ホームタウンブルーバック
」のレビュー

ホームタウンブルーバック

ウノハナ

爽やかで優しくて可愛いBL

ネタバレ
2025年5月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 大好きなウノハナ先生。
だいぶ昔の作品なのかな、未読でした。
1ページ目でまず何を思ったかって、初期の作品にしてこの絵の上手さ!!綺麗で見易くて一気に惹き込まれました。

青い空、白い雲、緑や黄金色の田んぼ、ピンクのコスモス等々がブワーッと目の前に広がって見えるような長閑な自然の中で暮らす幼馴染4人が主な登場人物で、その中の2人、高校教師の勇十と消防士の穂の恋物語です。

勇十はずっと穂に片思いしているけどそれを告げるつもりはなかった。それがある日勇十の気持ちを知る他の幼馴染と話しているのを穂に聞かれてしまい、とうとう恋が動き出してしまう。

穂がすぐに応えないのがいいよね。
もちろん幼馴染として親友として勇十のことを大好きなのは誰が見ても分かる。でも恋人になれるかと言ったらどんなにアホ(なキャラ設定)の穂でも躊躇うでしょう。
「頑張って好きになるから」なんて本気で言う穂だから勇十は告白しなかったのだと思うし、一生幼馴染としてそばにいることを選んだのだと思う。
でも知られてしまったからには穂の気持ちというものがある。躊躇いながらも少しずつ変化する穂の気持ちの描き方が丁寧で、読んでいる方も無理なく感情移入することが出来ました。
恋人同士になってからも、その先の関係を躊躇う穂の気持ちを上手に描いており、焦らせることなく待つ勇十の優しさ男らしさには惚れ惚れしました。
長い幼馴染の関係を卒業し、恋人同士としてこれから始まる2人ですね!陰ながらお二人の幸せを応援しております!
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