当時鬼平こと長谷川平蔵を演じていたのは二代目中村吉右衛門さん。テーマ曲は今でも印象に残っています。

    漫画についてはさすが大ベテラン。骨太で線がしっかりとした、とても見やすい作画。安心して読めます。彫りが深く眉のくっきりした鬼平が渋くて素敵。
    自分は様々なジャンルの作品を読む雑食ですが、時代劇はかなり好きなんです。昔祖父と観た色々な時代物のテレビドラマの影響か、こういった重厚なものが時折読みたくなる。読んでいるだけで背筋がピンと伸びる気がします。
    最近は漫画でもドラマでも本格的な時代劇が少なくなってきてしまった。何だか寂しいなぁと思ったりする今日この頃…。
  • シガーキス・バディ

    町田マーチ

    大好物なシチュエーションですよ…!
    2025年4月2日
    これは読まずにはいられない…!大好物を探し当てました。
    陸上自衛隊(教育隊)が舞台のBLです。もともと軍物(旧日本軍)が好きだったので、この表紙を見た時におぉっと心の中で喜びの声を上げてしまった。
    BLでいちばん好みなのが、体格差があまりない筋肉質な男性らしい男性同士のカップリング。なので、こちらはもう刺さりまくりでした。
    すでに目が軍物に慣れきっており、丸刈りも短髪もすごく色気を感じるように調教されてしまった(笑)。特に押田、君は顔も体型もめちゃくちゃ私の好みなのだよ。過去の辛い思い出は消し去って、望月と幸せになってしまえ…!

    陸上自衛隊の駐屯地は地元にも複数あります。迷彩柄を着てママチャリに乗っている隊員さんをたびたび見かけますが、そのミスマッチな姿が何だか逆にほっこりするんですよね。
    災害時等、有事の際に絶大な力になって下さるのが自衛隊の皆様。日々感謝を忘れずにいたいです。
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  • 竜送りのイサギ

    星野真

    独特の世界観
    2025年4月2日
    まず主人公たちの名字・“クシナダ”と“スサ”、そして竜でアッと思ったのですが、やはり日本神話のヤマタノオロチのお話が根底にあるのか…。

    表紙の印象で明るめの物語だろうという先入観を持っていました。ですが拝読してみると、想像していたよりずっと重いストーリー。
    イサギの髪の白い部分は、てっきりファンタジー的要素のカラーリングだと思っていた。若白髪なんですね。あのお役目をずっと担っていたら、どれだけ気にしないようにしてもそうなってしまうよね…。
    絵柄はとても好み。イサギの容姿も綺麗で、拝読前は表紙のイラストを見て勝手に少女だと思っていたくらいです(少年でしたね)。
    剣戟もすごいです、迫力がある。そして和風だけど和風一色ではないような、独特で不思議な世界観。
    まだ無料分を読んだだけなのですが、かなり心を掴まれました。今まで読んだことがないタイプのお話です。
  • 町田くんの世界

    安藤ゆき

    ほっこりする…
    2025年4月1日
    町田くんよ、キミは何て出来た子なんだ…!
    弟妹たちのケンカの仲裁も頭ごなしに叱らず、それぞれのいいところをちゃんと見てあげている。優しいお兄ちゃんですね。高校生にして悟りを開いているかのようだ…。
    そして、外見的に絶対頭良さそうに見えてしまうのに、成績は中の下…。「見かけ倒しでごめん」のセリフに思わず吹き出してしまったよ…。
    町田くんを見ているだけで優しくてあったかい気持ちになれます。特に気分が落ち込んでいる時に読みたくなる作品ですね。
  • 失恋堂~魔女へのお支払いは、失った恋で~【分冊版】

    桐坂真生/リコピン

    なかなか面白い
    ネタバレ
    2025年4月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ オススメで表示された作品。表紙の魔女に惹かれてページをめくりましたが、一応令嬢物ではあるのかな?何だかちょっと懐かしい感じのホッとする絵柄です。
    婚約破棄された令嬢によって、相手の男が…、というよくある展開だけどスカッとするお話。主人公は毎回変わるオムニバス形式のようです。他の令嬢物とちょっと違うのは、“失恋堂”の魔女の存在。令嬢たちの砕けた恋の欠片を集めています。彼女は狂言回しの役どころでもあるのでしょうか。
    そして1組目のカップルを壊したルーシーが2組目にも登場。お前またやる気か!と思ったんですが、他の方のレビューにあるように、このルーシーって実は魔女の使い魔が化けた姿なんじゃ?と私も一瞬思った。
    “失恋堂”の魔女は恋の欠片を集めているので、使い魔をルーシーという少女に変身させて毎回カップルを破局させ…、のような。
    現時点で配信されている3話まで読了済ですが、もっと読み進めていかないと、魔女に関してはまだまだ謎が多いですね…。
  • ベルセルク

    三浦建太郎

    ダークファンタジーと言えばこれ!
    2025年3月31日
    この作品を知ったのは、だいぶ昔に放送していたテレビアニメ版“剣風伝奇ベルセルク”のCMを見たことがきっかけでした。
    一切のキャラクターが登場せず、暗い背景に“ベルセルク”の文字のみ大きく映し出されていたCM。逆にどんな作品なのか気になりすぎて、原作漫画を手に取った思い出。劇場版も三作全て観ました。大迫力だった…!

    実に重厚なダークファンタジーです。黄金時代編が一番好きで、何度も読み返しました。ガッツがグリフィスと共にいる選択をすれば、平穏が続いていたんだろうか。ジュドーもピピンもきっと…。そんなifを想像すると切なくなってしまう…。
    三浦先生がお亡くなりになってしまい、物語は未完のままになってしまうのだろうかと思っていたので、続きが発表された時は嬉しかったです。ぜひ完結まで突き進んでいただきたい…!
  • 碧のかたみ

    尾上与一/近江谷/よこやま/

    どうしても受け入れられない作画
    2025年3月30日
    BLジャンルの検索中にこの作品を目にしてしまい、戦時中の物語(もちろんBL含む)に興味を持つ者として書かずにはいられなくなってしまった。だいぶ言葉が荒く汚くなると思いますが、どうかご容赦を。

    この作画はダメです。見た瞬間絶句でした。
    何をおいてもあの髪型。目にかかるほどの前髪を整えず、常にだらしなく垂らしているのは有り得ない。
    階級や戦績が良い者や飛行機乗りならば、という肯定的なレビューを拝見しましたが、はっきり言います。髪の長さはともかく、飛行機乗りだからこそ、あの髪型だけは有り得ない。
    なぜそう言い切れるかといいますと、私の大伯父は当時陸軍曹長で部隊も率いたベテランの飛行機乗りだったんです。その影響で私自身も航空隊(陸も海も)にはたいへん興味があり、飛行機乗りについての知識はそれなりに持っていると自負しております。
    ちなみに当時の大伯父は丸刈りでしたが、髪を伸ばすこと自体は別にイレギュラーではありませんでした。有名な撃墜王の中にも髪が長めの方はおられます。
    ただその場合、皆さんオールバックや七三に整えていた。何かの拍子に髪が視界を塞いだら一大事、目は飛行機乗りの命なんです。
    でもこの作品では、わざわざ出撃時にすら飛行帽から長い前髪をはみ出させ、しかもその鬱陶しい前髪が航空眼鏡の上に…。前述のように視界不良は死に直結、そんなふざけた姿の飛行機乗りがいるわけないでしょう。
    作品紹介の中に“生き残りをかけた戦い”とありますが、笑ってしまった。…どの口が。生き残りたければ、まず手始めに前髪をどうにかしましょうね。
    別の作家様の海軍航空隊を舞台にしたBL作品も拝読しています。そちらの方は実に丁寧に当時の髪型、容姿、服装等が調べ上げられており、これとは比べものにならないほど忠実に描かれている。それを先に見てしまったら、これはもうとてもじゃないが読めません。
    ファンタジーならいざ知らず、実際の戦争物をビジュアル重視でいい加減な描き方をされることに、嫌悪感と腹立たしさを感じるのです。日本のために命懸けで戦って下さった方々が軽く見られているようで…。私の祖父も大伯父も当時戦争に行った人間なので、余計に感情が入ってしまう。
    戦争物だからこそ、たとえBLであっても出来るだけ史実に近い髪型や服装できちんと描いて欲しかった。それだけが非常に残念です。一遍に読む気が失せてしまいました。
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  • 青に初恋 【連載版】

    鯨屋ひみ

    わぁ~これ好きかも…
    2025年3月30日
    BLに対して選り好みが激しい自分ですが、興味深く読める作品をもっと開拓していきたいなぁと思って検索中、目に留まったのがこちら。
    警察官の先輩←後輩のお話ですね。制服系のお仕事の物語はもともと好きなので、早速拝読。
    佐野部長が素敵だぁ…。あの人懐っこい笑顔は反則です。これは汐見じゃなくてもキュンとしますね。佐野部長の笑った顔をもっと見たい!…私は汐見か(笑)…。
    BL作品は内容によっては強い拒否反応を示してしまうのですが、こちらの作品は何だか優しくてあったかくて、もっと読みたいという気持ちにさせられました。
    いや~色々と探してみるものだ…。これからの展開に期待大です。
  • 煙と蜜

    長蔵ヒロコ

    軍人さんは大好物なんですが…
    2025年3月29日
    軍人さんとその許嫁、とても好きな設定です。絵も綺麗ですし表紙の色使いもレトロで素敵。
    ただ、12歳の姫子と30歳の文治さんという“年齢設定”がちょっと…。18歳の年の差については全く問題ないと考えています、現代でも普通にあることです。しかし、二人の“年齢設定”がどうしても受け付けませんでした。
    私のとても偏った考えになってしまうのですが、せめて姫子の年齢をもっと高めに設定して欲しかった。表紙の二人の結婚生活を想像してしまうと、ぞわっと鳥肌が立ってしまいました。
    文治さんはさておき、姫子が幼すぎて背徳感を感じてしまった。12歳と言えば、現代だと小学校六年生くらい。文治さんは30歳の大人の男。…これはちょっと無理でした、親子のようで…。当時はそのくらいの年齢や歳の差での婚約はよくあること、というのは重々承知なのですが…。
    仮に姫子15歳・文治さん25歳くらいの設定、もしくは姫子が成人していての18歳差だったら、違和感なく微笑ましく思いながら見られたかもしれません。
    そこだけが私的に残念でした…。
  • 北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝

    武論尊/原哲夫/倉尾宏

    オリジナル版を詳しく知らなくても笑えた!
    2025年3月29日
    あらすじにある通り、もし北斗の拳が実写ドラマで、俳優さんがキャラを演じていたとしたら…、というif設定の作品。
    オリジナル版の方については、メインキャラと大体のストーリーの流れをかいつまんで知っている程度でした。つまり、細かいところはほとんどわからないんです。
    それでもこの作品、ちゃんと面白いんですよ…!少なくとも私はかなり笑わせてもらいました。
    北斗の拳のキャラはある程度知っているので、どんな俳優さんが登場し、どのキャラを演じるのかが毎回楽しみ。この漫画がとても面白かったので、今度は逆にオリジナル版の方を読んでみようか、と思っているところです。
  • ベル・プペーのスパダリ婚約~「好みじゃない」と言われた人形姫、我慢をやめたら皇子がデレデレになった。実に愛い!~(コミック)【分冊版】

    朝霧あさき/セレン

    令嬢物に初挑戦
    2025年3月26日
    たびたび広告で拝見し、すごく綺麗な絵柄だなぁと印象に残っていました。
    ただ令嬢物が巷に溢れすぎていて、どれが面白いのかわからない、そもそもどれも似たような感じなんじゃ?とあえて読むのを避けていたのですが…。無料分があったこともあり、この作品で初めて挑戦してみました。
    まず、レティシア嬢がめちゃくちゃ私好みの性格。お人形さんに例えられるほど可愛らしく美しいのに、中身はとんでもない男前。これは女性も惚れてしまうでしょう。
    ジルベール様も、初見ではちょっと嫌な奴かと思いきや…。他者を突っぱねるような物言いも、彼の背景を知れば知るほど仕方なく思えます。辛いし切ない…!レティシア嬢も彼を全力で守りたくなるよね。
    まだ導入部分を読んだのみですが、なかなか面白い作品だと思います。
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  • みずぽろ

    一色美穂/水口尚樹

    BLじゃなく水球漫画ですよ!!
    2025年3月25日
    少年・青年漫画で面白い作品を開拓したくて検索していると、突如現れたこの表紙。
    …えっ、何でBL漫画が表示されてるの!?ジャンル分け間違えられてる!
    と思ったら、水球漫画なんですね。これはスポーツ漫画です、BLではありません!表紙の二人の雰囲気でめちゃくちゃ勘違いしてしまった(汗)。
    水球ぜんぜんわからないけれど、あらすじを読んだらコメディらしいし、表紙が目に留まったのも縁。拝読してみました。
    いやー、当たりです!絵もとても綺麗で丁寧、想像以上に面白い作品。主人公二人のコント(違う)が本当に良きです。そして黒髪色黒の山城のキャラ設定がすごくツボ。様々なスキルが高い上、どう見てもスポーツ万能そうな外見なのに、スキップすらまともに出来ない…(笑)。そして銀髪の信濃は一瞬ドラ○ンボールのトラ○クスに見えてしまった…。
    あと、何と言っても筋肉の描写が素晴らしい。女の子の体型も適度にむっちりしてて好き。男女どちらも水着姿を描くのが上手な作者様だなぁ、本当に眼福です。あとカバー裏のイラストも笑った!
    まだ無料分の一巻を読んだのみですが、完全なスポ根物ではなく、ギャグが半分ぐらい(半分以上?)を占めている感じでしょうか。なので水球のルール等全く知らなくてもすごく楽しめる作品でした。
    こんな風に漫画を読むことで、今まで知らなかったスポーツの知識を得ていくのも有意義ですね。
  • 出禁のモグラ

    江口夏実

    これ、かなり好きです
    2025年3月24日
    “鬼灯の冷徹”で名高い江口先生の作品。どこに出禁なの…?とちょっと気になり、無料分が多かったのとホラー要素大好物なので二巻まで拝読。
    主人公モグラの出禁の理由はちょっと複雑でまだわからないことも多いけど、斬新な設定で面白いなぁという第一印象。ギャグっぽいノリでいたところに突如ホラーなコマが挟まれたり、緩急があって飽きないです。
    そしてとてもとても印象的だった一巻の戦時中の話、これがまさかのところに繋がっていて物凄く驚かされた…。ずっと伏線が張られていたのですね…。
  • 不良がネコに助けられてく話【電子単行本】

    常喜寝太郎

    猫飼い・猫好きにはたまらない
    2025年3月24日
    終始ボロボロ泣きながら読みました。タカシ(人間)もカラス(猫)も卍(猫)もみんないとおしすぎるよ…!
    そして猫ちゃんたちの描写が本っ当に秀逸です。まだほんの子猫の時の特徴的なうるうるした瞳とか、ごくまれに見せる変なポーズとか。うちの子もしてたことあるよ、20話冒頭のあの変なポーズ!などと、当方猫飼い(現在はキジトラ2名、ミケ1名と同居中)なので感情移入しまくりでした。
    「お前ら(猫ちゃんたち)がライオンになっても(俺は)逃げへんわ」、このセリフが私にはかなり刺さった。そうだよね、もしも自分ちの子がどんな見た目に変わったとしても、可愛いうちの子であることに変わりないんですよ。
    オススメで表示された作品でしたが、拝読して大正解でした。
  • ノっぴきならぬ

    こふで

    江戸時代が舞台のBL作品
    ネタバレ
    2025年3月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 時々オススメに表示されることがあり、作品自体は以前から存じ上げていました。
    江戸時代が舞台のBL、それもすごく絵が綺麗…。と思いはすれど、今まで手に取る機会はなく…。
    ですが、別の時代物のBLにどハマりした勢いに乗り、いっちょこちらも読んでみるかと遅ればせながら拝読させていただきました。
    前述の通り作画がとっても綺麗。男前の寅次、色っぽい八重辰、そして可愛いお天ちゃん。
    ただ、そんな可愛すぎるお天ちゃんの存在がネックになり、主人公二人の絡みにどっぷり入り込めない自分がいました。
    お天ちゃんの“親”であるイメージが私的には強すぎて、見てはいけないものを見ているような罪悪感を感じてしまったというか…。
    時代設定や登場人物はすごく好みだし良いと思うので、寅次と八重辰が精神的な繋がりのみならハマっていたかもしれません。
    本当に自分はBLに関してはこだわりが強すぎるなぁと思う次第です…。
  • あおのたつき

    安達智

    冥土の遊廓とお稲荷様
    ネタバレ
    2025年3月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 幻想的な和の世界と緻密な描写が素敵な作品です。
    冥土の花街にあるお稲荷様。そこに引き寄せられるのは、心にわだかまりを持ったまま死んで成仏出来ない遊女たち。生前は売れっ子遊女だった“あお”や宮司の楽丸が、原因となるわだかまりを解き、魂を導いていきます。
    私は主人公あおのサバサバした性格と気っ風の良い物言いが大好き。清々しくなります。今はわけあって子供の姿になっていますが、生前の彼女は売れっ子遊女の“濃紫”。その頃から姉御肌の性格はずっと変わりません。悩みを打ち明ける仲間や禿にかける言葉も心に染み入るようで、私自身もちょっと前向きになりました。
    なかなか現金で底抜けに明るく見える彼女ながら、その過去と命を落とした原因は壮絶です。ひょんな事から稲荷の社で楽丸の相棒を務めることになりましたが、実は彼女自身もわだかまりを抱いた遊女の一人。彼女もいつか救われて欲しい…。
    絵柄はとても味があり、まるで昔の絵双紙を見ているよう。時に美しく、かわいらしく、また時にはおどろおどろしい描写もある。
    そして何と言ってもお稲荷様自身である鎮守の姿がワンちゃんにしか見えなくて愛おしすぎる…!あおにも“ワン公”と呼ばれていますが、本当はお狐様なんですよね(笑)。
  • 源氏物語 あさきゆめみし 完全版

    大和和紀

    懐かしい…
    2025年3月19日
    小学生の頃、親戚のお姉様に譲っていただいた少女漫画の中にあった作品の一つ。その頃はまだ源氏物語のことを詳しく知らず、美しい作画でストーリーが紡がれるこの漫画が教科書代わりでした。
    一番印象に残っているお話は“末摘花”でしょうか。小さな目に、大きく垂れ下がった鷲鼻を持つ姫。この人本当にお姫様!?小学生の私は何も考えずにただそう思ったものです。お姫様というのは綺麗な顔をしているものだと思い込んでいました。何しろインパクトが凄かった。
    ですが、大人になった今ならわかります。末摘花の素直な心根、そして純粋さ。光源氏にもそれを感じ取ってもらえたからこそ、彼女は穏やかな晩年を過ごせたんだろうな。
    この漫画を読むと、子供だった頃を思い出して何だか懐かしくなります。
  • 【単話版】天稟

    たかせりえ

    これは大当たり!
    2025年3月17日
    オススメで表示されたことに心から感謝したい作品。
    普段BLはあまり嗜まない方なのですが(内容による)、時代物の設定が好き+超美麗な絵柄に惹かれ、試し読みしてみたところ…。
    何ですかこれは!大当たりでした!
    まず屋敷や風景、更には刀の柄の目貫まで描き込みが実に緻密、ため息が出ました。時代物ゆえ考証等のご苦労もあると思いますが、丁寧に調べ上げられて描かれていることが窺えます。
    主人公二人のお顔もたいへん好み。実直な甚介も妖艶な和泉もドンピシャで心を射貫いてきます。特筆すべきは和泉の匂い立つような美しさ。刀を手にして佇む姿は大輪の花のよう…。“立てば芍薬”とはまさにこのことだと思わされる。
    また美青年の描写は言うまでもなく、年配の男性の無骨なお顔もすごくお上手。私はもともと若い美形以外のキャラも巧みに描くことが出来る(本当の意味で絵の上手い)作家様を好んでいたので、これには心底感動。こちらの作者様、青年誌で本格的な時代劇を長年描かれている方なのですね。なるほど、さもありなん!巧みでいらっしゃるわけです。
    ということなので、もちろん作画だけのはずがない。物語も当然しっかり作り込まれています。骨太で重厚で、研ぎ澄まされた刃のごとくピリッと冴えた空気感。そして、その引き締まった空気がふわっと和らぐ瞬間の、甚介と和泉の少年のようなあどけない表情…。もう本当に何から何まで好きな要素しかない!私が求めていたものが全て詰まっている…。
    ことBLに関してだけは選り好みが非常に激しく、なおかつこだわりが強い私。そんな自分が久々に出逢った心躍る作品がこちら。ぜひ多くの皆様に読んでいただきたいです!
  • 応天の門

    灰原薬

    道真と業平のコンビが良き!
    ネタバレ
    2025年3月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 歴史上の人物を主人公に据えた謎解き物。かの有名な菅原道真と在原業平が、平安時代の京の都を舞台に不可思議な事件を解いていきます。絵は線が荒いながらも美しく、やや仄暗い世界観にマッチしていると思います。
    道真は元服したてで幼さが残る顔立ちながら、それに反してどんな相手にもズバズバ物を言い小気味良い。聡明すぎるせいなのか、ほとんどのシーンが不機嫌そうなジト目です。それがまた逆にかわいらしい。
    業平の容姿のデザインは、私が元から持っていたイメージとは真逆でした。平安一のモテ男として知られる業平、絵に描き起こすなら耽美系かなと勝手に想像していましたが、この作品だとほんのり野性味を感じる男性らしい男性。私的にはこちらの方がずっと好み。
    この二人で事件にかかわることになりますが、頭脳明晰な道真のこと、それほど苦もなく真相に近付いていきます。
    ただ、暴いてはいけない闇もある。遙か昔の時代は権力が全て。正しい者が勝つとは限らないという言葉が重く響きました。そして、“欲にまみれた貴族たちが集う応天門より先は、鬼の本丸”。まさしくその通り、貴族社会の闇を感じます。
    なかなか殺伐とした雰囲気ではあるものの、ややヌケている三枚目キャラの長谷雄の存在がちょっとした癒しにもなっている。彼が登場した途端に場の雰囲気が和むとともに、道真とのやりとりにもクスッとさせられます。
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  • 女の園の星

    和山やま

    笑いをこらえるのが大変です
    2025年3月17日
    すごく好きな作品です。読んでいると思わず変な響きの笑いが漏れてしまう…。
    女子高に勤務する星先生の独白、そして生徒や同僚の先生との日常のやりとりがメイン。シュールなコントのようなセリフ回しで、ほとんど表情を変えない星先生と併せてツボにハマります。
    しかしセリフだけではなく、突如挟まれる笑いを禁じ得ないシーンに何度吹き出したか(布袋とか眉毛犬とか…)。
    また、生徒たちの会話がとってもリアルですね。そうそう女子高生ってこんな感じだよ、とふと昔を思い出して懐かしくなったり。
    同僚の先生たちもいい味を出しています。みんなどこか憎めない。そして星先生との会話は本当にコントを見ているよう。
    小林先生が結構お気に入りだったりします。初登場時は星先生と対立するイヤミ教師かと思ってしまったよ…(見た目で)。
  • ここは今から倫理です。

    雨瀬シオリ

    瞳に射貫かれる
    2025年3月16日
    数年前に試し読みで高柳先生の視線に射貫かれ、今に至ります。
    まず、雨瀬先生が描かれるキャラの瞳は本当に魅力的。湿度と熱を感じ、妖艶。それと、メインキャラだけでなくモブキャラの顔も絶妙にお上手。あー実際いるよねこんな顔の人、と頷きつつ拝読しています。
    倫理という珍しいテーマのこの作品も刺さりまくりました。特に最初の方の、SNSの評価を気にする女子生徒の話。絶対身近にたくさんいる、こんな子!
    雨瀬先生の他の作品も拝読していますが、こんなニッチな分野にも明るい方なのか、とびっくりするほど博学でいらっしゃいます。私のような頭の悪い凡人がそのような難しいお話を読んでいいものなのか、とおこがましく感じてしまうけれど、やっぱり面白いから読んでしまうんですよね。大好きな漫画家さんの一人です。
  • もっこり半兵衛

    徳弘正也

    タイトルで敬遠せずにぜひ読んで…!
    2025年3月16日
    別の漫画サイトさんで紹介されていて知った作品。
    これ、単なる時代物の下ネタギャグ漫画と思いきや、本当に奥が深い作品です。タイトルに惑わされないで欲しい。かく言う私も当初は思いっきり惑わされて敬遠していた一人なのですが…。
    徳弘先生が描かれているので下ネタ満載なんだろうな、とおっかなびっくり試し読み。確かにその通りではあるけれど、主人公の半兵衛の生き方が格好よすぎます。
    元は城勤めでとてつもなく剣の腕が立ち、一生安泰の身分だったにもかかわらず、ある事情で脱藩し浪人の身に。一月一両の給金で江戸の夜廻りをしながら、娘のさおりと貧乏長屋で暮らしています。
    彼は常に弱い者の味方で、その圧倒的強さも普段はひけらかすことなく、悪人のみに見せつける。ちょっとスケベだけど、とても実直で優しい人。
    内容は下ネタだらけなうえ笑いを誘いますが、時折ほろっとさせられたり考えさせられることもあり、感情の振れ幅が忙しい。
    下ネタだけじゃないんです…!騙されたと思って読んでみて欲しい作品です。
  • 瓜を破る

    板倉梓

    もっと早く読めばよかった
    2025年3月15日
    タイトルや内容は存じ上げていましたが、今まで読まずに忘れてしまっていた作品。
    シーモアさんで再び目にし、せっかくだからと拝読してみました。早くそうすればよかった…。
    まず第一話を読み進めているうちに、不意に涙が滲んでしまった。主人公とは全く違う人生を送ってきたけれど、なぜか「そうだよね、わかるよ」と共感してしまう。
    キラキラな恋愛物ももちろん素晴らしい。けれどそんな時代はもうだいぶ前に過ぎた私は、やはりこんな人間ドラマ的な物語が大好きだと再確認しました。
    既刊全て読んでみます!
  • 軍人婿さんと大根嫁さん

    コマkoma

    やっぱり好きな設定
    2025年3月14日
    ネットで流れてきたオススメ漫画の記事で知った作品です。先に拝読していた別作品(海軍中尉とそのお嫁さんのお話)と似た雰囲気なんだろうか?と気になって読み始めました。こちらは旦那様が陸軍中尉ですね。
    この作品の夫婦二人も実に微笑ましい。見ていて幸せな気分になります。癒される…。
    ただ、やはり軍人さん。着任先でのシーンは殺伐としていて不穏。そして時代が時代なだけに、戦争のことを考えるとちょっと心配になってしまう…。
    大きくて優しい誉さんと小さくてかわいい花ちゃん。どうか二人いつまでも幸せでありますように。
  • Heaven?〔新装版〕

    佐々木倫子

    シュールな世界観…!
    2025年3月14日
    佐々木倫子先生の作品は私にとってハズレがない!ぜひ読んで欲しいとおすすめしたくなるものばかりです。
    こちらのお話の舞台は、一癖あるオーナーやスタッフたちが働く、よりによって墓地を抜けた先にあるフレンチレストラン。そこで巻き起こる騒動の数々…。
    この作品は“間”の取り方やセリフ回しが秀逸だと思います。思わずブフッと吹き出してしまうこと請け合い。
    それと、何と言ってもオーナーの黒須さん。常に我が道を行く彼女、ふとした思いつきでいつも何かしらのトラブルを発生させます。振り回されるスタッフたちが気の毒…、と思いきや、実は彼らも一筋縄ではいかない個性的な人たちばかり…。
    何とも言えないシュールな世界観が絶妙で、癖になる面白さです。佐々木ワールドにどっぷりハマってしまいました!
  • チャンネルはそのまま!

    佐々木倫子

    腹筋が死んだ…!
    2025年3月14日
    これは面白すぎるぞ…!「バカ枠」でテレビ局に採用された雪丸花子が主人公のコメディ作品。まず「バカ枠」とは一体…(笑)。
    腹筋が崩壊しつつも、実際現場にこんな子がいたら周りはフォローが大変だろうなぁと、読みながらふと我に返ってしまった。雪丸ってとっても可愛いくて憎めない子なんですけどね。
    でもそんな現実的なことを考えていたら純粋に楽しめない!頭を空っぽにして読んでみて下さい。笑いとともに元気をもらえるお話だと思います。
  • めしぬま。

    あみだむく

    顔が…
    2025年3月13日
    まず、本編とは関係なくて申し訳ないのですが、イケメン設定のキャラが全くイケメンに見えない。それ以前に、失礼ながら人物の“顔”の描写があまり上手ではない気がします。男性も女性も魅力を感じない顔。
    つまり、主人公の食い顔にも全くそそられません。逆にちょっと気持ち悪い部類だと思う…。
  • トルソの僕ら

    墨佳遼

    どの物語も惹きつけられる
    2025年3月13日
    ヒトと、ヒトではない生き物たちがふれあう物語。短編集です。
    上下巻ありますが、私は特に上巻の物語がお気に入り。
    中でも上巻の表紙にもなっているお話の「ナプタム」。鳥人族の青年と、恋に破れた人間の女性の物語。
    傷心旅行に訪れた先のアマゾンで不慮の事故に遭い、鳥人のナプタムに救われたハンナ。そうとは知らずに彼女が鳥人族にとっての求愛行動をしてしまったために、ナプタムは異種族である彼女を本気で愛してしまいます。彼らは生涯でたった一人しか愛せないという枷があるのに。

    まずナプタムが素直で愛おしすぎるし、ハンナはパワフルで失恋の悲壮感を感じさせません。二人のやりとりがなんとも面白くて微笑ましい。
    彼女を嫁にするのだと訴えるナプタムですが、鳥人族の族長は絶対に認めようとしません。これにはある理由があり、族長の過去として下巻の方に描かれています。
    その他の短編も魅力的なものばかり。長くなってしまうので全て紹介できないのがツラい!私にとって新しい世界観のお話が読めた素敵なご本でした。
  • KATANA

    かまたきみこ

    魅力的な刀の魂魄たち
    2025年3月13日
    発表された当初から、新刊が出るごとに購入させていただいている作品です。由緒ある刀鍛冶の家に生まれ、人の形をなす刀の魂魄が見えてしまう高校生・滉の物語。
    設定が似ている刀剣乱舞の方がメジャーなので、おや?と思う方がおられるかもしれませんが、こちらの作品の方が十年も早く発表されています。念のため…。
    この物語に欠かせないのが、何と言っても擬人化された刀の魂魄たち。それぞれが創られた時代や特徴にちなんだ容姿や性格をしており、その誰もが美しい。そして、美しいながらも決して読者受けを狙った奇抜なデザインではないところが良い。打刀はもちろん太刀に薙刀、様々な魂魄たちが登場します。
    普通の人間には姿さえ見えない彼らと唯一会話したり交流を持てるのが滉。そのせいで、刀にまつわるちょっとした事件にたびたび巻き込まれてしまいます。
    毎回刀の魂魄たちがどんな容姿をしているのかが楽しみ。手入れをきちんとされている刀の魂魄は見目麗しく自信に満ち、逆にボロボロの刀だと魂魄もみすぼらしく卑屈、という設定に感心しきりでした。
    刀鍛冶という特殊なお仕事のことも詳しく知ることができ、本当に興味深く読ませていただいています。ずっと追い続けたい作品の一つです。
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  • 珈琲いかがでしょう

    コナリミサト

    まさに珈琲…
    ネタバレ
    2025年3月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ドラマも視聴したお気に入りの作品。
    移動販売の珈琲屋を営む青山くん。立ち寄った様々な町で、悩みを抱える人々をおいしい珈琲で癒しながら旅を続けていく。そんな心温まるお話…。
    かと思いきや。まんまと騙されました。
    物語はオムニバス形式。第一話こそ優しい雰囲気を感じますが、お話が進むにつれて結構ブラックで心をえぐるような内容になっていきます。そしてだんだんと見え隠れしてくる青山くんのワケありの過去…。ポップな絵柄からは想像つかないエグさです。
    でも、エグいだけではないのです。文字通り珈琲のような苦さはあるけれど、どのお話もちゃんと救いがあります。思わずほろっとしてしまう回も…。私は特にアケミちゃんのお話が好き。
    小さなお子さんでも読めてしまいそうな可愛い絵柄ですが、これは完全に大人向けの作品。私は大好きです。
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  • Artiste(アルティスト)

    さもえど太郎

    個性あふれるキャラクターたち
    ネタバレ
    2025年3月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 初めマルコが主人公だと勘違いしてしまった…。ごめんよジルベール。
    舞台はパリのレストラン。素晴らしい才能を持ちながらも、控えめでオドオドした性格で正当な評価をしてもらえないジルベール。
    最初はすごくもどかしかったけれど、メグレーシェフのお店の個性あふれる仲間たち、そしてアパルトマンの人々と触れ合ううちに彼も少しずつ変わり始めます。
    私はヤンの過去の話で涙が出てしまった。悔しかっただろうなぁ。新しい仕事場で素敵な友人たちに出会えて本当によかった…。
    あと、髪型が変わって再登場したマルコはすごくかわいく見えました。それと英語読みで“ギルバート”と呼ばれてしまっても訂正できないジルベールも彼らしくて好き(笑)。
  • 邪神の弁当屋さん

    イシコ

    素敵な作品を発見!
    ネタバレ
    2025年3月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 邪神が謹慎中に善行を積むため、人間の姿でお弁当屋さん…。とても斬新な設定です。絵も特徴的ですが私はかなり好き。何ならチュンちゃんやベルナルドのぬいぐるみが欲しいぞ!
    拝読前のイメージは“ほのぼの系の可愛いお話”でしたが…。いや、もちろんほのぼのして可愛くもあるけれど、それだけではなかった。キャラクターたちの言葉がとても響きます。ライラックさんの「戦争を起こしたのは神ではなく人」というセリフ、まさしくその通りだと。
    実際ソランジュ様自身は何もしていないですよね。彼女を神として崇める国と、邪神として恐れる国が信仰の違いで起こした争い。ある意味とばっちり…。
    ライラックさんは一見いかついけど人間ができた人ですごく好きです。と言うか登場人物がみんな魅力的。
    これからも応援していきたい作品です。
  • 波うららかに、めおと日和

    西香はち

    思わず口元がほころんでしまう
    2025年3月11日
    pixivの作者様のページでこの作品を知り、昭和の軍人さんに興味を持っていたこともあり試し読み。
    何て微笑ましくてかわいらしい夫婦…!なつ美のウブさはもちろんのこと、当初の瀧昌さん、仏頂面で冷たい人なのかと思いきや…。女性に不慣れでどう接したらいいかわからなかっただけなんですね。一話を読んですぐに心を掴まれました。二人ともいとおしすぎます。
    物語冒頭の結婚式のシーン、事前に顔合せもなく、しかも訓練のために花婿本人がおらず写真だけ、というのは時代だなぁと。以前どこかで聞いた“船乗りの嫁にはなるな”という言葉のいわれは、本編にも描かれていたとおり不在が多く、かつ軍人であるがゆえに明日どうなるかさえ知れない身だからということなのでしょうね。なつ美と瀧昌さんのささやかな幸せがいつまでも続いてほしいと願ってしまいます。
    また、海軍の第一種軍装と第二種軍装が大好きな私は眼福でした。軍服ってなぜにあんなに格好いいのでしょう…。
  • 路傍のフジイ

    鍋倉夫

    すごく良い…!
    2025年3月10日
    ネット広告で度々見かけたちょっと特徴的な顔のキャラ。作品の内容も当初は想像つかず、試し読みをしてみたら…。すごく良いです!
    サラリーマンの日常系の漫画で、他の方も書かれているように特別事件が起こるわけでもなく淡々と日々が過ぎる。そんな中で、主人公のフジイと関わった人々が、マイペースで人目を気にしない彼の性格や言葉に感化されて次第に前向きになっていきます。
    フジイのようなタイプの人に声をかけるのは最初はちょっと勇気が要りそうだけど、相談事などをしたら的確な言葉をもらえるんだろうな。きっと本人はアドバイスをしているという自覚すらないのだろうけど。
    ちょっと地味で一見変わり者に見えますが、外見だけで中身のない人よりもずっと素敵だと思えるフジイ。私も彼と友達になりたいです。
  • 幽★遊★白書

    冨樫義博

    何年経っても大好き
    ネタバレ
    2025年3月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 言わずと知れた冨樫先生の大ヒット作品です。アニメも含め、私の原点。今でもこの漫画について語り出したら止まらなくなるほどの熱量があります。
    大泣きした初期のタヌキちゃんの回。それを経て徐々にバトル物に変化、あんな風に物語が展開していくとは想像もつかなかった…!
    一番思い入れがあり、なおかつ面白いと思ったのは暗黒武術会編。絵柄もその頃のものが表情が艶っぽくて好きです。敵味方併せて魅力的なキャラがたくさん。私はメインキャラの蔵馬の本来の姿、“妖狐蔵馬”に心を奪われ現在に至ります。当時小学生の私はその美しさに釘付けになったのでした。
    女性キャラでは何と言っても軀ですね。冨樫先生自身のお気に入りキャラということですが、よくわかります。その強さとカリスマ性で部下を従える王としての外面、そして女性としての複雑な内面を持ち合わせているキャラだと思います。
    軀が登場するのは物語終盤頃にもかかわらず、本当に初見のインパクトと存在感が圧倒的だった。素顔を見せるまでは男性だと思い込んでいました。そう勘違いしてしまうほど言葉遣いも性格も男っぽく、一見飄々として見えるけれど…。本来はとても女性らしい人物だと私は思います。男性のように振る舞うことで、過去にあった女性としての地獄のような日々をかき消したいたという思いがあるのかな、とふと思ってみたり。
    何より彼女と飛影の付かず離れずの絶妙な関係がすごく素敵なのです。甘すぎない大人っぽい関係に憧れたものでした。
    そして大人になってからわかる桑原くんの素晴らしさ。彼のような男気に溢れた情に厚い人、実際にいたらみんな惚れてしまうよ…!猫好きというところもポイントが高い。
    あぁ語り足りません…。
    発表から三十年以上経つ作品ですが、今でも何かしらのコラボ等で不意に作品名を耳にすることがあるのでとても嬉しい。私にとっては一生ものの作品です。
    若い方は冨樫作品といえばHUNTER×HUNTERの方が馴染み深いと思いますが、こちらも本当におすすめですよ!
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  • ミステリと言う勿れ

    田村由美

    風変わりだけど不思議な魅力がある主人公
    2025年3月10日
    ミステリー作品は大好きです。以前無料分を読ませていただいたとき、なんて面白い作品なんだろうとぐいぐい引き込まれました。
    ストーリーも色々と考えさせられるものが多く、何より主人公の整くんの言うことが的を射ており突き刺さる。私が今まで見たことがないタイプの魅力ある主人公でした。
    そして第一話、読んで初っぱなからカレーが食べたくてたまらなくなってしまった…。
  • HUNTER×HUNTER モノクロ版

    冨樫義博

    他の冨樫作品は大好きなのですが…
    2025年3月9日
    冨樫先生の別作品、幽遊白書とレベルEが大好きな私。この漫画もザ・少年漫画といった展開の天空闘技場編頃まではとても面白く読ませていただいたのですが、だんだんと途中でうーん?と思うように…。
    初めの頃とは打って変わってダークな世界観になっていき、残酷なシーンが増え、主要人物が悲惨な死に方をする。あぁこれは私には耐えられない、と残念ながらリタイヤしました。他の冨樫作品は神作品と思えるほど大好きなのですが、こちらだけはどうしても…。
    私は読むのを諦めてしまいましたが、この作品も傑作には違いないと思っているので、どうか完結だけはしていただきたいなぁと願っております。
  • ボールルームへようこそ

    竹内友

    続きを早く…!
    2025年3月8日
    競技ダンスに興味を持っていたこともあり、面白そうだなと思って読んでみたところハマった作品です。既刊は全て購入済み。
    まずこの作者さんの絵がとっても好みです。男性キャラも女性キャラも肉感的でセクシー。ダンスのシーンは迫力満点。
    主人公の多々良が徐々に変化していく描写も絶妙。最初はかわいめで頼りなげな雰囲気でしたが、ストーリーを追うごとに徐々に男らしく頼もしくなっていって(外見も含め)、彼の成長具合がよくわかるように描かれているなぁと思いました。
    新刊を心待ちにしている現在。新しいキャラたちもたくさん登場し始めたところなので、続きが早く読みたくてたまりません。
    いいね
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  • 中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。

    志水アキ/京極夏彦/田村半蔵

    京極堂シリーズのスピンオフ
    2025年3月8日
    志水アキ先生作画の漫画版京極堂シリーズと百器徒然袋シリーズ、すべて購入し読破済みです。シリーズ中の別の物語が漫画化されないかなぁと首を長くして待っていたところ、こちらのスピンオフを発見、即買いしました。京極堂こと中禅寺秋彦が高校で教鞭を執っていた頃の物語です。
    ヒロインは中禅寺が赴任した高校に通う日下部栞奈。作中では本編のような恐ろしい殺人事件が起こることはありません。栞奈が通う高校や身近な場所で起きた不可思議な事件に首を突っ込んだり巻き込まれたり、渋る中禅寺の知恵を借りつつ解決していくという流れです。
    関口や榎木津など本編ではお馴染みのキャラもたびたび登場、ストーリーに絡んできます。若い頃の榎木津は髪が長めでかわいらしい!
    今後の展開が楽しみな作品です。
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