大好きな君へ願うこと
」のレビュー

大好きな君へ願うこと

塩田キョウカ

どうして上手くいかなかったのかと思うけど

ネタバレ
2025年4月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙を見た瞬間に一目惚れ、絶対これは自分の「好き」だと思って開いた1ページ目で心撃ち抜かれたことを覚えています♡絵もストーリーもものすごく好みで大好きです!思わぬ出来事で関係が上手くいかなかったりすれ違ったりして、心は寄り添っていたはずなのに期せずして離れることになった2人の関係の切なさに涙しました。序盤の、久しぶりに会った朔の願いに戸惑いながらも応える賢志からもまさに「心は寄り添っていたのに」上手くいかなくて離れてしまったやるせなさを二人から感じて泣きました。私は読みながらすぐ泣くので、キョウカ先生の作品も泣いてばかりです。「持ち掛けたのはお前からでも…」のくだりは、心に突き刺さりました。これはやっぱり、過去に自分達ではどうしようもなく上手くいかなかった哀しみですよね。だからといって、大人だしじゃあまたよろしくとは簡単にいかない、目の移ろいから賢志の心の内もわかります。遠くで頑張る朔を応援したかったんでしょうね。朔の選択には驚きましたが、迷いながらの活動ならきっと地元に、賢志の元に帰りたかっただろうなと共感です。地元サイコーですもんね。違ったらごめんなさい。九州住みではありませんが、方言も共感しやすく大好きです♡賢志と別れた後に朔が見つけた神社の絵馬の場面(やっぱり大好きだからこそ遠くても応援していたかったんだ)と、ラストの2人の絵馬の絵で心が温かくなりました。心はひとつだったんだなあと♡定期的に読み返しているのはやっぱり空気感と物語が大好きだからです。これから、たくさんキョウカ先生の物語を読んでいきたいです♪
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