このレビューはネタバレを含みます▼
表紙のシンプルさが逆に気になり手に取った作品。ゲイを公言しているオネエ言葉の犬飼課長と、ノンケ(のはず)のクールな高木くんのお話。
これ、予想外にすごく面白くて物凄い早さで読んでしまった。その上二人ともビジュアルがドンピシャで好みです。
見た目男らしいのに内面は乙女な課長(性的には奔放な方!?)。そしてポーカーフェイスで大抵のことには動じない高木くん。
恋愛経験豊富と思われる課長ながら、実は本当のロマンスを知らないのではないか。そんな風に感じた高木くん、なぜか課長にロマンスをあげたくなってしまいます。ノンケなのに。
眉一つ動かさず、さらっとスゴい口説き文句を言う彼に、毎回絆されそうになる課長の表情が可愛すぎるんです…!
また、お話のイメージ的に早い段階で二人は致すことになるのかな?と思っていたのですが、意外にもそんなことはなかった。というか課長の方が“ノンケの気まぐれ”と拒否ってる。そして課長の頭に時々生えてくる毒キノコやラフレシアの描写、これは乙女+メルヘンな発言の具現化らしい…。
コミカルな展開で笑いながら読んでいたところに、急にグサッとくるような台詞が挟み込まれたり緩急も秀逸。途中から課長の長年の付き合いの龍太郎くんが登場し、会社に乗り込んできた時には修羅場!?とドキドキしてしまった…。
終始ギャグメインで行くのかと思いきや、家族が物語に関わってくるなどしっかりストーリー性あり。そして二人のキュンとするシーンもたくさん用意されています。課長のキュン顔が堪らないんですよ(二回目)!
たまたま目に留まった本作ですが、読んでみて大正解でした!