悪役令嬢みたいに断罪されそうだったけど、全力で愛されてます! 不幸な運命に「ざまぁ」しますわ! アンソロジーコミック
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悪役令嬢みたいに断罪されそうだったけど、全力で愛されてます! 不幸な運命に「ざまぁ」しますわ! アンソロジーコミック

水辺チカ/星彼方/ペペロン/アルト/雨傘ヒョウゴ/近衛悠/松葉サトル/大羽ふみ/止糸さじ

1巻の3話目がコミカルで良い(2巻既読)

ネタバレ
2025年5月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 評価の低さすっごいな!と思いつつ、2巻まるごと無料読みだったので読みました。

1巻は低評価になるの納得の本のつくりでした。
1巻……1話目はスピンオフで元の作品を知らないと何が何だかわからない(しかも最後に「続きはアプリで」って)、あとの4作品は、4作中3作が同一原作者という「アンソロジー……とは……」って気分になるバリエーションの無さ、しかもその3作品すべてが中途半端な終わり方。
けどですね、1巻の3話目『婚約破棄される予定の悪役令嬢はとにかくがんばるしかない』(46p)、これが面白かったです(そしてこれだけがアンソロのタイトルと内容が一致している)。
物語の登場人物達を操るかわいい見た目の極悪天使と、悪役令嬢の役割から逃れたい主人公の攻防がコミカルで笑える。伝書鳩番号ってなんだよw とか犬◯家w とか細かく笑わされました。そして物語のシナリオを物理で持ち出してきたからこそ許される力業な山場、短篇読切としてのアイディア勝負なストーリーに達者な演出のコミカライズ担当が上手くハマって楽しかったです。星5つ。単話販売もあります。

2巻は相変わらずアンソロ集のタイトルとは合っていないものの、一応「読切」として成立はしていました。自分の趣味に合うものはありませんでしたが、星を引くほどでもないかな……という感じ。
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