王太子に婚約破棄されたので、もうバカのふりはやめようと思います
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王太子に婚約破棄されたので、もうバカのふりはやめようと思います

南乃映月/狭山ひびき/硝音あや

バカとは何ぞや?様々な意味があるようで

ネタバレ
2025年4月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 4巻迄読了。結末がどうなるのか?よくわからないし、モヤモヤしてこの先の展開に、、??関心が湧きません。
 これはひとえに物語の設定によります。ヒロインはバカのふりをしていた(笑)らしいですが、王太子妃教育を拒否していただけ。王太子の政務書類の審議・決裁の代行はしていたみたい、、コレってバカどころか有能すぎるでしょう。それを評価しない王太子とその周囲。貴方達がバカなんですよ、、、となるはずなんですが、不可思議な国王夫妻と廷臣達がからみ、単純に終わる話を引っ掻き回しているような気がします。何よりヒロインも不思議ちゃんで共感し難いです。
 結局、この物語世界はバカばかりじゃないでしょうか?国政に真摯に取り組まないバカ、周囲と対話しないバカ、、、様々なバカがいます。同レベルだから物語世界が成り立っているのかもしれません。一般国民の姿がみえないので国民がどうなっているのか判断できませんかが、私も含めてこの物語世界に追従出来ない読者は、途中脱落するのかもしれません。

 ここ最近、異世界王朝物語で頻出する話題(エピソード?)に、ヒロインに対する悪質な噂と王太子(王子)妃教育がありますが、どちらも丁寧に設定しておかないと物語を壊してしまうと思います。
 私見ですが、王太子妃教育とは、婚姻前は、政策以外[ex.言語・礼儀作法・所作・芸術(音楽、楽器演奏、絵画等)・ダンス]に限定されるべきだと考えています。史実でも、様々な要因から婚約破棄はしばしばあります。政敵になる可能性のある人物(しかも未成人)に国政の一端でも任せていては、国家の品位を疑われても文句は言えません。
 良作はこのあたりのエピソードを無理なく自然に物語世界に練り込んでいると思います。
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