燻る煙のなれのはて【電子限定描き下ろし付き】
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燻る煙のなれのはて【電子限定描き下ろし付き】

篠崎マイ

お互いの存在が唯一無二

ネタバレ
2025年5月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ とにかく絵が好きすぎる。はる兄(攻)は大人な色気があるし、真咲(受)は愛くるしい…見てて眼福でした。
幼い頃からずっと慕ってた歳の離れたはる兄を追いかけて上京してきた真咲。今も昔も真咲の中で、はる兄は格好いい大人で憧れで愛してやまない存在で…。でも数年ぶりに再会した姿は、無精髭で生活感あふれる散らかった部屋にのっそりと住んでるおじさんになってて少しガッカリ。それでも真咲の中のはる兄への愛は変わらず、触れられると嬉しいしもっともっとはる兄を知りたいと健気に振る舞う。
そんな真っ直ぐな真咲をなかなか懐に入れないはる兄。むしろ遠ざけるように接していて、これは大人なりのブレーキなのかな?と思ってたんですが、蓋開けたら真咲を想うあまりの臆病さからくるもので実ははる兄の方が重たい愛の持ち主だった〜最高か!
大人な余裕を見せるために真咲を揶揄うのが精一杯で、一方真咲が他人と一緒にいるだけで圧出しちゃうくらい独占欲強強なはる兄、ニヤニヤしちゃう。
真咲はずっと純粋にはる兄を好きでいたけど、はる兄の方は真咲に向ける自分の感情が怖くなりずっと苦しんでた…それがやっと昇華して憑き物が落ちたみたいに愛を吐き出して最後はハピエンです。お互い大好きすぎる故の拗らせ物語、良かった。
真咲への愛を隠さないようになったはる兄は、きっとめっちゃ溺愛するんだろうな〜ちょっとでもいいから真咲を愛しまくってるはる兄読みたいです。
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