かくかくしかじか
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かくかくしかじか

東村アキコ

笑いながら、泣きながら読む感動作

ネタバレ
2025年5月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 宮崎県の片隅で伸び伸びと育った明子は、自分の絵の才能を信じて少女漫画家になることを夢見る少女だった。美大に入り、在学中に漫画家デビューするという無謀な計画を立て、高3で「日高絵画教室」の美大進学コースに入る。講師の日高先生にそれまでの自信や自惚れを粉々に打ち砕かれ、一からスパルタ指導を受けることになる。厳しくも優しい先生とお調子者の明子が、反発しながらも美大受験を目指す。東村アキコ先生が恩師との出会い、美大受験し、人気漫画家になるまでを描く自伝的作品。先生に語り掛けながら現在に至るまでがセキララに描かれていて、突然ぶち込まれてくるギャグのような展開に笑いながら…そして涙ぐみながら読んでしまう感動作。
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