雪の女王
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雪の女王

アンデルセンハンス・クリスチャン

花たちの語る話が好き

2025年4月24日
昭和30年翻訳版なので、ことばが古めかしくて良いです。
古い作品には古い翻訳が合う……無理に新訳を出さなくていいのよ……と思っているタイプにはありがたいですね、青空文庫。無料ですし。
藤田貴美『雪の女王』(漫画)を読むのに合わせて、読んでみました。ぼんやりと内容は知っていても、きちんと読んだのは初めてかもしれません。アンデルセン童話はキリスト教賛美色が強いのが個人的欠点ではありますが、だからこその美しさもあって良いですね。
作中、物語の主流から少し外れて、花たちが自分たちの物語をそれぞれする場面があるのですが、そこがなんだか好きです。
しかし、改めてこうして読んでみても、「カイ、何もしてないな……」「ゲルダってカイの何がそんなにいいんだろ」「雪の女王は何がしたかったんだ」という感想は変わりませんでした。
これは自分がひねくれ者のせいなのか……?いや、それだけじゃないはず……みんなきっとチラッとは思ってるはず……!
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