最悪の人生
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最悪の人生

ふじとび

3つの話

2025年5月24日
ふじとびさんは「いつか、家族になるまで」と「恋するアイドル流星君はくじけない」読んでて大好きで作者買いです。既読作は少年漫画っぽさありつつ、ホッコリありつつ、笑いありつつで好きでして。本作は、3つの話がどれもテイストが違うけども読後の胸のヒリヒリがおさまらない。一作目、二作目と読み進むうちにヒリヒリが強まり、三作目読了後はもう、っっくう……とうずいて痛い。一作目はフェチ変態攻めがグイグイいく話かと思いきや、受けからしてみると全然幸せじゃなくない…?という一抹の不安がどうしても残り、その不安を抱えたまま二作目を読んで、善人が誤解され悪人にされていく世の中の闇を見せられ心底辛くて…そりゃ救いはあるけども、吐きそうな胸のムカムカを抱え三作目に突入し……完璧ノックアウト。もう、BLじゃないな、特に三作目は少年漫画ぽい。なんとなく、昔読んだ岩泉舞の少年漫画「七つの海」を思い出した。その中の「フロン」って話が子供心に恐ろしくて印象深くて。絵と話の雰囲気が似てて思い出しちゃった。くらったなー持ち直すのに時間掛かりそう。ただ、これが、たまらなく好きで快感でもある。
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