このレビューはネタバレを含みます▼
何かが派手なわけではなく物語が淡々と進んでいく雰囲気ですが、鼓動が聞こえてきそうな熱を感じる作品でした。
中3で母を亡くした晃介(受け)は、ダンススタジオで倒れた母の姿を忘れられず、その時かかっていた曲も聴けないしダンスも敬遠してた。大学生になり、前に進むため久しぶりに訪れたスタジオで出会った淳さん(攻)にリードされ、今まで怖がってた何かが吹っ切れると同時に恋にも落ちた…。
晃介の若さ故の行動や発言と、大人な対応してるけど実は大人ならではの臆病さも感じられる淳さんとの掛け合いが凄くリアルな気がして読み入ってしまいました。
子供好きなノンケ(しかも初恋相手の息子)に告白され、お試しで付き合いだすも一線越える事はなく「ちゃんと考えて」と、いかにも晃介の事を思って言ったセリフのようでいて、実は淳さん自身の不安からくる予防線だったとは…なんだか、この2人お互いのことちゃんと好きやーん!って後半にいくにつれてジワジワ滲み出てきます!初めは淳さんの大人な対応が格好良いんだけど、目の前のことがスッキリしてくると晃介も負けないくらい男前。そして晃介の両親も最高(晃介が真っ直ぐ育ったのよく分かる!)。
エッチはキチンと答えを出してから結ばれてます。恋人になったら、淳さんがエロさ引き出してきてくれたので嬉しい笑。男同士のエッチを知ってしまった晃介が、自分の下で感じてるの可愛くて仕方ないんだろうな!って電子版特典読んで思いました。淳さんのエッチ笑