ハードボイルドに触れるな
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ハードボイルドに触れるな

榎田尤利

ふわふわ可愛い作家羽根くんシリーズ第1弾

ネタバレ
2025年5月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 小説家を目指す羽根深雪は虚弱体質のインドア派で、グキッと痛めてしまった背中を伝説の整体師•千疋真一に診てもらうことになります。紹介してくれたのは高校時代からの羽根くんの親友で出版社勤務の神楽坂衛です。他人に身体を触られるのが苦手な羽根くんですが、都内屈指の高級ホテルのペントハウスに滞在する千疋はカリスマの名に相応しく、羽根くんの痛みを取り去り緊張をほぐしてくれるのでした。ところが帰宅したその夜、羽根くんのあらぬところが熱っぽくなってしまいます。困っているところに千疋から電話がかかってきて、羽根くんは千疋の指示のままに自◯をしてしまうのでした。時を同じくして羽根くんが背中を痛めながら書き上げたハードボイルド小説が、神楽坂の務める出版社の新人賞を受賞します。羽根くんの担当となった嶋ひかり、ひかりと付き合う羽根くんの身内の美空とユニークでも魅力的なキャラが羽根くんの三角関係を支えます。色々鈍くて素直な羽根くんと一途でスポーツマンタイプの神楽坂、神秘的な空気を纏う長髪美形の千疋との軽やかで明るいラブコメです。この巻では恋の行方の結論は出ず、『ロマンス作家は騙される』に続きます。
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