スリーピングデッド
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スリーピングデッド

朝田ねむい

なんだよぉ、もう~

ネタバレ
2025年4月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最初の方を何度も読んでは挫折して閉じて、を繰り返してきたけど、本日やっとその先(佐田が実験台から逃げ出したところ)に行った!
行ったら最後、今度は同僚に会ったり、ニュースになってたり、食糧問題やらとハラハラの連続。
BL要素なんて皆無で、こちらもそのことをすっかり忘れてホラー読んでる気でいたら、不意に明かされる2人の過去。

本当にただのマッドサイエンティストとゾンビだと思っていたら、そんな因縁があったとは。
なんとなく、佐田の笑顔を胡散臭く感じてて、実は冷たい人間なんじゃないかと思い込んでいたんだけど、本当に良い人だった…。
ひねくれた間宮に対して穏やかに接する佐田。佐田に対してどツンデレな間宮がどんどん可愛く見えてきて仕方なかった。
間宮にとっては、大叔母さんが生きていた頃以上に心浮き立つ至福の時間だったのがよく分かる。
よく分かるだけに、突然来た別れに対処出来なくて荒れる様を足元だけで表現するとか…映画を観てるようだった。

『死んでも傍にいて欲しかった、君が死ぬなら僕も死ぬ』と言葉にするとチープに感じるのは『本当は死ねないくせに』と思ってしまうからだと思うけど、それを実行した間宮がどれだけ佐田を愛していたか、表情からはあまり判らなかった分、改めて思い知らされたラストだった。
余韻が凄い。

余談だけど、私も「くらやみポメラニアン」読んでみたい。
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