トワイライト・アンダーグラウンド
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トワイライト・アンダーグラウンド

秋平しろ

笑えて泣けて萌えて萌えて…パーフェクト!

ネタバレ
2025年5月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作家買いです。2作品目です。

ライブハウスでアルバイトをしている天然人たらしの古川くんと、そこの店長北山さん。
古川くんは爽やかで明るくて誰からも好かれてきた人生。それが今初めて人に嫌われているらしい体験をし戸惑いつつも、やはりめげない明るい。で、その人こそが店長。どういうつもりなの店長さん?と思っていたら、1巻P22で古川くんの頭を守った瞬間キュンが来て、それがラストまで続きました!店長は実は古川くんが好きだったんですね、でも恋人いたし古川くんはノンケだから好きになるわけにいかないと必死にブレーキをかけていたんですね。慎重で繊細な店長です。
逆にイケイケどんどんの古川くんは店長を好きだと自覚したらまっしぐら。懐に飛び込みっぱなしの可愛い可愛いワンちゃん。本当に何この子撫で回したいくらい可愛いんだけど。2巻に入ってもますます可愛く、その思考にも言動にも笑え、1ページにつきひと笑いしていた気がします。ちなみに2巻最初の笑いはトリチュンチュンでした。秋平先生の笑いのセンスって最高!
でもそれと並行してですね繊細男店長の苦悩が見え始め、2巻後半は切なくて涙涙です。
ノンケの古川は俺といない方が幸せになれる、将来を台無しにしてる気がするっていうヤツです。自分の気持ちがありません。それだけ相手を思いやる優しさがあるということなのでしょうが、古川くんには無意味な優しさです。うじうじ店長に縁結びのカメラオカマ様が「ほんとそれ!」ってことを全て代弁してくれたけど、店長ったらそれを変な風に受け止めちゃって、とうとう古川くんに最悪な一言を言ってしまう。もーう何してるのよう。でも!古川くんはただの可愛いだけじゃなく、なかなか見上げた男でした!ちゃんと反論し自分の気持ちをまっすぐ伝えた。言葉遣いも強めになってる。ギャップ萌えっ…!と思ったらきっちり笑いも挟んできた(さすが)。
さあどうなる?古川くんの想い店長に届け!

ところで前回読んだ作品と絵の感じが違ったけど、どちらも大好きだと思いました。すごくシンプルなのに笑いも切なさも引き立てる絵柄。ころころ変わる可愛い古川くんの表情も、憂いを帯びた店長の表情も本当に魅力的に描いてくれてます。脇役も皆素敵でした。秋平先生の愛溢れる作風大好きです!
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