このレビューはネタバレを含みます▼
38歳の浮ヶ谷慎の部署に、25歳のホープ•イケメンな進藤圭亮が配属されてきます。万事ユルっとのほほん系な浮ヶ谷は、キリリッ、パシッとした進藤を苦手に思うのですが、あるきっかけから進藤が顔に合わぬまさかのDTで、それを大変気に病んでいることを知ります。その途端、かつてビ◯チとして名を馳せた浮ヶ谷は、ちょっとウキウキしてきます。もちろん大人な浮ヶ谷は仕事に恋愛は持ち込まない主義なので、見て楽しむ推し活路線だったのですが、シゴデキな年下イケメンのあまりにも可愛い内実とのギャップについフラフラと手を出してしまうのでした。キスすら初めてだった進藤は、そこからは雛鳥のように浮ヶ谷一直線となってしまい、久しぶりの恋する日々に嬉しい反面、このままでは進藤の将来に良くないと浮ヶ谷は別れる決意をするのでした。年下わんこのウブな可愛らしさと、訳知りなおじさんの純情とが拗れて捻れて、最後にストンと収まる爽快さか心地よいラブコメです。主役二人の種類の違う拗らせっぷりがじっくりと楽しめる読み応えのあるお話でした。