午前2時まで君のもの
」のレビュー

午前2時まで君のもの

奥田枠

8年間を考えてしまう

ネタバレ
2025年5月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ 朝起きると記憶がリセットされてしまうミチ。
大好きだった恭一ではなく、知らない人と結婚していたり、母は亡くなっていたり、クリーニングの表示などがかわっていたり、現実を受け止めなくてはいけない。
もーーー設定からして重さが半端ない。
朝のルーティンが無ければ妻の灯さんのことがサッパリ分からないのもズシンとくる。
恭一のセリフ「攫っていったくせに」が重い。恭一は灯さんのことがあったから、ミチへの連絡もすぐ返すし、仕事も在宅にしたし、引っ越さなかったのでしょう。全てミチへの後悔や想いに泣ける。
悪い人が誰もいなくて、みんな優しいんですよね。。それがまたつらい。
ラストはささやかな幸せを感じつつこれからのミチと恭一へ思いを馳せてしまいます。願わくばミチが恭一を見送ることがないことを祈ってしまいます。
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