宰相閣下と結婚することになった魔術師さん
」のレビュー

宰相閣下と結婚することになった魔術師さん

傘路さか/伊東七つ生

もう少し心理描写の掘り下げなどが欲しい

ネタバレ
2025年5月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 完全に私個人の感覚で、能力不足を分かった上でのコメントになりますが…表現や文章の組み立てが私の感覚と違うことが多くて、文脈や発言者・発言の内容が分かりにくいと思う事がよくありました。それにプラスして(電書なので他の書籍全般に言える事ですが)誤字、脱字、名前の間違いがまぁまぁの確率であったので、ダブルで読解に苦労した箇所もあります。

神託から始まる婚約という出だしは、まずはその真偽から怪しくて面白いと思いました。そこから真偽が判明する所までは盛り上がったのですが、結局、最後まで「ガウナーのロアに対する気持ちは、いつからどのように始まったのか?」が分からないままだったのは少し残念でした。それが分かった時点でもうひと盛り上がり出来た気がするので。

あとは、世界観を作る為の魔術や魔術器について、ちょっと説明が詳しすぎるかなと思いました。その割に魔術を使ってのトラブル回避やバトルの回数が少なかったように思います。魔術云々よりかは、心理描写の深掘りや変遷に比重が欲しかったかなと思いました。
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