王道の良さと課題が詰まってる





2025年5月30日
親の借金のためウリ専ボーイとして働く男が、親の転勤で離れ離れになっていた幼馴染みと再会し恋をするお話。
王道の設定、王道のストーリー。安心安定なものを求めている人にはまさにピッタリなお話です。親のDVや借金に苦しむひいろが、御曹司の朝臣に契約という形で世話をされ甘やかされる。再会してからは執着溺愛モノになる夢見がちな展開は、分かっていても幸せを感じられる良さがありました。
ただ、匂わせがちな店長や朝臣の知人女性など、波乱が生まれそうな種だけ撒かれ、芽が出そうになるとすぐに刈り取ってしまう展開には物足りなさもありました。当て馬にもならないなら、登場人物はあまりいなくてもいいかなと思います。
また、朝臣の幼少期からの変化が唐突すぎるのも気になりました。御曹司だからなのか、ひいろを守れる男になりたくてなのか、その変化の源が分からないと、朝臣の生き方が分からず、本音が見えてこない気がしました。
王道らしさは存分に楽しめますが、王道を打破しようとした迷いがそのまま投影されている作品だと思います。
王道の設定、王道のストーリー。安心安定なものを求めている人にはまさにピッタリなお話です。親のDVや借金に苦しむひいろが、御曹司の朝臣に契約という形で世話をされ甘やかされる。再会してからは執着溺愛モノになる夢見がちな展開は、分かっていても幸せを感じられる良さがありました。
ただ、匂わせがちな店長や朝臣の知人女性など、波乱が生まれそうな種だけ撒かれ、芽が出そうになるとすぐに刈り取ってしまう展開には物足りなさもありました。当て馬にもならないなら、登場人物はあまりいなくてもいいかなと思います。
また、朝臣の幼少期からの変化が唐突すぎるのも気になりました。御曹司だからなのか、ひいろを守れる男になりたくてなのか、その変化の源が分からないと、朝臣の生き方が分からず、本音が見えてこない気がしました。
王道らしさは存分に楽しめますが、王道を打破しようとした迷いがそのまま投影されている作品だと思います。

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