恋した人は、妹の代わりに死んでくれと言った。―妹と結婚した片思い相手がなぜ今さら私のもとに?と思ったら―@COMIC
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恋した人は、妹の代わりに死んでくれと言った。―妹と結婚した片思い相手がなぜ今さら私のもとに?と思ったら―@COMIC

家守まき/永野水貴/とよた瑣織

お前が行け

ネタバレ
2025年5月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 大変イライラする話。
美しいとか切ないとかのレビューが多いが
そんな綺麗な話ではない。
人を見下した人々とそれを受け入れた人の話だ。
好かれてることをわかってて、生きることの出来ない場所に行けと言った男は、主人公が断らないことをわかっていた確信犯で、その後に彼女の悪い噂を消さずにいたのは自分の後ろ暗さをその噂で払拭する為と思わせるヒトデナシだ。
恋する人を守るために一番立場の弱い人間を犠牲にした。まあ、誰かが行かなければいけないのだから自分にとっていらない人を送り込めばいいか、それが本人かわからないしな。私だってちゃんと悩んだ。だって愛する人の姉だ。妹が悲しむから心痛む。
姉は妹の為なら行くだろう。当然だ。
妹には言わなくていい。だって姉が行くと承諾したから。
そして妹は深く考えてないふりをしている、もしくは考えることをしない、ロクデナシだ。
もしかすると気づいているかもしれないが、見ないふりをしている。そんな酷いこと耐えられない。
なぜなら私は儚いから。
そんな二人だから、お姉さまの代わりに幸せになりましょうとサッサと結婚して子供を作って幸せ家族になった。
ヒロインは真面目に世界を守らなくてもいい。
誰かが犠牲にならなければ成り立たない世界など存続に値するのか。
誰もあなたに感謝しない。なんならロイドとやらに世界を押し付けてやればよい。
息子が帰ってこないことで、これが罰なのかとかほざいている脳足りんは自業自得とは思い付かない。
多分、ヒロインが生きて帰ったとしたら
なぜ自分達をくるしめるのかと責めるだろう。
これで息子とヒロインが恋仲になったら、脳足りんとお花畑にかなりの打撃を喰らわせられるのかもしれない。
が、やはりなぜこんなことをするのか私達への復讐かぐらいは言うだろうな。
だって私達は愛し合っているから、それを壊す奴は悪い奴だから、正義は私達だから。
と、思わせる話でした。
本当に悪い魔女になればいいのにね。
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