小説 リーマン同士再会モノ





2025年4月17日
リーマン同士、新一と七海が再会する話、小説。杉原理生さん初めてだけど、リーマン再会モノは読むしかないし面白かった!再会モノって、一度別の世界を生きた2人がさ、やっぱり離れられないってなるのがいいよね、一旦冷静になって、でも好き、というのがいいね。イラストは穂波さんなのに表紙しかなくて…表紙を何度見たか…挿絵も欲しかったー!!本作はBL小説にしては珍しく(?)終始攻め目線で、おまけだけ受け目線。ずっと攻めの気持ちと同時進行で受けと対峙するから、自分も七海のこじらせに対応してるようで疲れたな…。だいたいBL小説って受け目線か、受け攻め交互な気がする。本作も攻め目線だから疲れた気がする、今まで読んだのも、攻め目線だったらこんな感じなのかな?!でね、大学生の時に進一が七海をもの凄く傷つけたってなってるけど、それは進一は悪くないと思うんだけど、なんでそんな責められたり自分勝手だって落ち込んだりしてるんだ?と読むのが辛かったけど、ラストの受け目線を読んだら合点がいきました。これ、受け目線だったら、いつも通りの切なくてキュンキュンなBL小説だったな?そう思うと俄然面白くなったという不思議。進一の気持ちが変化していく様が丁寧に描かれていて、これはやはり攻め目線じゃないとできなかったろうしね。2人がお互いの気持ちを探り探り進む様子も微笑ましくて、長く親友だった2人だとこういう感じなのかもなあって最後の方はホッコリ。会社の同僚や家族など実際にいそうな人物描写で良かったんだけど、岩本さんが人の性癖をペラペラしゃべるのはさすがに嫌な気持ちになってしまった。良くないな。自戒を込めて。

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