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今月(6月1日~6月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 天稟

    たかせりえ

    天稟は一生の宝物です
    2026年3月16日
    輝かんばかりに美麗で妖艶な表紙を見た瞬間に心を撃ち抜かれました。頁の隅から隅まで緻密に書き込まれた背景や眩い風景は画集のようです。
    どこを切り取っても絵になる底知れぬ美しさと物語性の強さを持った稀有な漫画ではないでしょうか。
    単話から惚れ込んでのめり込んで、天稟を考えない日はなかったと言えるほど私の人生を変えた素晴らしい作品です。
    それはきっと天稟という物語がたかせりえ先生の真骨頂である本格時代劇に沿ったBLという、新様式だったことが理由の一つだと思います。
    冒頭からして物語への引きが強く、これは恋愛だけに終わる話ではないだろうと胸躍らせました。江戸を舞台に武士の矜持や責務、暗躍する陰の稼業など見所が多く散りばめられています。
    とはいえ恋愛パートも全く手は抜かれておりません!むしろそんなにお出しします?!褌一丁///!はだけた着物が///!と思うほど艶々で蕩けるような場面が目白押しです。この作品で初めてふんどしというものがこれほど良きものかと気づき、凛々しい月代や乱れた髷があれほど色気を醸すのか……と新しい扉を大きく開きました。
    主人公の武士、甚介と介錯人である和泉が出会った時から物語は深く鋭く突き刺さり、運命の渦に巻き込まれていく様は痛々しくも、すぐに惹かれあった甚いづはまだ初々しい両片思い。早く思いを伝え合って欲しい、けれど和泉の方には深い訳がある。
    その訳と闇が徐々に明かされていく終盤辺りには、新たな2人もお目見えして、読者の心は千々に乱れてしまっていると思います。
    なんと言ってもその和泉の兄と鎺のカプはどろどろの沼で、この2人にどハマりしました。はば兄たちに一体何があったのか、和泉と関係はあるのか。
    和泉が自分の名前を甚介に呼ばれた時に脳裏をよぎった人物は誰なのでしょう。とある人物が正解だとすればかなり込み入った事情がありそうなので、そこも主人公カプ達と同様に注目です。
    単話を追いかけ一年経って読む、おまけ特典の甚いづには大変感慨深いものがありました。2人の絵を見て涙腺は緩みっぱなしです。そしてその会話文から作者様が仰る、ここからの土砂降りを潜り抜けた先にはこのような2人がいるのかと、でもそこへ辿り着くまでにどれほどのドラマと厳しい展開が続くのか想像すると胸が締め付けられる様ですが、暖かい陽の光のような甚いづの絵に救われました。盛りだくさんな特典は必見です。
  • 大好きな君へ願うこと

    塩田キョウカ

    どうして上手くいかなかったのかと思うけど
    ネタバレ
    2025年4月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙を見た瞬間に一目惚れ、絶対これは自分の「好き」だと思って開いた1ページ目で心撃ち抜かれたことを覚えています♡絵もストーリーもものすごく好みで大好きです!思わぬ出来事で関係が上手くいかなかったりすれ違ったりして、心は寄り添っていたはずなのに期せずして離れることになった2人の関係の切なさに涙しました。序盤の、久しぶりに会った朔の願いに戸惑いながらも応える賢志からもまさに「心は寄り添っていたのに」上手くいかなくて離れてしまったやるせなさを二人から感じて泣きました。私は読みながらすぐ泣くので、キョウカ先生の作品も泣いてばかりです。「持ち掛けたのはお前からでも…」のくだりは、心に突き刺さりました。これはやっぱり、過去に自分達ではどうしようもなく上手くいかなかった哀しみですよね。だからといって、大人だしじゃあまたよろしくとは簡単にいかない、目の移ろいから賢志の心の内もわかります。遠くで頑張る朔を応援したかったんでしょうね。朔の選択には驚きましたが、迷いながらの活動ならきっと地元に、賢志の元に帰りたかっただろうなと共感です。地元サイコーですもんね。違ったらごめんなさい。九州住みではありませんが、方言も共感しやすく大好きです♡賢志と別れた後に朔が見つけた神社の絵馬の場面(やっぱり大好きだからこそ遠くても応援していたかったんだ)と、ラストの2人の絵馬の絵で心が温かくなりました。心はひとつだったんだなあと♡定期的に読み返しているのはやっぱり空気感と物語が大好きだからです。これから、たくさんキョウカ先生の物語を読んでいきたいです♪
  • 恋のカタチは四角形【描き下ろしおまけ付き特装版】

    塩田キョウカ

    少し切なくて優しい幸せな気持ちになる物語
    ネタバレ
    2025年4月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 単行本発売おめでとうございます!この作品と出会うことができてとても嬉しく思っています♪前作が大好きで今作も短話で追っていましたが、通しで読める単行本はやはり没入感が違いますね♪心さんの複雑な思いも後からわかりますが、充也さんの努力や空回りと上手くいかない哀しみに共感して泣き、心さんの心情の変化や過去の傷と切なさ、折り紙のエピソードなどは、今気づくなんてなんてことなの!と双方の視点から見て泣いてしまいました。キャラや設定や絵の好みはもちろんですが、私の場合いつも数ページ見た時の直感で好きな作品が自動的に決まってしまうのですが、キョウカ先生の描かれる物語の空気感がドンピシャで、本当に大好きです♡そして少し切なくて思わずふふふと笑ってしまう温かなストーリーと絵も大好きなので、ふと読み返したくなるいいお話だと私のお気に入りになりました♡次回作も手がけてらっしゃるようなので応援しております♪
  • 【単話版】天稟

    たかせりえ

    追記)一生涯の忘れられない宝物になる
    ネタバレ
    2025年4月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 電子でヒットすれば紙書籍も出るそうなのでもっともっと売れてほしい。
    たった一枚の宣伝の画像から試読してこれほど引き込まれて即購入した漫画は初めてで、出会えて本当によかったと思える作品です。
    先生が仰っているように導入部分から本格時代劇の様相と美麗な作画に心撃ち抜かれて夢中になりました。BLらしからぬ無骨な武士たちの描かれ方が大変好ましく、眉目秀麗な主人公達と背景や装飾品もページの隅から隅まで細部に渡って描き込まれており、これほどまでに趣向の凝らされた漫画を見たことがありますでしょうか、まるで画集を見ているかと錯覚しそうな程、江戸の風景も細やかで美しいです。
    物語に関しても江戸や武士と介錯人のこと等なるほどと思わせる、図解釈付きの素晴らしい歴史小説を読むような満足感があります。
    そして心情に迫るシーンは深く、1話の切腹場での介錯人和泉が機転を効かす最期の桜と目白の場面では、罪状は何であれ心神喪失状態の罪人の目に正気を取り戻させ、世は美しいと示して逝かせたことに心が締め付けられました。翌日の場面でわかりますが、和泉は主人公甚介と猫のしっぽ二人の間に何か関係があると思っていたのでしょう。
    甚介と和泉の間に芽生えたばかりの想い、特に和泉はまだ心のうちを明かしておらず「どういう積もりで」と甚介が思うと同様に読む側もどんな意図なのかと感じ「お前に見染れもしたなら」からのくだりで言葉の美しさに惚れ惚れとし「一時の徒事と……口上は聞きたくない」の流れで焦燥感と不安に苛まれた甚介の思いに共感してふと涙が出ました。
    明るい家族が居ながらも哀愁漂う甚介の境遇や生い立ちと、和泉の兄の話や憂いを帯びた眼差しから、二人の行く末に影響する様な隠された事実が炙り出されていくのではないかという不穏な空気も感じられましたが、二人の絆を信じて見守りたいと思います。
    二話前編での刀剣押型を二人で拓る場面では、茶屋での様なぶつかり合う激情の関係でなく、心通わせて春の陽の暖かさの如く仲睦まじくなっている様子にホッとしました。無邪気な二人の場面ももっと見たいですし、ここから一波乱ありそうですが二人には早く幸せになってほしいと切に願います。
    4話目読了。遂に明かされた1話目での甚介に向けられた和泉の思いは、予想より複雑で悲しかったし、刀と兄の過去の騒動には疑惑を感じます。和泉の仇がどう出て来るか、目が離せません!
  • シャンパンタワーの向こう側

    りんこ/三原しらゆき

    最高の漫画!行間を読む醍醐味があります
    ネタバレ
    2025年4月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 煌びやかな世界、みんながお互いを好きで思い遣ってて優しくて、嫌なことをする人が出てこないストーリーも好きです。そして、想像をかき立てる間、手の動き、目の表現から、登場人物がどう受け取ったのか、どう感じたのか、揺れる心が垣間見える部分を読み解いていくのも好きです。煌夜くん優雅ちゃんがカッコ可愛いくて、亜威くんも紫音さんも(サブキャラと言いたくない)他の濃い登場人物達、ちびキャラも可愛くて面白くて……こんなに読み返したいと思った本は他にはありません。りんこ先生、しらゆき先生、素敵な物語をありがとうございます!先が読みたい、でも読んだら完結しちゃうと昨日気づいてアワアワしています。でも3巻を楽しみにしています。この素晴らしい作品がより一層愛され、たくさんの方の目に留まりますように。
  • かわにさざなみ 6 【分冊版】

    澄谷ゼニコ

    めっちゃ楽しみにしてました!2人が大好き
    2025年1月1日
    公開予定でこの画を発見した瞬間、新刊が出る喜びと可愛すぎる2人の姿に思わず叫びました。学生編では気持ちを隠して気づかれないようにするウタが切なくて、せっちゃん早く!とヤキモキするけど、青春してる2人をこのまま見ていたいなーと思ってしまいます。大人編でもさらっとしてるので、この画でせっちゃんの背中にウタがしっかりと両手を回してることに気づいて、によによ💗しちゃってます。(もしかして1巻の服装と一緒?かわいい)この距離感まであとどれくらいかかるのか、まだはっきりとは自覚してないせっちゃんの揺れる表情や心の動きが少しずつ見えてきて、にんまりです。
  • イグナートの花嫁【単行本版】

    もりもより

    孤独な二人の儚く美しい物語に感じる温もり
    ネタバレ
    2024年12月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 初レビュー。もりもより先生の大ファンです。美しい物語に夢中になりました!可愛いリタがいじらしく、イグナートの陰のある格好良さが堪りません!今作は山に一人住む半竜イグナートと出会う孤児のリタ、二人の境遇と各々の過去に胸を打たれる物語でした。先生が描かれる緻密で繊細な画はどれだけ眺めても飽きることがないほど美しく、作中の空気感、登場人物達の表情、過酷な物語から心を鷲掴みにされる様なやるせない気持ちになりましたが、徐々に二人が心を通わせていく様子に、ここから物語がどのように進んでいくのか続きが待ちきれませんし、二人が温かく穏やかな日々を過ごしていくことを願ってやみません。
    ストーリーは単話で追っていましたが、発売と同時に単行本を購入しました。元々は表立ってレビューするような人間ではありませんが、思い切って初レビューするほど、この唯一無二の世界観に惚れ込んでいます。前作とともに、私の宝物となりました。これほど素晴らしい作品を描かれる作家先生に出会えて幸せです。