【特装版】恋という字を辞書で引いたら【電子限定おまけ付き】
日野雄飛/キミトワ編集部
このレビューはネタバレを含みます▼
高校デビューした秦直人は、彼女作りのために小学校から一緒の親友•豊原に協力してくれるように頼みます。真面目なガリ勉タイプの直人は特に好きな人がいる訳ではなく、誰かと付き合いたくてウズウズしているのでした。親友のトヨは、茶道と華道を教える家に生まれ、姉と妹がいるので直人よりも女子慣れしてる大人で、直人が誰かを好きになる度に一生懸命フォローします。その健気さにトヨの直人への気持ちが滲み出ていてほんわかします。直人が次々と好きになる相手は、70年代歌謡曲好きのクラスメイト、ハンサムレディな鳳さん、写真部2年の男の娘、胸の大きい卜部先輩と、みんな生き生きとしていて魅力的です。直人の片思いとともに季節も春から夏、文化祭の秋から冬へと移り変わり、やがて直人はいつもそばにいてくれるトヨの存在へと心が傾いてゆきます。明るく幼いDKの恋はエロまで到達しませんが、それがまたなんとも愛しいお話でした。
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