スキップとローファー
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スキップとローファー

高松美咲

おい!志摩聡介!!!って何度でも叫びたい

ネタバレ
2025年4月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ アニメからハマり最新刊(現在11巻)まで一気に読みました。
応援できる主人公が出てくる物語にハズレなしと思っているのですが、美津未ちゃんが悩んだり迷ったり間違ったりしながらも圧倒的な光として自然と周りを照らし導いていく姿が眩しくて危うくて無条件に応援したくなります。
そんな美津未ちゃんを取り巻く面々、抱えているものがリアルで絶対に一人は共感できるキャラクターがいるし、はじめは苦手なタイプだなと思った子も話が進むにつれて漏れなく好きになっていく不思議。恋愛パートもいいのですが、友情の物語としてのスキップとローファーがめちゃくちゃ大好きです。
そしてこの物語のヒーロー、志摩聡介。
イケメンなのに自己肯定感が低く、かと思ったら自分の立ち位置がわかってるような器用なところもある難儀な男。愛を知らず愛を遠ざけているような彼が美津未ちゃんと出会ったことで取り繕うことをやめ、心が救われて良かったなと思っていたところにあのお試しカップル事変。
読みながら何度も「おい、志摩聡介いい加減にしろ!美津未ちゃんに甘えすぎや!」と叫びながらも、どうしたって彼にも救われて欲しいと願ってしまう魅力がある罪深すぎる男。早く素直になれ、ちゃんと口に出して伝えろ。めちゃくちゃ好きなくせに言わなきゃ伝わんないだろ。
彼が愛されることを受け入れ、躊躇うことなく人を愛せる男へと成長して行く姿を見届けたいです。早く美津未ちゃんという毛布に大人しく包まれてくれ。そして毎回叱ってくれる迎井くんにもっと感謝してくれ。迎井くんはいつもこちらの気持ちを代弁してくれてありがとう。君も勿論幸せになってくれ。
読むと全員の幸せを願いたくなる、そんな素敵な作品です。
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