薄明に充ちる【単行本版(シーモア限定描き下ろし&特典付き)】
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薄明に充ちる【単行本版(シーモア限定描き下ろし&特典付き)】

宇野ユキアキ

中華時代ものファンタジー

ネタバレ
2025年4月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 武術•体術を得意とする申家の五男•申鳳は、幼い頃から胤術を受け継ぐ宵家の宵星から指導を受け、宵星にずっと憧れてきました。けれども申家当主の妻•申鳳の母親が殺害された時、宵家にその疑いがかかります。申鳳は宵星をこっそりと見逃し宵星は姿を消したのでした。それから50年を経て、今度は申家の当主が暗殺されます。50年前に一族を申家に殺されて申家に恨みを持つだろう宵家の生き残り•宵星に疑いがかかるのでは?と申鳳は心配になり、独自に調査に乗り出します。なぜ申家の当主が殺されたのか、なぜ申家の長男•申凌は暗殺だと断定したのか、宵星に疑いがかかるように画策されているのか、真相を探るうちに申鳳は同じ思いだった宵星と再会し、二人は行動をともにします。1巻ではまだ色んなことがぼんやりとしたままです。物語の基盤となる社会の構造、申家、宵家の社会的地位とその関係、50年前の殺人によって何が変わり誰が得をしたのか、50年経ってもなぜ二人は若々しいままなのか、わからないまま2巻に続きます。全て回収されるとスッキリすると思いますので、完結してから読むのも良いかもしれません。腕に覚えのある年下ワンコと不思議な力を持つ美人受けファンタジーは、タイトルやキャラのヴィジュなど『夜明けの◯』を連想させました。
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