フローライト・スター
」のレビュー

フローライト・スター

須野なつこ

繊細、気怠さ、浮遊感

ネタバレ
2025年4月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ バンドものでVo.耀司×Gt.すずくん。すずくんが一貫して耀司ガチ勢なのがとてもよい。耀司のパフォーマンスを見て一瞬でその才能と華に惚れ込み、自分の鳴らす音で歌ってくれませんか、と初対面で(バンメン曰く)プロポーズかましたり終電を理由に耀司を自宅に連れ込んだり一生懸命食らいついていくのが、何だかとっても新鮮で刺さりました。攻め厨目線だと受ちゃんが攻にクソデカ感情抱えてグイグイいくのすごく健気で可愛く見えます。憧れの人に流されてしまうのは自然の摂理よ。ガチ勢故にバンドの将来を考えて身を引こうとしたり。もう糟糠の妻の域。
耀司は見栄えはもちろん佇まいやステージでの立ち姿がTheフロントマンで、恋愛もどっちにもモテて去るもの追わず、相手に不自由していない感がいかにも沼。かと思えばさみしい顔見せちゃったり。もしかして須野先生は元バンギャなのでは、と思うほど解像度が高い。>才能と華と同時に陰もあってどこか行っちゃいそうな掴み所のないボーカル
すず兄律さんとBa.しゅんがメインのスピンオフ「インフィニットスター」に続きが収録されているので、本作の雰囲気が気に入った方はそちらも合わせておすすめです。
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