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今月(6月1日~6月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • バーバリアンエンゼル ~両性具有、褐色民族婚姻譚~【コミックス版】

    メイドキメラ

    食わず嫌いしてました
    ネタバレ
    2025年6月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 何度かオススメで表示され、絵柄が好みだったので気になってはいたのですが…。キャラが両性具有ということで少し苦手意識を感じてしまい、その時は拝読までに至りませんでした。
    ですがあまりにも絵柄が好みで、試し読みをしてみるつもりが全部読んでしまった…。食わず嫌いでした🙇想像以上に面白かったです…!

    NYから南国の秘境へ訪れた、ジャーナリストのアル。その取材目的は、そこに暮らす部族に生まれるという“両性具有の子供”。事実ならば金になると考えたため。
    部族の青年・ヒヨスと出会ったアル。実は彼こそが、アルが探し求めていた両性具有の人間だったのです…。

    褐色の肌のヒヨスが美しくてセクシー。やはり肌の露出が多い格好なので自然に筋肉に目が行きますが、ため息が出るくらいその描写が素晴らしいです。ずっと眺めていたくなる肉体美…。
    一夜の過ち(?)でヒヨスと結婚することになってしまうアル。彼にとってはまさかの展開だったものの、次第に本気でヒヨスを愛すように。何しろ健気で可愛い子だもんね!
    私は男性妊娠やそれを匂わせる設定が非常に苦手なんですが、ヒヨスの身体は完全な男性ではなく両性具有。逆にそれが功を奏し、本作が楽しめました。本当に食わず嫌いだったんだな…。とにもかくにも手に取ってみて正解だった作品。
    そして“バーバリアンエンゼル”というタイトルも改めて素敵だなと思いました。まさにヒヨスのことを表していますね。
    そう、容姿も心も彼は天使です…😌アルと末永くお幸せに😊
  • Qの婚姻

    小石川あお

    壮大で美しいファンタジー
    ネタバレ
    2025年6月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ フォロー様方の高評価レビューでずっと気になっていた作品です。満を持して拝読。

    まず絵柄と世界観の美しさに圧倒されました。壮大なファンタジー。そして確かに竹取物語とロミジュリを彷彿とさせます。勇者と魔王だもんな😣
    それとキャラの溢れんばかりの魅力!一途な勇者と可愛らしくてピュアなQ…。魔王なのに何であんなに可愛いの!?読みながら思わずのたうち回ってしまった…。
    この愛すべき二人はどういった結末を迎えるんだろう。ハラハラしつつ、お話が佳境に入るにつれて涙が出てきてしまいました。
    とびきり美しくて優しい物語。出会えて良かった!皆様の素敵なレビューに感謝です。
  • ヤバい後輩とヤバい恋【描き下ろしおまけ付き特装版】

    高乃トキ

    激ヤバでした
    ネタバレ
    2025年6月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 喧嘩三昧だったヤンキー時代の黒歴史を隠し、今や真面目な会社員として働く浦賀。中途採用の原田が先輩社員に目を付けられていると知り、さり気なく助けます。
    すると原田は、十年前にも浦賀に助けられたことがあると言い出して…。

    黒髪眼鏡の浦賀くんは元ヤン。現在はとてもそんな過去があるように見えないけれど、一睨みで相手を牽制できるなど、その眼光は健在。
    原田くんは学生時代に不良に絡まれているのを助けられて以来、浦賀くんのことをずっと忘れられないでいたのです。そう、それこそストーカー化するくらいに…!
    拳、足首、喉仏、目の虹彩に至るまで…。浦賀くんの全てを覚えていたという原田くん。ひぇ~😱
    初めは元ヤン浦賀くんの方がヤバいんじゃ?と思いきや、原田くんはその上の上を行くヤバさだった!

    ストーリーは1話目から原田くんのおうちで絡みアリで、ちょっと展開が駆け足な気がしなくもない。
    でも浦賀くんも原田くんを気にかけているうち段々“かわいい”と思い始めていたようだし、細かいことは気にしない!お話もコメディに近いのでサクッと気軽に読めます。
    攻めも受けも実は裏の顔を持っているという…。なかなか面白いストーリーでした。
  • いつか死ぬなら絵を売ってから

    ぱらり

    絵画の価値とは
    2025年6月12日
    以前高評価ピックアップで表示されたのですが、その時は別段興味を惹かれずスルー。
    そして再び表示されたことにより、何だか気になり始めてしまいクリック。1巻無料だったので拝読してみました。
    以前スルーしたことを激しく後悔しています…。めちゃくちゃ面白いじゃないですか!早く読めば良かった…!

    絵を描くことが唯一の趣味である、ネカフェ暮らしの清掃員・一希。ある日資産家の青年・透と出会い、「絵を買わせて欲しい」と頼まれる。それが一希の人生の転機となります。

    一希や透、キャラたちのやりとりが何しろ好き。透の突拍子のない行動に思わず吹き出してしまうシーンもあれば、ゾクリとするようなシーンもある。飽きの来ないストーリーで、どんどん読み進めてしまった。
    そしてお話自体が面白いのはもちろん、どうやって絵画の市場価値が生まれていくかが理解でき、目から鱗が落ちました。
    私も美術館などで特に抽象画を見た際、何だこれ?私の方がよっぽど上手く描けるよっ!と生意気にも思ったことが幾度かあります。
    しかし上手いか下手かではなく、“需要”があれば、それを欲しいと思う者がいれば絵は高く売れる…。なるほどと思いました。
    そう言えば絵に限らず、一つしかないものをどうしても手に入れたい人間が二人いるだけで、その価値が釣り上がると聞いたことがあった。深い…。
    思いがけず良い作品に出会えました。もっと読み進めていこうと思います。
  • 蟷螂の檻

    彩景でりこ

    一つの物語として秀逸
    ネタバレ
    2025年6月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ レビュアー様方が揃って“重い話”と書かれているので最初は躊躇したのですが…。
    昭和前期という自分の好きな次代設定に負け、試し読みだけでもしてみようかなと。そしてズブズブはまってしまった…!

    地方の名家が舞台の物語冒頭は、どこか横溝○史作品を彷彿とさせるような仄暗い雰囲気。しっとりと湿り気があって、それがドロッと纏わり付いて離れないような…。
    まず初めに、育郎母の突然の奇行に色んな意味で鳥肌。実を言うと、私が一番に心を鷲掴みにされたのはそのシーンなんです。これBL作品だよね?ホラーじゃないよね!?と思わされるほど衝撃的だったので…。
    彼女が精神を病むほどのことが、座敷牢の中で行われている。それは一体何なのか。幼かった育郎はまだ知るよしもありません。
    そこから徐々に始まっていく、孤独な育郎と使用人・典彦、そして妾腹の兄・蘭蔵も絡んだいびつな愛のお話…。拍手したくなるような秀逸なストーリーで、遠い時代の官能的な長編映画を観ているような気分にさせられました。
    確かに物凄くヘビー…。しかし他の激重作品で耐性が付いてしまったせいか、そこまで酷く気持ちが沈み込むことはなかった。むしろたいへん面白く拝読させていただきました。
    次代設定も登場人物も◎。実に深い、深すぎる物語。ストーリー重視の私が一番好みな、しっかりBLでありながらBL枠を超えた作品でした。
  • 無名戦士の物語

    渋染かずき

    もしかしたら、どこかの戦場で…
    ネタバレ
    2025年6月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 高評価ピックアップで表示された作品。戦争がテーマの作品が表示されるのは珍しいな、と思いつつクリック。試し読みで気付いたのですが、以前pixivでお見かけしたことがある作家様でした。
    主な舞台は第二次世界大戦。日本だけでなく、様々な国の名も無き兵士たちを主人公に据えたオムニバス作品。私は日本兵がメインで登場する第1話と第2話をまず拝読してみました。
    一つのお話が100ptですので、かなり短めのショートショートのような感じかな?サクッと読めそうだな。
    そう思い、1話目を始業前の空き時間に読んでしまい本当に後悔!朝から鼻水出るほど泣いて顔面グシャグシャになってしまった…。

    1話目は『一兵卒と猫』。南方の戦地で一匹の迷い猫を拾った日本陸軍の兵隊。何と上官が猫好きだったために特別に許されて、“めばちこ”と名付けられたその猫は隊のマスコット的存在になります…。
    2話目は『孤島録』。日本軍の攻撃で輸送艦が沈没し、ひとり孤島に流れ着いた米軍の衛生兵。そこで、機体の故障で不時着していた日本海軍の零戦パイロットと出会います。やがて二人は敵味方の垣根を超えて打ち解け、互いに友情すら抱くように…。

    両方とも、この穏やかでいとおしい時間がずっと続いてくれと願ってしまうような物語。
    短いけれど、心をギュッと掴まれるような切ないお話です。フィクションですが、もしかしたらどこかの戦場でこういった出来事が起こっていたかもなぁと思いを馳せてしまった。
    また、軍の装備等もしっかりと調べた上で描かれておられるのがわかります。そこも素晴らしいと感じた点の一つでした。
  • 浪漫のお国で逢いましょう

    木下けい子

    素晴らしきかな大正浪漫
    2025年6月10日
    検索でお目にかかった作品。舞台は大正時代、そして海軍さんですって!?
    これは読まない手はないです。私の大好きな要素が詰まっている…!
    主役の二人は英国帰りの教師・糸井と海軍少尉の手塚。糸井の教え子たちが問題を起こし、そのうちの一人の保護者(兄)として現れたのが手塚。そこからお話が紡がれていきます。

    まず初めに、何と言っても目を惹くのは手塚少尉の第二種軍装。海軍さんといえば空と海に映える真っ白な軍服!
    濃紺の第一種軍装もシックで格好良いのは勿論ですが、特に二種の方は爽やかで男振りが上がって見えるんですよね⚓
    若いけれど軍人さんですし海千山千だろうから、弁が立つ上に自信家で垢抜けている手塚少尉。“海軍は格好つけの集まり”なんて揶揄する言葉を聞いたことがありますが、彼のような粋な軍人さんに対するやっかみの表れだったのかもなと思ったり。
    お話としては、糸井先生と最初は険悪な雰囲気からの…という展開が凄く好みで。時代背景も相まって、服装や言葉遣いのレトロさが堪らない!文学的な台詞が何とも素敵でした。やはりこの時代は素晴らしいなぁ…。

    近代が舞台の作品をもっと拝読してみたいと思っていたところでしたので、こちらはまさにドンピシャの作品でした。出会えたことに感謝です!
  • 神矢さんと丹羽くん

    秋雨るい

    スパダリ現る
    ネタバレ
    2025年6月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ オススメで表示された作品。まず試し読みの段階で可愛い黒猫ちゃんに心を射貫かれてしまいました😺
    主人公の丹羽くん、猫ちゃんを飼ってるんですね~。ある意味拝読の決め手はこの猫ちゃんでもある(笑)。

    ゲイではないかと社内で噂が立ち、恋人だと思っていた相手にも都合のいい言い訳として利用されてしまった丹羽くん。人間不信になった彼は会社を辞め、父親のデザイン事務所を継ぐことに。
    ある日、取引先の建築会社のエース営業マン・神矢さんが仕事の顔合わせにやって来ます。
    シゴデキで容姿もいい彼、丹羽くんは会うたびに好きになっていきますが…。

    都会的で洗練されたお仕事系BL。田舎者の私には、高層ビルやデザイン事務所の作画さえ、まばゆすぎて恐れ多い感じ…🏢✨
    普段自分が全く触れないような専門的なお仕事、それがストーリーに絶妙に絡んできて、そこもすごく興味深く読ませていただきました。
    そして、肝心の主役たち。神矢さんはもう見るからにシゴデキのイケメン+スパダリ!丹羽くんが心を奪われるのも無理はない!
    傷付けられて以来一歩踏み出すのを恐れていた丹羽くんですが、そんな彼を年上の余裕で癒していく神矢さん。
    丹羽くんのトラウマの元凶も登場してイラッとさせられるも、反省はしたようで何より。お話もハピエンです。
    表紙の絵柄に惹かれてクリックしてみた作品ですが、ストーリーもキャラも◎でした。
  • うつろの放課後【特典ペーパー/電子限定描き下ろし付き】

    つし子

    霊媒師×DKのホラーBL
    ネタバレ
    2025年6月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 高評価ピックアップで表示された作品。BL作品ながら、何だかタイトルと表紙がホラーっぽいぞ…?と思ってクリックしたらビンゴ!ホラー系大好きなので拝読してみました。
    幼い頃から“人間ではない何か”が視えていたヤンキーDKの煌河。年を重ねるごとにそれは酷さを増していき、とうとう物理的に襲われそうに。そこを怪しげな霊媒師・天丸に助けられますが…。

    派手な格好でユルめ、でも霊能力はピカイチの天丸。そして、喧嘩三昧の尖りまくったヤンキーDK・煌河。こういったホラー系作品のバディ(?)には結構ありがちなキャラ設定ではありますが、私はこの王道な感じが好きなので全然OK。
    除霊の方法がアレ、というのもまさに王道ではある😅でも受けの煌河が反抗的、除霊のために仕方なく…という感じで、甘さがないのが逆に良い。ギスギスでトゲトゲした受けは嫌いじゃない。むしろ好き…。
    1巻完結ですが、こういった感じのストーリーなら続編も作れそうですね。もう少しこのコンビの物語を読んでみたいなぁ…。
  • ウィッチウォッチ

    篠原健太

    文句なしに面白い🧙‍♀
    2025年6月9日
    オススメで表示された作品。こちら“SKET DANCE”の作者様の作品だったんですね。最初は気付かなかった…。
    このお話は鬼の力を持つDK・モリヒトと、幼馴染みの魔女・ニコを中心とした(ラブ?)コメディ。

    これは文句なしにめちゃくちゃ面白いです。絵柄もとっても可愛い&綺麗だし、何よりギャグセンスが絶妙。
    あまりにもハイテンション過ぎると逆に萎えたり白けてしまうんですが、実に丁度いい塩梅で笑わせに来る…!
    上手く説明できないんですが、流れが早すぎず遅すぎず、その上滞ることがないというか、次から次へと凄くテンポが良い。面白すぎて怒濤の勢いで読んでしまった。
    モリヒトやニコ、キャラたちも魅力たっぷり。とにかくニコの天然ぶりが可愛い。あざとさが全くない。そして容赦なくツッコミを入れるモリヒト…。この二人の夫婦漫才(違)に腹がよじれました😂好きすぎる…!
    大満足の作品でした。オススメ表示に感謝しなければ…!
  • カラー・コレクション-PARADE-【電子限定描き下ろし付き】

    芹澤知

    3CPのその後
    2025年6月9日
    “カラー・コレクション”の3CPのその後のお話。森美を卒業後、それぞれの分野で活躍するキャラたちが生き生きと描かれています。
    社会人になり恋に仕事に悩み葛藤しながらも、やはり心にあるのはそれぞれの大切な存在。前作と同様に、どのお話も濁りのない澄んだ空気感がとても心地良かった。
    相変わらず表紙も含め作画が素晴らしいです。何だかキャラの美しさがレベルアップしている気が!
    前作を読まれた方は、こちらもぜひ。読んで損はないです😊むしろ読んで下さい😄
  • 日本軍用機事典 陸軍篇 1910~1945[新装版]

    野原茂

    陸軍機を網羅!🛩✈
    2025年6月8日
    この表紙を見たとき、思わず武者震いしてしまいましたよ。まさにこれだ、私が求めていたものは…!
    まさかこのようなご本さえ取り揃えておられるとは、シーモアさん侮れませんね…。
    私の大好きな旧日本軍機の事典・陸軍バージョン。海軍バージョンもあるようですが、大伯父が陸軍航空隊所属だったので、まずはこちらの方から拝読させていただきました。

    第二次大戦の終わりまでに使用された陸軍機が、機体の解説・諸元・写真付きで網羅されています。なので物凄い数!最初期なんてほぼハンググライダーみたい。知らなかった航空機もたくさん載っている…。
    そんな中で、私が最も興味があるのは戦中に活躍した航空機です。順番をすっ飛ばし、どうしても大伯父の搭乗機のページに一番に目が行ってしまった。完全に身内贔屓…。
    爆撃部隊に在籍していた大伯父の愛機は、大戦前期~中期までは九七式重爆撃機(本書の76頁)。後期になると、当時最新型だった四式重爆撃機・飛龍(117頁)へと機種改変になりました。
    陸軍最後の爆撃機である飛龍は、見た目も格好良い上にハイスペック、大型機なのに機動性が凄い。陸海併せて私が最も好きな機体の一つです。
    それと本書では陸軍航空隊の部隊編成や兵装をはじめ、航空機以外の基礎知識にも色々触れられている…!これは資料としてめちゃくちゃ有り難かった。

    やはり一度は検索してみるものですね。本屋さんでこういったジャンルを探しても、なかなか見つけられないでいたので…。
    こちらを隅々まで堪能したら、次は海軍バージョンだ!
  • 恋ときどき、焼きサバ定食

    大島かもめ

    表題作+他2編の短編集
    ネタバレ
    2025年6月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作者様買いです。タイトルが面白かったので気になって。
    表題作のみの一冊かと思いきや、それを含めた3CPの短編集でした。
    表題作は、ハイスペイケメンでナルシストの涼一と、彼が想いを寄せる定食屋の息子・仁とのラブコメ。

    大衆食堂の跡取り・仁に一目惚れしてしまったエリート証券マンの涼一。彼は物凄いナルシスト(確かにイケメンではあるが)。
    その美貌をフルに使って情熱的にアタックするも、ノンケの仁はにべもなく…。まるで汚い物でも見るような目で涼一を😰
    トレーをズダンッ!で味噌汁が涼一の顔に…、からの仁の平手打ちで大笑い😂容赦ないな…!
    やはりどうアプローチしようと、カッコ良さの鎧で完全武装した涼一に仁が惹かれることはなくて。逆に鎧が外れカッコ悪さを露呈したお陰で、涼一は仁と急接近。
    定食屋の常連客や、仁のお父さんまで涼一を応援してるのがホッコリでした。

    他の2編は幼馴染みの正美・理人のお話と、ヒトになった飼い犬クロとトオルのお話。どちらも良いお話でオススメです。
    +表題作の書描き下ろしも収録されていますよ!
  • ハルドナリ

    noji

    コミュ症同士の恋
    ネタバレ
    2025年6月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作者様買いです。“探偵事務所の飼い主さま”がとてもよかったのでこちらも。
    大学生の颯太と大家さんの孫の春之輔さん、タイプの違うコミュ症同士のお話。

    キツい口調で正論ぶちかます颯太…。自分自身がこのタイプに近いので、かなり共感しました。
    間違ったことは言ってないはずなのに、こちらが悪者みたいにされるのは辛い。すごくわかります。でも一度気になると言わずにはいられなくなるという…💦
    対する春之輔さんはお顔からしてふんわりでゆったり。汚部屋に暮らす生活力のない彼は、颯太とは真逆のタイプです。この二人が大家さんの家で鉢合わせするところから、お話が展開していきます。

    私も多くのレビュアー様方と同じく、二人は終始穏やかな関係でお話が終わるのかと。なので、後半の急展開にはちょっとびっくり。
    もう少し段階を踏んでからでも…と思ったので、評価は星四つにしました。でも二人が幸せならオールオッケーです…!
  • 秘めたる空戦 三式戦「飛燕」の死闘 新装解説版

    松本良男/幾瀬勝彬/野原茂

    三式戦・飛燕の操縦者のノンフィクション
    2025年6月6日
    陸軍パイロットだった大伯父の影響で、旧日本軍機が大好きな自分。何となくダメ元で検索窓に“飛燕”と打ち込んだら、期待通りのこちらがヒットした…!凄いぞー、シーモアさんでもこういった作品を扱ってるんですね!
    第二次大戦中、陸軍航空隊の三式戦闘機・飛燕の操縦者だった方のノンフィクション。

    ワクワクしながらページを開き、まず1ページ目でズッコケた。まさかの“四式戦闘機・飛燕”という誤表記、思わず目が点に。
    オイオイ飛燕は“三式戦闘機”だよ、四式戦闘機は疾風(はやて)ですし、全くの別物です。初っぱなからこんなミスがあるなんて、大丈夫かなぁ…。
    不安になりながら次ページをめくってみたら、そこからはちゃんと“三式”になっておりました。どうやら、間違いの部分は本編とは無関係の単なる作品紹介文らしい。
    とは言え、掴みの1ページ目で誤植だなんてビックリですよ。作品に泥を塗ることにもなりかねません。しっかりしてくれ…。

    気持ちを切り替え、まず無料分まで拝読してみました。ノンフィクションだけあって当時の様子が非常にリアルに書かれており、やはり臨場感がある。数ページ読むだけでも総毛立つ感じです。
    海軍の零戦・紫電改などメジャーどころの空戦記は度々目にするけれど、陸軍の空戦記はほとんど見かけないので嬉しい。
    こちらの作品にメインで登場する飛燕は、外見もスタイリッシュで凄く格好良い戦闘機です。
    ミニ模型を持っているんですが、他とは一線を画したワイルドな迷彩柄の塗装で、良い意味でのエグさがあってかなり目を惹きます。独特の形状も相まって、実に魅力的な機体。当時の日本軍機には珍しい液冷エンジン搭載なんですよね。

    まさに大伯父が在籍していたということもあり、常日頃から興味を持っていた陸軍航空隊。一部分ではあれど、その詳細な記録が拝読できるなんて至福…。当時の戦況に思いを馳せながら、心して読んでいこうと思います。
    星1つ減らした理由は、肝心の戦闘機名に1ページ目で誤表記があったため。いくら本編とは無関係と言えど、見過ごせないレベルだった…。
  • グレープフルーツムーン

    芹澤知

    タイトル通り爽やか!
    ネタバレ
    2025年6月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作者様買いです。幼い頃からスイーツ好きの香月と、夢を見失っていた天才パティシエ・洋一郎のお話。
    縁あって、昔から通っていた洋菓子店でバイトすることになった香月。そこで鉢合わせすることとなった、宅配業者と勘違いしていた洋一郎こそが…。

    やはりまず表紙。色合いが素敵すぎる。絵柄も綺麗ですし、ページを開けばキラキラのスイーツ…!見ているだけでも幸せな気分になれます。
    不器用だけど元気ハツラツな香月と、ちょっと意地悪だけどケーキ作りは一流の洋一郎。
    実は香月、子供の頃に洋菓子店を訪れた際、洋一郎の姿を目にしています。冒頭の、香月の思い出の中の“宝石を生み出す魔法使い”が洋一郎なんですよね。
    肝心のストーリーはブロマンスに近い感じでしょうか。ガッツリ系が好みの方は物足りないかもしれません。私はこういったお話も好みなので満足です。
    はじけるグレープフルーツの香り(ちょっとプ○キュア風…)が漂ってくる気さえしてきます。タイトルからもお話からも、甘酸っぱい爽やかさが感じられるような良作でした。
  • ファントムバスターズ

    ネオショコ

    合わないかな?と思ったけれど…
    2025年6月5日
    ジャンプ系漫画の特集でお目にかかりました。ホラー・オカルト系大好きなのでクリック。
    鎌倉を舞台に、四人のDK“ファントムバスターズ”が悪霊に挑んでいくお話。無料分の1巻のみ拝読してみました。

    1話目を読んですぐに思ったことは、あーこれ若い子向けの作品だなぁと。
    ギャグのノリがちょっと合わなかった。テンションが高すぎて、例えるなら“売れないお笑い芸人のコントを見ているよう”。「…ハハッ……」という乾いた笑いしか出てこなかった…。お情けで笑ってあげてる気分というか。
    しかし読み進めていくとモガリの実家の闇深さが見えてきたり、お話に動きが出始めた。そこから、何だ意外と面白いじゃない!と感じられるように。
    私の個人的な好みで言ってしまえば、怒濤の勢いのギャグがもう少し抑えめの方が読みやすかったかな。
    でもDKたちのわちゃわちゃが可愛らしくて、それこそ“アオハル”だなぁ~、いいなー!とニマニマしてしまった😊
    鎌倉が舞台というところも良い。SLAM DUNKネタがフツーに飛び出してた😅集英社繋がりですね(笑)。
  • カラー・コレクション【電子限定描き下ろし付き】

    芹澤知

    美大生たちの恋模様
    2025年6月4日
    検索でお目にかかり、素敵な表紙に目を惹かれて。まず試し読みで第一話“プシュケの恋”を拝読し、どこか清白な空気さえ感じる物語に魅了されました。
    森丘美術大学に通う学生たちや教授、3CPのオムニバスストーリーです。
    BL作品だということをすっかり忘れるくらい、お話自体に入り込んでしまった。美大という特殊な設定もあり、個性的なキャラや独特のアーティスティックな雰囲気も新鮮。そして作画がとにかく良いです。美しくて繊細。

    あと一話目の学食のシーンで“かにぱん”が不意に出てきて思わず吹いてしまった💦
    私、子供の頃からかにぱんめっちゃ好きなんです🦀🍞それもあって、より作品に親近感が湧いてしまいました(笑)。私も天野先輩からかにぱん貰いたい…、彩輝羨ましいなぁ🤭
  • おとこのこ純情 BL同人誌短編集

    志村貴子

    すごく良かった!
    2025年6月4日
    検索でお目にかかったBL作品。7編の物語が収録された短編集です。
    もうあらすじそのまんま!純情で可愛くて切なくもあって、どのストーリーも胸がギューッとなってしまった。
    ページ数で言ってしまえばだいぶ短めのお話もあるけれど、余韻に浸るにはそれでも十分。絵柄も世界観とマッチしており、ナチュラルで愛らしくて親近感が湧きます。
    タイトル通りのプラトニックな恋物語。とても心地良い甘酸っぱさでした。
  • ばらとたんぽぽ

    遠浅よるべ

    絵柄も良き、お話も良き
    ネタバレ
    2025年6月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ “ゆげたつらん”を先に拝読し、他であまり見ない骨太な絵柄にすっかり惚れ込んでしまい…。こちらの試し読みもめちゃくちゃ面白くて一気に拝読。
    人気少女漫画家の征士郎と、演技派役者のトモハル。お互い好き同士のハズなのに、未だ致せていない二人…。

    征士郎の独白、そしてトモちゃんとの会話がかなりの量を占めるこの作品。しかしそれを読むことが全く億劫にならず、むしろ漫才かのような掛け合いで流れるようにスイスイ読んでしまった。つまりすごく面白いということです😊
    全体的にはちょっとお下品なギャグテイスト、なのにトモちゃんが征士郎を拒む理由が辛かった…。それでも最終的にちゃんと征士郎と結ばれる事が出来て良かったです。感無量!
    他のレビュアー様がまさに私が感じたことをドンピシャで書いて下さっていたのですが、この作者様の作画、キャラの“顎が尖っていない”ところが凄く良いと思っていたのです。
    常日頃から「一番好きなのは顎のラインがしっかりした昭和っぽい男前なんだ!」と密かに思っていた人間なので、本当にソレなんですよ!“イケメン”ではなく“男前”という表記が似合うような、BLには珍しい硬派な絵柄だと思います。

    あと余談ですが、下巻冒頭の“聖闘士星矢みたいな髪型”にはめちゃくちゃ笑ってしまった😂スッゴいよくわかる、あの漫画のキャラは大体そんな感じだっ!
    予期せぬ所で星矢ネタが飛び出してきて、ビックリするとともに嬉しくなってしまいました(懐)🌠♐
  • 探偵事務所の飼い主さま【分冊版】ベビーシッター編

    noji

    とうとう人間の赤ちゃんまで…👶
    2025年6月3日
    “探偵事務所の飼い主さま”番外編です。今度は人間の赤ちゃんを預かることに😊
    本編同様フミさんとロウの付かず離れずの関係が見ていて心地良いし、大福ちゃんたちも登場で至福😽
    そして多くのレビュアー様方がおっしゃってますが、本当に続編が欲しいです!これで終わってしまうなんてもったいない、せっかく魅力的な主役二人と生き物たちがいるのに…。
    またいつか会いたい😣
  • この世界の片隅に

    こうの史代

    語り継いでいくべき事
    ネタバレ
    2025年6月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ドラマ・映画・舞台など、様々な媒体でメディア化もされてきた本作。戦後八十年の今年こそ、絶対に拝読したいと思っておりました。
    私が今まで手に取った戦争がテーマの作品は、ほとんどが軍人さん・兵隊さんと戦場がメインに描かれたもの。市井の人々が主役となるお話を腰を据えて拝読するのは、こちらが初めて。
    軍港の街・呉に嫁いだ主人公すずと、その夫の周作。彼ら二人、そして取り巻く人々の戦時中の日常が綴られていきます。

    戦争には似合わない可愛らしい絵と、優しいタッチで描かれる当時の街並・素朴な暮らし。実際の都市や建物が登場することもあり、まるで実在の人物の人生史を見ているような気分に。
    ホンワカでおっとりしたすず始め、作品全体の印象はほのぼのでホッコリ。しかしながら、次第に戦争は容赦なく激化していく。
    すずたちが暮らす呉の上空に現れるB-29。化け物のように巨大な米軍の爆撃機…。愛らしいキャラたちとは非常にミスマッチであり、その恐ろしさを印象づけるには十分すぎました。
    そしてすずは空襲によって目の前で親類を亡くし、自身は右腕を失うことに。その中で様々な葛藤がありながらも、彼女は周作とともに前を向いて生きていくのです。
    作中で考えさせられた描写の一つが、あまりにも人が死にすぎて、次第にそれが異常だと思わなくなっていくということ。慣れというのは実に恐ろしいですね…。当時を思うと、現代の生活がどれほど幸福なのか身に染みます。
    やはり辛いから、怖いからといって戦争について語り継ぐのをやめてはいけない。ご存命の戦争経験者がごく僅かになった中、こういった秀逸な作品がもっと生まれていくといいなと思います。
    この作品は、もちろん戦争が背景にあるけれど、その悲惨さ暗さをただ描き連ねたものとは少し違います。人との密な関わりや、その上での心の動き、夫婦の愛が繊細に描かれた温かい物語でもありました。
    拝読できて良かった。
  • SLAM DUNK

    井上雄彦

    名台詞・名シーンが盛りだくさん
    2025年6月2日
    ついにシーモアさんでもこの名作が拝めるのですね!小学生時代コミックスを集め、アニメもリアルタイムで観ていた世代です。
    SLAM DUNKといえば名台詞や名シーンがたくさん!その中でも私にとって一番印象深いのは、安西先生とミッチーのあのシーンですね…😢今現在でも鮮明に記憶に残っています。
    あと、リョーちんの髪型を改めて見てちょっと感動を覚えた。連載当時の平成初期から30年以上経っているのに、令和になった今見ても全く古さを感じない。それどころか逆にスタイリッシュで今っぽい!流行は巡るんですね(しみじみ)。
    そんなキャラクターたちもそれぞれに個性があり、その誰もが魅力的。湘北だけでなく、他校のメンバーも粒揃い。
    本当に懐かしい…😌ノスタルジーに浸りながら、ゆっくり読み進めていこうと思います🏀
  • ゆげたつらん

    遠浅よるべ

    いい湯だな😌♨️
    2025年6月2日
    BLジャンルの検索でこの作家様の別作品が目に留まり、他の著作物も拝見してみたら、こちらにすごく興味を惹かれて。
    あらすじが気になり試し読みしてみたところ、止まらなくなってしまった。すごく好みの作品でした。こちらはBLではなく、ジャンル的には青年漫画になります。
    秘湯を愛する大黒宇大と、彼が尊敬してやまない温泉レビュアー・癒しん坊先生の秘湯を巡る旅。作中に登場するのは全て綿密に取材された実在の場所になっています。
    だからこそ、拝読していて余計に楽しい。旅行好きの私はワクワクでした。特に2巻目に登場する長野や栃木は頻繁に旅しているので、作中の場所にも訪れてみたい…!
    そして師匠と弟子の関係である主役二人、見た目も中身もそれぞれの味がある。骨太な作画が作品内容にもマッチしています。
    それと秘湯がテーマなだけに裸体も度々登場しますが、筋肉の描写がとても素晴らしいです。良き…!

    自分の地元も有名無名にかかわらず温泉地がかなり多いので、いつかこの作品で取り上げられたら嬉しいなぁと思ってしまった…♨️ちょっとだけ期待しております😊
  • まんがグリム童話 廓源氏

    板東いるか

    刮目せよ、圧倒的画力!
    2025年6月1日
    紙の本でも持っている作品。板東先生は、女性ジャンルの“寒がりメイド”の作画担当もされていらっしゃいますね。
    もう試し読みの段階で圧倒的画力に魅了され即買い。かの有名な源氏物語の世界観を引用し、江戸時代の遊廓に置き換えた物語になります。

    舞台は新吉原、通称“源氏屋”・“源さん”などと呼ばれている美青年がひとり。
    彼は問題のある遊女を抱える妓楼から依頼を受け、彼女たちを一人前に仕上げていく“仕込み師”である。

    この主人公源さんがまごう事なき超がつく美青年です。源氏物語の光源氏に相当するキャラで、その美貌はもちろん“寝技”でも数多の遊女たちを虜に。
    原典での主要人物である葵の上や六条御息所も、大見世の筆頭花魁として登場。
    葵は気が強いながらも真っ直ぐな女性、六条はプライドが高く美しい女性。源氏の事となると嫉妬で我を忘れてしまうのは原典同様です。
    全体的に男女の愛憎の物語なので、基本覚悟して読まねば心をグサッとやられるのですが…。第一話の“葵の上”、第三話の“源典侍”、第七話の“末摘花”はその中でも比較的安心して読めるエピソードになっています。
    私は原典でもそうなのですが“末摘花”が一番好き。ラストはちょっとだけホロッとしてしまう。辛いのが苦手な方はこの三つのエピソードだけでもぜひ。分冊番なら一話ごとに購入可能です。
    作品ページの紹介文が何だかおどろおどろしいことになっておりますが…、逆にマイナスイメージになりそうなので書き換えて欲しいくらい。
    遊廓が舞台ゆえに濃厚な濡れ場も描かれるけれど、変なイヤらしさを全く感じず純粋にエロティック。画力がとんでもない作家様なので、嘘偽りなく素晴らしいです。イケメン源さんと併せて目が大喜び間違いなし!
    ただ残念なのは、未完のまま終わっていること。今後がすごく気になるところだったのですが…。それでも私は芸術的な作画とエロスを拝めるだけで大満足でした。
    板東先生って、東洋人も西洋人も本っ当に凄まじいほど美しく魅力的に描かれるんですよね。眼福の極み…!
  • かじつ

    阿部はちた

    世界観に引き込まれる
    ネタバレ
    2025年5月31日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 親同士の再婚で、幼い頃に義兄弟になった恭一と松真。次第に恭一は松真に兄弟愛とは違う淡い想いを抱くようになります。しかし両親の離婚で、たった数年で離ればなれになることに…。

    もう冒頭の描写から心を鷲掴みにされた感じです。ノスタルジックな南の島の風景、その中にとけ込む二人の少年たち。
    両親の離婚以来、顔を合わせていなかった恭一と松真。一年後、恭一は松真への変わらぬ想いを胸に彼に会いに行きます。
    その想いを告げられるも、手にした後に再び失うことを恐れる松真の葛藤。そして、次第に通っていく二人の心。心理描写が非常に秀逸です。
    甘くも苦くもあって、まさに“かじつ”。絵柄もストーリーも繊細で雰囲気があり、その世界観にすっかり引き込まれました。
  • 美食探偵 明智五郎

    東村アキコ

    セリフ回しが秀逸
    2025年5月31日
    明智小五郎…ならぬ“明智五郎”の、食をテーマにした推理物。
    この作品、まず明智さんとその助手(?)・小林一号(苺)のコントのようなやりとりが好きすぎて…!見た目紳士なのに何かと理由を付けてお弁当代をツケにしてる明智さん…🙄
    と言うか明智さんの独白も他の登場人物たちとの会話も、全てセリフ回しが面白い。明智さんの昭和っぽさ全開の独特な喋り方も癖になる。
    …と、まるでコメディのようでもありますが、前述の通りきちんと推理物。犯罪をコーディネートする美しくも恐ろしい“マグダラのマリア”との駆け引きには、緊張感が漂います。
    おもしろシーンと真面目シーンの温度差で風邪ひきそうでした…。
  • 探偵事務所の飼い主さま

    noji

    探偵事務所の緩めな日常
    ネタバレ
    2025年5月31日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 検索でお目にかかった作品。探偵物好きなのであらすじで興味を持ち、試し読みでこれ面白い!と即拝読。
    佐狐探偵事務所の探偵・フミさんと、その助手であるロウ。フミさんのことが大好きなロウ、コワモテなのに動物たちにめちゃくちゃ好かれるタイプ。迷子の動物探しには、彼が大活躍!

    こちら、すごく好みのお話でした。何とかしてフミさんに絡みたいロウと、何とかして拒否ろうとするフミさんの攻防が微笑ましい😊
    動物たちに懐かれまくるロウ。哺乳類に限らず鳥類から爬虫類、魚類まで生き物全般なのね(笑)。猫ちゃんたちに自ら膝に乗ってもらえるなんて!羨ましい~!
    BLとしてはふんわりしていますが、何しろストーリー自体がコメディタッチで面白くて飽きないです。どこか色っぽいフミさんと派手でコワモテのロウ、対照的な二人が魅力たっぷり。お話が進むごとに二人の距離が縮まり、事務所には徐々に生き物が増えていくのがツボでした😺
    あと余談ですが、ジュスティーヌちゃんの元飼い主の女許せん…。もう要らないとか、猫飼いとしてこういう輩は本当に嫌い!
    でもそんな女の所よりずっと素敵な居場所が出来てよかったよぉ~ジュ…じゃなくて大福ちゃん😹
  • だんだん街の徳馬と嫁

    藤見よいこ

    色々と衝撃が…
    ネタバレ
    2025年5月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 以前別の漫画サイトさんで無料分があり、途中まで読んだことがあった作品。こちらでも見つけたので、最後まで拝読してみました。
    舞台は終戦直後の福岡県、八幡製鉄所で働いている徳馬。兄の義一が戦死してしまい、独りになった兄嫁・万火子(まほこ)と結婚することに…。

    戦後、残された者同士が新たに結婚というのは意外と多かったと聞いたことがあります。
    兄嫁だった万火子は以前から徳馬の憧れの人。しかし、彼女は死んだ夫を忘れられないでいる。この二人がゆっくりと夫婦になっていく様子を描いた微笑ましい物語…。
    というわけではなかったのです。このお話、前半と後半でびっくりするほど印象が違います。
    戦死したと思われていた兄・義一。何と彼が復員してきます。そこから雲行きが変わっていき、次第に不穏な空気が漂い始める。そして、まさかの事件が…。
    ラストまでの流れは衝撃です。“鉄の街”だからこその展開が待ち受けており、エグい上に切なくて苦しい。元々は誰が悪いわけでもなかったのに…。
    と思ったんですが、よくよく考えれば元凶は徳馬なんですよね。なぜなら兵隊になるのを泣いて嫌がった彼の代わりに、義一が出征していたからです。
    そんなエピソードが冒頭でサラッと描かれていたのですが…。いやいやちょっと待て。気付かないフリして最後まで読んだのだけど、やはりおかしい。その設定だけはどうしても無理があります。
    赤紙が来たら泣こうがわめこうが健康体なら従うしかないし、そもそも身代わりなんてもってのほか。徴兵逃れは処罰の対象で、家族共々誹られる。作者様はそんな当たり前のことをご存知なかったのだろうか。もうそこは完全なるマイナスポイントでした。
    ただ、そのおかしな展開に目をつぶって物語全体を俯瞰で見てみると…。徳馬も義一も万火子もみんな、戦争がきっかけで人生を狂わされてるんだよなぁ。やはり戦争は良いことなど一つもない。
    始めのうちは完全なハッピーエンドだと思っていただけに、その分余計に心を抉られたお話でした。結末はある意味メリバと言えるかもしれません…。
  • てんある【単話版】

    蜂煮

    あぁぁ~待ってました!
    ネタバレ
    2025年5月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ “うみのお城”と“ゆうちゃん”ですっかり蜂煮先生の虜になってしまった私。新作を待ちわびていたところ、キター!!もう早速拝読。冒頭の舞と、それを目撃した彼の「何あれ気持ちわりぃ」という容赦ない一言からすでにツボでした😂
    拠り所を失い絶望の淵にいた青年・朝陽、そして突如降臨した守護天使様のお話…。今回もありそうでなさそうな(?)トンデモ設定ですね!
    相変わらず朝陽たちメインキャラは緻密な作画なのに、モブたちはゆるふわでキモカワ(笑)。朝陽を騙している時の詐欺教祖、その憎たらしいほどあくどい顔で吹いてしまった😅
    そして1ページ目から背景のモブに混じって端っこに登場し、2ページ目で「気持ちわりぃ」と発していた彼こそが実は…!

    もう何と表現したらいいのか…。蜂煮先生の作品は全て私の心を深く深くぶっ刺してきます。絵柄はもちろん、唯一無二のストーリーはどれも文句の付けようがない!これからもずっと追いかけさせて下さいませ…🙇
  • BUDDIES

    倫敦巴里子

    ドラマや映画化希望!
    ネタバレ
    2025年5月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ フォロー様方が揃って高評価レビューを書かれていたので、ずっと気になっていた作品。
    拝読してみて良い意味で鳥肌。これは凄い!私が一番好きなタイプである“BLの枠を超えたBL”でした。

    梶は大手ゼネコンのエリート部長、そしてイケメンな虹郎はビル清掃員。
    しかしそれは表の顔。親を亡くし路頭に迷っていた時に梶に拾われて以来、時給一万円で彼のスパイとして働いている…。

    そんな梶と虹郎のバディが、大企業の闇に挑んでいく物語。二転三転するストーリーの波にすっかり呑み込まれた私、全く飽きることなく最後まで読み進めてしまいました。
    皆様が書かれているように、ドラマや映画で観たいほどお話が秀逸。しっかり綿密に作り込まれており、ただただ脱帽。絵柄も素敵。
    読後は晴れやかな気分に!これはぜひ続編が欲しい…。
  • 灰かぶりの嫁入り~人嫌い少佐と紡ぐ溺愛浪漫譚~

    相模たから

    二番煎じどころじゃない
    2025年5月28日
    オススメに上がってきたので、取りあえず無料分の一話のみ読んでみました。その上での感想です。軍人さんのもとに嫁ぐ薄幸の令嬢のよくあるお話ですね。
    まず拝読前からタイトルが引っかかってしまったのですが、龍之介さんの軍での階級は“少佐”なんですか?“少尉”ではなくて?
    誤植かと思って本編で確認したら、“少佐”で合ってるんですね。私の拙い知識だと、一般的には少佐というと若くても30代以上のイメージだったので。20代で少佐になった方も僅かながら実際におられるので、有り得ないことではないけれど。
    無料分のみでは龍之介さんの年齢がはっきりしませんが、おそらく20代ですよね(違ったらすみません)。だとしたら、階級は佐官よりも尉官の設定にした方がよりリアリティがあってよかった気がします。もしかしたら未読の2話目以降に、年齢や階級について何かしらの言及があったりするのかな?なぜ若くして少佐にまで出世したのか、とか…。
    作画については女性漫画なのにこれでいいの?と思うほど雑。良く言えば荒削りかな。設定はというと二番煎じどころか三番煎じ四番煎じです。
    絵柄もストーリーもこちらよりハイレベルな作品が溢れている中、もっと光るものがない限り埋もれてしまうと思います。ガンバレ…!
  • レトロBL【特典付き】

    嶋二/ときしば/春田/眞山りか/雪路凹子/虫歯/春泥/晴屋うまこ/彩景でりこ/丸木戸マキ

    ぜひ2巻も出して~!
    2025年5月28日
    レトロBLですって!?こんなアンソロジーがあるとは…!わたくし大正浪漫・昭和レトロ大好き。ありがとうございます✨
    喜び勇んで作品紹介を読むと、やはり大正~戦後すぐくらいまでの短編集?ドンピシャで好きだー!…と思っていたのですが、ほぼ現代に近い時代設定のお話も収録されています。
    せっかく“レトロ”と謳っているので、個人的には全て昭和初期までの近代が舞台でもよかったかな。そんな生意気なことを思いつつ拝読しましたが、結果的にどの先生の作品もそれぞれ素晴らしかったです!
    特に表紙も描かれている眞山りか先生、そしてときしば先生の作品が絵柄的にも好みでした。ときしば先生の“秘事恋慕”は単話でも購入できるんですね。
    近代が舞台の物語は当時の服装も相まって、どこか耽美でしっとりしていてエロティックで、何とも言えないほど素敵だ…。1巻で完結のようですが、ぜひ2巻も出して欲しいよ…!
  • ウスズミの果て

    岩宗治生

    廃墟の描写と深すぎる物語に感動…!
    ネタバレ
    2025年5月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 検索でお目にかかった作品。あらすじを見ると普段あまり読まないSF作品のようでしたが、表紙に一目惚れしてしまい拝読。
    物語開始より50年前のこと。“結晶病”と呼ばれる不治の病が蔓延し始め、地球上の人類の大半が死滅。その特異な病の原因は、突如出現した異形の存在が撒き散らす瘴気。
    そんな中を生きる一人の少女。彼女の任務は異形によって穢れた土地の浄化、そして生存者の捜索であるのだが…。

    まずページを開いた瞬間、廃墟・廃墟・廃墟!生命活動を感じない無機質な建造物群の描き込みが素晴らしい。圧倒されました。
    この緻密な作画を眺めるだけで結構な時間を割いてしまった。眼福の極みです。
    そんな廃墟の一棟で謎の生物クーと暮らす少女・小夜。彼女は“丑三技研機関”の臨時調査員。退廃した世での生存者の捜索・保護、感染力が非常に強い結晶病ウイルスの浄化というハードワークを淡々とこなしています。
    なぜ小夜が不治の病を一切恐れず活動できるのか。それは彼女が“永遠の子”であり、研究によって生み出された改造人間であるからなのです。
    捜索中に発見した遺体の火葬・埋葬も小夜の仕事の一つ。一面に広がる墓地のシーンで思わず絶句。
    そして彼女が調査に訪れた場所で出会う、生身の人間ではないコピー人形やアンドロイドたち。彼らが語る“生き続ける目的”には胸が締め付けられます。
    さらに捜索を続けていくうち、やっとのことで生存者の一人を見つけられたのですが…。

    荒廃した近未来の描写が圧巻で、当初はある意味それ目当てで読み進めていました。
    そんな中で徐々に明らかになっていった小夜の任務や正体、様々な出会い。それが予想以上に深く掘り下げられており、心がゴッソリ抉られたかのよう。あぁ苦しくて切ない…。
    SF好きの方や廃墟好きの方にはとにかくオススメ。特別そうではなかった私でも、頭から爪先までどっぷり世界観に浸かってしまいました。
  • イグナートの花嫁【単行本版(シーモア限定描き下ろし&特典付き)】

    もりもより

    ひたすら繊細で美しい
    ネタバレ
    2025年5月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 高評価ピックアップで表示された作品。ファンタジー物はハマる作品とそうでない作品があるので、こちらはどうかな?と試し読み。
    そして見事ハマらさせていただきました…!
    竜の花嫁に選ばれた少年リタと、雪山の竜イグナートの物語。

    キャラも、衣装も、そして動物たちも。繊細な作画と物語の世界観が見事にマッチしており、まず冒頭から素晴らしいです。
    生け贄のしきたりのストーリーは王道ではあるけれど、どこまでも真っ白な雪の世界の美しさに魅了され、どんどん読み進めてしまいました。
    少し驚いたのが、イグナートの性格の淡泊さ。姿は端正ながらもどこか陰があり、哀愁さえ感じます。今まで私が見てきた物語の、エネルギッシュな人外キャラたちと正反対。そこにもすごく惹かれました。
    リタとイグナートの、淡々としながらも穏やかなやりとり。外は一面雪景色にもかかわらず、二人を見ているだけで心がほわっと温かくなるんです。
    そしてイグナートの静かで包み込むような優しさ、どこか物寂しげな表情。リタの悲しい過去の描写も相まって、胸が締め付けられました。
    しかし、リタもただの薄幸の少年というわけではない。怖い物知らずとさえ思える行動力には、時々びっくりさせられます。もし彼が自分の人生を憂うだけの不幸キャラだったら、私は絶対ハマらなかったはず。

    孤独な人間と半竜が互いを想い合う、ふと涙が出てしまうような優しいお話。
    二人とも、どうかどうかずっと幸せであって…!
  • あなたを殺す旅

    浅井西

    心を鷲掴みにする骨太な物語
    ネタバレ
    2025年5月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 衝撃的なタイトルと表紙に惹かれて拝読した作品。
    ヤクザの下っ端・小田島は、他のシマでトラブルを起こした若頭・片岡を秘密裏に殺せと組から命令を受けます。一方片岡には、旅とでも思ってしばらく行方をくらましておけと。
    “世話係”として片岡に付き従う小田島、二人の逃避行が始まります。果たして小田島は片岡を殺せるのか…。

    この作品、本当に凄かった。絡みのシーンがしっかりあるBLですが、BLの枠を超えた硬派で骨太な物語。私が最も好きなタイプ。
    淡泊な顔立ちで寡黙な小田島と、彫の深い顔立ちで愛嬌があり、どこか憎めない片岡。全てが対照的であることが、彼らの魅力をより引き出しているように感じます。
    そして複雑に絡み合う人間関係。二人とも過去に秘密と因縁を抱えています。クスッと笑えてしまうような展開もある中、それがふと垣間見える。一見脳天気に思える片岡、実は思慮深く、全て見透かしているよう。
    また、彼から時折発せられる、心に突き刺さるような深い台詞の数々。少年と一緒に小鳥のお墓を作ってあげるシーン、道すがら出会う人々とのやりとり。到底根っからのワルとは思えない。実に魅力ある人物として描かれています。
    そんな片岡に真後ろから銃を向けるも、引き金を引けない小田島。夢の中で彼を撃ち殺し、飛び起きて隣の片岡を確認する小田島。まだ片岡は死んでいないのかと苛立つ組の四代目。一体どうなっちゃうの!?とハラハラし通しで、食らいついて拝読しました。
    当初は軽い気持ちで読んでみようと思った自分ですが、それどころか完全に魅了されてしまった。とにかく素晴らしかったです。
  • 剣と霧

    琥狗ハヤテ

    これは色んな意味で滾る!
    2025年5月26日
    舞台は唐の時代。悪を斬る暗殺者ジエンと、その商売敵であるウーの物語。
    まるでダークヒーロー物の青年漫画のような始まり方で、物語冒頭からワクワク。それでいながらしっかりBLでもある。他であまり見ないような泥臭い感じなのも逆に新鮮でした。
    もともと少年漫画に慣れ親しんだ人間なので、こういう男臭いキャラやストーリーは嫌いじゃない。むしろ大好物!
    ただ強いて言えば、めっちゃワイルドなジエンがもう少ーしマイルドなビジュアルだったらもっと好みだったかな…。
    そして、そんな男っぽい絵柄と対照的なちみっこも可愛かったです!
  • わたしのママは真野くんです。

    三津キヨ

    途中までは良かった
    2025年5月26日
    絵柄とあらすじで、あっこれ絶対好きなやつだ!と思い試し読み。
    途中まではすごく良かったんです。
    しかし…、会社の飲み会で瑞希が酔い潰れてあろうことか男性社員(真野くん)に抱きつき、粗相までするシーンで一気にないわ~と思ってしまいました。
    現実的な話で申し訳ないんですが、お酒の加減がわからず飲み過ぎたり人に絡んだり、変な酔い方をする人が大嫌いなんです。私も会社の飲み会でそういう人をたびたび見かけ、ドン引きしたり気分を害したことがあるので。
    それと、酔い潰れて真野くんに粗相してしまったからって、なぜ彼の家に運ぶ必要がある?ただの同僚の男性ですよ。女性社員もいるのに、誰一人として介抱しなかったのだろうか。家を教えてくれなかったからって、それでもちょっと…。
    同僚でしかない女性を簡単に家に上げるなんて、色んな意味でリスク高すぎ。あらぬ誤解を招く可能性があるので、今の時代、普通なら避けるはず。瑞希が真野くんを意識するきっかけにしたいのはわかるけど、少し展開が強引すぎ。
    あと、真野くんの「甘えたくなったらいつでもおいで」のセリフ。あれはおそらく瑞希や読者をキュンとさせるための殺し文句なんだろうけど、私はぞわっと鳥肌がたち、ページを閉じました。
    彼女でもない女性にさらっとそういうことが言える男、私は引く。きっと萌える方は萌えるのでしょうが、私はダメでした。
    多分若い頃だったら純粋にハマっていただろうなと思えるお話。今はある程度人生経験を積んだので、リアリティのなさすぎる展開はつい厳しい目で見てしまう😣すみません…。
  • 銀座ネオンパラダイス

    ウノハナ

    たとえ遠く離れていても…
    ネタバレ
    2025年5月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 昭和初期、戦中戦後が描かれるBL作品。大好きだった祖父母が生きた時代なので特別興味があり、考証についてはかなりうるさい人間です。
    そんな私でさえ、素晴らしいと思えた作品。

    鷹彦と葵は幼馴染み。戦後三年、進駐軍の通訳を務める葵は、出征した鷹彦の復員をずっと待ち続けている…。

    きっとこれが最後の夜、もう二度と逢うことは適わない。その覚悟で愛する人と枕を交わして出征した人は、当時どれほどいたんだろうか。
    そして地獄のような戦地で死を覚悟しながらも、やはり愛する人のために生きて帰りたいと願った人も。

    遠く離れながらもお互いを求め続けていた鷹彦と葵、ようやく結ばれた彼らの深い絆にただただ涙。銀座のネオンが明るく照らす中、もう二度と離れることなく、何年経っても二人一緒に人生を歩んでいって欲しい。
    まるでノスタルジックな古い映画を観ているようでした。
  • 隣の席の変な先輩

    うすくち

    何これ面白い
    2025年5月25日
    表紙が独特で最初はスルーしていましたが、なぜかどうしても気になってしまい拝読。
    ヤバい面白い!スルーしなくて正解でした。会社でイケメンだらけの部署に配属され、パラダイス状態の芽吹まゆみが主人公。毎日がウハウハだけど、よりによって隣の席に苦手な先輩が…。

    気付かずに読んでいたのですが、この作品てジャンル的にはTLなんですね。怒濤のギャグでめちゃくちゃ笑えるせいか、全くそうは思わなかったです。
    セリフや独白が多いのでちょっとゴチャッとして見えますが、内容が面白いので全然気にならなくなりました。
    絵も綺麗な上、まゆみの一人コント(?)がツボすぎる…!それと何と言っても色んなタイプのイケメン!彼ら全てが目の保養✨朝日向さんはちょいブキミだけど…、実は彼もイケメン!執着されるまゆみが羨ましいようなそうでないような…💧
    ギャグ+イケメン+エロな展開と盛りだくさんで、予想以上に良かったです!
  • パン職人の恋人

    ツキシマテント

    幸せな気分に
    2025年5月25日
    作者様の別作品の“はのくり”がとても素晴らしく、こちらにも興味を持ちました。パン屋の主人・要士朗さんと、アルバイトのゲイの青年・直生くんのお話。
    “はのくり”の作中に、要士朗さんのパン屋がちらっと登場したりもしています。世界線が一緒の作品なのかな。
    そしてこちらも期待を裏切ることのない良さです。“はのくり”同様、全てが素敵すぎる…。絵柄に派手さはないけれど、その素朴であったかい作画が物語とよーくマッチしているんです。要士朗さんは渋くて素敵だし、直生くんは可愛くて健気。
    絡みのないBL作品ですが、優しく穏やかに進む物語は心の癒し。やはりヒューマンドラマとしても秀逸!読了後は幸せな気分になれること間違いなしです。
  • 結ばる焼け跡

    雨瀬シオリ

    当時について深く考えさせられる
    2025年5月24日
    好きな作家様の一人、雨瀬先生が描く終戦直後の物語。
    家族全員を失った戦災孤児・兼吉と、彼が出会った謎の青年・金井田がお話の中心人物です。

    この先生が紡ぐ泥臭いながらも美しいヒューマンドラマは、いつも心に突き刺さる。別名義の作品を拝読した時も、狂おしいほどの衝撃とともに、人生観が180度変わるほどの影響を受けました。
    ジットリと仄暗く、重くて辛く、しかしそれでも必死に生きようともがく人々の群像劇。独特の絵柄も相まって、息遣いさえ聞こえてきそう。
    孤児、復員兵、ヤクザ、パンパン…。たとえ世間的に悪と誹られるような行為でも、食べていくための手段は人それぞれ。作品の舞台は戦後半年にも満たない頃、まだまだ戦中の痛手を引きずった世の中です。
    そんな時代をひたすら逞しく我武者羅に生きる兼吉、そして彼を取りまく人々。自分だったらすぐ野垂れ死んでいるだろうな…。
    そう考えると、やはり戦中戦後を生き抜いてきた祖父母を尊敬してしまう。いや祖父母だけでなく、当時を生きた全ての人々が純粋に凄いと私は思います。
    もし平和ボケした現代人があの頃にタイムスリップしたとしたら、生き抜くことが出来るのはほんの一握りなんじゃないかと。戦争を経験した先人たちには本当に頭が上がりません。
    色々と考えさせられる、実に深く心を抉ってくる物語でした。

    それと別名義での新作も、いつか出していただけたら嬉しいな…。
  • 猫と紳士のティールーム

    モリコロス

    コーヒー派だけど大好きな世界観!
    2025年5月24日
    別の漫画サイトさんでお見かけしてから、表紙の猫ちゃんがずっと気になっていた作品。
    傍らのおじさまの怪しげ(?)な出で立ちから、当初はミステリーかホラー系の物語かと…。でも全く違いました!本格的な紅茶をテーマにした作品です。
    街角にひっそり佇む紅茶専門店の店主・瀧さん。初見は無口なクール系おじさまかと思いきや、実は極度の人見知りなのでした。
    彼が心を開くのは愛猫の“キームン君”だけ…ではなく、紅茶のこととなると急に瞳が輝きだし、滑らかな語りが止まらなくなってしまいます。

    実を言うと私はコーヒー派でして、普段紅茶を飲むことはほぼほぼないのです💦ごくたまに午○ティー(ミルクティー)を嗜む程度…。
    しかしそんな私でも十分楽しめたお話。それぞれの事情を抱えた人々が瀧さんのお店を訪れ、身も心も癒されていくホッコリなストーリーです。
    お客さんに合わせて瀧さんがセレクトしてくれる、様々な紅茶とスイーツ(または軽食)が毎回登場。目にも楽しい上にどれも美味しそうで、思わずヨダレが…(´¬`)作中では私と同じコーヒー派のお客さんも虜になっています。
    そして忘れてはいけないのが猫のキームン君!人間の言葉や感情を理解しているんじゃ!?と思うほど賢い子。あぁモフりたくてたまらない…(´¬`)
    表紙の雰囲気で敬遠する方もいるかもしれませんが、ページを開けば可愛い猫ちゃん+紳士+紅茶の癒しの世界が広がっておりますよ😺
  • 俺のポラリス

    仁嶋中道

    旅に出たくなる
    2025年5月24日
    仁嶋先生の別作品“どちら様が愛を告ぐ”にいたく感動し、色んな作品を拝読してみたくなり。自分が旅行好きなのもあって、二作品目はこちらを選びました。
    代理旅行のアルバイトを始めることにした大学生の巡くん、そして研修担当の南さんのお話です。
    “代理旅行”というお仕事って実際にあるんですね、レビュアー様方と同じく、検索してみて初めて知りました。
    事情があって旅行に行けない人々のために、自分たちがその場所に赴いて…というちょっと珍しいこのバイト。依頼者のために試行錯誤しながら奮闘し、自身も人間的に成長していく巡くん。そんな彼を見守る南さんは、優しくて頼りがいがあって何とも素敵。
    ガッツリ絡みのあるBLももちろん良いですが、ブロマンスのような穏やかで温かい物語も大好物。初々しい恋心が描かれているこちらの作品、完全に心を射貫かれました。
    二人の様々な代理旅行を見ているうち、自分も旅に出たくてウズウズしてしまった🚙
    とても素敵なお話でした!
  • 右頬のきずな【電子合本版】

    あすかむ

    ぬいぐるみが繋ぐ恋🧸
    ネタバレ
    2025年5月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作者様の描かれる世界観に物凄く惹かれたので、“心音”を拝読後にこちらの方も。
    この作品も同性が恋愛対象である男性たちのお話ですが、やはりBLではなく青年漫画にカテゴライズされています。そして想像通り、BLの枠に収まらない素敵なお話。

    会社員の本間は前日に自転車で転び、右頬に絆創膏を貼って出勤する羽目に。通勤途中に通るアパートの窓際に、色々と突っ込み所満載のおかしなクマのぬいぐるみが飾られているのを見つけます。
    そのぬいぐるみの右頬は、今の自分と同じように傷が付いているのでした…。

    ぬいぐるみが自分と重なり、親近感を覚えたのか通勤のたびに話しかける本間。
    端から見たら怪しさ全開ですが、特に何事もない普通の日々が過ぎていく描写がとてもほっこりして好きでした。朝と夜、そして冬から春への季節の移り変わりが、温かみのある作画で描かれています。
    三月には同僚が結婚し、「俺も大切な人が欲しいなぁ」と寂しそうにぬいぐるみに話しかける本間。そのシーンには何だか胸がギュッとなりました。
    ある日ぬいぐるみがなくなっており、「?」となっているところにそのぬいぐるみをゴミに出そうとしていた男性が…。ここから二人が知り合い、深く関わっていくことになります。

    おかしなぬいぐるみが二人を繋いだ、ちょっとロマンティック(?)で人情味溢れるお話。
    この作品もオールカラー、読み応え十分です。作者様の体格の良い男性の描写が私にはドンピシャでした。
  • 心音【電子合本版】

    あすかむ

    瑞々しく描かれる主人公
    ネタバレ
    2025年5月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 最初は普通のBL作品かと思ったのですが、どうやら少し違いました。カテゴリも青年漫画です。
    もう何というか、やはりBLの枠ではくくれない、言葉で上手く言い表せないような素敵な作品でした。

    学校の健康診断で出会った男性医師にかけられた一言、「とてもキレイな心音だね」という言葉に感銘を受けた久瀬くん。聴診器まで買ってしまい、自分はもちろん姉の心音まで聞きたがる始末。
    これは相当な変わり者!と思いつつも、その純粋さが憎めない。豊かな情緒が瑞々しく、かわいらしくさえ感じました。
    そんな久瀬くんだからこそ、クラスメイトの早川さんも彼にだけは“同性が好き”という秘密を打ち明けたくなったのかも。そして久瀬くんも、実は早川さんと同様なんですよね。健康診断でのお医者さんの言葉が、彼にそれを自覚させたきっかけです。そして初恋も。
    やがて彼は研修医となり、勤務先の病院であの時のお医者さんと偶然の再会。ゲイ仲間からはアタックしてみろと言われるも、当のお相手は既婚者で子供もいるのです…。
    ※ここから完全なネタバレ↓

    結果的に久瀬くんが自身の気持ちを伝えることはありませんでしたが、読後の余韻は実に清々しくて心が洗われるようでした。絵柄も独特なタッチで味があり、オールカラーも相まって生き生きとしています。
    たまたまオススメで表示されたのですが、出会えて良かったと思える魅力ある作品でした。
  • どちら様が愛を告ぐ

    仁嶋中道

    一本の映画を観ているよう
    ネタバレ
    2025年5月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 高評価ピックアップで表示された作品。
    祖母から引き継いだカフェを営む千波と、そこを訪れた青年・渚。千波は渚の挙動不審さが目に留まり…。

    拝読して大正解だった作品。レビュー高評価に納得です、まるで一本の映画を観ているようでした。
    登場人物がそれぞれ秘密を抱え、複雑に交差している。すごく緻密に練られたストーリーに感激。これは確かにネタバレなしで読んだ方がいいかもしれません。そんな私は知らずに先にレビューを拝見してしまいましたが…💦
    それでも実に素晴らしかったです。拝読後は心が温まり、優しさで満たされました。ピックアップよ表示してくれてありがとう!
    そしてココアが飲みたくなってしまいました😌
  • 軍人さんと金平糖

    八千代ハル/海野幸

    物足りなかった
    2025年5月22日
    検索で偶然お目にかかった作品。当初は軍人さん+薄幸の少女のよくある王道ストーリーと思って試し読み。
    読んでいるうち、何でこの女の子は男物みたいな着物着てるんだろう…?と思っていたところ、途中でBLであることに気付きました😅ジャンルを確認していなかった上、主人公が女の子にしか見えなくてずっと勘違いしていた💦キヨという名前も女の子っぽいし…。

    遊廓育ちの下働きのキヨと、上官に連れられてその遊廓を訪れた軍人・正嗣さんのお話。
    ストーリー的には嫌いじゃないので読み進めようと思ったのですが。これ、表紙の軍服からもわかるとおり、正嗣さんが所属しているのは架空の軍。
    自分は軍物大好きではあるんですが、架空の設定とわかった時点で熱量が半減してしまう面倒な人間なんですよね(ファンタジー作品を除く)。きつい言い方をしますが、リアルな軍の時代考証から逃げているように感じるので。架空の設定にすれば何でもありですから。
    というか軍人さんの設定自体、作中ではただのお飾りそのものなのでまるっと要らなかった。普通に“商家のお坊ちゃん”で良かったんじゃないのかな?軍が舞台でもないのに、“架空の組織の軍人さん”の設定を無理にねじ込む必要はなかったと思います。
    あと絵は綺麗ではあるんですが、だいぶあっさりめというか生気や覇気がないというか。それもあってか、何だか全体的に印象が薄く、物足りなさを感じてしまいました。
    軒並み評価が高い中、水を差すようで申し訳ありません。
  • 岩元先輩ノ推薦

    椎橋寛

    軍服は素敵ですが…
    2025年5月21日
    旧日本軍の軍人さん&軍服大好きな私が、まず表紙で惹かれた作品。
    これは大日本帝国陸軍の軍服ではないか!ワーイうれし~久々の軍物だ~ヽ(^o^)丿
    ワクワクしつつ、ふと作者様名を見たら、こちら“ぬらりひょんの孫”の椎橋先生の作品なのですね。
    そしてあらすじを読んでみると、どうやらホラーやオカルトっぽい。陸軍+ホラーなんて読まずにいられない!まず無料分を拝読。

    時代は一九一〇年代。地図には載っていない軍用島に存在する陸軍栖鳳中学は、軍事利用可能な超常現象を収集・研究する機関。
    三年生の岩元胡堂は学長の命令を受け、超常現象が起こると噂のある地域へ調査に向かいます…。

    ん~、ちょっと思っていたお話と違いました。軍人さんが遭遇するしっとりとしたホラー物かと思いきや、特殊能力全開でかなりファンタジー色が濃いめ。どうやら純粋なホラーやオカルトとは違うようです。
    そして私が評価を下げた最大の理由が、舞台を帝国陸軍にした意義が全く感じられなかったこと。登場人物の容姿や能力の奇抜さもあり、これならいっそオリジナルの組織を設定した方が断然よかったと思う。
    それと十代半ばの学生さんたちがメインキャラなので、私の大好物であるガタイが良くて屈強な大人の軍人さんがいない…。oh…😵
    自分にとって魅力に感じる要素が全て消し飛んでしまったため、数話目の途中で飽きが来てページを閉じました。
    絵柄はとっても綺麗です。軍服の描写も緻密。それだけに期待しすぎてしまった感が…。
    様々な特殊能力を持つ個性的なキャラがたくさん出てくるようなので、ハマる人にはハマる作品かもしれません。
  • 写らナイんです

    コノシマルカ

    笑えるホラー👻
    ネタバレ
    2025年5月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作品のタイトルを見て、あっ以前目にしたことがある作品だなぁと思い出しまして。あらすじを読み、ホラー大好物なので早速拝読してみました。

    生まれた時から幽霊を引き寄せてしまう超霊媒体質の黒桐くん。そしてオカルト部なのに霊感ゼロ、視えないどころか一切の霊を寄せ付けないみちるちゃん(心霊写真すら一枚も撮れない)を中心としてお話が展開していきます。
    霊媒体質のせいで辛い思いをしてきた黒桐くんですが、転校先で関わることになったみちるちゃんに除霊(?)の能力があるらしいと気付きます。黒桐くんに付きまとう霊たちを、無意識のうちに片っ端から滅してしまうみちるちゃん最強(笑)!
    天真爛漫なみちるちゃんですが、お父さんを早くに亡くしてしまっているのだと。心霊写真を撮り始めたのは、大好きだったお父さんに会いたいがため。
    でも前述の通り彼女は“ゼロ感”。未だにお父さんとは写真を通しても会えないまま…と思いきや。実は霊となってめちゃくちゃ側にいた!しかし娘に近付いただけで必然的に滅せられてしまうので、一定の距離以上は近付けないでいるのでした😅
    ホラーなストーリーではあるけれど、そこかしこにギャグが挟み込まれているので、ゾッとしながらも笑えます。
    みちるちゃんも明るく元気で可愛いので、黒桐くん同様自分も癒されました😊
  • 姉と俺と先輩と

    パース

    女の子も関わってくる物語が新鮮
    ネタバレ
    2025年5月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 一歳違いの姉の冬子の恋愛対象が同性だと知ってしまった秋央。そんな彼も、自身の恋愛対象は同性なのである。
    秋央が気になっているのは通称“キング”の河野。しかし彼が手に入れたがっているのは、よりによって姉だった…!

    始まりはアキオ→キング→トウコ↔のぞみ。まさか姉がライバルになるとは!
    女性のきょうだいが関わってくるお話は初めてなので、すごく新鮮に読めました。複雑な三(四)角関係?がどうなっていくのか気になりましたが、念願通りのキング↔アキオとなり、ハピエンで何よりです。
    また、アキオは常に自分の一歩先を行く姉のトウコにコンプレックスを抱いていましたが、実はトウコはアキオの存在に救われている面もあったり。彼らきょうだいの正反対の魅力が描写されているお陰で、よりキャラたちに親近感が持てました。
  • 嘘つきセンセーション

    鳩屋タマ

    🐟…!?
    ネタバレ
    2025年5月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 同棲中の彼氏に一方的に振られてしまった角田くんと、そんな彼を拾った妖しいイケメン(Barのマスター)のお話。

    自らを“吸血鬼”と名乗る夜久さん。おっ、ファンタジー系のBL?と思ったら、彼は正真正銘の人間。吸血鬼だなんて大嘘で、角田くんの気を引くための口説き文句でした(笑)。
    イケメンなのに角田くんの前でだけ可愛くなる夜久さん、そして押しに弱い角田くん。どちらもたまらん!
    そして元彼に“マグロ”だと言われて振られた角田くんですが、全然そんなことないですよ~😊🐟🙅
  • まなざしは閃光

    篠芽ゆひ

    ピュア中のピュア!
    ネタバレ
    2025年5月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 料理好きでお人好しの陽依と、ミステリアスなイケメン・凌。同じ大学に通う二人のお話。

    子供の頃に「男が料理なんてかっこ悪い」とからかわれて以来、人前での料理がトラウマになってしまっていた陽依。バイト先が同じ凌が、陽依が持参した煮物を食べて美味しいと言ってくれたことで、彼が気になり始めます。
    大学でも有名人な凌は、容姿が良いだけでなく人を思いやれる性格。そんな彼の想い人はというと、何と陽依だと判明!自己肯定感の低い陽依、何の取り柄もない自分がなぜ?と気後れしてしまいますが…。

    二人がゆっくりと歩み寄り、正面から向き合っていく。この展開がもう何ともピュアで、身悶えするほど甘酸っぱい!
    彼らの純粋な恋心に、こちらまで幸福感のお裾分けをいただけました。繊細な絵柄も作品とよくマッチしていています。
  • 茉莉花官吏伝~後宮女官、気まぐれ皇帝に見初められ~

    高瀬わか/石田リンネ

    “ファンタジー”という言葉は最強の免罪符
    2025年5月19日
    高評価レビューのピックアップでかなりの頻度で表示されていたこの作品。表紙のどアップの女の子といつも目が合ってしまうのです…。それがあまりにも頻繁なので、じゃあちょっと試し読みでもしてみようと。

    後宮の女官・茉莉花のサクセスストーリー&恋愛を描いた中華風ファンタジーといったところでしょうか。
    レビューを拝見すると、「後宮女官の衣装がミニスカ、有り得ない」という意見がたくさん…。拝読すると、確かに。件の衣装の女官たちが勢揃いしたシーン、現代の飲食店のホールスタッフに見えなくもない…。
    私も最初はさすがにナシかなぁと思ったんですが、こちらの作品は言ってしまえばファンタジー。あくまでも“中華風”、実際の歴史物ではないので、まぁこの物語の世界ではこれがスタンダードという設定なんだろうなと思い直しました。
    きちんとした歴史物の場合は時代考証が甘いと物凄くイラッとするのですが、“この物語はファンタジー”と言われてしまえばそれ以上何も言えないです。“ファンタジー”という言葉は最強の免罪符…。
    肝心のスートーリーと絵柄は可もなく不可もなく。特に飛び抜けた魅力は感じなかったので、続けての拝読はないかな…。
  • うみのお城【電子新装版】

    蜂煮

    センス抜群🏰
    2025年5月19日
    “ゆうちゃん”で心をガッツリ掴まれたのでこちらも拝読。
    そして、またしても例えようのない面白さに見事してやられましたよ😊

    未読の時点ではタイトルだけだと内容が想像できませんでしたが、“お城”とはそういうことだったんですね。ヤマめちゃくちゃいい男だ…!
    そしてとても絵がお上手なのに、マネージャー始めモブたちの描写の何とも言えないユルさとテキトーさ(褒め言葉)😂
    緻密に描かれているイケメンのウミ&ヤマと対比させるかのような奇抜なデザインのモブキャラたち。彼らも見ていてすごく楽しかったです(笑)。

    笑えるのに泣けるストーリー。美麗な絵から振り切ったギャグ絵まで秀逸でセンス抜群。蜂煮先生の作品ドストライクで、一気にファンになってしまいました。
  • ゆうちゃん

    蜂煮

    何だこれぇ~最高!
    2025年5月18日
    タイトルと表紙とフォロー様方のレビューでずっと気になっていた作品。あまりにも気になりすぎて拝読した途端、転げ回るほど笑いました😂
    中身を知るまでは表紙の男の子(かける)が“ゆうちゃん”だと思い違いをしていた私。本物の“ゆうちゃん”は物凄いインパクト!自分的に、BL作品の主要キャラで初めて見るタイプでした(笑)。新鮮!
    本っ当に面白かった。何だか元気になれました😄作者様、素晴らしい作品をありがとうございますm(_ _)m
  • 口入屋兇次

    岡田屋鉄蔵

    硬派な時代物
    ネタバレ
    2025年5月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 岡田屋鉄蔵先生の別作品・“千”に魅せられ、骨太な和の世界に浸ったままこちらも拝読。
    江戸時代、口入屋(今でいう人材斡旋業)の兇児たちと、彼らが関わっていく弱き立場の人々が織り成す物語。

    私が感じたことはほぼ全てレビュアー様方が書いて下さっていますが、この作品の良さをどうしても文字にしたためたくて…!
    作画の素晴らしさは言わずもがな、悪には罰を、弱者には光を。辛酸を嘗め尽くした人々が這い上がっていく様が清々しくて。
    読後には本当に“必殺シリーズ”のような爽快感があります。もっと続きを読みたいのに、これで完結とは…。たった三巻だなんて勿体ない作品です。
  • 岡田屋鉄蔵

    素晴らしい、素晴らしすぎる
    2025年5月17日
    謎めいた美しい座頭・千載。彼は人の魂を代償として、その者の願いを叶えていく…。

    これは素晴らしい…!あらすじの一文にあるように、本当にBLの枠を超えている作品。
    まず作画!文句の付けようがないです。力強く硬派でありながら、細やかで美麗でもある。そして千載はそれこそ人間離れした美貌、草薙は渋くていい男。
    物語も壮大な時代物の映画を観ているよう。オムニバス形式ですが、どのお話も心に突き刺さる。
    魂を差し出す代わりの、人々の命を懸けた願い…。深くて重くて辛いですが、それでも拝読して良かったという満足感でいっぱいです。
    この作品のように、“骨太な物語で魅せるBL”が私は一番好み。拝読しているうちにお話自体にどっぷり入り込み、BLであることすら忘れてしまう。今まで私が沼ったBLと同じタイプの作品。
    未完のままなのが実に惜しい…!
  • おいピータン!!

    伊藤理佐

    意外と刺さる
    ネタバレ
    2025年5月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ こちら、別の漫画サイトさんで見つけて内容が気になっていた作品。不思議なタイトルと表紙、ピータンて中華料理のピータン?でも表紙にはカレー…。
    あらすじも掴み所がなくていまいちピンと来ず、取りあえず読んでみようと。
    そしたら何とあらすじそのまま、恋と食がテーマの人情物のオムニバスでした😅かなり短めのお話が一冊にたくさん詰め込まれています。
    まず第一話がすごく刺さったこともあり、サクサク読み進めてしまった。
    主人公が嫌な相手に憂さ晴らしをした後、鏡の中の自分を見て「今日すごいブス…!」と呟くシーン、私自身も似たような経験あるんです。イライラしている時にふと鏡を見たら、「ぎゃあぁ妖怪が映ってるぅ~😱」…と。←お前の顔だよ😩
    “意地の悪いことを考えていると顔がどんどん鬼みたいになっていく”といつだったか聞いたこともあり、あぁやっぱりそういうもんなんだなぁと納得。教訓にもなっております。

    この物語は毎回登場人物が変わるので、刺さるお話もあればそうでないものも。でも色々な人生観が見られてなかなか面白かったです。
    それとタイトルの“ピータン”とは、中華料理屋でいつもピータンを注文するサラリーマンのあだ名でした。謎が解けた…。“ピータン”はお話をまたいで作中にたびたび登場します。
  • Re:コンプレックス・リサイクル(分冊版)

    黒木えぬこ

    この展開好み
    2025年5月17日
    徳永くんと滝川くんは男子寮のルームメイト。第一印象最悪同士からの…という展開がとても好みだった作品。
    同室の二人が、ぶつかり合いながらもいつの間にか…という流れって、現実でも無きにしもあらずなんじゃないかと妄想してしまった😅
    そして初見ではクール系だと思われた滝川くん、彼のまさかの“お姉ちゃん”発言にひっくり返りそうになりました😊かわゆい…。
  • ララの結婚

    ためこう

    世界観と絵柄はすごく良いのに…
    2025年5月16日
    こちらの作品、世界観はとても好き。絵柄もものすごく綺麗。
    あらすじを読んで期待して拝読してみたのですが、多くのレビュアー様も書かれているように、ラムダンが完全に女性にしか見えない。顔立ちは女性っぽくても全然ありですが、体型までもが…。
    個人的な好みになってしまうのですが、女性のような体型の受けが最大の地雷なんです…。BLを見たいのに、まるでTLを見ているような気分になるし、それならいっそのことTLでよくない?と思ってしまうので。
    お尻が丸くて腰がくびれた男性キャラは私的にはNG。それは女性の身体の特徴なので。
    やはり男性キャラであるならば、可愛い系であっても多少は男性らしい硬質なシルエットで描いて欲しいと思ってしまった。
    あくまでも私個人の意見です、好きな方申し訳ありません…。
  • 珈琲時間

    豊田徹也

    珈琲にまつわる短編集
    2025年5月16日
    検索で偶然お目にかかった作品なのですが、試し読みですぐ心を掴まれてしまった。こういうのすごく好き!
    珈琲にまつわる短編集で、どのお話も長ったらしくなく簡潔にサクッと読めます。の割に台詞は結構量がありますが、流れるようにスイスイ入ってくる。絵柄も味があって良い。
    隙間時間にちょこっと読むのにもオススメな、肩肘張らなくていい日常系のお話17編。ぜひ珈琲と一緒に☕
  • 南くんの妄想カレシ【コミックス版】

    おかき

    比類なき妄想家
    ネタバレ
    2025年5月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 妄想力がずば抜けているサラリーマン・南くん。毎朝同じ電車に乗る格好良いスーツ姿の男性に“伊達さん”と勝手に命名し、妄想の限りを尽くします。

    銭湯でのまさかのアクシデントで、思いのほか早く“伊達さん(本名瀧澤さん)”とお近付きになれてしまった南くん。と言うか冒頭からの展開早っ😂サクサク進みますね。
    実際の“伊達(瀧澤)さん”も南くんの妄想通りマジでハイスペ過ぎるイケメンで、何か逆に怪しくない?南くん騙されてない!?と途中心配になってしまった💦ハピエンでホッとしました。
    私も自他共に認める物凄い妄想家ですが、南くんには適わないな~😅…多分(笑)。
  • 仕立て屋と坊ちゃん

    大島かもめ

    一途な恋
    ネタバレ
    2025年5月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 良家の子息の高宮くん。父に連れられ訪れたテーラーで、仕立屋の片山さんに恋をします。それも何と七歳で(驚)!
    以来ずっと片山さんを想い続け、高宮くんは二十歳になり…。

    想い人・片山さんに一途にアタックし続ける高宮くんと、それをさらっと受け流す塩対応の片山さん。
    でも、高宮くんはめげない!そんな彼がワンコにしかに見えなくなってしまいました🐶
    ただただ片山さんに喜んでもらいたくて、一生懸命バイトしてお金を貯めてプレゼント買って(御曹司なのに)…。バイトも高額が稼げるような怪しいものじゃなく、ちゃんと汗水たらして働いて。純粋に片山さんを想う高宮くんが健気で可愛くて仕方なかったです。
    普段ツンツンしている片山さんも、高宮くんが姿を見せないとなれば逆に気になってしまっていたり…。当初から彼のことを気に留めてはいたんですよね。

    前半はコミカルな展開でしたが、後半になるにつれて高宮くんも成長していき、大人の恋愛になっていって。
    テーラーが舞台なだけあり、普段味わえないような独特で上質な雰囲気も良かったです。
  • 店長は不器用インフルエンサー

    凪澤

    店長は理想の塊…!
    2025年5月15日
    作者様の別作品が好みで、こちらも拝読したくなり早速クリック。
    店長の顔面&ガタイが好みすぎて卒倒しそうに。しかもシゴデキなのに不器用(機械音痴)でシャイで天然だと…?彼は私の理想が具現化したキャラなのですか…(笑)!?
    カフェのオーナーの息子・春×店長の拓海のお話。短編なのでちょっと急ぎ足、絡みもアリで1話に全部ギュッと詰め込まれています。
    お顔が良くてガタイも良くてムキムキで受けでもある店長可愛すぎる!短めなお話でも、私は彼に出逢えて満足です😚と言うか、ほぼ店長についてしか語ってない…😅
    こちらの作品もたいへん美味しく頂きましたm(_ _)mただ短編なのが惜しい!続きが読みたい作品です。
  • 朧の花嫁~かりそめの婚約は、青く、甘く~

    いなせ多希/みちふむ

    同ジャンルの物語の中で一番好き
    ネタバレ
    2025年5月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 他の漫画サイトさんで紹介されており、とても気になっていた作品。シーモアさんでも発見したので、早速拝読してみました。
    大正時代の函館が舞台。ヒロインである元華族の伊知地家の娘・清子は、顔に大きな痣がある女性。器量良しにもかかわらず、周りはおろか、家族にさえ疎まれていました。
    ある時彼女は妹の身代わりで見合いをすることになりますが、お相手の男性・岩倉朔弥は、何と盲目…。

    同系統の作品はすでに数え切れないほどありますが、こちらは“異能”など特殊能力系が一切絡まない、至って普通の女の子が歩む王道のシンデレラストーリー。
    こういった物語はファンタジー要素のあるものよりも、個人的にはこの作品のような日常風のお話の方が好みです。登場人物に感情移入しやすいからかもしれません。そして清子も朔弥さんも、二人とも身体的にハンデを持っているというあまり見ない設定にも興味をひかれて。
    昔の時代は、顔や身体に大きな痣があるだけで気味悪がられ、迫害されることもあったと聞いたことがあります。物語冒頭の清子に対する周囲の酷い仕打ちには、はらわたが煮えくり返りそうに。彼女には何も非がないのに、もう可哀想で可哀想で…。
    そんな環境のせいで自己肯定感が低かった清子ですが、もともとの気立ての良さと頭の良さで朔弥さんの心をほぐし、徐々に自らの運命を切り開いていきます。
    意地悪な登場人物は多いけれど、岩倉家の使用人・瀧川さん始め、清子の理解者も少なからずいてくれるのが救い。
    たびたび降りかかる苦難に負けず、朔弥さんと幸せになって欲しい…。
    絵柄からほんのり感じるあったかさも相まって、私は同ジャンルの物語の中ではこの作品が一番好きです。
  • いきものBL図鑑~世界は××に満ちている~

    璞つぶこ

    面白いし、ためになる!
    2025年5月13日
    タイトルと可愛らしい表紙で「なになに?生き物のBLってどういうこと!?」となり、サムネイルをクリック。試し読みで俄然興味が湧き、早速拝読してみました。
    すごく面白い!ペンギンから始まり、擬人化された様々な生き物たちの生態がBL風に描かれていきます。
    特にカタツムリのお話は色んな意味で興味深かったし、ホンソメワケベラって何…!?あぁ魚なのか!と、その存在自体をこの作品で初めて知る生き物も💦
    これはまるで大人向けの図鑑(笑)。読んでいて楽しいだけでなく、新しい知識を取り込める作品でもありました!

    追記:購入した後に単行本版があったことを知り、ちょっとショック…😱
  • 焼いてるふたり

    ハナツカシオリ

    好きなんだよなぁ、こういうお話
    2025年5月13日
    無料分があったので、飯テロ作品好きなので興味を持って。それとこういう初々しい夫婦関係のお話、とても好みなんです。現実にそうそう無いことだからでしょうかね(笑)。ほっこりできます。
    お料理も美味しそうで…!お肉系はもちろんのこと、パンケーキはトッピング次第で主食にもデザートにもできて優秀だなぁ🥞🍳
    大人数でのBBQは私も苦手なのですが、この作品のように夫婦二人だけでというのは何かすごく良いですね😊
  • お狐様のお気に入り【コミックス版】

    茉白あさひな

    やはり狐キャラは良い!
    ネタバレ
    2025年5月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 私が生まれて初めて二次元で夢中になったキャラは、何を隠そうお狐様なんです。とある大人気作品に登場する妖狐でした(某薔薇の鞭で戦うお方)。今考えると、おそらく彼はケモ耳男子の先駆けではなかろうか🦊
    それ以来ずっとお狐様キャラは大好物。好きすぎてなぜか稲荷神社巡りまでしていたほど。そんな私が満を持してこの作品を拝読させていただきました。

    主人公は苦労人の暦。お話の始まりは思わず感情移入してしまいそうになるくらい、彼が不憫で仕方なく。
    ですが、ある夜に突如三珠が彼のもとを訪れてからは180度生活が激変。明るく可愛いお狐様との同居生活が始まります。
    あぁやっぱり狐キャラ好きだなーと思わされた作品。三珠の切れ長の瞳が妖艶で美しい。素晴らしい作画です。
    そしてお狐様なのに、彼が人間を愛する健気で優しい性格だったのが私的には新鮮だったなぁと。今まで私が二次元で出会ってきたお狐様は、クールで気位が高い(人間を下に見る)キャラたちが圧倒的に多かったので真逆!お狐様キャラの固定概念が良い意味で変わりました。
    ストーリーも優しくあったかくて、その結末にはホロッとしてしまった。
    暦との限りある生を選んだ三珠。二人がいつまでも幸せでありますように😌
  • はのくり

    ツキシマテント

    羽野さんも栗原くんもどっちも好き!
    2025年5月12日
    制服系のお仕事のお話は大好物。こちらは消防士の先輩と後輩のお話。
    栗原泰知は養護施設育ち。子供の頃、火事の現場で接した羽野の姿に憧れ、自身も消防士を志します。
    晴れて新人消防士となった栗原。彼は羽野と同じ小さな町の消防署で働くことに…。

    もうプロローグから心を掴まれました。子供だった栗原くんへの接し方に、羽野さんの実直な人柄が表れていますね。
    そんな羽野さんを一途に慕う栗原くんも可愛くて仕方ない。周囲の人々も嫌な人がおらず、そこも安心です。
    BLではありますが、しっかり丁寧に描かれたお仕事物のヒューマンドラマとしても秀逸だと思うこの作品。拝読前は評価が星5ばかりですごい!と驚きましたが、読了後にその理由がよくわかった気がします。私も文句なしに星5!
  • 噛ませ指

    赤星ジェイク

    指フェチさんと脚フェチさんいらっしゃい
    2025年5月12日
    赤星先生の別作品が面白く、他の作品も読んでみたいと手に取りました。そしてツバの不機嫌そうな表情に一瞬で撃ち抜かれてしまった。先生が描く眉を寄せたキャラ、なぜか私は堪らなく好きなようです。
    二つのお話が収録されていますが、やはりツバに惹かれたので表題作の方が好きかな。
    こちらは“指”、もう一編は“脚”にフィーチャーした、どちらもフェチシズムなお話でした。
  • 魔王城の料理番 ~コワモテ魔族ばかりだけど、ホワイトな職場です~

    ワイエム系

    異世界物のグルメ&ラブコメ
    ネタバレ
    2025年5月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ オススメで表示されてずっと気になっていた作品。無料分があったこともあり、ここぞとばかりに拝読してみました。
    人間界ではホームレス状態のどん底な生活を送っていた岩船紬。ひょんなことから異世界に転移してしまった彼女はそこで保護され、魔王城の食堂で働くことになります。
    衣食住が保証されるこっちの生活の方がずっとホワイト、どうしても元の世界には戻りたくない!でも役に立たなければ追い出されてしまう…!というわけで、コワモテ魔族たちに混じり、ツムギはこの世界にはない様々な料理を考案していくことに…。

    魔王城だけあり、ツムギがともに働く仲間たちは様々な種族で個性的&魅力的+コワモテ。特に料理長のゾルトさん、言葉はキツいけれどすごく部下思いの素敵な上司じゃないですか!お顔もイケメン。コワモテだけど。
    ツムギも(下心があるからとはいえ)人間界で得た知識をフル活用し、誰もが美味しく食べられる料理を作ろうと奮闘。異世界の風変わりな食材で作った生姜焼き?や唐揚げで、徐々に同僚たちの信頼を得ていきます。食材は一見ゲテモノっぽく感じてしまうものもあるんだけど、出来上がった料理は普通に美味しそうでちょっと食べてみたい気が…(笑)。スライムのゼリーとか…。
    そして料理だけでなく、やはりツムギとゾルトさんの関係がどうなっていくかも気になるところ。絵も綺麗ですし、ストーリーも満足の作品でした。
  • 春のデジャヴに踊れ

    おどる

    素敵すぎる
    2025年5月11日
    フォロー様方の高い評価と、社交ダンス+ノンケ同士のお話という自分が大好きな要素。だというのに、なぜもっと早く拝読しなかったのか…。
    皆様の素敵なレビューと丸かぶりしてしまうので、私は単刀直入に自分が感じたことを。
    読んで良かった…。素晴らしかったです。リアルに丁寧に描かれているノンケ同士の恋模様や、ため息が出るような美しいワルツのシーン。ストーリーも作画も文句なし◎
    穏やかで優しくて、どことなく気品さえ感じるような、私が本当に大好きなタイプの作品。ずっと気になっていたのに早く読まなかった自分が恨めしい…。
    未読の方はぜひ!幸せな気分に浸れるあたたかいお話です。
  • 放課後水入らず

    あぶく

    超・新感覚
    2025年5月10日
    こちらの作品、フォロー様方が皆様揃って絶賛されているので気になって気になって…!いてもたってもいられなくなり、満を持して私も拝読。
    そして無事腹筋が崩壊。まさかの傘と傘立て!アメイジング!!
    まさかまさかの無機質同士。超・新感覚!素晴らしい作品に出逢わせていただいて本当にありがとうございました(笑)。
  • うせもの宿

    穂積

    女将さんとマツウラ
    ネタバレ
    2025年5月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ なくし物が必ず見つかるという“うせもの宿”。そこを訪れるのは、何かを探してはいるものの、それが何だったかさえ忘れてしまっているお客たち…。

    案内人のマツウラに導かれて宿にたどり着くお客ですが、実は皆すでにこの世の人ではありません。女将さんとの交流の中で自らの“うせ物”、つまり“現世への未練のもと”を探し出し、昇華させることで彼岸へ旅立っていきます。
    逆に“うせ物”が見つからなかった者たちは、宿の従業員としてそこに留まることに。見つかり次第、成仏することが出来るのです。
    そして後半に明らかになってくる女将さんとマツウラの関係。何とも切なくてじわっと涙が…。
    前半は静かに時が流れるようなあたたかい雰囲気を感じ、後半はまさかの展開に不意打ちを食らわされました。
  • 地獄くらやみ花もなき

    路生よる/藤堂流風

    好きな要素が詰まった作品
    ネタバレ
    2025年5月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 他人の姿がバケモノに見えてしまうことがある主人公・青児。そう見えるのは、決まって何らかの罪を犯したことがある者のみ。道に迷った先の古い洋館で、彼は西條皓という美少年と出会って…。

    表向きは普通の“お悩み相談所”を営んでいる皓。何とその正体は、妖怪たちの大将で魔王とうたわれる“山本五郎左衛門”の息子。彼の本当のなりわいは、罪人の罪をあばき、それ相応の地獄に堕とす“地獄代行業”です。
    青児は何だかんだで彼の助手として働くことに。彼の目には人の隠された罪をあばく力が宿っており、それを妖怪の姿で認識できるため。

    物語はホラー(オカルト?)要素のあるミステリーです。昭和の某探偵物っぽい雰囲気のエピソードもあり、大好きな要素が詰まっている作品。ただグロ描写が出てくる回もあるので、苦手な方はご注意を。
    好きなキャラは、主役二人を抑えてダントツで紅子さん。クールでハイスペック、ビジュアルも秀逸でした。
  • はいからさんが通る 新装版

    大和和紀

    理想のヒロイン紅緒
    2025年5月10日
    大雑把なストーリーの流れは知っていましたが、本腰入れて読んでみたいとずっと思っていた作品。もしかしたら令嬢&軍人さんのお話の元祖なのかな…?私の大好物!
    舞台は大正時代。華族のお嬢様ながらじゃじゃ馬の花村紅緒と、その許嫁の陸軍少尉・伊集院忍の恋物語。

    まさかこんなに面白いお話だったとは!予想以上でした。物語冒頭からコメディタッチで笑ってしまった。
    そんな風にずっと平和にお話が続けば…と思うけれど、やはり戦争が二人を引き離すことになり…。その後のドラマティックな展開にはハラハラしっぱなしでした。
    紅緒はとても好きなタイプのヒロイン。お嬢様なのに跳ねっ返りで行動力があって、読んでいて清々しかったです。
    お話も登場人物も魅力的、大満足の作品でした。
  • 緑の風に君をひらく

    青井秋

    素晴らしいとしか言えない作画
    ネタバレ
    2025年5月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ こちらはフォロー様のレビューでお目にかかった作品です。表紙の緑と木漏れ日の美しさに一瞬で目を惹かれました。児童文学作家の倉岡と、庭師の錦木のお話。

    何て絵のお上手な作家様なんだろうというのが第一印象です。立派な木々が茂ったお庭と縁側のあるお家、レトロな文机。美しい倉岡と実直な錦木。もう全てが素晴らしいとしか。
    また倉岡が児童文学作家という設定だけあり、御伽話風の絵柄やモノローグが時折挟み込まれます。まるで異国の絵本を開いているような気分になる描写。昔懐かしい和の景色と対照的で、お話のアクセントにもなっていると思います。
    私が作中で特に好きな場面の一つが、二人が縁側で語らうシーン。木漏れ日の中、小鳥の声と、風で木の葉がサラサラいう音が聞こえてきそうでウットリ…🍃🕊ただ作画を眺めるだけでも満足してしまいそう。
    お話のイメージ通り、二人の関係は終始穏やかで優しい。ページをめくるだけで自然の描写に癒され、清々しい気持ちになれる作品でした。
    あぁ眼福の極み…。
  • 焦がれた糸を結んでおやすみ

    内海ロング

    赤い糸どころか赤いリボン🎀
    ネタバレ
    2025年5月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 文字通り“運命の赤い糸”が目に見えてしまう不思議な能力の持ち主・編集者の百合野。友人の恋愛相談にはいつもその力で一役買っていました。
    いつか自分にも素敵な女の子と結ばれた赤い糸が…。そんな期待もむなしく、結ばれていた運命の相手は、あろうことか髭のオッサン!?

    髭のオッサンこと人気作家の本庄先生、実は人の心が読めてしまいます。百合野と併せて不思議な能力者同士のカップリング。
    髭の…とは言っても単に百合野の第一印象が悪かっただけ。無精髭だけど本庄先生はちゃんとイケメンですよ😊
    まだ見ぬ運命の相手にずっと思いを馳せていた二人、元々はノンケなのが私的にぶっ刺さりました。
    運命の赤い“糸”どころか、もっともっと太い“リボン”で結ばれていた百合野と本庄先生。ガッツリ系BLではなく、少女漫画のようにすごくピュアで幸せな気分になれるお話です。
  • 伊藤潤二の猫日記 よん&むー

    伊藤潤二

    可愛すぎて呪われる~(=^ェ^=)
    2025年5月8日
    ホラー漫画で有名な伊藤潤二先生の猫エッセイ。描き方はホラーテイストなのに、中身は全然ホラーじゃない。これはめちゃくちゃ面白いです。よん&むーどっちも個性的で可愛い!
    猫ちゃんって可愛いのは言うまでもなく、お顔や被毛の柄も(特に雑種は)一人一人特徴があるので見ていて飽きないです。なので自分ちの猫たちはもちろん、よそのお家の猫ちゃん見るのもすごく好き。
    犬派なのに!と断言しつつも、子猫を前にすればその可愛さの呪いにかかって精神崩壊してしまう。そしていつのまにか猫派に改宗させられ、彼らの下僕と化してしまうのだ。それはもはや定番の流れなのであろうか…(笑)。
    お迎えしたばかりのちっちゃいむーに陥落させられた伊藤先生に爆笑でした!
  • 永遠の0

    百田尚樹/須本壮一

    一度は読んでみて欲しい
    2025年5月8日
    小説“永遠の0”のコミカライズ版。これはもう説明不要なほど有名な作品だと思います。映画化もされました。
    しかし当時の私は戦争を題材にした作品が辛くて苦手で、小説も未読、映画も未視聴でした。
    そんな中、映画のロケにも使われた海軍航空隊の記念館を訪れる機会がありまして。そこで、この作品の登場人物・宮部久蔵のモデルだといわれている方の生涯を知りました。
    その後はもう読まずにはいられなくなってしまった。手始めは読みやすいコミカライズから行こうと。

    覚悟はしていたけれど、案の定読了後には涙と鼻水で顔面グシャグシャになりました。宮部がどんな思いで妻子を残して征ったのか。想像するだけで胸が痛いです。
    主人公には“二人の祖父”がおり、そのどちらもが愛情深い。命が繋がってきたことの尊さを思うとともに、いざ世情が変われば、その尊いはずの命さえ軽く扱われることもある。それを肌身に感じた作品でした。
    国に殉じた多くの方々の御魂の平穏を祈りたいです。

    そして余談ですが、映画で宮部を演じた俳優さん、モデルとなった方とお顔立ちがよく似ているんですよね。もしかしたら、それがこの俳優さんが起用された理由の一つでもあったのかな。ふとそんなことを思ったりしました。
  • 新装版 うしみつどきどき古書店譚

    tacocasi

    幻想的な和の世界
    ネタバレ
    2025年5月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ “うしみつどきどき”…、どきどき?タイトルから想像してちょっとオカルティックな内容なのかな?と気になり拝読。
    小宮くんは下宿しながら学生生活を送る大学院生。下宿先の古書店“二四書房”の店主・陽蔵さんがド好みの男性。
    ある日のこと、何やら不思議な雰囲気の女性たちが古書店を訪問。彼女が持っていた水を誤って被ってしまった陽蔵さんは、驚いたことに子供の姿に…!

    これは良い和風ファンタジーBL。絵柄からして味があり、何だかノスタルジックな気分にさせられます。
    陽蔵さんが店主を務める二四書房には二つの顔が。対人間では古書店ですが、何と神様専用の質屋としての顔もあるのです。
    訪れる神様たちが個性的で魅力たっぷり。和の神様が登場するお話は大好きなので、テンションが爆上がりでした。
    子供の姿になってしまった陽蔵さんも可愛くて…。しかも、その“陽蔵さん”自身にも秘密が隠されています。

    BLとしてはライトなものの、作画も世界観もとんでもなく素晴らしかった。緻密に作り込まれた設定に感嘆のため息…。
    BL関係なく、私にとってとても好みの作品でした。
  • 俺たち付き合ってるんじゃなかったの??

    凪澤

    大人同士のピュアで濃いBL
    ネタバレ
    2025年5月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙のスキンヘッドの蛍太くんに引き寄せられてしまった…(丸刈り好き👨‍🦲)。
    ブラック企業を辞めて磨り減っていた蛍太くん(この時は髪アリ)。何もかも嫌になり、適当な電車とバスを乗り継ぎ当てのない旅に出ます。
    ド田舎の民宿にたどり着き、そこで出逢ったのは年上の男性・佳紀さん。彼に心を救われた蛍太くん、どうしても彼の近くにいたくてそのド田舎に引っ越しますが…。

    成熟した大人の男性の色気がスゴい…!私的にイイ!と思った点の一つが、脇毛までちゃんと描かれていることです。以前別作品を拝読したときに体毛の良さに目覚めました(笑)。ツルツルより断然体毛派!そして二人とも良い身体!
    1話目後半から早速絡みありで、お話の展開は早め。しかしその裏には、5年も口に出さず佳紀さんを想い続けていた蛍太くんの一途さが隠されているのです。
    あなたのとんでもないピュアさと誠実さは一体何なの!?と思わず地団駄。お顔はちょっとコワモテ風味なのに(スキンヘッドも相まって)…。2話の、佳紀さんを想いながら一人もだもだする蛍太くんも良い!
    それと、時折出る佳紀さんの方言がとてもめんこい。おそらく東北弁かな?方言男子も好きだし、私のお気に入り要素たくさん!
    絵柄的に好き嫌いが分かれるかも知れないですが、私にはすごく刺さった作品でした。
  • セトウツミ

    此元和津也

    二人のDK・瀬戸と内海の日常
    ネタバレ
    2025年5月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 様々な作品を読んでいるうちに、自分はシュール系ギャグ漫画にハマることが結構多いと気付きました。
    この作品も二人の男子高校生が川べりの遊歩道で淡々と会話しているだけなのに、何でこんなに面白いの…!?
    そしてバルーンさんとか瀬戸のおじいちゃんとか、謎のタイミングでフレームインしてくるおもしろキャラも絶妙。そしてニダイメ(ニャンコ)は可愛い。

    唐突ですが、この漫画は最後まで読んでこそ良さがわかりますね。色んな意味ですごく面白かったです。
  • 後は野となれ山となれ

    おきぬ

    本当に夫婦漫才みたいだわ
    ネタバレ
    2025年5月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ フォロー様方のレビューで面白そう!となって拝読した作品ですが、いやー本当に面白かった!
    アマネとナオのコンビニ漫才(違う)がツボすぎます。特に1巻冒頭と3巻冒頭、両方ともレジでのやりとりから始まりますが、アマネに対するナオの態度が180度変わっていて吹いた(笑)。でもちょっと不遜なのは変わらないのね…😅
    クールな外見ながらガンガン迫ってくるナオにタジタジのアマネ。二人のやりとりが本当に夫婦漫才すぎて、いくらでも見ていられちゃいます。
  • 根暗騎士による溺愛満喫中のブサ猫、実は聖女です!【単行本】【コミックシーモア特典付き】

    靑口とら/かのん/ちょめ仔

    ブサ猫は正義!
    ネタバレ
    2025年5月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ オススメで表示された作品。猫好きで猫飼いの私、表紙のブサカワにゃんこにすぐに射貫かれました。
    実はにゃんこの正体は、人々から尊敬され愛されている美しい聖女ティアナ(中身はちょっと残念)。彼女を恋敵とみなした公爵令嬢マリーの策略により、猫の姿に変えられてしまったのです…。

    私は猫はもちろん動物がひどい目に遭うのが大嫌い。猫ティアナが人間たちに追い立てられるシーンは、緩めの描写でもあまり直視したくなく…。そこを乗り越え、やっと救いの神が現れます。それは“根暗騎士”と揶揄されているイシス。
    普通にイケメンじゃないか…。優しくて猫好きのイケメンです!どこの令嬢たちも相変わらず見る目がないな😏
    絵柄はすごく綺麗で特に女の子が可愛い。にゃんこはもっともっと可愛い😊ティアナのブサ猫姿大好きです(=^ェ^=)
  • ミワさんなりすます

    青木U平

    癖になる
    ネタバレ
    2025年5月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙から受けるイメージとあらすじが全く違ったので興味を持った作品。これ表紙でちょっと損してないか?そしてドラマ化もされているんですね。
    映画マニアのフリーター・久保田ミワが、自身が大ファンである世界的俳優・八海崇の家政婦になりすましてしまったことから始まるシュール系コメディ(?)です。
    サブタイトルは全て有名映画をもじったものになっています。

    映画愛と八海愛が強すぎて、今まで周りにドン引きされる人生だったミワ。しかしその膨大な映画の知識や多くを語らない奥ゆかしさ(単にはっきり物を言えないだけ)が八海の目に留まり、なりすましがバレるどころか逆に好感を持たれることに。
    これはさすがにヤバい!?とピンチに陥りそうな時でも、ミワ自身や周りのキャラたちの良い意味での勘違いで、何だかんだ首の皮一枚繋がる。それが定番のストーリーではあるけれど、何か癖になるんですよね。
    しかし所詮なりすましはなりすまし。ある時、交通事故で入院していた本物の家政婦・美羽(みわ)さくらがミワの前に立ちはだかる…!

    八海さんは外見・内面ともに世界的スターとして描かれており、めちゃくちゃダンディなイケオジ。
    ミワは言いたいことがはっきり言えないタイプで、読んでいてイラッとすることもあるけど、推しの真横で仕事できるなんて(なりすましだけど)羨ましいわ~とサクサク読んでしまいました。
    実は本物の美羽さんもいいキャラなんですよね…。
  • 明日はどっちだ!

    山本小鉄子

    初っぱなから面白い
    2025年5月6日
    フォロー様方のレビュー+無料分があったこともあり、興味を持って拝読してみました。
    何これ~すごく面白い!星と土佐山田兄弟の出逢いの瞬間から吹き、ガッチリ心を掴まれました。女の子みたいに可愛らしいけど内面は男らしい星のギャップが良い。
    まだ連載中なのですね。長編なので、ゆっくりじっくり読み進めていきたいと思います。
  • あまくち天使とスパイシー【コミックス版】

    赤星ジェイク

    バブちゃん天使の魅惑の背中👼
    2025年5月6日
    天使👼×悪魔👿の同居生活!?表紙のムキムキお兄さんたちに惹きつけられ、思わず手に取った作品。
    多くのレビュアー様が書かれておられますが、バブちゃんなのに素晴らしい背筋の持ち主・テン。私も釘付けになってしまいましたよ。ガチムチな体型と可愛らしい性格のギャップ萌え。
    マークはお顔が好み。ジト目も髪型も何か良い。上手く言葉が見つからないんだけれど、何か良い。つまり好きです…!
    ストーリーも設定がちゃんと出来上がっていて面白く、登場するキャラみんな魅力的。
    自分的に、可愛い系のテンの方が攻めだったのがすごくツボでした。絵柄もお話も大満足です!
  • ハコヅメ~交番女子の逆襲~

    泰三子

    面白くて止まらなかった
    ネタバレ
    2025年5月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作者様は元警察官なのだそうですね。だからなのか、警察物の中でもこの作品すごく面白いです。
    キャラ同士の掛け合い、何よりギャグとシリアスのバランスが絶妙。3巻で麻衣が描いたヘタウマ(?)な容疑者の似顔絵には吹きましたが、その後、展開が緊迫していくとともにガラッと雰囲気が逆転します。緩急の付け方が凄い。
    そして、4巻の最初のお話。辛すぎる…。交通事故のお話は本当に身につまされます。自分も車を運転するので、常に気を引き締めねば…。
    漫画がとても面白かったので、ドラマ版も観ておけばよかったかなと少し後悔…。
  • 下足痕踏んじゃいました

    麻生みこと

    刑事物初心者の方もぜひ
    2025年5月6日
    刑事物好きなのと、無料分もあったので。
    掲載誌もそうですが、やはりどちらかというと女性向けかな?刑事物ではあるけれど度を超して激しすぎない、地域密着型のストーリー。
    新人刑事の宙、先輩の女性刑事工藤がメインとなって、管内で起こる事件を捜査していきます。
    今のところ人死には出ていないし、刑事物初心者の方にもオススメ。でもちょっと事件の説明や専門用語など台詞が多めかも。
    私はなかなか面白く拝読できました。
  • メルヘン課長とノンケ後輩くん

    ミナモトカズキ

    高木くんと課長のロマンス
    ネタバレ
    2025年5月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙のシンプルさが逆に気になり手に取った作品。ゲイを公言しているオネエ言葉の犬飼課長と、ノンケ(のはず)のクールな高木くんのお話。

    これ、予想外にすごく面白くて物凄い早さで読んでしまった。その上二人ともビジュアルがドンピシャで好みです。
    見た目男らしいのに内面は乙女な課長(性的には奔放な方!?)。そしてポーカーフェイスで大抵のことには動じない高木くん。
    恋愛経験豊富と思われる課長ながら、実は本当のロマンスを知らないのではないか。そんな風に感じた高木くん、なぜか課長にロマンスをあげたくなってしまいます。ノンケなのに。
    眉一つ動かさず、さらっとスゴい口説き文句を言う彼に、毎回絆されそうになる課長の表情が可愛すぎるんです…!
    また、お話のイメージ的に早い段階で二人は致すことになるのかな?と思っていたのですが、意外にもそんなことはなかった。というか課長の方が“ノンケの気まぐれ”と拒否ってる。そして課長の頭に時々生えてくる毒キノコやラフレシアの描写、これは乙女+メルヘンな発言の具現化らしい…。
    コミカルな展開で笑いながら読んでいたところに、急にグサッとくるような台詞が挟み込まれたり緩急も秀逸。途中から課長の長年の付き合いの龍太郎くんが登場し、会社に乗り込んできた時には修羅場!?とドキドキしてしまった…。
    終始ギャグメインで行くのかと思いきや、家族が物語に関わってくるなどしっかりストーリー性あり。そして二人のキュンとするシーンもたくさん用意されています。課長のキュン顔が堪らないんですよ(二回目)!
    たまたま目に留まった本作ですが、読んでみて大正解でした!
  • Petshop of Horrors

    秋乃茉莉

    ミステリアスなペットショップにいるのは…
    ネタバレ
    2025年5月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「それではどうぞ末永く可愛がって下さいね」
    この言葉がとんでもない皮肉に聞こえてしまう。

    アメリカの中華街にある妖しげなペットショップ。ミステリアスで妖艶な東洋人・D伯爵が店番をしています。
    そこでは手に入らないものは何もありません。そして不思議なことに、この店で扱う珍しい動物たちは、お客にはなぜか人の姿で視えてしまうのです。
    図鑑にすら載っていないそのペットたちと幸せに過ごすには、それぞれ飼う上で絶対に破ってはいけない禁忌があります。それを無視した者は…。

    だいぶ前にアニメにもなっていますが、“世にも○妙な物語”でも映像化できそうな世界観の作品。タイトルにHorrorが入っているだけあり、様々なペットと飼い主が織り成すダークでゾッとするお話が綴られていきます。
    人間の欲や心の闇を映し出したような、後味が悪いお話がたくさん…、と思いきや。時にはハッピーエンドのものもございます。それとグロ描写ありの作品なので、苦手な方はお気を付け下さい。
  • うらめしや

    魔木子

    姉御肌のお妖が格好良い
    ネタバレ
    2025年5月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ この作品の中での“うらめしや”とは、オバケの決め台詞ではありません。化け物や幽霊が関わる困り事の相談に乗る稼業、つまり霊能力者のこと。
    舞台は江戸時代。人並み外れた霊力を持つ“うらめしや”のお妖が、霊に関する人々の悩みを自身の能力で解決していきます。

    物語は前半から中盤にかけては一話完結型のオムニバス形式。感動するもの、スカッとするもの、恐ろしい結末を迎えるものなど多種多様。教訓めいたお話もあり、身につまされます。
    後半に入ると物語が転換点を迎え、お妖のライバルや宿敵なども登場。とてつもなく大きな戦いの渦に巻き込まれていきます。また、その辺りからややBL要素のある描写が増えてくるかも…。

    ただ私個人としては、後半の壮大な物語よりもオムニバス形式をずっと続けていって欲しかったなぁ…。どれも秀逸な短編ばかりだったので、もっと色々なテイストのものを読みたかったです。その一点だけが残念なので、苦渋の判断で星四つ。
  • 泣かないシュクレと甘いキス 分冊版

    南華つくる

    四ノ宮好き!
    ネタバレ
    2025年5月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙に惹かれてクリックした作品。製菓学校時代の同級生二人の物語。
    四ノ宮は奨学金で学校に通う苦学生、かなり尖っている上ひねくれ者。対する七尾は人当たりの良い好青年、両親揃ってパティシエでもあるサラブレッド。
    絵に描いたような善キャの七尾に毒を吐きながらも、その飛び抜けた才能は認めていた四ノ宮。だというのに、七尾は誰にも告げず突如学校を辞めてしまった…。
    その数年後、二人はゲームセンターで偶然再会。四ノ宮はお客として、七尾はまさかのスタッフとして。
    何だかんだで宅飲みすることになった二人。七尾が退学してしまった理由も明らかに…。

    まず作画が良い。四ノ宮は睫毛が長く美人さん。個人的には学生時代の坊主頭が好みだったな(美人顔+坊主頭のギャップ萌え)…。
    そして現在はゲームセンターのスタッフとして働く七尾。全く製菓と関係ない職種に就いている理由、それを四ノ宮に語ります。
    まさかの小麦粉の接触性アレルギー。それでも工夫しながら乗り越える人々もいるけれど、自分は精神的にも肉体的にもそこまでの覚悟を持てなくなってしまったと。
    お酒も入ってか、次第に素直な気持ちで語り出す二人。「七尾が作るケーキが好きだった」と呟く四ノ宮、実はケーキだけでなく、学生時代から七尾自身のことが!好きな子に意地悪をしてしまうタイプですね。また、七尾の方も当時から四ノ宮を意識していたことが段々とわかってきます。甘酸っぱい…。
    作画もストーリーも◎、私はやはり四ノ宮が美人さんで好きです。ボブヘアからショートヘアにした彼も良き!
  • 白線の向こう側

    朽田硝子

    心が洗われる
    2025年5月5日
    こちらはフォロー様のレビューで興味を持ち拝読した作品。
    表題作、派遣社員の瑞樹と駅員の長谷さんの交流の物語ですが、読んでいてブワッと涙が出てきてしまった…。頑張っても報われないことが多かった瑞樹に感応してしまったのかも。
    そんな瑞樹を陰からずっと見ていてくれた長谷さんの優しさが沁みる。二人のこれからが示唆されているような優しい物語の終わり方でした。
    ちなみに、長谷さんのビジュアルとても好みです。
  • ひとりで夜は越えられない【単行本版】

    松基羊

    難しいテーマ
    2025年5月4日
    戦後すぐの日本を舞台にしたBL作品、とても興味深いテーマであるとともに、とても難しいテーマでもあると思います。皆様のレビューを読ませていただいて、肯定派の方の意見もそうだな、と思う反面、否定派の方の意見もすごくよくわかります。
    私は戦中のことはある程度知識を持っているのですが、恥ずかしながら戦後のことは浅い知識しか持ち合わせていません。それでも、作中の主人公の「文化財は避けて云々」という台詞には「ん?」と思ってしまった。
    私自身、第二次大戦中の軍が舞台のとあるBL作品で、時代考証が皆無と思われる度を超した現代風ビジュアルの作画に怒りを覚えたことがあります。いい加減なものを描かないで欲しい、他の読者様に間違った印象を植え付けないで欲しい。家族や親類に従軍経験者がいたので、余計にそう感じました。
    なのであくまでも私個人としては、読者をある程度納得させられるきめ細やかな時代考証が成せないなら、実際の戦争が関連する創作は安易に描くべきではないのかな、と思ってしまった。おこがましい言い方で申し訳ありません。
    お話の題材自体は面白いと思いましたが、自分自身の経験も然り、戦後にお詳しいレビュアー様のレビューを拝見してふとそう考えました。やはり難しいですね…。
  • イケメン共よ メシを喰え

    東田基

    イケメンもお料理も美味しそう(笑)
    2025年5月4日
    フォロー様方のレビューでこの作品を知り、最近飯テロ漫画を読み漁っている私は早速釣り上げられました🎣
    イケメンも美味しそうなお料理も堪能できるという、何とも素晴らしすぎる作品です。
    少食で食べることが苦手なヒロイン・好美。大好物はイケメン。彼女がよりによってグルメ誌の編集部に配属されるところからお話は始まります。
    好美の妄想や上司&同僚とのやりとりにめちゃくちゃ笑わせてもらいました…!コミカルな展開、美味しそうな料理を頬張る美味しそうなイケメンたち(コラ)!
    完全に好美と同じ目線で拝読。目が大喜びで、あっという間に読み終わってしまった…。
    この1冊で完結?のようで、すごく残念!面白かったので、もっと読みたかったです。
  • 自転車屋さんの高橋くん

    松虫あられ

    好きなポイントを押さえていたお話だけど
    2025年5月4日
    お話の始まり方や二人の出会い方、それを取り巻く人々や商店街の描写。どれも私好みで、甘酸っぱいなぁとニコニコしながら拝読していました。
    ただ私個人の好みとしては、二人のくっつきそうでくっつかないピュアなやりとりをもっと長く見ていたかったんだよな。ニヤニヤしながら親友目線でずっと見守っていたかったと言いますか…。早い話、男女の恋愛の物語は“もだキュン系”が好きなのかも知れません。実際、自分が今まで好んで拝読した作品はそのようなものが多い気がする…。
    この作品は、私が思うよりもずっと展開が早過ぎたかな。逆に遅いのは嫌という方も勿論おられるはずなので、難しいところだと思いますが…。
    私は二人が早々にくっついてからは興味が薄れ、その後の展開もちょっとな、と感じてしまい、途中で読むのをやめてしまいました。最初はとても好きなタイプのお話だったので、少し残念…。
  • 悪役令息に転生したけど、破滅エンドは嫌なので主人公を育てます

    たたきかつお

    王道だけど面白い
    ネタバレ
    2025年5月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 異世界転生の悪役令嬢物は読んだことがあるのですが、令息物+BLは初めて。
    前世で正義感の強い警察官だった主人公は、車に轢かれそうな子供を助けて殉職。ゲームの中のキャラ、断罪されバッドエンドを迎える予定の悪役令息・ファレンに転生します。
    物語は王道ですね。主人公がフラグを回避しようと懸命になりながら進むストーリーは、よくある令嬢物とほぼ同様。ただ絵は綺麗ですし、主人公が転生したファレンはもちろんのこと、幼かったレイも、ファレン様LOVEの長身の美青年に成長したので感無量。展開も同系統の他作品よりももたつかず、なかなか面白いです。
    現在の最新話である3話では、本来のゲームならば王女の護衛をするところ、登場したのはなぜが王子。
    性別入れ替わってる!バグ?と戸惑うファレンですが、これはどう考えてもフラグ…(笑)。
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