口の中に甘く触れて【単行本版】
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口の中に甘く触れて【単行本版】

薄井いろは

味わってしまったら最後‥底なしの甘さ

ネタバレ
2025年5月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 単話を読んだ時から、まとまったら絶対購入しようと心に決めてました!

もう、、指先や唇が甘く触れる度に震えてしまう程の感度の良さ!!堪らない受けくんのウブ可愛さがここにも健在!!

島崎くんにセフれがいた経緯から、人通りこなれ感はあるものの謳ってあるビッち(BL)感はあまり。その描写もほぼないので。。なんたって心は立山くん一筋なのに想いをだいぶ拗らせていて、でも拒むこともできないもんだから立山くんの好きが乗っかりまくったアピールにも一線引く必死なモノローグが‥
ノンケとゲイのぶ厚い壁に苛まれてる島崎くんですが、傷ついて終わらせる位なら現状維持を最優先させちゃうし、嬉しいはずのルームシェアで受かれるよりも気疲れしてる。何度も壁から大丈夫だよ!って背中を押したくてウズウズしちゃう!

コップに2人の歯ブラシが同棲っぽくて良かったのに、結局新しいコップ買っちゃった~。
でもしっかり島崎くんの大好きなイチゴ模様にしちゃう立山くんのアピールがここにも!並んだコップと歯ブラシの傾きを目にしただけでニヤニヤ!!

甘やかすのも甘えるのも上手だし、一緒にいるだけで幸せ一杯な立山レトリバーくん!一度想いを告げた島崎くんには手応えなしと、、でもいつか自分の所に来てくれないかなって常にしっぽブンブンな姿と、素直な反応を隠しきれなくなってる島崎くんとが。。
酔っぱらった勢いから、言葉よりも身体から入っていくんだけどいきなり!はなくて好きなスイーツをゆっくり堪能するかの様に少しずつ進展して行く2人の距離が!!同棲もといルームシェアの醍醐味!

切ったセ◯レの登場に待てできてたワンコの理性と嫉妬心で、らしくない立山くんの方がむしろ苦しそうで。
本来ならこんな事したくなかった後悔と回想から立山くんの恋心と、一方通行だったと思っていた2人の気持ちが溶け合ったあの一夜は、本当にどこを取っても甘みがぎっしり詰まっている様な濃厚で甘美な一時でした!
立山くんの勢いで誤魔化さずちゃんと告げる誠実さと、拳ではなく手のひらの傷にグッとこらえたであろう証にキュン。
朝目覚めた後のむずかゆくなるような可愛いやり取りに悶え、スイーツデートのあとの甘い時間はベツ腹な2人に特大パフェを食べたような満足感!!
まだおかわりいけるんで、お腹を空かせて続編お待ちしております(笑)
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