シニアハイスクールスチューデント
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シニアハイスクールスチューデント

吉池マスコ

すごくドキドキする

ネタバレ
2025年4月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 読み終えた後にレビュー衝動がやってきた。⭐︎は4.3。
どうも黒髪の色気に当てられたようで伊佐と組長の息子、亮平に視線が釘付けになる。

物語は45歳の伊佐、龍栄会の構成員で現役高校生と教員を目指して臨時職員として高校に勤務する森山先生25歳。伊佐は社会的にはみ出しものだが、穏やかで大人としての立ち居振る舞いが魅力的だ。

今回、この作品を読んで伊佐の横顔や切ない眼差しにハートを持っていかれてしまった。
伊佐が自らの生い立ちを後悔したり、恨んだりするシーンは少なかった。生きていくために選択肢が多くない人の処世術なのかも知れない。
そんな中に伊佐を理解してなんなら心情まで代弁するのが、坊ちゃんこと亮平(さりげなくフォローしたり、やんちゃしたりでその信頼度が伝わってくる)
この2人の関係がとても深くて、憧れた。

レビュータイトルは森山先生がつぶやいたセリフ。
学園ものがマンネリ気味になったときに思い出してほしい作品
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