このレビューはネタバレを含みます▼
面白かった。転校先の高校で小学生の時の知り合いと再会する。小学生の頃の二人の一瞬の思い出がエモくて良かった。玲がそれをたまに思い出してはエモいな〜となってるのもいい。作詞作曲とかしちゃうロマンティストな燦はそんな運命的な再会にコロッと陥落しちゃう。燦の思春期のクソデカ自意識って感じも照れくさくて微笑ましくて可愛い。玲がアロマンティックだと知って、いろいろ考えてそれでもわからないと素直に伝えてくれるシーンも良かった。じっくり考えた上でわからないことだってあるよね。自分の言ったことを他者が100%理解してくれるなんてことはないと既に悟っている二人が大人だ。生きるのが楽になる大切な考え方。燦が自分のことを好きなんだろうなと気づいた時の玲の感情描写や、好きが返ってくることがないとわかっているのに恋心が止められない燦の感情描写が切なくて眩しい。悩める青少年の青春。