このレビューはネタバレを含みます▼
ヘアスタイリストの白石慧は、俳優の陣ノ内大河の髪を切ることになります。若手で人気の大河は憑依型の俳優で、慧に髪を切ってもらったお陰で前の役が抜けたと喜び、そのまま慧を食事に誘ってきます。そして慧がポロッとゲイだと言ったことから、自分も同類で今遊び相手がいないのなら……という流れになります。大河は慧がいつもなら手を出さないタイプなのですが、焼肉+アルコールのダブル効果で慧は大河を家にあげてしまうのでした。それから二人は遊び相手として身体を重ねるようになります。そして慧は、大河の遊びとは思えない優しく丁寧な愛撫に戸惑うのでした。クズとばかり付き合ってきた28歳の慧が、年下の俳優から真っ直ぐな気持ちを向けられて嬉しい反面、「俳優」という職業ゆえの演技ではないかと悩みます。どんな役のどんな色にも染まれる俳優が、本当の自分自身でいられる相手を探し当てる純愛ストーリーです。