このレビューはネタバレを含みます▼
作者買いで一気に読みました。もう、ストーリーから人物像の描き方から描画の美しさから、どれをとっても文句のつけようがありません。ジャンルはBLだし、痛々しいシーンもあるけれど、一人でも多くの人に読んでもらって、「愛すること」「家族」を考えてもらいたいです。
最終巻は、心を鷲掴みにされた上、グラグラに揺さぶられました。涙がぐーっと込み上げてきて、苦しくなりました。書かれている言葉の一つ一つも重くて、それを噛み締めて何度も読み直しながらENDを迎えたけれど、すぐにまた読み返して…を何度繰り返したでしょうか。
卯一の幸せな微笑みが見られてホッとしている自分に、少し驚きました。「四代目」でも、本作でも、決していいヤツとは言い切れない人物なのに。
ぜひ「四代目大和辰之」と併せて読むことをお薦めします。